ブリッジレポート
(3633:JASDAQ) GMOペパボ 企業HP
佐藤 健太郎 社長
佐藤 健太郎 社長

【ブリッジレポート vol.4】2017年12月期第2四半期業績レポート
取材概要「事業における選択と集中は一巡。その安定的な成長の上で、「minne」のプロモーションへの積極投資、「ロリポップ!」の新プラン「マネージド・・・」続きは本文をご覧ください。
2017年9月5日掲載
企業基本情報
企業名
GMOペパボ株式会社
社長
佐藤 健太郎
所在地
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー
事業内容
個人向けレンタルサーバーサービス、ネット店舗構築・販売支援に加え、C to Cハンドメイドマーケットプレイス「minne」に積極投資。
決算期
12月末日
業種
情報・通信
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2016年12月 6,890 108 135 153
2015年12月 5,697 -621 -597 -797
2014年12月 4,533 724 742 410
2013年12月 4,165 725 743 408
2012年12月 3,809 686 699 396
株式情報(7/31現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
3,330円 2,634,154株 8,771百万円 14.6% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
0.00円 - 0.00円 - 425.47円 7.8倍
※株価は7/31終値。発行済株式数、ROE、BPSは直近期決算短信実績(連結)より。DPS、EPSは子会社吸収合併に伴い個別の数値。
 
GMOペパボの2017年12月期第2四半期決算概要などをご紹介します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
インターネットを使って自己表現したい個人ユーザーに対し、レンタルサーバー、ドメイン取得、オンラインショップ構築ASPなど各種サービスを提供。内製化による多様なサービス提供、独自の企業文化などが特長・強み。
既存のストック事業の安定収益に加え、2012年にスタートしたハンドメイド作品の CtoCハンドメイドマーケット「minne」(ミンネ)による更なる成長を目指している。
 
【沿革&社長プロフィール】
2003年1月、同社創業者である家入 一真(いえいり かずま)氏が個人向けホスティング事業を目的とし、有限会社paperboy&co.を設立した。
当時日本におけるインターネット環境は既に草創期から普及期に入ってはいたものの、ウェブサイトを通じて情報を発信するためには自らサーバーを持たないと活動ができない時代で、各種サービスは法人向けが主流で価格も高額であり、個人が気軽に利用することは難しかった。
そうした中同社は、「自己を表現したい個人」にインターネットのインフラを安価に提供することを目指し、月額数百円でのホスティングサービスを開始した。また1年後には、ドメイン取得代行サービスを開始するなど、インターネットを利用して情報発信、自己表現をしたい個人ユーザーのニーズを多角度から捉えて事業は順調に拡大した。
さらに当時米国で普及の兆しが見えていたブログにもいち早く注目して日本語で利用できる環境を構築したことも、成長の大きな原動力となった。
2004年3月にはGMOインターネット株式会社(当時:グローバルメディアオンライン株式会社)を割当先とした第三者割当増資を実施し、GMOグループの一員となった。
当時、paperboy&co.に対しては複数の大手インターネット企業が強い関心を持ち、資本参加を申し入れていたが、法人中心にサービスを展開していたGMOグループが、シナジー効果や新サービスの作り易さ等から最適と判断した。
その後も、オンラインショップ構築ASPサービス、クリエイター向けレンタルサーバー提供サービス等の新サービスを相次いでリリースし業績は順調に拡大。2008年12月、JASDAQ市場に上場し、2014年4月、現社名に商号を変更した。

佐藤 健太郎社長は1981年1月生まれ。自らHPの制作などを行い、学生時代から家入氏に乞われ同社の前身会社の手伝いをしていた同氏は、2003年1月同社設立に参加。社長室長、代表取締役副社長経営企画室長などを務めた後、2009年3月に代表取締役社長に就任した。GMOインターネット社の取締役でもある。
 
【経営理念など】
以下のような、経営理念やミッションを掲げ、個人ユーザーに対しより魅力的でより使いやすいインターネット環境を提供する事を目指している。
 
 
【事業内容】
以上の、経営理念やミッションの下、「インターネットで何かを始めたい」個人ユーザーに対し様々なインターネットサービスを利用しやすい価格で提供し、インターネットを通じた個人の表現活動を支援している。
事業は「ホスティング事業」、「EC支援事業」、「ハンドメイド事業」、「コミュニティ事業」の4分野を中心に構成されている。
 
 
<ホスティング事業>
ウェブサイトやホームページを開設するためのサーバーや各種機能、ドメイン等を提供。各サービスの利用料が主な売上となっている。
 
 
<EC支援事業>
電子商取引(EC)の運営を支援するオンラインショップ構築サービス、オンラインショッピングモール運営、店舗ホームページ構築サービスを格安の料金で提供。サービスの利用料金や手数料を主な売上としている。
 
 
<ハンドメイド事業>
現在同社が育成に最も注力しているのがハンドメイド作品のCtoCハンドメイドマーケット「minne」である。
 
 
<概要>
2012年にスタートした「minne」は、自分が制作したハンドメイド作品を発表・販売したい作家と、一点ものや個性豊かな作品を購入したい消費者をインターネット上でつなぐ CtoCのハンドメイドマーケット。
2017年6月末現在、登録作家数35.7万人、出品作品数586万点と国内最大のサービスへと成長しており、今後もさらに拡大のスピードを上げ、圧倒的なNo.1を目指している。
成長スピードを加速させるための様々な新企画を社内で検討している中で、「自己表現者を支援する」という同社の方向性に合致していることから、同サービスの開発に着手した。
 
<市場規模と成長の背景>
インターネットを介して消費者間でモノの売買やサービスの提供を行う「CtoC」ビジネスが急速に拡大している。
オークション、フリーマーケット、チケット売買、民泊など扱うモノやサービスは様々であるが、「minne」が取り扱う国内ハンドメイドの市場規模及び推移を同社では以下の様に推定している。
 
 
規模はまだ小さいものの、市場が急速に拡大する中、「minne」はそれを大きく上回るスピードで流通額が拡大している。
 
*CtoC市場成長の背景
CtoC市場の成長には、主に以下の3つの背景があると言われている。

①スマートフォンの普及
PCを用いて作家が自分の作品を出品する場合、作品の撮影、PCへの画像取り込み、説明原稿の入力・アップといった作業が必要となるが、現在は多くのサービスがスマホに最適化しているため、スマホのカメラで写真を撮影し、必要なテキストをフォームに入力するだけで簡単に出品することができ、出品のハードルが大きく下がっている。

②所有からシェアへの意識の変化
大量生産・大量消費の時代から、環境やサステナビリティなどモノを大切にする考え方が普及し始めたことで、自分が所有していても使わないものをシェアする「シェアリングエコノミー」が拡大しており、オークション、フリーマーケットなどはまさにそうした流れに対応したものである。

③個人が実力を発揮できる場
インターネットは世界中と繋がることが出来るため、個人でも実力さえあれば無名でも、著名人や大手企業等と同等の活躍することが可能であることが多くの事例で明らかになっている。そうした流れに刺激を受けてCtoC市場での自己表現や活躍を目指す個人が増加している。「minne」に出品する作家もまさにそうした個人である。
 
 
*ビジネスモデル、決済手段
売買が成立した際、同社は販売金額の10%を手数料として引いた金額を売主(作家)へ支払う。
販売代金のやりとりに関しては、「買主:商品を受け取ってから、代金を支払いたい。」および「売主:代金を受け取ってから、商品を発送したい。」といった双方のニーズを満たすために同社が仲介を担うエスクローサービスを採用している。
 
<minneの進捗>
同社は2015年10月よりminneのアプリダウンロード数及び流通額の月次ベースでの状況開示を開始した。
下のグラフにあるように、流通額、DL数ともに順調に増加しているが、更なる拡大を追求し各種施策を推進している。
 
 
<コミュニティ事業>
ブログなどインターネット上でのコミュニケーションを軸としたサービスを提供しており、無料サービスについては広告掲載料、有料サービスについては利用料金が主な売上となっている。
 
 
【特徴と強み】
1.内製化による多様なサービス提供
【事業内容】の項にあるように、同社は極めて多様なサービスを提供しており、この点が同業他社に比べた大きな違いとなっている。
佐藤社長によれば、こうしたサービスの多様性は、開発のみでなくデザインやマーケティングまで全てを内製化できる仕組みを有しているからこそ可能で、これはスピードやクオリティにおける優秀性にも繋がっており、インターネットビジネスを成功させる上で極めて重要なポイントであるということだ。
 
2.独自の企業文化
同社は「自己表現したい個人」を応援することをミッションとしているが、そのためには同社自身も表現者でなければならないと考えており、インターネットを通じた積極的なアウトプットを行う事が企業文化として定着している。
 
 
2016年12月期の当期純利益は当初0百万円の予想であったが、153百万円を計上した。会社側は今期も0百万円の予想としているが、インターネット事業を手掛ける同社のベーシックなROEは高水準である。
 
 
2017年12月期第2四半期決算概要
 
 
増収、営業黒字へ転換
売上高は前年同期比7.1%増加の36億68百万円。既存のストック型事業において契約数は順調に増加した。
売上総利益は同14.6%増加し、粗利率も4.0%改善。minneの広告宣伝費が前年同期比12.9%減少したこともあり、販管費の伸びは3.4%にとどまったため、営業利益以下、前年同期の損失から黒字に転換した。
 
 
四半期売上高は過去最高を更新した。
 
 
①ホスティング事業
増収・増益。
レンタルサーバーサービスの契約件数は堅調に推移し、2017年6月末の契約件数は前年同期比末1.7%増の43.6万件となった。
このうち、「ロリポップ!」では機能開発やUI(ユーザーインターフェース)の改善を行い、アップセル(顧客に対して一段階グレードの高いサービスを勧めて販売すること。)の推進努めた結果、顧客単価が上昇した。
ドメイン取得代行サービス「ムームードメイン」では、ドメインの複数年契約に対し割引を行うなど継続率の向上を図ったことなどから、更新率は高い水準で推移し、17年6月末の登録ドメイン数は前年同期末比7.3%増の121.6万件となった。
 
②EC支援事業
増収・増益。
「カラーミーショップ」では、機能開発やUIの改善及びリアルな場でのセミナーの開催など、継続的にアップセルの推進に努めたことから、17年6月末の契約件数は前年同期末比1.2%増の4.5万件と堅調に推移し、顧客単価も上昇した。
オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」では、3周年を記念した割引キャンペーン及び、他社と共同開発した好きな場所の衛星画像をTシャツにできるファッションブランド「WEAR YOU ARE(ウェアユーアー)」の提供開始が反響を呼び、累積会員数は前年同期比5.7万人増の16.3万人となった。
 
③ハンドメイド事業
増収、損失幅は縮小した。
「minne」では、「母の日」及び「父の日」といったギフト需要を喚起する特集を積極的に展開し、オウンドメディアやSNSでの露出の強化を進めるのに加え、動画プロモーションを展開し新たな顧客層の拡大を図った。
この結果、「minne」の17年12月期第2四半期累計の流通額は49.2億円。17年6月末の作家数、作品数、アプリダウンロード数はそれぞれ、35.7万人(前年同期末比41.2%増)、586万点(同78.7%増)、777万件(同28.9%増)と順調に拡大した。「tetote」と合わせた作家数、作品数は同月末で40.4万人、715万点と国内No.1のスケールを誇っている。
上期の広告宣伝費は前年同期比12.9%減の609百万円。インストール広告、リターゲティング広告などWeb広告を強化したが、TVCMを使用した前年同期からは低水準で推移した。
 
④コミュニティ事業
減収・増益だった。
ブログサービス「JUGEM」での広告売上の減少が影響し、売上高は下降トレンドで推移しているが、コストコントロールによる利益確保に注力し増益を確保した。
 
 
売掛金、無形固定資産の増加などで資産合計は92百万円増加の48億03百万円となった。
未払金、前受け金の増加などで負債合計は同88百万円増加の36億15百万円となった。
利益準備金の増加で純資産は同3百万円増加の11億87百万円となった。
この結果自己資本比率は前期末より0.4%低下し23.4%となった。
 
 
固定資産の取得により投資CFのマイナス幅は拡大したが、フリーCFはプラスを維持。自己株式の取得が無くなり、配当金の支払額が増加したため財務CFのマイナス幅は拡大した。
キャッシュポジションは上昇した。
 
(4)トピックス
◎「minne」内で、企業による素材販売を開始
2017年7月、「minne」内で企業による素材販売を開始。その第一弾として、生地・服飾手芸材料専門店「オカダヤ」がオープンした。

(背景)
「minne」では、ハンドメイド作品のみならず、作家が新たな「素材・材料」と出会うことで、作品制作の幅を広げられるよう、サービス開始時より「素材・材料」カテゴリーを設けている。
2017年上半期(1月〜6月)の「素材・材料」カテゴリーの流通額は、前年同期比43.5%増と、全流通総額を上回る増加率となっており、「素材・材料」の購入需要は極めて旺盛だ。
一方、作家の中には専業ではないため、「材料を買いに行く時間がない」、「近くに手芸店が少ない」、「販売されている素材の種類が少ない」といった声が「minne」にも多く寄せられていた。

そこで「minne」では、作家が制作に集中できる環境を整え、誰でも手軽に材料を調達できる環境を提供するべく、「素材・材料」カテゴリーにおいて企業の素材販売枠を設けることとした。
これにより、作家にとっては制作スピードの向上及びの創作の幅が広がることから、魅力的な作品が増加、一方購入者にとっては、「minne」での買い物をより楽しむことができるなど、良い売買のサイクルが生まれることを目指す

今回、企業の素材販売枠の第一弾として、新宿に本店を構え、50万点以上の品揃えを誇る生地・服飾手芸材料専門店「オカダヤ」のギャラリーをオープンし、「素材・材料」販売を開始した。
 
 
2017年12月期業績見通し
 
 
業績予想に変更なし。今期も「minne」への積極投資を継続。
売上高は前期比11.0%、7億6百万円増加の76億50百万円を予想。
ストック型サービス事業の堅調な拡大、「minne」流通額増加を見込んでいる。
第2四半期までの営業利益実績は予想を超過しているが、「minne」での投資効果を最大化するために戦略的かつ流動的なプロモーションを計画しているため、予想に変更は無い。
 
(2)「ロリポップ!」における取り組み
個人の自己表現を支えるインフラを目指し2001年に立ち上げたレンタルサーバービジネス「ロリポップ!」は安定的にストックを積み上げ、直近の契約件数は40万件を超え、レンタルサーバー契約件数の9割を占める中核的サービスである。
また、「ロリポップ!」を中心としたホスティング事業の売上高は全売上高の5割以上を占め、ストックビジネスとして同社の安定収益構造を支えている。

同社では、「ロリポップ!」を更に魅力あるサービスに磨き上げるために以下のような取り組みを進めている。
 
①技術的な対策
自身のサイトを無料で常時SSL化できる独自SSL(※)(無料)機能を2017年7月に提供開始した。
 
(※)SSL(Secure Sockets Layer):インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組み。個人情報やクレジットカード情報などの重要なデータを暗号化して、サーバーとPC間での通信を安全に行なうことができる。サイトの管理者は送信される情報を悪意を持った第三者から守ると同時に、送信される情報が改ざんをされていないことを証明することができる。
 
提供開始後に常時SSL化したサイトは7月のリリース後9日間で10,000件を突破する好調なスタートとなった。
以前から退会要因としても挙げられていたため、退会抑制の効果も期待している。

②リブランディング
2017年1月、サービス提供16年目に入り、サービスの価値の再定義を行うとともに、新しいユーザー層への認知度拡大を目指し、ロゴ、キャッチコピー、デザインを刷新した。

③マネージドクラウド
2017年7月、クラウドホスティング環境を簡単に構築でき、柔軟にリソースの増減ができる「マネージドクラウド」プランについて、招待制のα版を提供開始した。
「マネージドクラウド」プランは、クラウドのような拡張性・自由度の高さを備えながら、サーバーの障害・負荷対策などの保守管理は「ロリポップ!」が行うマネージド型が特徴のプラン。
なお、同プランは、同社の研究開発組織「ペパボ研究所」が独自開発したOSS(※)であるコンテナ型仮想化技術(※)及び「FastContainerアーキテクチャ(※)」を中心とした技術により実現したものである。
 
(※)OSS:オープンソースの概念に基づき、ソフトウェアのソースコードが無償で公開され、改良や再配布を行うことが誰に対しても許可されているソフトウェアのこと。ソースコード公開によって、不正なプログラム や脆弱性などの確認を行う事ができ、ソフトウェア自身の信頼性を判断する事ができるほか、安定性、柔軟性などのメリットがある。

(※)コンテナ型仮想化技術:1つのOS上に、コンテナと呼ばれる、他のユーザーから隔離されたアプリケーション実行環境を複数構築することで、より少ないコンピューターリソースで仮想的な動作環境を実現する技術

(※)FastContainerアーキテクチャ:ウェブアプリケーションの実行基盤となるアーキテクチャ(設計図)。システム自体が恒常性を持ち、コンテナの停止・起動・複製などを自動で行い、資源の割り当てを効率化させることができ、これにより、ウェブサイトへの突発的なアクセス集中やライブラリのバージョンアップ時にも、高速かつ効率的にコンテナの運用を行うことができる。
 
(背景)
現在、インターネット上での自己表現方法が多様化し、法人のみならず個人運営のウェブサイトにおいても映像やアニメーションなどのリッチなコンテンツの活用が増えている。
こうした高度なウェブサイトの制作には、ある程度の専門知識や技術が必要となるだけでなく、事業やコンテンツの拡大ニーズに柔軟に対応できるサーバー環境の整備、さらに突発的なアクセス集中によるサイト表示の遅延やエラーを防ぐためのサーバー側の対策が求められている。
一方で、専用サーバーやVPS・クラウドサービスを利用する場合は、リソースの増減などの拡張性が高いため、事業の拡大やサイトへのアクセス急増集中に柔軟に対応できるものの、一方で拡張作業やサーバーの監視といった運用管理を、サイト運営者自身もしくは専任の担当者を採用して行う必要があり、ハードルが高いものとなっている。

こうした課題を解決するべく、「ロリポップ!」ではこれまでに、急激なアクセス数増加に対応する「同時アクセス数拡張」機能の無料提供や、転送量制限の緩和などを行ってきたが、その一環で、自社開発したコンテナ型仮想技術の採用により、リソース増減が簡単に行えるクラウドホスティング環境である、「マネージドクラウド」プランを提供することとした。

(内容)
「マネージドクラウド」プランは、「マネージド型」であるレンタルサーバー(共用サーバー)の運用の手軽さと、VPSやクラウドのような拡張性・自由度の高さを備えたプラン。
レンタルサーバー「ロリポップ!」と同様に「かんたん・安定・高速・安心・低価格」を提供する。

従来の一般的なレンタルサーバーでは、リソース拡充のためには上位プランへの移行が必要である一方、サーバーのカスタマイズは自在に行うことができない。
同プランでは、コンテナ型仮想化技術の採用により、ユーザー毎に独立したサーバー環境上でウェブアプリケーションを動作させることができるため、可用性が高い。さらにコンテナ数の増減でリソースを柔軟に管理することが可能であり、その制御は自動で行われる。

また、専門知識を持たないユーザーでも、クリックするだけで簡単にサーバー環境のセットアップやリソース管理が行えるよう、シンプルでわかりやすいコントロールパネルを用意した。サーバーの障害・負荷対策などの保守管理は「ロリポップ!」が行うため、専任のシステム担当者がいない企業や団体も気軽に利用可能。

(今後の取り組み)
クローズドα版のユーザーから得た意見を開発に活かし、利便性と品質の更なる向上を進め、オープンβ版の提供を経て、正式版を提供する予定。
国内クラウド型ホスティング市場は高成長が予想されている中で、同社では従来のレンタルサーバーに加え、柔軟な管理が可能でより高単価が見込める「ロリポップ!マネージドクラウド」の成長を目指す考えだ。
 
 
 
今後の注目点
事業における選択と集中は一巡。その安定的な成長の上で、「minne」のプロモーションへの積極投資、「ロリポップ!」の新プラン「マネージドクラウド」をはじめとする既存事業を中心とした新たな挑戦や試みでさらなる成長を目指すというのが同社の今後の事業展開である。ホスティング事業、EC支援事業の安定性および収益性の高さは改めて確認できたうえで、「minne」の高成長が期待されるが、ハンドメイド事業の増収率が、前年同期の約4倍、前期(通期)の約2倍と比較すると、この第2四半期は約2割というのは水準が上がってきた点を割り引いても物足りないと言わざるを得ないだろう。また流通額に関しても、通期計画125億円に対して第2四半期累計は49億円。下期はクリスマス、年末といったイベントがあるものの、やや気になるところである。中長期的なビジョンを見守りながらも、足元の推移を注視したい。
 
 
 
<参考:コーポレートガバナンスについて>
 
 
◎コーポレートガバナンス報告書
最終更新日:2017年3月21日
「当社は、コーポレートガバナンス・コードの基本原則をすべて実施しております。」と記載している。
 
 
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
このレポートは当社が信頼できると判断した情報源(当該発行会社が作成した会社説明資料等)の情報に基づき作成したものですが、その正確性について当社が保証するものではなく、また当資料の一部また全部を利用することにより生じたいかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。
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