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IPO新顔紹介
2005年9月12日(火)
(3801)株式会社アスキーソリューションズ
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「株式会社アスキーソリューションズ」を取材しました。
田北 幸治代表取締役社長にお話を伺いました。
創業の経緯
同社の前身は、日本にパソコンを広めたIT業界のパイオニア、(株)アスキーのネットメディア事業部です。
2002年5月、MBO(management buy-out、経営陣による買い取り)によりアスキーから分離独立しました。形式的には休眠会社(ユニゾン・ストラテジック・アドバイザーズ(株))への営業譲渡と言う形での再スタートで、翌6月に現社名の(株)アスキーソリューションズに社名を変更し、営業を開始しています。
同社の前身であるアスキーは業績不振から1998年にCSKの傘下に入り、経営再建に取り組みました。しかし再建が進まず、CSKは2001年にユニゾン・キャピタルという投資会社に株式を売却。ユニゾン・キャピタルは、アスキーを出版事業に特化させることで再建を図る考えであったため、ネットメディア事業部を含めた出版以外の事業については売却ないしは撤退する意向でした。そして、売却・撤退部門のデューデリジェンス(詳細調査)を担当したのが、当時ユニゾン・キャピタルに所属していた田北社長でした。しかし、ネットメディア事業部は優良な顧客と優秀な技術者を抱えているうえ、営業や管理の体制も整っていることから、田北社長は「モノ作り専門の別会社として一本立ちさせれば、成長路線が描けるのではないか」と考えたそうです。
事実、独立後、業績は順調に拡大、同社は2006年4月に大証ヘラクレスに株式を上場しました。分離独立から4年でのスピード上場を果たしたわけです。
同社は、情報収集力、先進技術、先見性、マーケティングノウハウ、ネットワーク力、独自ノウハウ、そして高い知名度と言ったアスキーのDNAを引き継ぎながらも、社会の公器としての企業の責任を自覚した企業です。安定成長力の確保と社会に貢献できる企業作りに取り組み、更なる飛躍を目指す考えです。
企業理念
「お客様の期待を上回る製品やサービスを提供することにより、感動を与えることができる集団でありたい」と言う企業理念の下、「誰も考えないような商品やサービスをいち早く世の中に出せるノウハウを最大限に活かし、お客様に"なるほど"と思っていただけるような商品やサービスの提供」に取り組んできました。
亜流ではなく、市場の一歩ないし半歩先を行く商品やサービスの開発と提供により差別化を図り、上場企業として、全てのステークホルダの期待に応えるべく、事業体質の強化と更なる成長を追及します。
事業内容
事業は、パッケージソフト事業とソリューション事業に分かれます。直販、卸し販売、業務受託と言う形で、製品やサービスが提供されています。法人取引に軸足が置かれていることが、アスキーとの大きな違いです。
2006年3月期の売上構成比は、前者が34%、後者が66%でした。
それぞれの事業内容は次の通りです。
(1)パッケージソフト事業
アスキー時代から20年以上にわたり蓄積してきた情報収集力、目利き、商品開発力、マーケティング力を駆使して、国内外の先進的なソフトウェア開発企業と提携し、ソフトウェアを企画、開発、ローカライズ(日本語化)して販売しています。
セキュリティソフトウェアや音声認識ソフトウェアなど先進的な技術を活用したソフトウェアから、天文シミュレーションソフトウェア等の趣味や教育用ソフトウェアまで、幅広いラインアップをパッケージ化して提供しています。現在の主な取扱商品としては、Webサイト訪問者を様々な角度から分析してWebマーケティングを支援するアクセスログ解析ソフトウェア「SiteTracker(サイトトラッカー)」、翻訳ソフトウェア「翻訳ピカイチ」等があります。
足下、一般個人向けソフト市場の低迷により「リテール製品」が苦戦していますが、企業向け「サーバー製品」へのシフトが進んでいるため影響は軽微です。前2006年3月期の当事業は、前期比16%の増収となりました。
同社の優れた先見性を示す「SiteTracker」
同社の優れた先見性を示す一例が、「SiteTracker」です。「SiteTracker」は、Webサイトのアクセス状況を保存したログファイルを解析し、Webサイトに訪問した閲覧者の件数、閲覧経路や何に興味を示しているか等、様々な情報を把握することができます。
同社が「SiteTracker」の販売を開始したのはアスキー時代の1999年ですが、発売当時はそれ程需要が無かったそうです。しかし、EC市場の拡大共にECビジネスに必須のマーケティングツールとして需要が拡大、導入実績が2,600社を超える今でも年率40%近い成長が続いています。
(2)ソリューション事業
ソリューション事業は、組込系システムソリューションとビジネス系システムソリューションに分かれます。
〜塙系システムソリューション
アスキー時代からの蓄積してきたノウハウを生かし、電子機器類に内蔵される組込システムの企画立案、ソフトウェア開発、ハードウェアの量産を行います。ハードとソフトのバランスを意識したソフト開発を行うことのできる人材を豊富に抱えていることが強みです。
製品化が決まれば、生産ロット、技術力、納期等に応じて国内、台湾、韓国、中国等の協力工場から最適な工場を選び生産を開始します。
開発実績
モバイル型クレジットカード決済端末「ASCAM-100」、携帯学習コンピュータ、Windows CEベースの多機能リモートコントローラ、その他各種コントローラ等を挙げることができます。「ASCAM-100」とは、東京ガス向けに開発した小型・軽量のモバイル型クレジットカード決済端末で、PHS網を使用して無線でカード決済を行います。店舗以外でのカード決済を想定して開発されました。
東京ガスに1,500台を納入し、同社の販売代理店であるエネスタの230店に導入されています。今後は、生・損保や訪問販売会社等への販売を視野に事業の横展開を進めていく考えです。
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業務アプリケーション開発、EC(電子商取引)サイト構築、ソフトウェア・ハードウェアの提供から運用・保守などの付帯サービスまでを一貫して提供するシステムインテグレーション(SI)サービスを提供しています。
足下、ECサイト関連ビジネスを中心に受注が拡大しています。
お客様の立場に立って最適な提案をするのが当社の「ウリ」で、メーカー系列に属さないフリーな立場から、最適な機器、ソフトウェアの活用ができます。
強み・特徴
情報収集力、先進技術、先見性、マーケティングノウハウ、ネットワーク力、独自ノウハウ、そして高い知名度と言ったアスキーのDNAが同社の最大の強みです。
また、組込系システムソリューションにおいては、ハードとソフトのバランスを意識したソフト開発を行うことのできる人材を豊富に抱えていることに加え、ファブレスの特徴を生かしたロットや納期に対して柔軟な生産体制も強みです。
今後の戦略
積極的に事業展開できるリソースの確立に目処が付きました。今後は、安定事業と成長事業のバランスをとりながら、成長ポートフォリオの構築を目指していく考えです。
(1)積極的に事業展開できるリソースの確立に目処
企業のIT投資はコスト削減から、事業拡大、収益拡大のための投資へと変化しています。こうした中、組込系システムソリューションでの引き合いが増加しています。同社の実力が、市場で再認識され始めていることの現れです。
また、ビジネス系のシステム開発に強みを持つインターネットテクノロジとの合併(2004年10月)により、安定収益となりうるシステム開発分野の強化が進みました。パッケージソフト事業とソリューション事業のシナジーが発揮できる体制の整備が進み、ソフトの開発にとどまらず、システム導入から運用・保守まで提供できるソリューションの幅が広がりました。
(2)パッケージソフト事業
パッケージソフト事業を収益事業(成長の牽引役)と位置付け、セキュリティ、e-Business、ビジネスツールの分野において先駆者としてのブランド確立を目指します。
「SiteTracker」等既存製品の拡販に加え、国内外のソフトメーカー等との連携強化やユニークなソフトウェアを持つメーカーの発掘による新製品の開拓・販売に努めます。また、リスクを許容し、セキュリティ、e-business分野においてオリジナルソフトの開発にも取り組んでいく考えです。
(3)ソリューション事業
ビジネス系システムソリューションを安定収益源として、組込系システムソリューションで更なる成長を追及します。具体的には、ビジネス系では「ECサイト」構築案件の受注を強化、組込系ではクレジットカード決済モバイル端末「ASCAM-100」の従来の顧客以外への横展開を図ります。また、基幹系・情報系ユーザーの新規獲得による大型ビジネス案件の獲得に取り組むと共に、システム運用保守から機材・資材の物販まで、ストックビジネスを強化していく考えです。
(4)人材の確保と育成
既存の人材のレベルアップと優秀な人材の採用も課題です。来期より新卒採用活動を始め、将来を見据えた人材の確保及び育成を行って行きます。
今期投入された新製品
今期投入されたオリジナル製品を紹介します。
(1)PC検疫装置「iBricks(アイブリックス)」
「iBricks」は、LAN接続によりPC検疫/遮断システムを実現するアプライアンスサーバーです。
近年、ノートPC やモバイル環境の普及により、ウィルス感染PCの接続による社内LAN のトラブルや悪意の第三者による接続、或いはWinny のウィルス感染による情報漏えい等のニュースを、しばしば耳にするようになりました。「iBricks」はこうした問題に対応するべく、富士通ソフトウェアテクノロジーズ(神奈川県横浜市)との協業により共同開発されました。
「iBricks」を、LAN のセグメント毎に設置するだけで、未承認のPC やセキュリティの不十分なPCの接続を拒否し、ネットワークに接続されたマシンや情報の安全を守ることができます。
発売開始は2006年4月27日。直販又は代理店を通しての販売により、年間1億円の販売を目指しています。
(2)コミュニケーションツール「EBICE(エビス)」
企業向けコミュニケーションツールとして、ブログ、SNS、CMS を統合した新エンジン、「EBICE(エビス)」を(株)エイチ・エル・シー(東京都千代田区)と共同開発し、パッケージソフトウェア製品として2006 年8 月より発売を開始しました。「EBICE」とは、Engine for Blog Integrated CMS Environmentの頭文字をとったものです。
また、このエンジンをベースに、ユーザーの使用目的に合わせたカスタマイズなど、ソリューションサービスも提供していく考えです。更に、パッケージソフトウェア版の発売に先行し、「EBICE」のCMS 機能を使用した「EBICE CMS ASP」サービスを、2006 年7 月より http://cms.ebice.netにて開始しています。
新世代の企業向けコミュニケーションツール
簡易な情報発信ツールとしてブログはネットユーザーの間で急速に普及し、限定されたユーザーで運営する「SNS」といった新たなコミュニティ形成の原動力にもなっています。また、ブログのWeb サイト構築機能(Web アプリケーション)を利用して、Web サイトを構築・管理するCMS も見られるようになる等、ブログはWeb2.0 の中心的なテクノロジーとなりつつあります。「EBICE」は、Web2.0に対応した新世代の企業向けコミュニケーションツールとして、ブログはもちろん、SNSやCMSの機能を併せ持つほか、セキュリティや安定運用にも配慮した設計がなされています。
オープン環境だけでなく、メーカー保証のある動作環境にも対応
Web2.0 のサービスを提供するシステムの多くはオープンソースソフトウェアに依存していたため、品質のばらつきによる多大な保守作業の発生やシステムの不安定化といった問題を抱えていました。これに対して、「EBICE」は、オープン環境のapache/Tomcat/Postgre SQL の動作環境だけでなく、日本IBMが提供するWebsphere/DB2 等のメーカー保証のある動作環境にも対応。しかもカスタマイズが可能といった柔軟性を併せ持っています。
「EBICE CMS ASP」
「EBICE CMS ASP」は、主として、開業間もない企業や専任者を置くことができない企業を対象にしたもので、容易かつ迅速にWeb サイトを構築するためのツールとして、「EBICE」の持つCMS 機能を利用したCMSの低価格なASP サービスです。
投資家へのメッセージ
かつてアスキー製品を使っていた方の年齢が上がり、今では企業の中で意思決定をする立場に就かれていると言うケースが多いそうです。そして、アスキーをよく知っているだけに、商談の進展も早いそうです。しかし、10歳代から20歳代の若年層に対しては知名度が浸透していません。このため、若年層の認知度向上に努めたいとの事でした。
また、今後、パッケージソフト事業においてオリジナル製品の開発に力を入れていく事、及び会社の立ち上げ以降、手を付けていない社内システムについても、業務効率化や多角的経営分析の実施などを目的に強化を図る必要がある事等から、株主への還元を重要な経営課題として認識しつつも、当面は、財務体質の強化及び将来の事業拡張のために内部留保を優先していきたいとの事でした。
取材を終えて
直接言及されたわけではありませんが、取材を通じて感じたことは「アスキーブランドの復活、そして更なる強化」にかける田北社長の意気込みでした。投資会社から転じた田北社長ですが、「実は誰よりもアスキーファンなのだな」と感じました。
IPOを機に更なる飛躍を期する同社。コミュニケーションツール「EBICE」やPC検疫装置「iBricks」といった、先行き楽しみなオリジナル製品も投入されました。インターネットが企業の情報系に取り入れられる過程で収益を拡大させたのが、グループウェアのサイボウズ(4776)でした。時は流れて今やWeb2.0の時代。今回、発売及びサービスが開始された「EBICE」は利用対象を社外に広げ、Web2.0 の時代に即したグループウェアの進化系とも呼べる製品。コンピュータ雑誌などに盛んに広告を載せグループウェアの拡販に取り組んでいた、成長期のサイボウズとイメージが重なります。
また、「iBricks」のように面倒な設定が必要ないセキュリティ機器(アプライアンスサーバー)に対する需要は、中堅・中小企業のみならず、大企業においても大きいと聞きます。両製品と同社の今後の業績には大いに期待したいと思います。
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