エアークローゼット(9557)【IPOインタビュー・上場企業紹介・初値予想】

※9月1日に更新しました。

エアークローゼット アイキャッチ

今回は7月29日に東証グロースに上場予定のエアークローゼット(9557)をご紹介します!

株式会社エアークローゼットは、月額制のファッションレンタルサービスを運営している企業です。

想定時価総額は70.5億円で、東証グロースに上場します。

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企業からのメッセージ

8月18日(木)、株式会社エアークローゼットの天沼社長へインタビューを実施しました。

インタビューでは、今後の戦略や投資家へのメッセージなどを伺いました。

エアークローゼット 天沼社長

天沼 聰 代表取締役社長

1979年8月千葉県生まれ
学生時代にアイルランドやロンドンで寮生活やチームワークが必要な活動を経験するなど、チームや組織で信頼関係を築き個人ではできないことを達成することが好きだった。
この頃から起業を志しており、イギリスの大学でコンピューター・経営を学んだ。
アビームコンサルティングや楽天を経て、エアークローゼットを設立。

初値・株価へのコメント

長い目線で見たときに、上場という選択が当社にとって良いだろうという判断で上場した前提がまずあります。

昨年末から様々な要因で厳しい局面に入っている中での上場です。

初値に関しては、市況の大きな変化で昨年想定していた企業価値と変わってしまったことは受け止めています。

ただ、現在の株価と当社が将来的に作っていく価値には大きな乖離があると思っています。

事業価値を高めつつ、このようなIR活動を通してより正しく公平に知って頂くということが大切だと実感しています。

初値は上昇したものの、直近の株価は軟調に推移しているワン!

IPOの目的

IPOの目的は、資金調達と信用獲得の2つです。

toC事業をメインに展開しているため認知向上もそうですが、信用を獲得してお客様により安心してサービスをご利用いただけると思います。

また、toB事業においてもアパレル業界の皆様と協力してサービスを提供しているので、信用獲得が事業の基盤を支える要素として非常に大切だと思っています。

でも、なんでこのタイミングで上場したのかな?

市況も変化する中、今年初めての赤字上場となりました。

当初より、経営陣は「会社が持続可能であり、新しいビジネスモデルをしっかり確立できる」と判断できたタイミングでのIPOを考えていました。

日本初のサービスだから、ビジネスモデルが持続可能か分からないよね…

当社のモデルでは、トータルの限界利益で固定費をしっかり賄うことができれば、ビジネスモデルとして勝ち筋が見えてきます。

限界利益とは?

限界利益=売上高-変動費

限界利益を見ると、営業利益が赤字でも事業を存続させるべきか?が見えてきます。

エアークローゼットのように営業利益が赤字でも、限界利益が黒字の場合は事業自体には収益を上げる力があるということになります。

限界利益から固定費を差し引くと営業利益になるので、効率化・コスト削減できれば黒字にできるポテンシャルがあると言えます。

我々の場合、特に物流面のコストが大きいです。

倉庫やクリーニング、検品やメンテナンスなどで高い品質を保ちながら、効率化・改善を重ねてコストを下げることで限界利益を高めてきました。

そして、お客様1人あたりの限界利益を、ビジネスモデルの黒字化がかなり望める水準まで高めることができたと判断できました。

また、市況が大きく変わったとしても、おそらく信用獲得に支障は出ないだろうと思っていました。

資金調達に関しても、市況の変化によって企業価値が変わり、達額金額も下がることは読めていました。

しかし、我々は黒字化に向けビジネスが安定化されていくフェイズに入っているため、必ずしも大きな資金調達が必要というわけではありません。

「資金調達と信用獲得という2つの目的も達成でき、ビジネスモデルも確立できたタイミングだったので、上場をずらす必要はない」と私自身が最終的に判断しました。

目的がしっかりと定まった上での上場だったんだね!

上場までの道のり・創業経緯

創業メンバーで話していたのは、「せっかく会社を創業するなら、流行ってすぐになくなってしまうようなサービスはやらない」ということ。

「長く持続可能で、人のライフスタイルを豊かにするようなサービスをやろう」と話しました。

そこで、すべての人が平等に持っていて、使い方や感じ方によって不平等になりえる「時間の価値を高めるサービス」ができたら、きっと人のライフスタイルを豊かにすることに繋がると思いました。

例えば、億劫だったりめんどくさいと思っている時間を減らしてワクワクする時間が増える状態を作ることを、私たちは考えました。

これが会社のビジョンや企業理念につながっているんだね!

そこから、いちばん人の心に近く、心の変化を作りやすい「ファッション」の領域で時間の価値を高めようとしました。

特に、女性から始めてみようと考えました。

結婚や子育てとかでライフステージが変わると、時間の使い方って変わってくるよね…

最終的に、忙しい女性の皆様に対して日本全国に出会いをつくろうと思い、インターネットでファッションレンタルサービスをやろうとなりました。

そこから服を選ぶ時間や探す時間を削り、さらに返却期限をなくしクリーニングも当社で行うなど、より時間の価値を高めるため、サブスクモデルに行きつきました。

でも一筋縄にはいかないんじゃないかな…

IPOへの道のりでいうと、最も苦労したのは物流面ですね。

基本的な倉庫管理では商品が返ってくる想定が無いので、業務フローやシステムが対応していなくて倉庫物流を全部お断りされてしましました。

そこで業務フローをパートナー企業様と最初から作り、1個1個改善を重ねてきました。

また、現場を良く知ることが改善につながると考え、倉庫物流のメンバーは常に改善活動を続けています。

私も倉庫やクリーニングの現場へ行き、染抜きの取り扱いがだいぶうまくなってきました(笑)。

そこから、一つの強みでもある「自社で改善企画を立て、泥臭くも1個1個改善をしていく文化」が出来てきました。

エアークローゼットに深く根付いている文化みたいだよ!

今後の注目点

IPOで頂いた信用などを既存サービスの成長につなげていこうと考えていて、大きく方針が変わるわけではないというところは見ていただきたいと思っています。

例えば、我々のサービスには以下のようなキャパシティがあります。

  • 洋服のキャパシティ
    レンタルさせていただけるお客様の最大数が決まってくる
  • 倉庫物流のキャパシティ
    オペレーションの最大数が決まってくる
  • スタイリストのキャパシティ
    スタイリングできるお客様の最大数が決まってくる

今まで、この3つのキャパシティをずっとコントロールして上げてきました。

特に数字が倍々に増えていくようなものではなく、しっかりと成長しているビジネスモデルだというところを見ていただきたいなと思っています。

ファッションアパレル業界もコロナウイルスの影響を相当受けましたが、その中で顕著に売上を伸ばすことができました。

なので、KPIとして売上に直結する「会員数」をこれからも順調に増やしていくことを考えています。

コロナウイルス感染拡大下でも、40%近い売上高成長率を誇っているワン!

また、一定の投資をしながら黒字化に向かっていく数字を見ていただきたいなと思っています。

例えば、我々は成長を鈍化させれば黒字化が作れる状態ではあります。

しかし、将来のお客様に対するサービス提供価値のため、一定の成長が必要だと思っています。

限界利益が売上と同じように積み重なっているか、長い目線でどのような傾向になっているかをイメージしていただけると嬉しいです。

中長期での成長に注目だね!

投資家へのメッセージ

まずは、見ていただいてありがとうございます。

この市況下で、私が感じているエアークローゼットというビジネスに対する思いをお話できたらと思っています。

やはりサブスクといったキーワードで注目度は高いかもしれませんが、私は大きく2つの流れがあると捉えています。

1つは、時間価値は高まっていくのかどうか

私は、一人一人の人生に対しての時間価値は超情報化社会の中でどんどん高まっていくと感じています。

時間も細分化される中で時間価値を高める当社サービスの考え方は、大きな流れの中で方向性が一定に流れていくと捉えています。

もう1つは、サステナビリティです。

特にファッション業界では、大量生産、大量消費、大量廃棄をする業界姿勢の見直しを求められてきました。

日本でこれが消費行動へ直接的に反映されるのはまだかもしれませんが、大きな流れとして大事になってくると考えています。

長い目線を大切に、将来を見据えているんだね!

また、ECサイトも20年近くかけて市場が少しずつ広がってきました。

これらのように長い目線で見たときに、パーソナルスタイリングによる出会いや体験を実現していく準備を私たちは現状行っています。

我々が中心に置いているのはお客様体験であり、お客様の感動体験を生み出すために全従業員は日々サービス改善を続けています

なので、そのあたりも含めて見て頂けたら嬉しく思います。

インタビューを通して、天沼社長の熱い思いを感じたよ!

IPO概要・初値予想

IPO概要・初値予想

まず、エアークローゼットの初値予想、およびIPO概要について以下の4つを解説していきます。

  • IPO評価・初値予想
  • 取り扱い証券
  • 日程・価格
  • 株主構成

同社を購入検討している方は、ご確認ください。

IPO評価・初値予想

IPO評価:S➪C(予想レンジ1.3~1.5倍以上)

エニーカラーモイ(ツイキャス)に続く注目度の高いIPOです(どちらも1.7倍以上の初値上昇)。

利益は赤字が続いていますが、トレンドな事業内容で抜群の成長性を誇っています。

オファリングレシオも10%程度と低い値になっているので、需給の関係で初値上昇に期待がかかります。

*想定価格を下回る仮条件が公表されました。

*市況の悪さから投資家の需要が冷え切っていることが予想されるため、評価を切り下げます。

これらの点から、IPO評価:S➪C、予想初値レンジ: 1.3~1.5倍と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

*仮条件の公表を受け、7/14に更新

IPO評価対応表
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

初値予想の方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事をご覧ください。

取り扱い証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は以下の通りです。

証券会社名割当率割当株数
みずほ証券(主)86.4%633,600株
大和証券5.9%43,400株
SBI証券2.4%17,300株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券1.2%8,600株
いちよし証券0.6%4,300株
岩井コスモ証券0.6%4,300株
岡三証券0.6%4,300株
東海東京証券0.6%4,300株
松井証券0.6%4,300株
楽天証券0.6%4,300株
マネックス証券0.6%4,300株
7月12日付近に発表予定

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どの証券会社が良いのか詳しく知りたい方は「IPO投資におすすめの証券会社ランキング」をご覧ください!

日程・価格

IPOの日程は以下のようになっています。

抽選申込期間7月12日(火)~7月19日(火)
当選発表日7月20日(水)
購入申込期間7月21日(木)~7月26日(火)
上場日7月29日(金)

続いて、価格は以下のようになります。

仮条件700~800円
公募価格800円
初値910円

大株主

株主の状況は以下のようになっています。

株主名比率
天沼 聰17.88%
Monoful Pte. Ltd.14.28%
寺田倉庫株式会社10.92%
住友商事株式会社10.30%
SIG Asia Fund IV, LLLP10.30%
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合8.75%
前川 祐介4.01%
Samurai Incubate Fund 4号投資事業有限責任組合3.50%
小谷 翔一2.06%
SMBCベンチャーキャピタル6号投資事業有限責任組合2.06%

企業概要

IPO_企業概要

事業内容

エアークローゼットは、国内在住の女性に対してスタイリストが一人一人の顧客の好みに合わせた洋服を選定しレンタルするサービス「airCloset」を提供しています。

同サービスは月額制で、複数のプランを中心としたサブスクリプション型のビジネスモデルを採用しています。

無料会員もありますが、こちらはスタイルブック・アイテムブックの閲覧やお得な情報の受け取りのみ可能で、レンタルサービスは利用できません。

エアークローゼット プラン比較
出典:HP

20~50代の女性と、幅広いユーザーに利用されているんだね!

利用者には様々な理由で自身の洋服選びの時間に悩みを持つ女性が多くなっています。

そんな悩みを持つユーザーが賢くファッションを楽しむために利用しているケースが多いようです。

エアークローゼット 顧客分析
出典:目論見書

同サービスの利用者は、無料会員と月額会員どちらも右肩上がりで着実に成長しています。

新型コロナウイルスの影響で一時的に落ち込んだけど、回復傾向にあるワン!

エアークローゼット 会員数
出典:目論見書

次に、同社サービスの特徴をご紹介していきます。

同社は独自の循環型プラットフォームを構築しており、洋服の循環を高効率で実現する庫内オペレーションなどを開発・運用しています。

返却された洋服は、最短1日で再貸出し可能になるの⁉

また、継続的にオペレーションを効率化し、1配送当たりのオペレーションコストを削減することにも成功しています。

エアークローゼット プラットフォーム
出典:目論見書

加えて、業務の中で収集できる様々なデータを指標化することで、サービス品質向上に向けた様々なPDCAサイクルに活用しています。

  • スタイリング制度の向上
  • 顧客とスタイリストの最適な出会い
  • 在庫数の最適化
  • 物流効率の最大化

エアークローゼットへの投資に興味を持ったら「IPO投資のやり方/始め方は?初心者向けに解説」記事を是非ご覧ください!

決算情報

続いて、同社の決算情報を見ていきましょう。

エアークローゼット 売上高
出典:目論見書

売上高・資産ともに、きれいな右肩上がりで推移しています。

2022年6月期決算でも、売上高は3,352,000千円と前期比16.1%の増収予想です。

過去5年間での売上高成長率(CAGR)は、なんと47.8%だワン!

エアークローゼット 利益
出典:目論見書

当期純利益は、大幅な赤字が続いています

売上高は伸びているのに大丈夫なのかな…⁉

理由として、人件費や支払手数料、広告宣伝費などの販管費及び一般管理費が大きいことにあります。

投資CFがマイナスですが、営業CFはプラスで増加傾向になっているのは特徴的です。

業界のパイオニアだから、先行投資としては許容範囲だね!

ファッション市場 市場規模
出典:目論見書

また、シェアリングエコノミーが拡大中の今、同社は順調にシェアを伸ばしています。

今後は、メンズやブランド指名等に事業領域を拡大しつつ、アジアなどの海外展開にも注力していくようです。

同社がパーソナライズ市場の国内シェアNo.1を獲れるか注目です!

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企業からのメッセージ

上場後、企業様へインタビューを実施できた際に掲載致します。

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経営陣

同社の役員は9名おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。

代表取締役社長兼CEO 天沼 聰

2003年4月 アビームコンサルティング株式会社 入社
2011年9月 楽天株式会社 入社
2014年7月 当社代表取締役社長兼CEO 就任(現任)
2016年2月 一般社団法人シェアリングエコノミー協会 幹事就任(現任)
2018年12月 一般社団法人日本パーソナルスタイリング振興協会 理事就任(現任)
2018年12月 一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興協会 理事就任

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は以下のページもご覧下さい。

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