ブリッジレポート
(6890:JASDAQ) フェローテック 企業HP
山村 章 社長
山村 章 社長

【ブリッジレポート vol.41】2014年3月期業績レポート
取材概要「14/3期決算で事業環境の底打ち・改善と、成長軌道への回帰に向けた体制の整備が進んでいる事が確認できた。15/3期は攻めの経営に転じ、装置・・・」続きは本文をご覧ください。
2014年7月8日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社フェローテック
社長
山村 章
所在地
東京都中央区日本橋 2-3-4 日本橋プラザビル
事業内容
半導体・FPD製造装置部品、太陽電池関連製品等の製造・販売及び各種技術サービス
決算期
3月
業種
電気機器(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2014年3月 44,745 798 1,262 1,391
2013年3月 38,424 -3,608 -3,465 -6,532
2012年3月 60,088 4,124 3,287 1,715
2011年3月 57,880 6,931 6,290 4,483
2010年3月 31,541 703 524 156
2009年3月 36,653 2,790 2,097 743
2008年3月 36,625 3,057 2,414 1,903
2007年3月 32,517 2,288 2,081 1,703
2006年3月 23,946 1,210 1,040 708
2005年3月 21,105 1,762 1,456 633
2004年3月 15,000 615 -177 -645
2003年3月 12,845 111 -626 -899
2002年3月 14,775 916 984 -357
2001年3月 16,435 2,665 2,561 1,644
2000年3月 7,988 892 629 288
株式情報(6/26現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
674円 30,810,278株 20,766百万円 4.1% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
8.00円 1.2% 22.72円 29.7倍 1,216.76円 0.6倍
※株価は6/26終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
フェローテックの2014年3月期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
消耗品を含めた半導体・FPD製造装置部品、冷熱素子「サーモモジュール」を核とする電子デバイス、太陽電池関連製品等の製造・販売、及び関連する各種技術サービスを手掛けている。

1980年、NASAのスペースプログラムから生まれた磁性流体を応用した真空技術製品や冷熱素子として用途が広がっているサーモモジュール等、独自技術を核にした企業として誕生。創業から30年余りにわたって培われてきた多様な技術は、エレクトロニクス、自動車、次世代エネルギー等、様々な産業分野で応用されている。また、トランスナショナルカンパニーとして、日本、欧米、中国、アジアに展開し、マーケティング、開発、製造、販売、そしてマネジメントと、それぞれの国・地域の強みを活かした経営も同社の特徴だ。
 
【事業セグメント】
事業は、半導体・FPD・LED等の製造装置に使われる真空シール、石英製品、セラミックス製品等の装置関連事業、サーモモジュールが中心の電子デバイス事業、及びシリコン結晶製造装置や装置に使われる坩堝等の太陽電池関連事業に分かれ、14/3期の売上構成比は、それぞれ48.3%、14.8%、29.5%、及びソーブレード、装置部品洗浄、工作機械等の報告セグメントに含まれないその他7.4%。尚、シリコン結晶製造装置には、装置関連事業の主力製品である真空シールが主要部材として使われており、これまで蓄積してきた技術やノウハウが活かされている。
 
 
 
装置関連事業
同社が最も力を入れている事業であり、エンジニアリングサービスをトータルに提供。装置部品、消耗品、スペアパーツの生産に加え、装置洗浄(中国でシェア50%)も手掛ける。主力製品で世界シェアNo.1の真空シールは、製造装置内部へのガスやチリ等の侵入を防ぎつつ回転運動を装置内部に伝える機能部品で、半導体、FPD、LED、太陽電池等の製造装置に不可欠。その内部には創業からのコア技術である磁性流体(磁石に反応する液体)シールが使われている。ただ、いずれの分野も設備投資の波が大きいため、比較的需要が安定した搬送用機器や精密ロボット等、一般産業分野での営業を強化しており、真空シールを組み込んだ真空チャンバーやゲートバルブ等(共に真空関連の装置で使われる)の受託製造にも力を入れている。
一方、石英製品とセラミックス製品は共に半導体の製造工程に欠かせない消耗品。石英製品は半導体の製造工程に不可欠な高温作業に耐え、半導体を活性ガスとの化学変化から守る高純度のシリカガラス製品。同社はLEDメーカー向けで高いシェアを有する。太陽電池の製造プロセスで使われる石英坩堝(太陽電池関連事業)でも高いシェアを有し、この技術を活かして半導体向け高純度坩堝を育成中である。また、材料や加工技術を核とするセラミックス製品は国内外の半導体製造装置メーカーを顧客とし、半導体検査治具用マシナブルセラッミックスがフラッシュメモリ向けで伸びている。
この他、ディスクリート半導体向けの小口径ウェーハ加工(インゴットのスライス)も月産30万枚規模に達しており、小口径ウェーハの加工分野で一定の存在感を有する。
 
電子デバイス事業
事業の核となっているのは対象物を瞬時に高い精度で温めたり、冷やしたりできる冷熱素子「サーモモジュール」である。サーモモジュールは自動車用温調シートを中心に、遺伝子検査装置、光通信、家電製品等、利用範囲は広い。高性能材料を使用した新製品の開発や自動化ラインの導入によるコスト削減と品質向上により新規の需要開拓や更なる用途拡大に取り組んでいる。また、釣り具のリール(リール内部の防水用途)や4Kテレビのスピーカー向け等で新たな用途開発が進んでいる磁性流体の販売も当セグメントに含まれる。
 
太陽電池関連事業
2005年に太陽電池関連事業に参入し、シリコン結晶製造装置、石英坩堝等の消耗品、及びシリコン製品等の製造販売を手掛けてきた。現在は市場ニーズを踏まえて、太陽電池の基板となるシリコン結晶のインゴットとウェーハの受託生産や、インゴットとの製造時に使用される単結晶シリコン用坩堝や多結晶シリコン用角層坩堝(共に石英の加工技術がベースになっている)の製造・販売が中心。消耗品である坩堝については、多様なラインナップを揃えると共にカスタマイズにも対応し、高い市場シェアを有する。
 
【新たな取り組み】
環境や新エネルギーへの貢献を念頭に、これまでに培ってきた技術力、生産力、販売力を水平展開し様々な製品の研究開発に取り組んでいる。排出ガス対策技術として注目されているジェットバルブ、高純度単結晶シリコンインゴットの引き上げに不可欠な高純度坩堝、或いはサーモモジュールを利用した廃熱発電(パワー基板)等の研究開発がその一例。いずれも、豊かな生活を実現するために必要な環境保全・省エネや技術革新につながるものであり、かつ、これまでに同社が蓄積してきた技術や現在の生産設備を活かせるものだ。
 
 
 
2014年3月期決算
 
 
前期比16.4%の増収、経常利益12億62百万円(前期は34億65百万円の損失)
売上高は前期比16.4%増の447億45百万円。自動車温調シート向けサーモモジュールを中心に電子デバイス事業の売上が66億09百万円と同44.8%増加した他、下期以降の半導体投資の回復と半導体メーカーの設備稼働率の改善で装置関連事業の売上も216億28百万円と同14.6%増加。一方、太陽電池関連事業は、モジュールメーカーの設備投資・設備稼働率共に低迷したものの、太陽電池用シリコン(OEM供給)の好調で売上が132億03百万円と同7.0%増加した。

利益面では、増収効果と低価法による評価損の減少で売上総利益が同55.1%増加する一方、販管費は、事業構造改革プランの効果で人件費など固定費を中心に同5.3%減少。この結果、前期は36億08百万円の損失となった営業損益が7億98百万円の利益に転じた。営業外費用に事業構造改革費用4億43百万円を計上したものの、為替差益の増加(8億70百万円→14億75百万円)等で吸収して経常利益は12億62百万円。営業外損益が改善。投資有価証券売却益13億60百万円など特別利益13億78百万円を計上した事等で当期純利益は13億91百万円となった(前期は事業構造改革費用36億56百万円等を特別損失に計上した)。

為替の期中平均レートは1USドル=97.99円(13/3期:80.12円)、1人民元=12.73円(13/3期:15.97円)。前13/3期のレートで換算すると、14/3期は売上高390億円(前期比1.5%増)、売上総利益94億10百万円(同34.9%増)、販管費86億70百万円(同18.1%減)、営業利益7億40百万円(同1.2%減)。
 
 
(2)期末配当は1株当たり6円を予定
期末配当は前期と同額の1株当たり5円を予定していたが、1円を上乗せして6円とする考え(配当性向13.3%)。
 
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
期末総資産は前期末に比べて83億79百万円増の747億23百万円。円高修正(期末レート1USドル=88.58→105.39)に伴い円ベースの海外子会社資産・負債が大きく増加。純資産では、前期末は74百万円だった為替換算調整勘定が67億41百万円に増加した。自己資本比率は前期末に比べて5.3ポイント改善の50.2%。

尚、為替レートは、1USドル=105.39円(14年3月末)、1人民元=17.36円(13年12月末)。13年3月の貸借対照表と同一の為替レートで換算した場合、流動資産346億20百万円(約3億50百万円増)、固定資産287億60百万円(約61億円減)、総資産633億90百万円(約29億50百万円減)。リース債務を除く有利子負債は180億96百万円だが、前期レートで換算すると(USドル建てや中国人民元建ての有利子負債を有する)、164億33百万円となり、実質21億円強の減少。
 
 
CFの面では、損益の改善や減価償却費の増加等で営業CFがほぼ倍層。有形固定資産の売却(本社の土地売却)による収入がなくなり投資CFのマイナス幅が拡大したものの、ほぼ前期と同額の11億14百万円のフリーCFを確保した。
尚、設備投資は前期比3.2%増の38億25百万円(13/3期:37億06百万円)、減価償却費は同18.7%増の39億41百万円(13/3期:33億21百万円)。設備投資の主なものは、上海子会社11億96百万円、杭州子会社8億70百万円、銀川子会社11億76百万円。
 
 
 
 
2015年3月期業績予想
 
 
前期比11.7%の増収、同125.5%の営業増益予想
売上高は前期比11.7%増の500億円。内訳は、装置関連事業が同3.1%増の223億円、太陽電池関連が同22.3%増の161億50百万円、電子デバイスが同14.2%増の75億50百万円。

利益面では、増収効果による設備稼働率の向上とコスト削減で営業利益が18億円と同125.5%増加する見込み(営業利益率:1.8%→3.6%)。経常利益及び当期純利益が減少するのは、為替差益や特別利益を見込んでいないため。設備投資は価償却費の範囲内の30億円(同21.6%減)を計画しており(既存設備の有効活用につながる追加投資、受注が確定しており利益が見込める案件への投資、及び原価低減につながる投資等)、減減価償却費は42億円(同6.7%増)を織り込んだ。
期中平均為替レートの前提は、1USドル=102円(14/3期:97.99円)、1人民元=16.5円(14/3期:15.96円〜15.97円)。
 
(2)配当は2期連続の増配を予定
配当は1株当たり2円増配の期末8円を予定している(配当性向35.2%)。
 
 
セグメント別の状況と今後の見通し
 
 
装置関連事業  14/3期売上高216億28百万円(前期比14.6%増) ⇒ 15/3期売上高223億円(前期比3.1%増)
真空シール  売上高の32%が半導体向け。この他、FPD14%、LED13%、太陽電池2%等
14/3期は売上高が54億22億円と前期比15.7%増加した。高精細中小型液晶装置の設備投資が一巡したものの、大手半導体メーカーの投資再開による装置需要の増加、中国に進出した半導体製造装置メーカーからの受託生産の拡大、及びロボットメーカー向けの増加で吸収。
15/3期は売上高が58億円と前期比7.0%増加する見込み。3D・微細化投資が上期にピークを迎え、装置メーカー向けが影響を受けるとみているが、車載向けを中心に好調な半導体メーカー向けの増加が見込まれる他、受託生産の好調も続く見込み。一般産業用でのサブアッセンブリーやエンジニアリング・アフターサービスの営業を強化して幅広いニーズを取り込んでいく。
 
石英製品  売上高の65%がOEM、18%がエンドユーザー
14/3期は売上高が44億84百万円と同31.1%増加した。国内及びアジアのICメーカーの投資再開に加え、米国及び国内の大手半導体製造装置メーカー向けのOEMも回復した。また、高純度製品の中国工場の認定が完了し生産が始まった。短納期要請と値下げ圧力が続いている。
15/3期は売上高が47億円と前期比4.8%増加する見込み。米国及び国内の大手半導体製造装置メーカー向けOEMの好調が続く他、国内及びアジアのICメーカーの投資もあり、高水準の受注が続く見込み。また、高純度製品の生産量も増加する。シリコンパーツの次世代・次機種製品への対応など高付加価値品の強化による価格維持とコストダウンによる材料費抑制で収益性の改善を図る。短納期・安定した品質・カスタマイズ対応等を強みに、台湾企業への営業を強化する。
 
セラミックス製品  検査治具等に使われるマシナブルセラミックス46%、半導体製造装置に使われるファインセラミックス46%
14/3期(1-12月)は売上高が38億65百万円と前期比3.5%減少した。マシナブルセラミックス(製品名「ホトベール」)は、メモリ(N/Flash)向けが尻上がりに回復。一方、ノンメモリ(Logic)は高機能スマートフォン用デバイスの生産調整で韓国・台湾メーカー向けを中心に減少した。この他、有機EL向けが販売先の量産の遅れで計画を下回ったものの、米国医療機器向けが下期から量産に入った。一方、ファインセラミックスは年初から台湾メーカー等の微細化投資が動き始め、下期には大手ICメーカーや大手ファウンドリーの3D・微細化投資が急回復した。
15/3期(1-12月)は売上高が41億円と前期比3.4%増加する見込み。マシナブルセラミックスは、SSD需要を背景にメモリ(N/Flash)向けが増加する他、新興国でのモバイルデバイスの市場拡大でノンメモリ(Logic)の回復も続く見込み。ファインセラミックスは一部Fabの投資延期で年央に踊り場を迎えるが、2015年にかけて3D・微細化投資が続く見込み。
 
EBガン・蒸着装置
14/3期は緩やかながら需要が回復し、売上高が32億42百万円と前期比19.0%増加した。ただ、足元、需要回復に一服感がある事とLED市場の厳しい事業環境を踏まえて、15/3期の売上高は前期比4.4%減の46億円を見込んでいる。光学市場に的を絞り、営業活動を行っていく他、欧州市場のテコ入れを図る。
 
ウェーハ加工
14/3期は売上高が45億15百万円と前期比14.9%増加した。市況回復で自社ブランド品を中心に売上が増加。特に中国・台湾の需要が強かった。ウェーハの品種を増やしたものの、認定に時間を要し収益への貢献は次期以降となった。
15/3期は売上高が46億円と前期比1.9%増加する見込み。引き続き堅調な市況が予想され、中国・台湾を中心に売上が増加する。増産投資を行うと共に、技術・品質両面で体制の整備を進める。
 
電子デバイス事業  14/3期売上高66億09百万円(前期比44.8%増) ⇒ 15/3期売上高75億50百万円(前期比14.2%増)
サーモモジュール製品  自動車65%、バイオ8%、光通信5%、半導体4%、理化学機器4%、光学3%等
14/3期は売上高が60億54百万円と前期比46.7%増加した。自動車用温調シート向けを中心に、ほぼ全ての用途で売上が増加。大手メーカーにパワーデバイス用基板の量産供給を開始した。
15/3期は売上高が69億50百万円と前期比14.8%増加する見込み。自動車用温調シート向けの好調が続く見込みで、その他の用途向けも概ね増加。採用機種の増加でパワーデバイス用基板が大幅に増加する見込み。パワーデバイス用基板の営業を一段と強化する他、新規ユーザー向けサーモモジュール応用製品の立ち上げに注力する。
 
太陽電池事業  14/3期売上高132億03百万円(前期比7.0%増) ⇒ 15/3期売上高161億50百万円(前期比22.3%増)
坩堝  単結晶用坩堝及び多結晶用角槽。太陽電池事業売上高の28%(14/3期)
14/3期は売上高が36億99百万円と前期比36.5%増加した。単結晶用坩堝は需要が底打ちしたものの、回復ピッチは緩やか。価格が横ばいながら、数量が増加傾向にある。多結晶用角槽も、台湾企業向けが回復傾向にある。
15/3期は売上高が45億00百万円と前期比22.3%増加する見込み。単結晶用坩堝・多結晶用角槽共に価格の値戻りは見込めないものの、数量が増加する。長寿命品の投入で価格の引き上げを図る他、単結晶用坩堝については、顧客ニーズの変化に対応するべく、追いチャージ(原料の追加充填。熱利用率や坩堝の利用効率の向上を通じて生産性の向上が期待できる)の1本引きを強化する。また、銀川工場への生産移管でコスト低減も図る。この他、半導体向け坩堝の販売にも力を入れ、国内半導体メーカーからの認定取得に取り組む。
 
太陽電池用シリコン  太陽電池事業売上高の57%(14/3期)
14/3期は売上高が75億70百万円と前期比37.4%増加した。日本・中国・米国の需要が旺盛な上、インド等の新興国市場が立ち上がってきたが、需要家の要求は高性能かつ低価格。競争激化で価格が軟調に推移した。こうした中、同社の14/3期は発電効率に優れるN型結晶のOEM特化が奏功し売上が増加。引き合いも増加傾向にある。
15/3期は売上高が87億70百万円と前期比14.9%増加する見込み。変換効率に優れたN型単結晶を強みに、新規OEM先の獲得(認定取得)に努める。一方、多結晶は中国国内で需要が旺盛。現在、フル稼働状態の銀川工場の能力を増強すると共に、N型単結晶シリコンの性能向上を図り、取引先の拡大につなげる。また、固定砥粒や薄型ウェーハの需要に対応するべくワイヤーソー(インゴットをスライスする装置)関連設備の増設も検討している。
 
 
今後の注目点
14/3期決算で事業環境の底打ち・改善と、成長軌道への回帰に向けた体制の整備が進んでいる事が確認できた。15/3期は攻めの経営に転じ、装置関連事業において、中国、アジア市場への販路拡大や、一般産業など新分野の開拓に取り組んでいく。また、N型結晶のOEM特化が奏功している太陽電池用シリコンでは、強みである高変換効率に磨きをかけ受注拡大を目指す。この他、自動車用温調シートを中心に光通信、医療、バイオ、光学等、幅広い分野で好調が続いているサーモモジュールでは、高機能製品やパワー半導体用基板の拡販に取組む。
中期的には、食料、水、エネルギー、コミュニケーション、医療といった市場拡大が見込まれる分野で、強みである真空技術や精密加工技術を活かしていく考え。医療分野では、CTスキャンやMRI向けの真空チャンバー、真空シール、真空パーツ等での中国メーカーとの商談や、サーモモジュールを使った医療機器向けパワー基板の欧州医療機器メーカーとの商談が進んでいるようだ。
尚、長寿命と温度制御の正確性といった強みを活かし、同社は血液検査装置(DNAのPCR検査装置)向けサーモモジュールで90%以上のシェアを有する。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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