ブリッジレポート
(2437) Shinwa Wise Holdings株式会社

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ブリッジレポート:(2437)シンワアートオークション vol.19

(2437:JASDAQ) シンワアートオークション 企業HP
倉田 陽一郎 社長
倉田 陽一郎 社長

【ブリッジレポート vol.19】2015年5月期業績レポート
取材概要「倉田社長の「日本近代美術再生」に賭ける並々ならぬ思いを強く感じる事の出来た社長インタビューであった。確かに同社の発行しているオークションの・・・」続きは本文をご覧ください。
2015年10月20日掲載
企業基本情報
企業名
シンワアートオークション株式会社
社長
倉田 陽一郎
所在地
東京都江東区有明3-7-26 有明フロンティアビル
決算期
5月末日
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2015年5月 1,093 30 32 -9
2014年5月 1,169 150 144 125
2013年5月 1,248 36 47 35
2012年5月 1,359 45 57 76
2011年5月 1,213 89 85 131
2010年5月 737 -259 -255 -279
2009年5月 1,077 -198 -191 -279
2008年5月 1,621 194 201 98
2007年5月 2,228 449 451 256
2006年5月 2,334 562 567 311
2005年5月 1,940 440 410 235
2004年5月 1,680 319 311 174
2003年5月 1,222 234 231 122
2002年5月 1,158 139 129 70
2001年5月 1,105 200 202 38
株式情報(10/6現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
292円 5,700,100株 1,664百万円 1.0% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
6.00円 2.1% 17.67円 16.5倍 285.56円 1.0倍
※株価は10/6終値。発行済株式数、BPSは直近期決算短信より。ROE、BPSは前期実績。
 
シンワアートオークションの会社概要、新中期経営計画、倉田社長へのインタビューなどをご紹介します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
国内最大のオークション会社。2014年の高額落札作品市場シェアは45%。富裕層という顧客資産を活用した多様な事業展開も大きな特徴。グループは、オークション関連事業を展開する同社、エネルギー関連事業を手掛けるエーペック株式会社、医療機関向け支援事業の確立を進めているシンワメディコ株式会社、本体から時計、宝飾品などを対象としたオークション機能部門を引きついだJオークション株式会社の4社から構成される。
 
【沿革】
1987年8月に発足した、美術品の業者交換会「親和会」が前身。1990年9月に、第1回シンワアートオークション近代日本絵画オークション(現 近代美術オークション)を開催。1991年6月に商号をシンワアートオークション株式会社とした。
その後、1996年 第1回近代日本陶芸オークション(現 近代陶芸オークション)、1997年 第1回茶道具特別オークション、1999年 第1回絵画・版画・工芸(現 近代美術PartIIオークション)など様々なオークション開催実績を積み重ねて業容を拡大。2005年4月、大阪証券取引所ニッポン・ニューマーケット「ヘラクレス」(現 東証JASDAQ市場)に上場した。
2013年4月に、エーペック株式会社を株式取得により子会社化したほか、シンワメディカル株式会社(現 シンワメディコ株式会社)を設立するなど、オークション事業を中心事業と位置付けつつ、同社の重要な顧客資産である富裕層を対象とした収益の多角化も進めている。
 
【市場環境】
下のグラフにあるように、国内美術オークション市場規模(落札総額)はバブル崩壊後の1992年には14億円まで縮小したが、1999年には公開オークションが始まった1990年の水準を抜き、2007年には218億円まで拡大した。リーマンショックの影響により2011年には100億円割れまで減少した後、2014年には142億円まで回復してきたものの、2007年のピークにはまだ及ばない。
後で述べるように、同社では日本美術品は極端に過小評価されていると考えており、「日本近代美術再生プロジェクト」によって市場規模を最低でも1,000億円まで拡大させることを目指している。
 
 
【事業内容】
オークション関連事業、エネルギー関連事業、その他(医療機関向け支援事業)の3事業を展開している。
 
①オークション関連事業
オークション事業とオークション関連その他事業により構成される。
 
(1)オークション事業
取り扱い作品・価格帯により、近代美術オークション、近代陶芸オークション、近代美術PartIIオークションを定期的に開催している他、ワインや西洋美術等のオークションも随時開催している。
また、2013年10月に設立した子会社Jオークション株式会社では、ブランド雑貨、時計、宝飾品のオークションを主に取り扱っている。

出品者と販売委託契約を結んだ同社はオークションを実施。落札された場合、落札者とは売買契約を結び、落札価格と落札手数料を合わせた落札代金を受け取る。出品者には落札代金から諸費用を除いた精算代金を支払う。同社の売上は落札手数料が中心となる。
 
(2)オークション関連その他事業
プライベートセールを中心に展開している。
プライベートセールは、オークション以外での相対取引の総称で、プライベートセールでの販売も、オークション取引と同様に、販売価格をベースに出品者(販売委託者)及び購入者から手数料を徴収する場合と、同社が作品を買取り、その在庫商品を購入希望者に販売する場合がある。
その他、貴金属等買取サービスや時計・宝飾品やブランドバッグの小売販売等もある。
 
 
②エネルギー関連事業
エーペック株式会社で、富裕層及び法人向けに50kW級の低圧型太陽光発電施設の分譲販売を行っている。
また、高圧型太陽光発電施設の分譲販売も行い、一部を自社保有して売電事業を行っている。
そのほか、平成27年8月より中部電力管内での電力共同購買事業を開始した。
 
③その他:医療機関向け支援事業
シンワメディコ株式会社がシンワアートオークションの重要な顧客資産である「富裕層」を対象として、医療ツーリズムの事業化を進め、今2016年5月期よりマーケティングを開始している。
高度医療サービス、高度再生医療サービス、高度医療健診を提供する医療機関と提携し、日本を含めたアジアの富裕層にこれらのサービスを紹介する。
また、同時に医療コーディネーター業務や医療通訳養成講座の展開も進めていく。
 
【特徴と強み】
①国内最大のオークション会社
2,000万円以上の高額落札作品市場における同社シェアは2014年で44.9%と2位を大きく引き離している。 美術オークション会社のパイオニアとしてのポジションニングに揺るぎは無い。
 
 
②富裕層との強固なネットワークを活かした事業展開
オークションの参加者である主要顧客は出品者、落札者共に富裕層が大多数である。
富裕層は、資産運用、節税、相続など様々なニーズを有しており、オークション以外にも多様なビジネスチャンスが展開可能な事業基盤を有している。
エネルギー関連事業、医療機関向け支援事業は、そうした事業基盤の上で展開しているものであり、今後も、様々な事業の構築を進めて行く。
 
 
前期のROEは収益低迷の結果、低水準にとどまった。今期、総資産回転率、レバレッジに大きな変化がないと仮定すると、売上高当期純利益率は3.21%で、ROEは5.8%程度となる。
一層の収益性の向上が望まれる。
 
 
2015年5月期決算概要
 
 
エネルギー関連事業が好調で大幅増収も、商品原価積み増しで大幅な減益
売上高は前期比112.8%増の29億48百万円。オークション関連事業は減収だったが、エネルギー関連事業が大きく伸びた。
オークション関連事業において保守的な観点から商品原価の積み増し1億円を実施したこと等が利益を大きく圧迫し、営業利益は同42.6%減の77百万円となった。また、デリバティブ評価損12百万円の発生などで、経常利益は同56.8%減の52百万円となった。
 
 
①オークション関連事業
2015年1月開催の近代美術オークションの実績が、取扱高、売上高ともに当初予算に対して大きく未達となった他、子会社も含めたオークション事業全体の売上構成では、売上高に占める手数料収入の割合が増加した半面、利益率の高い在庫商品の取り扱いが減少した。
また、保守的な観点から、リスク管理の一環として在庫商品による将来の不確定な損失の発生に備えるために、商品を在庫として取得した後、一定期間を経過する毎に、予め定めた基準に従って商品原価を積み増しし、簿価の引き下げを定期的に行っている。
2011年5月期より積極的に在庫商品の取得を行ってきたが、その後の収益に大きく貢献しており、これまで在庫商品の取り扱いにより多額の損失が発生したことはない。加えて、この評価減は、あくまで同社の自主ルールに基づくものであり、実際の在庫商品の評価額は、引き下げられた簿価とは必ずしも一致するものではなく、この評価減により直ちに資本流出が発生するものでもない。当期も社内規定に基づき、1億円の評価減の積み増しを実施した結果、利益を大きく圧迫することとなった。
 
 
Ⅰ)オークション事業
当期は合計28回のオークションを開催した。
主力の近代美術オークション部門では、取扱高は前年比49.8%増の25億77百万円、落札率も同3.7ポイント増の84.5%となった。
取扱高の大幅増加は、前年の開催回数が1回少なかったことが主な要因だが、仮に2014年4月に開催した岩下記念館コレクションの近代美術部門で取り扱った作品を含む前年数値と比較した場合でも、取扱高は同17.1%増、出品点数も同24.5%増の853点と、ともに大きく増加した。

その他オークション部門では、Bags/Jewellery&Watchesオークション4回(内2回は香港でJewellery&Watchesオークションとして開催)、BAGSオークション1回、ワインオークション3回、西洋美術オークション2回を開催した他、特別オークションとして「棟方志功―漆黒の宇宙、紅色のいのち」、「中川一政コレクション」を開催した。
特に「棟方志功―漆黒の宇宙、紅色のいのち」は、出品点数は22点と少ないながらも、平均落札単価は1,300万円を超え、部門の取扱高、売上高に大きく貢献した。
ただ、大小合わせて7回の特別オークションを開催した前年との比較では、取扱高及び売上高は共に減少した。また、低価格品や子会社に移管した宝石部門の取扱高減少もあり、オークション事業の取扱高は同0.5%増の39億58百万円、売上高は同10.4%減の8億8百万円となった。
 
II)オークション関連その他事業
オークション事業の不足分及び在庫商品の評価減による積み増し分に充てる収益を捻出するために、積極的な取り扱いに努め、取扱高、売上高は前年に比べ大きく増加したが、不足した収益を補完するための大型案件2件は、成約には至らなかった。
オークション関連その他事業の取扱高は前年比34.6%増の4億82百万円、売上高は同13.7%増の3億32百万円となった。
 
②エネルギー関連事業
50kW級の低圧型太陽光発電施設の販売に関しては、2014年12月にはグリーン投資減税の追い風を受けて順調な消化を見せ、2015年3月末までの完工物件の予定数が当初より大幅に上回るものと見込んでいたが、2015年1月に、販売先も決定し、系統連系工事を待つのみだった計17基の系統連系が、電力会社の都合により延期となった。
これにより、当初の販売計画分を補完するために大幅な計画の変更が必要となったため、目標達成に向けて精力的に営業活動に取り組んだ。
ただ、2015年3月に見込んでいた、グリーン投資減税の適用による100%即時償却を目的とした法人の需要が想定よりも少なく、販売価格を高く設定できなかったことに加えて、まとめ買いによる販売台数が伸び悩んだ。
2015年4月以降は、生産性向上設備投資促進税制の適用を促す営業活動を行ったが、制度への認知度がまだ低く、当期実績には結びつかなかったため、結果として4月以降も引き続き販売価格を低く設定したため、利益率を下げて販売することになった。
この結果、当期の50kW級の低圧型太陽光発電施設の販売台数は、64基となった。

高圧型太陽光発電施設の販売に関しては、500kW級太陽光発電施設1基及び800kW級太陽光発電施設1基の合計2基の販売予定だったが、800kW級太陽光発電施設は成約に結び付けることができなかった。
自社で経過観察を行うこと、及び今後エネルギー関連事業を継続するにあたって電力の卸売りや風力発電の可能性をこの立地において模索することを重視し、最終的に自社で保有することとした。
このため、800kW級太陽光発電施設1基分の収益を補完すべく、自社で保有している宮崎県西都市の1MW級太陽光発電施設の売却に取り組んだが、当期中の成約には至らなかった。

売電収入については、上半期は計画値を下回っていたが、下半期は天候に恵まれた。加えて、売却予定だった800kW級太陽光発電施設の売電収入も加わったため、最終的には計画を30.7%上回った。
この結果、当期の売上高は前年比849.6%増の18億7百万円、セグメント利益は75百万円(前年は563千円のセグメント損失)となった。
 
③その他
医療機関向け支援事業では、2013年6月より診療報酬債権ファクタリング事業を開始し、医療機関向けファクタリングのための具体的折衝を進めてきたが、同社による第7回新株予約権による資金調達の遅れと、同社からの一時貸付を再生可能エネルギー関連事業に対して優先的に行ったことにより、投資機会を見送ることとなった。
 
 
現預金、売上債権、オークション未収入金等が増加し、流動資産は前期末比4億67百万円増加した。固定資産は有形固定資産(機械装置及び運搬具)の増加などで同33百万円の増加。資産合計は同5億円増加の33億60百万円だった。
オークション未払金の増加などで流動負債は同4億5百万円の増加。長期借入金が増加し、負債合計は5億4百万円の増加し、17億19百万円。
利益剰余金の減少で純資産は同3百万円減少の16億40百万円となった。
この結果、自己資本比率は前期末比8.6%低下し、48.5%となった。
 
 
オークション未払金の増加、商品共同投資の増加などで営業CFはプラスに転じた。
定期預金の預入額の増加、投資有価証券の取得などで投資CFのマイナス幅は拡大したが、フリーCFはプラスに転じた。
短期借入金の減少などで財務CFはマイナスに転じた。
キャッシュポジションは若干の上昇。
 
 
2016年5月期業績予想
 
 
増収・大幅増益
今期を、オークションプラットフォームの拡大と連結収益の大幅拡大の期と位置付けている。
売上高は前期比5.6%増の31億13百万円。オークション関連事業は緩やかな拡大を見込む。エネルギー関連事業は、50kW級の低圧型太陽光発電施設の販売について、前期から持ち越した14基をベースに、ほぼ前期並みの販売台数を見込んでいる。また、2016年4月からの電力小売りの完全自由化に向けた動きが加速すると予想されることも同事業の追い風となる。
営業利益は同倍増以上の1億82百万円。前期にあった在庫の評価減が大幅に減少することに加え、エネルギー関連事業の収益が急拡大し、大幅な増益を見込んでいる。
 
 
一方、海外においては21.1%の株式を保有するAAAA(Asian Art Auction Alliance Co., Ltd.)と連携し、アジア一帯のマーケティングやアライアンスを展開する。また、人材・経営資源の拡散を防ぎながら、アジア圏におけるSHINWAプレゼンスの向上を図る。
将来、日本近代美術をアジアのアート史に組み込むために、日本の近代美術作品をアジアへ積極的に展開する。
 
②エーペック株式会社
50kW級低圧型太陽光発電施設74基の開発・販売を見込んでいる。
2016年の電力完全自由化を見据え、電力卸売事業を開始する事に加え、新たな事業開発を進める。
電力料金割引サービス事業の展開およびミャンマーでの林業・農業支援事業の展開を模索する。
 
③シンワメディコ株式会社
前述の様に、診療報酬債権ファクタリング事業を凍結する一方、今期より本格的な医療ツーリズム事業のマーケティングを開始する。
医療健診紹介60件、再生医療紹介2件を見込み、収益化を計画している。
 
④Jオークション株式会社
日本で4回のJ&Wオークション開催を予定している。本体との連携を強化するとともに、低コスト運営により収益化を目指す。
 
 
 
新中期経営計画について
 
同社は2015年1月20日に新中期経営計画を発表した。
骨子は以下の通り。
 
 
中でも、同社が最も注力しているのが「日本近代美術再生プロジェクト」だ。

これは、「日本近代美術作品の評価があまりにも低すぎる。」との想いから、同社が日本近代美術の盟主として、資本力・経験・ネットワークを用いて日本近代美術を再生させるための取組み。
現在100~150億円程度の市場規模を最低1,000~2,000億円まで拡大する事を目指している。

日本近代美術の再評価には2つの活動が必要となる。
一つは、学術的研究や史料編纂といったアカデミックな作業で、これは国・公立の近代美術館をはじめとした美術館や芸術大学が携わる。
もう一つは芸術的な価値と経済的な価値をリンクさせることで、これを手掛けるのが同社。
リンクには、
オークションによる継続的なトラックレコード
世界規模でのコレクターネットワーク
コレクターへの啓蒙活動
価値を低下させないための資本力
等が必要である。

特に資本力の必要性を強く意識している。
デフレサイクルでも底堅く市場を支える事できるプラットフォームを確立するには、市場規模の10%程度の資金を安定化のために使う必要があることから、本来あるべき最低でも1,000~2,000億円の市場を維持・発展させるためには、最低でも100億円以上の純資産を確保する事が必要と考えている。

そのため、オークション関連事業のみではなく同社の富裕層という顧客資産を有効に活用した様々な事業を展開し、収益拡大を目指している。
 
 
倉田陽一郎社長に聞く
 
倉田陽一郎社長は子供の頃から絵を描くのが好きで、将来は美術で生計を立てる事も目指していたが、東京大学在学時に美術家としての才能に限界を感じ、同時に経済を勉強し、仕事とすることに強い関心を持ち卒業後は欧州の投資顧問会社に入社した。ただ、美術への関心は引き続き高かった倉田氏は、多くの銀座の画商の知己を得ていた。そうした中、日本で初めて本格的な日本美術中心のオークションを開催した同社の創業者(5名の画商)との関係が深まる中、日本にも透明な値付けで美術品を評価するオークションが必要との想いから2001年に社長に就任した。

倉田社長に、今後の展開、ビジョンなどを伺った。
 
*日本近代美術再生プロジェクト
日本の国力と比較して、近代美術作品はあまりにも安すぎる。市場規模は2014年で142億円と拡大基調にはあるものの、リーマンショック前のピークには及ばない。最低でも1,000億円の市場価値はあると考えている。
そうしたマーケットを実現するためには、十分な資本力と信用力を備えたプラットフォームが必要だ。当社のオークションがそのプラットフォームになるべく、実現に取り組んでいる。また単にビジネスとしてだけではなく、日本最大のオークション会社としての社会的な責務でもあるとも考えている。
 
*多様な事業展開
十分な資本力を持つためにはやはり利益を上げて、市場からの資金調達を行う事が欠かせない。
ただ、現在までのデフレ的な経済環境下では、オークション事業で大きな利益を稼ぎ出すのはやはり中々難しかった。
そこで、当社の強みである富裕層という顧客資産を活用した事業展開に着手した。
それが、エネルギー関連事業のエーペック(株)と、医療機関向け支援事業のシンワメディコ(株)だ。
エーペックの事業は大変順調で、しっかりと利益を稼ぎ出し、本体に貢献できる位にまでなってきた。有難いことに、事業が好調なこともあり、非常に優秀な人材がエーペックには集まっている。
今後は太陽光発電にとらわれず、富裕層という顧客資産を活用できる様々な事業形態が見えてきた。
またシンワメディコも、アンチエージングなどを目的とした医療ツーリズムをアジアで展開する素地が出来つつある。
当社の掲げる最大のビジョンは、「日本近代美術再生プロジェクト」を通じた日本の美術品市場の活性化、市場拡大だ。
現在の経済環境からは一筋縄ではいかない部分もあるが、オークション以外の様々な事業を確立して、その収益、資金力を活かして必ずや日本の美術品市場を世界に誇れる水準にまで引き上げていく決意だ。
 
 
今後の注目点
倉田社長の「日本近代美術再生」に賭ける並々ならぬ思いを強く感じる事の出来た社長インタビューであった。
確かに同社の発行しているオークションのカタログを見ると、文化勲章クラスの著名な作家の作品が、筆者などでも少し頑張れば手に入る値段で出品されている。
日本が世界に誇るべき美術品が安値で売買されているという事は、世界における日本の地位や存在感の低下にも繋がるだろうから、同社ビジョン実現は日本にとっても大変有益な事と言えるだろう。
短期的には、各事業の収益化及び収益拡大のスピードを、中長期的には「日本近代美術再生プロジェクトの進捗を注目していきたい。