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【21年4月の注目IPO】ファブリカコミュニケーションズを分析!

今月はどんな企業が新規上場するんだろう?

2021年4月には計12社の企業が新規上場を予定しており、その中でも注目の3社を以下の記事でご紹介しました。

今回は注目3社より、ファブリカコミュニケーションズ(JQスタンダード:4193)をご紹介します。

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ファブリカコミュニケーションズとは

どんなことをやっている企業なんだろう?

ファブリカコミュニケーションズは1992年9月に現社長の谷口政人氏と現副社長の近藤智司氏が自動車鈑金塗装業として創業した会社です。

「ファブリカコミュニケーションズ」という社名になったのは2005年のことで、創業から蓄積してき自動車アフターマーケットに関するノウハウを活かした様々なITサービスを開発・提供しています。

また、自動車以外でもSMS配信事業など、インターネットを活用した新たな事業創出もしてきました。

経営理念・ミッション

経営理念:変化を好機と捉え、新たな価値を創造し、社会に貢献する。

ミッション:テクノロジーで社会の課題を解決する

どうやって理念・ミッションを事業に落とし込んでいるのかな?

事業内容

①U-CARソリューショングループ

中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony」を全国の自動車販売店に提供し、定期的に利用料を得るSaaSモデルのビジネスです。

自社開発した中古車販売管理システムと広告出稿プラットフォームを融合したサービスだワン!

「symphony」には以下の2つの特徴があります。

1)車両情報の入力時間を短縮

一台一台異なる中古車の仕入れ登録作業は多くのデータを入力する必要があるため、従来では1台につき10分から15分ほどかかっていました。

一方、「symphony」に実装されるスマート仕入登録機能では、車両の登録番号(車のナンバー)又は車台番号を入力するだけで中古車販売業務に必要な150項目以上の車両情報を自動取得することができ、1台あたりの入力作業を30秒ほどで終えられるようになりました。

2)一度の車両登録で複数の中古車情報サイトに広告掲載が可能

「symphony」に登録された中古車は、自社メディア「車選びドットコム」や「CarMe中古車」を含む10サイト以上の中古車情報サイトにワンクリックで広告掲載が可能

②SMSソリューショングループ

子会社の株式会社メディア4uが展開していて、法人向けのSMS送信サービス(電話番号宛てのテキストメッセージ)をメイン事業としています。

SMSの送信数に応じて課金する従量課金での売上が主な収益となっています。

SMS送信サービスの強みは「多くの携帯電話がSMSに標準で対応している」ことからほぼ全ての携帯電話にメッセージが送信できる点で、最近では電話(音声電話)の接続率が低くなっていたり、ダイレクトメール(DM)やハガキの開封率が低くなっていることもあり、SMSの人気が高まっています。

本人確認とか重要な連絡はSMSで来ることが増えたよね!

③インターネットサービスグループ

自社メディアや自社サービスの開発運営で培ってきたマーケティングノウハウを活かし、U-CARソリューショングループやSMSソリューショングループのWEB集客支援を主に担っています。

また、新規事業のカーライフ支援アプリ「Carpon」では、アプリ利用ユーザーへ自動車の維持費軽減に関するサービス情報などを最適なタイミングで提供しています。

提携するアライアンスパートナーへはアプリ利用ユーザーのデータを活用して、ユーザーの興味関心が高いサービスや時期等を推測し、高度にターゲティングされたマーケティングを提供しています。

④オートサービスグループ

BP・レンタカー事業とメンテナンス事業で構成されています。

BP・レンタカー事業では損害保険会社や保険代理店からの依頼を受けて、事故で損害を受けた自動車の修理(BP:Body repair and Paint)と修理期間中の代車になるレンタカーの貸出、事故車両を引き揚げるレッカーサービス等をワンストップで提供しています。

メンテナンス事業では同社の祖業である自動車整備事業を行っています。

当事者として自動車アフターマーケットに接することで、「symphony」の導入窓口としても機能しているワン!

IPO取扱証券会社
東海東京証券(主)、SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券など

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業績・セグメント情報

過去3年間の業績は以下の通りです。

18年3月期19年3月期20年3月期
売上高(百万円)2,0243,0173,903
経常利益(百万円)42155340
当期純利益(百万円)48109113
1株あたり純利益(円)25.156.356.8
自己資本利益率(%)79.175.041.0
百万円以下切り捨て

売上も利益も順調に増えているね!

各セグメントの状況は以下の通りです。

単位:百万円20年3月期前期比構成比・利益率
売上高
 U-CARソリューショングループ855+9.5%21.9%
 SMSソリューショングループ1,668+80.0%42.7%
 インターネットサービスグループ250+3.4%6.4%
 オートサービスグループ1,128+5.7%28.9%
セグメント利益
 U-CARソリューショングループ225+32.3%26.3%
 SMSソリューショングループ379+137.8%22.7%
 インターネットサービスグループ46-47.4%18.4%
 オートサービスグループ48-38.2%4.3%
百万円以下切り捨て、構成比等は百万円単位での計算

SMSソリューションが大きく伸びているね!

経営戦略・課題

自動車業界ではMaaSやCASEの進展で自動車アフターマーケット事業者にもDX化による新たなプレーヤーの出現が相次いでいます。

同社はこの変化を“好機”と捉え、人口減少の中でも増え続ける国内の自動車保有台数(約7,800万台)のユーザーが求める“車の所有”に掛かる維持費の削減と利便性の向上を兼ね備えた新たなライフデータプラットフォーム事業を展開し始めました

SMS配信市場では本人認証や効果的なマーケティングツールとして幅広い用途が開発され、急激にSMSの普及が進んでいます。

そんな中、同社はより高度な認証システムの研究開発を進め、あらゆる企業のセキュリティーニーズに応えるべく積極的に投資していく予定です。

特に自動車は100年に一度の変化が訪れているから、同社の今後の展開に要注目だワン!

また、同社が課題として認識しているものは以下の通りです(抜粋)。

  • 「symphony」の導入加盟店開発及び「車選びドットコム」や「CarMe」等自社メディアの認知度向上
  • SMSソリューション事業のシェア拡大と新たな用途開発
  • 開発体制の強化(エンジニアの確保
  • 優秀な人材の確保と教育及び海外人材に対応した組織体制強化
いろはにマネーの投資診断

IPOの概要(日程・価格・株主構成等)

日程・価格

申込期間3/23-3/29
当落発表日3/30
購入期間3/31-4/5
上場予定日4/7
公募株数10万株
売出株数41万1,500株
公募価格6,000円
参考情報のため、詳細日程は各証券会社にてご確認下さい

株主構成

株主比率
(株)カービュー30.34%
(株)インディゴベース13.28%
谷口政人(社長)11.56%
奥岡征彦(取締役)8.96%
近藤智司(副社長)8.40%

IPO取扱証券会社
東海東京証券(主)、SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券など

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ファブリカコミュニケーションズの分析結果

ファブリカコミュニケーションズの分析結果について解説してきました。

最後に、本記事で押さえておくべきポイントを3点にまとめます。

  • 中古車販売業務クラウドサービスを展開中
  • SMSを活用した認証システムの研究開発にも盛んに取り組んでいる
  • 過去3年間の業績は右肩上がり

変化の激しい自動車業界やIT業界の中で、日々課題を見つけ出して事業創出していく姿勢はとても魅力的です。

ファブリカコミュニケーションズの今後の展開から目が離せませんね。

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