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サイフューズ(4892)【IPO上場企業紹介・初値予想】

今回はIPO企業の中から12月1日に東証グロースに上場するサイフューズ(4892)をご紹介します!

株式会社サイフューズは、バイオ3Dプリンタを用いた再生医療等製品の開発・製造・販売を行う企業です。

想定時価総額は125億円で、東証グロースに上場します。

IPO概要・初値予想

IPO概要・初値予想

まず、サイフューズの初値予想およびIPO概要について、次の4つを解説していきます。

同社を購入検討している方は、ご確認ください。

IPO評価・初値予想

サイフューズ IPO評価

IPO評価:B(予想レンジ1.3倍~1.5倍

バイオベンチャー企業の上場ですが、IPOではあまり人気がありません。

しかし、VCが40%近く出資しており海外への売り出しもあるため、同社への期待はかなり高いでしょう。

業績では他のバイオベンチャー同様、研究開発費が先行し赤字が続いています。

VCのロックアップも1.5倍で外れてしまうため、初値上昇は限定的ではないでしょうか。

これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍~1.5倍と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

IPOスケジュール IPO評価概要
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

初値予想の方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事をご覧ください。

取り扱い証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は以下の通りです。

証券会社名割当率割当株数
SBI証券(主)86.98%1,529,600株
岡三証券9.56%168,200株
SMBC日興証券0.86%15,200株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券0.86%15,200株
楽天証券0.86%15,200株
アイザワ証券0.22%3,800株
東洋証券0.22%3,800株
松井証券0.22%3,800株
水戸証券0.22%3,800株

\ IPO取扱数No.1証券はこちら!/

どの証券会社が良いのか詳しく知りたい方は「IPO投資におすすめの証券会社ランキング」をご覧ください!

日程・価格

IPOの日程は以下のようになっています。

ブック・ビルディング期間11月15日(火)~11月21日(月)
当選発表日11月22日(火)
申込期間11月24日(木)~11月29日(火)
上場日12月1日(木)

続いて、価格は以下のようになります。

仮条件1,470円~1,620円
公開価格1,620円
初値1,720円

IPO企業の初値や騰落率に関しては、「IPO初値・騰落率結果【2022年】」をご覧ください。

大株主

株主の状況は以下のようになっています。

株主名比率
SBI Ventures Two株式会社7.23%
秋枝 静香6.78%
富士フイルム株式会社6.39%
ニッセイ・キャピタル7号投資事業有限責任組合5.60%
三條 真弘5.09%
積水化学工業株式会社5.01%
CYBERDYNE株式会社4.71%
中山 功一3.75%
三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合3.71%
株式会社新生銀行3.29%

企業概要

IPO_企業概要

事業内容

株式会社サイフューズは、「細胞(Cyto)が融合(Fusion)する」という社名を掲げ、2010年に創業したバイオベンチャーです。

「革新的な三次元細胞積層技術の実用化を通じて医療の飛躍的な進歩に貢献する」という企業理念を掲げています。

同社は「再生医療」に取り組んでおり、自社開発したバイオ3Dプリンタを使用して人口材料を用いず患者の細胞のみから立体的な組織・臓器再生製品を開発する事業を主軸に、3つの領域で事業を展開しています。

  • 再生医療領域
    再生医療等製品の承認取得へ向けたパイプライン開発及び研究用細胞製品の受託
  • 創薬支援領域
    製薬企業等を相手方とした創薬支援用のツールとしての細胞製品の開発
  • デバイス領域
    基盤技術を搭載した三次元細胞積層システム機器(バイオ3Dプリンタ及び消耗品)等の開発・販売及び細胞製品開発のための技術応用や新技術開発等
サイフューズ 事業

出典:目論見書

再生医療ってなんだろう?

再生医療とは、病気やケガなどにより機能を失った組織や臓器を、細胞や組織を用いて修復・再生させる新たな医療です。

サイフューズ 再生医療
出典:目論見書

バイオ3Dプリンタには、次のようなメリットがあります。

  • 人口材料や生体材料を使用しないため安全性が高い
  • 医療機器などが有しない機能(再生能力)を有している
  • 任意の形状・立体構造の造形が可能で、様々なサイズ(口径・長さ)で作製できる

特に同社の基盤技術では、 細胞塊を作製することができるあらゆる細胞から立体的な組織・臓器を作製することが可能で、使用する細胞に制限はありません。

将来的には、iPS細胞や他人の細胞で作った立体的な組織・臓器が移植できるようになるかもしれないワン!

また、困難とされていた「細胞のみで実際の組織・臓器と同様の厚みや弾力性に富む立体的な細胞構造体を作製」することができます。

サイフューズ 事業領域
出典:目論見書

再生医療と創薬向けに複数の商品ラインナップがあって、アカデミアから事業会社まで幅広いユーザーがいるんだって!

開発にあたっては、インフラに関する技術やノウハウ・設備を有する複数の医療機関・事業会社・行政機関などの外部パートナーと共同開発体制を形成しています。

今後も、細胞の調達から製品製造、販売まで一気通貫して実施可能なサプライチェーンの構築や、将来の再生医療等製品の販売・顧客獲得拡大に期待がかかります。

サイフューズ 開発
出典:目論見書

商業化を見据えた開発が進んでいるんだね!

中長期的には、再生医療領域や創薬支援領域における共同パートナー企業などからのライセンス収入や3D細胞製品の開発・製造受託のなどにより収益拡大を図っています。

加えて、パイプラインの臨床・研究開発などの先行投資は進め、複数の領域における事業展開を行うことで収益安定化を目指しています。

サイフューズ 事業拡大
出典:目論見書

決算情報

次に、決算情報を見ていきましょう。

サイフューズ 売上高
出典:目論見書

2021年に売上が急拡大しているね!

2021年は、パートナー企業との連携強化により開発が促進しました。

よって、契約一時金が計上され、各種業務支援・受託の増加により売上高が大幅に増加しました。

また、繰り返される第三者割当増資などで資産は増加傾向にあり、自己資本比率は2022年12月期第二四半期時点で66.6%と高い水準になっています。

サイフューズ 利益
出典:目論見書

2021年度は、創業来初めて通期での黒字化を実現しました。

黒字転換の要因として、開発を進める再生医療等製品の事業化に向けた開発が順調に進展したことが挙げられます。

また、AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)からの助成金受領等が営業外収益に89百万計上されたのも理由になっています。

一方、2022年度第二四半期では2021年度ほど売上も伸びておらず、販管費も増加しています。

営業外収益には助成金が計上されているものの、販管費の増加を吸収できず経常損失になっています。

本社移転費用といった一時的な費用も発生しており、当期純利益も再び赤字に転落しました。

IPOによる手取り金は、次の用途に充当される予定です。

  • 現在開発中の再生医療パイプライン(末梢神経再生、骨軟骨再生、血管再生)の臨床試験費用
  • 次世代パイプラインの研究開発を推進するための研究開発費用
  • 各パイプラインの商業化に必要なシステム機器等の開発費用、今後の事業拡大に向けた体制強化費用
  • 人件費・システム維持費用等

特に、バイオベンチャーではパイプラインの開発状況に注目する必要があります。

サイフューズ パイプライン
出典:目論見書

早いものだと2023年から治験開始、2025年に申請できるようになるんだね!

企業からのメッセージ

上場後、企業様へインタビューを実施できた際に掲載致します。

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経営陣

同社の役員は8名(うち女性1名)おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。

代表取締役 秋枝 静香

2004年4月 九州大学大学院医学研究科 整形外科学講座 研究員
2007年4月 九州大学大学院医学研究科 病理病態学講座 学術研究員
2010年4月 九州大学病院 整形外科 学術研究員
2010年10月 当社 入社
2013年10月 経済産業省事業/国立研究開発法人日本医療研究開発機構事業 再生医療分野 ヒト細胞製造システム開発ワーキンググループ ワーキング委員・タスクフォース委員
2016年9月 当社 取締役 細胞製品開発部長
2016年10月 当社 取締役 執行役員・細胞製品開発部長
2018年3月 当社 代表取締役 社長執行役員(現任)

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は以下のページもご覧下さい。

IPO投資をするなら開いておきたい証券口座

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※本記事は2022年10月31日時点の情報を元に作成されています。
※本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品や手法を推奨するものではありません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。


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