サンバイオの将来性は?
株価が乱高下している理由はなんだろう?
このようなお悩みを解決します。
🔰いろはに結論
- SB623が承認され販売開始となれば、大化けの可能性もある
- サンバイオの株価は、医療薬開発の進展によって大きく左右される
- 海外展開によって、再生医療分野でのグローバルリーダーを目指す
サンバイオは、再生医療薬「SB623(アクーゴ)」の開発・研究を進める企業です。
SB623は、交通事故などで脳に外傷を負った患者の脳細胞を再生させる治療薬であり、これまで自然治癒が主な治療法とされてきた分野において、治療の常識を覆す可能性を秘めています。
そのため、成功した際のインパクトは計り知れないものとなるでしょう。
しかし、同社の株価は乱高下を繰り返しており、その不安定さから将来性に対する懸念が広がっています。
そこで、今回はサンバイオの将来性について、承認の可能性や今後の展望を詳しく解説します。
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サンバイオの将来性は?
💡このパートの要約
- サンバイオのSB623が2025年2〜4月に販売予定。国内外から高い期待
- アメリカ市場進出を目指し、グローバルな成長を図っている
- 承認が長引くことで、投資家の信頼喪失と資金調達の困難を引き起こす可能性がある
再生細胞薬の販売開始が待たれるサンバイオですが、その将来性についてはどうでしょうか?
以下の3つについて詳しく見ていきましょう。
2025年、悲願の再生細胞薬が承認・販売開始へ
サンバイオは、2022年3月に厚生労働省に対して、再生医療製品製造販売承認を申請しました。
そして、2024年6月に異例となる条件付きでの承認が了承されました。
SB623は承認されたものの、まだ出荷はできないという状態なんだね
これは、統計的に十分なデータが不足しているためで、追加データの提出が求められています。
とはいえ正式な承認はかなり近づいていると考えられ、同社は2025年2〜4月に出荷開始を見込んでいます。
目標であった2024年3月での承認は達成できていないから、この見通しがどれほど正確か、慎重に見極める必要があるね
これが想定通りに出荷できることとなれば、大きなインパクトを与えるでしょう。
日本での外傷性脳損傷の有病率は10万人あたり474人と推定されており、現在は有効な治療薬がないことからSB623は非常に高い期待が寄せられています。
半身のまひや記憶障害など生涯にわたる障害をもたらすことも多く、患者にとっては待望の治療薬となるでしょう。
そのため、正式な承認が下りた場合、サンバイオは大幅な収益増加と黒字転換が見込まれ、株価の急騰も期待できます。
以上より、サンバイオは将来性のある企業として、投資家から非常に注目を集めているのです。
海外展開でグローバルなバイオベンチャー企業へ
サンバイオは国内での承認・販売を達成した後、アメリカ市場への進出を視野に入れています。
もともとはアメリカ創業の企業でもあるんだよね
同社の調べによると、外傷性脳損傷の患者数は世界で約2,300万人、脳梗塞の患者数は約2,600万人に上ります。
患者数が多く、マーケットも大きいアメリカなどへの海外展開は、企業価値を最大化するためには必要不可欠です。
日本のバイオベンチャーが再生医療分野でリーディングカンパニーになる可能性があるなんて、とてもワクワクするね!
国内だけでなく、グローバルに展開されることで、サンバイオの将来性は一層期待できるでしょう。
債務超過の懸念。薬の販売を急ぐ
サンバイオの懸念点はないのかな?
サンバイオの懸念点として、再生細胞薬の承認が長期化し、資金調達が難しくなる可能性が挙げられます。
実際、申請から2年が経過しても、いまだに正式な承認取得には至っていません。
同社はこれまで2024年3月での承認を何度もアナウンスしてきました。
承認が予定通り進んでいないことは投資家からの信頼を失いかねないね…
現状、今後の成長性を期待され、かなりの資金調達を受けており、財務状況も悪くありません。
しかし、承認がさらに長引くとなると、資金調達が難しくなる可能性があり、企業の成長戦略にも影響を及ぼすでしょう。
まずは、2025年に販売開始ができるよう、しっかり準備を進める必要があると言えます。
サンバイオの株価はなぜ乱高下している?
💡このパートの要約
- サンバイオの株価は、SB623の進展に大きく左右される
- 2019年、臨床試験結果の不発によってサンバイオショックを引き起こす
- 製造販売承認の申請や条件付き承認などの好材料ニュースが、株価上昇をもたらす
まずは、サンバイオの直近7年間の株価の推移を見てみましょう。
株価の変動が激しい時期があったんだね。
なぜだろう?
ここでは、株価の乱高下の要因について、具体的な出来事を振り返っていきます。
2019年のサンバイオショック
2019年1月、サンバイオの株価は過去最高値である12,730円に達しました。
しかし、その勢いは長く続かず、株価は最大で80%も急落。
「サンバイオショック」として市場に衝撃を与えました。
どんな背景があったのかな?
2018年11月、サンバイオは「SB623が慢性期外傷性脳損傷に効果があると認められた」と発表。
このニュースが市場に好意的に受け入れられ、株価は急騰しました。
しかし、2回目の臨床試験で主要評価項目を達成できなかったことが明らかになると、株価は再び急降下しました。
このように、SB623の動向がサンバイオの株価に強い影響を与えていることが伺えます。
2022年、ついに厚生労働省へ製造販売承認を申請
その後、サンバイオの株価は停滞していました。
しかし、2022年2月に株価は再び上昇へ転じます。
その理由は、SB623の製造販売承認を厚生労働省に申請したというニュースによるものでした。
薬の製造販売が実現されれば、業績向上と黒字化が期待できるよね
しかし、申請の結果が出るまでには時間を要するため、株価は一転して下落傾向となりました。
2024年、異例の条件付き承認
2024年7月、ついに厚生労働省からの承認が発表されましたが、これは条件付きのものでした。
このニュースを受け、株価は上昇の兆しを見せるも、正式な製造販売が認められていないため、上値は重くなっています。
正式承認が得られれば、株価はさらに上昇すると予想できるね
このように、サンバイオの株価は良くも悪くもSB623の進展に左右されます。
製造販売に向けた好材料で上昇し、逆に悪材料で下落しやすいことに注意しましょう。
サンバイオの事業内容・業績
💡このパートの要約
- サンバイオは、脳梗塞や外傷性脳損傷を対象とした医療薬の開発・製造・販売を行う
- SB623の開発が進み、2024年には条件付き承認を取得
- 現在は収益はないものの、販売開始とともに高い収益率が期待される
ここでは、サンバイオの事業内容と業績についてまとめます。
事業内容
サンバイオは、脳梗塞や外傷性脳損傷を対象とした再生細胞薬の開発・製造・販売を手掛ける企業です。
主に以下の5つの細胞治療薬の開発をしています。
現在は、外傷性脳損傷を対象とした「SB623」の開発が最も進んでいます。
国内においては条件付きの承認を得ましたが、今後は市場の大きい国外もターゲットとしています。
また、アルツハイマー病やパーキンソン病など、既存の医療では対応できない神経系疾患への有効性が認められれば、同社は世界的な巨大マーケットを開拓できるでしょう。
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業績
次に、サンバイオの業績を見ていきましょう。
下の図は過去5年間の営業利益を示しています。
現在、サンバイオは再生医療薬の販売を実現しておらず、収益がない状態です。
このため、現段階では赤字が続いています。
医薬品業界では、高額な研究開発費や長い承認プロセスが影響し、多くの企業が赤字に悩んでいますが、成功すれば高い収益性を持つ可能性があります。
サンバイオも、SB623の正式承認を取得し販売が開始されれば、革新的な医療薬であることから需要が高く、大きな利益をもたらすことが期待されます。
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💡このパートの要約
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【まとめ】サンバイオはSB623の承認が期待され、将来性が高い
最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。
🔰いろはにまとめ
- SB623が承認され販売開始となれば、大化けの可能性もある
- サンバイオの株価は、医療薬開発の進展によって大きく左右される
- 海外展開によって、再生医療分野でのグローバルリーダーを目指す
まずは、SB623の製造販売が正式に承認されるかどうかに注目が集まります。
想定通りに製造・販売が開始されれば、業績が向上し、それに伴って株価が上昇することは間違いないでしょう。
また、その後のグローバル展開にも注目です。
世界中の患者に薬を届けるためには、その国の承認を得なければなりません。
自然治癒が主な治療法となっている病気に対して、SB623は画期的な薬であり、世界中で普及すれば医療分野に大きな変革をもたらすことになるでしょう。
その意味で、サンバイオの将来性は非常に高いため、今後の動向にもしっかり注目していきましょう!
その他にも、日本の個別株について分析した記事が沢山あるので、ぜひあわせてご覧ください。
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