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(4783:JASDAQ) 日本コンピュータ・ダイナミクス 企業HP
下條 治 社長
下條 治 社長

【ブリッジレポート vol.53】2019年3月期第2四半期業績レポート
取材概要「パーキングシステム事業では前期大型受注の反動で減収減益となったものの、システム開発事業、サポート&サービス事業が大幅な増益となった・・・」続きは本文をご覧ください。
2018年12月5日掲載
企業基本情報
企業名
日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社
社長
下條 治
所在地
東京都品川区西五反田 4-32-1
事業内容
独立系ソフトウェア開発会社のパイオニア。システム開発事業、サポート&サービス事業、及びパーキングシステム事業が3本柱
決算期
3月
業種
情報・通信
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2018年3月 16,237 783 807 526
2017年3月 15,405 347 333 249
2016年3月 13,843 382 389 205
2015年3月 13,115 243 257 41
2014年3月 11,946 278 310 124
2013年3月 11,790 238 289 119
2012年3月 11,272 252 307 68
2011年3月 10,658 -83 11 -113
2010年3月 11,542 56 129 26
2009年3月 12,521 415 460 212
2008年3月 9,539 553 581 315
2007年3月 9,292 261 315 186
2006年3月 8,851 409 424 199
2005年3月 7,607 321 348 228
2004年3月 7,570 340 368 160
2003年3月 6,859 322 283 74
株式情報(11/19現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
1,062円 7,941,368 8,434百万円 18.7% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
14.00円 1.3% 80.59円 13.2倍 387.80円 2.7倍
※株価は11/19終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE、BPSは前期末実績。数値は四捨五入。
 
日本コンピュータ・ダイナミクスの2019年3月期上期決算の概要と通期の見通しについて、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
独立系ソフトウェア開発会社のパイオニア。コンサルティングからシステム運用までを手掛けるシステム開発事業、システムの運用管理とテクニカル・サポートを主体としたサポート&サービス事業、及び自転車駐輪場システムの開発・運用を行うパーキングシステム事業を展開。システム開発事業やサポート&サービス事業は優良顧客との継続的な取引が特徴。また、電磁ロック式駐輪場での導入実績No.1を誇るパーキングシステム事業は成長性に富み、収益性も高い。 事業拠点は本社(東京都品川区)のほか、江東サービスセンター(東京都江東区)、福岡営業所(福岡県福岡市)、長崎営業所(長崎県長崎市、2018年3月に開設した新たなMSC(マネージドサービスセンター)を含む)を構えている。連結子会社は、国内にはIT関連事業、パーキングシステム事業を行うNCDテクノロジー(株)(東京都品川区)、IT関連事業を行う(株)ゼクシス(大阪府大阪市)、アジア諸国より人材を斡旋するEast Ambition(株)がある。2018年3月には、品質の高い駐輪場管理の実現を目的としてNCDプロス(株)(東京都品川区)を設立した。海外では中国天津市に天津恩馳徳信息系統開発有限公司(NCD China)があり、アジア日系企業向けサービスや日本向けオフショア開発を行っている。 社名の"日本コンピュータ・ダイナミクス"には、「コンピュータをダイナミックユースして社会に貢献する(Dynamic use of Computer)」と言う創業時の思いが込められている。尚、2017年3月16日付けで創立50周年を迎えた。 18/3期おもな事業(報告セグメント上の事業)の売上構成比は、システム開発事業35.4%、サポート&サービス事業27.9%、パーキングシステム事業36.7%、営業利益の構成比はシステム開発事業31.5%、サポート&サービス事業15.3%、パーキングシステム事業53.1%。 【特徴と強み】 「システム開発事業・サポート&サービス事業」 システム開発事業とサポート&サービス事業では、大手顧客との長期継続を特徴とする優良な顧客資産が強みの一つだ。下表のように長期にわたり顧客と取引があるだけでなく近年は新たな顧客も数多く創出している。 システム開発事業の事例  〜パッケージソリューション〜 ◆国内有数の会計ソフトを多数の企業に導入 「奉行シリーズ®」(株式会社オービックビジネスコンサルタント【以下OBC】の製品)大手上場企業グループ等へ多数の導入実績があり、「OBC Partner Award 2018」において二部門受賞。 ★「OBC Partner of the Year」・・・OBCパートナーの中でも最大規模の奉行導入専任チームを持ち、上場企業やグループ会社での利用、また追加開発を伴う大規模な奉行導入案件に多く携わってきた実績を評価されての受賞。 ★「Project of the Year」・・・2017年度の奉行シリーズの販売において、優れたプロジェクトを企画進行し、販売実績ならびにその取り組みと活動において、極めて優秀な成績を収めたパートナーに贈られる賞を受賞。 ◆入出荷・棚卸業務を効率化させる在庫管理ソリューションの提供。 オリジナル製品「倉丸(くらまる)」を開発販売、手作業による入出荷・棚卸の作業をハンディーターミナルで効率化。「ハンディ倉庫管理 for 商蔵(あきくら)奉行i/V」・はOBC公式連携ソリューションに認定 (同社HPより) ◆グローバル展開 ◆クラウドへの取り組み 同社は日本法人セールスフォース・ドットコムの認定パートナー。世界15万社以上採用のクラウドCRMプラットフォーム「Salesforce®」(米国セールスフォース・ドットコム/salesforce.com,Incの製品名)の導入支援を行う。 オリジナルパッケージツール サポート&サービス事業の成長 ◆マネージドサービスセンター ・アプリケーション開発/保守/インフラ運用までのワン
 ストップサービス ・24時間365日 リモート監視 ・豊富な経験とノウハウで、他社構築アプリケーション
 にも対応 ・AWS(Amazon web Service)等のクラウドサービス構築 ・2018年3月、長崎にBCP拠点として新たなセンターを開設
◆大型一括受託サービス ・大手生保会社へのヘルプデスク・インフラサポート
 サービスにてノウハウ蓄積 ・200名体制でのオンサイトサポートサービス実施中 ・地方(BCP)拠点も活用した大型受託サービス展開中
「パーキングシステム事業」 創業来培ってきたIT技術とコンサルティング力をパーキング事業に活用、電磁ロック式駐輪場では国内導入実績No.1を誇る。 ◆きっかけと発展 導入事例
【自治体・東京初】 歩道上駐輪場の先駆け (2007年 渋谷区 あおい通)
【民間・大規模】 テラスモール湘南 (2011年 辻堂駅 3,000台規模)
【民間・最新】 渋谷ストリーム (2018年 自転車246台、バイク69台)
◆放置自転車台数の減少とNCD管理台数 全国放置自転車台数は1999年の56万台から2017年には6万台に減少。この間、同社の管理台数は伸び続けており、放置自転車台数減に貢献している。2018年10月1日現在の管理台数は435,704台。 ◆駐輪場の企画からサポートまで一貫体制 ◆以下のように多くの自治体や事業者を顧客としている。
 
 
2019年3月期上期決算
前年同期比3.3%の増収、33.8%の経常増益 売上高は前年同期比3.3%増の81億91百万円。引き続きシステム開発事業、サポート&サービ ス事業、パーキングシステム事業とも順調な受注状況を維持し増収となった。 経常利益は同33.8%増の5億80百万円。前期と比較して利益率が大幅に向上した。中期経営計画で掲げた「業務プロセスの改善による収益性の向上」のための諸施策が効果を現し、安定的な収益を生み出せる体質を確立することができ、大幅な増益となった。特にサポート&サービス事業の改善が著しく、システム開発事業も大幅な増益。 配当は期初の予想通り前年同期と同じく7.00円。 システム開発事業は売上高30億11百万円(前年同期比13.4%増)、営業利益3億83百万円(同66.3%増)。順調に案件獲得が進み、前年同期と比較して増収。さらに地道なプロジェクト進捗管理活動の定着や採算管理強化等が、利益率向上に寄与したことにより大幅な増益となった。 サポート&サービス事業は売上高23億9百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益2億20百万円(同131.0%増)。効率的な要員配置や業務運営、新規顧客獲得のための先行投資などが功を奏し、大幅な増益となった。 パーキングシステム事業は売上高28億60百万円(前年同期比6.9%減)、営業利益4億37百万円(同25.0%減)。前年同期に実績計上した自治体向け機器販売における大型案件の影響により、前年同期と比較して減益となったが、駐輪場利用料収入や自治体の指定管理案件獲得も順調に推移している。尚、前々年同期との比較では売上高13.7%増、営業利益26.2%増である。 18/9末の総資産は前期末比4億55百万円減少し、106億15百万円となった。おもに売上債権や現預金といった流動資産の減少によるもの。負債は前期末比7億23百万円減少し、72億58百万円となった。退職給付に係る負債の減少などで固定負債が大きく減少した。 純資産は利益剰余金の増加等により、前期末比2億67百万円増加し、33億57百万円となった、 自己資本比率は、前期末比3.7ポイント上昇し、31.5%となった。 *2017年3月期が減益となったのは、金利低下に伴い退職給付債務に用いる割引率が低下したことによる数理計算上の差異が発生し、これを1年で償却するため。これら特殊要因を除外すると増益である。
 
 
2019年3月期業績予想
増収・増益予想 通期予想に修正はなく、19/3期は売上高が4.7%増収の170億円、経常利益は17.6%増の9億50百万円を計画する。システム開発事業では、パッケージ/クラウド利用による中小型案件積極的獲得を図る。サポート&サービス事業では、長崎マネージドサービスセンターの機能充実による新規顧客の受注拡大を図る。パーキングシステム事業では、自治体の入札案件の着実な受注、月極駐輪場システム「ECOPOOL」の拡販、及び子会社NCDプロスの管理・運営体制を強化し、さらなる競争力の強化を図る。 期末配当は7.00円/株(通期で14.00円/株)、予想配当性向は17.4%を見込む。
 
 
中期経営計画「Vision 2020」(2018年3月期〜2020年3月期)の上方修正
17年5月に公表した中期経営計画「Vision 2020」の数値目標を2018年5月、下記の通り修正した。 同社は「お客様の“ありがとう”のために、価値あるサービスを」を基本コンセプトに、18/3期を初年度とする中期経営計画「Vision2020」を策定し、以下の基本方針を掲げている。 収益性の高い企業になる NCDブランドを高め、世の中に認知される企業になる 社員が仕事に誇りとやりがいを持った活力ある企業になる 中期経営計画で掲げている基本方針・重点施策に変更はなく、引き続き新たなライフスタイルや技術環境の変化に迅速かつ適切に対応できる、更なる成長企業を目指す。
 
 
今後の注目点
パーキングシステム事業では前期大型受注の反動で減収減益となったものの、システム開発事業、サポート&サービス事業が大幅な増益となった。通期予想に対する進捗率は売上高で48.2%、前年同期49.5%から低下しているが、前年同期は大型受注があったため。自治体との取引も多い同社は下期に売上が偏りやすい傾向があることを考慮すると、高い進捗率といえる。経常利益については61.1%に達しており、システム開発事業における採算管理強化策が功を奏している。本邦企業のIT投資は引き続き増加傾向、東京オリンピックや自転車活用推進法、新規事業への積極投資等、様々な成長要素があり、中期的な見通しも明るい。来期20/3月期を見据えると、上方修正された中期計画の営業利益は今期予想比で5.3%増の10億円にとどまる。足元の勢いを鑑みれば中期計画は再度上方修正、あるいは更に上乗せされた新たな中期計画策定も考えられる。
 
 
 
<参考:コーポレート・ガバナンスについて>
◎コーポレートガバナンス報告書 最終更新日:2018年7月3日。 <基本的な考え方> 同社のコーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方は、継続繁栄の条件として、機動性のある業務執行体制とコンプライアンスを重視した経営を念頭に、内部統制の充実に努めることである。 <コーポレート・ガバナンス・コード各原則の実施について> ジャスダック上場企業として、基本原則をすべて実施している。 <その他> 指名・報酬委員会の設置 コーポレート・ガバナンス体制のより一層の充実を図ることを目的とし、平成29年6月に任意の委員会である「指名・報酬委員会」を設置した。取締役会の諮問機関として経営陣の選任・解任や報酬等に関する方針を審議し、その決定プロセスの客観性及び透明性を確保している。 指名・報酬委員会の構成 3名(うち2名は独立社外取締役、委員長は独立社外取締役から選定)
 
 
 
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