【比較】ANAとJALの株主優待はどっちがおすすめ?いくら安くなるか解説

・ANAとJALの株主優待は何が違うの?
・少額で株主優待を受けられるのはどっち?
このような疑問を解決します。
この記事の結論
- ANAとJALならANAの方が優待が充実している!
- ANAとJALの株価推移はほとんど同じ
- SBI証券や楽天証券ならANA/JALどちらも手数料無料で投資できる!
大手航空会社として有名なANAとJALは、似たような株主優待を発行しています。
しかし、詳しく比較すると実はANAの方がお得なケースが。
この記事では、ANAとJALの株主優待の比較や、手数料無料で投資できる証券会社について紹介します。
株主優待について知識がまだ薄いという方は、「【いまさら聞けない】株主優待とは?もらい方までやさしく解説」の記事を先にご覧ください。

【結論】ANAとJALの株主優待はどっちがおすすめ?

結論、同じ株数であれば、ANAの方がもらえる株主優待券が多いです。
以下は両社の保有株数に応じて、1年間でもらえる優待券を比較した表です。
保有株数 | ANA | JAL |
---|---|---|
100株 | 2枚 | 1枚 |
300株 | 6枚 | 3枚 |
500株 | 8枚 | 5枚 |
1,000株 | 14枚 | 10枚 |
両社ともに株主優待は3月末、9月末の株主に対して配布していますが、ANAの方が優待券が多くなっています。
ちなみに、ANA・JALを100株買う場合の必要資金は以下の通りです。
どちらも投資資金はほとんど変わらないなら、ANAの方がお得だね!
以下では、ANAとJALの株主優待の内容を詳しく見てみましょう。
ANA(9202)
毎年、3月末・9月末で100株以上所有の株主に、「株主優待番号の案内書」と「ANAグループ優待券の入った冊子(優待クーポン18枚)」を1人1冊発行しています。
株主優待番号を利用することで、ANA国内全路線の片道1区間をお得な価格で利用することができます。
株式保有数ごとにもらえる「株主優待番号の案内書」の発行枚数は以下の通りです。
保有株式数 | 株主優待番号の案内書(年に2回) |
---|---|
100株 ~ 199株 | 1枚 |
200株 ~ 299株 | 2枚 |
300株 ~ 399株 | 3枚 |
400株 ~ 999株 | 4枚 + 400株超過分200株ごとに 1枚 |
1,000株 ~ 99,999株 | 7枚 + 1,000株超過分400株ごとに 1枚 |
100,000株 ~ | 254枚 + 100,000株超過分800株ごとに 1枚 |
ANAグループ優待券には、以下のようなものがあります。
- IHG・ANA・ホテルズグループジャパンでの優待券
- 国内・海外ツアー商品の優待券
- 空港内売店・免税店でのお買い物優待券
- ゴルフプレー料金の割引優待券
搭乗券だけでなく、幅広い株主優待を受けられるんだね!
「ANAグループ優待券の冊子」は、100株以上保有している株主には一律で1冊発行されるため、100株だけの保有でも等しく恩恵を受けられるのが特徴です。
JAL(9201)
毎年3月31日ならびに9月30日時点の株主に株主割引券と旅行商品割引券を発行しています。
株主割引券1枚につき、国内線全路線の片道1区間を割引価格で利用できます。
また、旅行商品割引券は株主1人だけでなくツアー参加者全員が割引対象となるのが特徴です。
株式保有枚数ごとに発行される株主割引券の枚数は以下のようになっています。
保有株式数 | 3月31日 | 9月30日 |
---|---|---|
100株 ~ 199株 | 1枚 | – |
200株 ~ 299株 | 1枚 | 1枚 |
300株 ~ 399株 | 2枚 | 1枚 |
400株 ~ 499株 | 2枚 | 2枚 |
500株 ~ 599株 | 3枚 | 2枚 |
600株 ~ 699株 | 3枚 | 3枚 |
700株 ~ 799株 | 4枚 | 3枚 |
800株 ~ 899株 | 4枚 | 4枚 |
900株 ~ 999株 | 5枚 | 4枚 |
1,000株 ~ 1,099株 | 5枚 | 5枚 |
1,100株 ~ 99,999株 | 5枚 + 1,000株超過分500株ごとに1枚 | 同左 |
100,000株 ~ | 203枚 + 100,000株超過分1,000株ごとに1枚 | 同左 |
上記に加え、3年連続で同社株式を保有する株主には以下の基準にて、追加で株主割引券が発行されます。
300株~999株 | 各7基準日目に 1枚 |
1,000株~9,999株 | 各7基準日目に 2枚 |
10,000株~ | 各7基準日目に 3枚 |
なお、旅行商品割引券の発行基準は以下のようになっています。
保有株式数 | 海外旅行商品割引券 | 国内旅行商品割引券 | 発行回数 |
---|---|---|---|
100株~199株 | 2枚 | 2枚 | 年1回 5月のみ発行 |
200株~ | 2枚 | 2枚 | 年2回 5月と11月の発行 |
どれだけ安くなる?
株主になるとどれだけお得になるのかな?
続いて、主な優待内容である、国内線の割引とツアー割引について2社を比較してみましょう。
国内線割引
ANA、JALともに、国内線利用に対して片道1区間50%の割引を受けることができます。
どちらも、株主案内番号(ANA)、株主割引券(JAL)1枚につき1人が割引対象となります。
お盆休みに沖縄へ旅行しようと思っているんだけど、どれくらい安くなるの?
いくら安くなるのかを実際の価格とともに見てみましょう。
以下は、ANAのHPにて、2023年8月14日(月)羽田空港-那覇空港間で検索した場合の空席照会結果です。
普通席フレックスの運賃は、50,610円であるのに対して、株主優待運賃は25,610円となっています。
株主優待を使うことで、25,000円安くなることが分かります。
同条件でJALの株主優待を利用た場合は、以下のようになります。
同様に、約25,000円安くなることがわかります。
GWやお盆休み、年末年始などでの株主優待は特にお得です。
旅行シーズンは飛行機代も高くなるため、割引の恩恵が大きいワン!
海外・国内ツアー割引
ANAの株主が受けられるツアー割引に関する優待は以下のようになっています。
- ANAトラベラーズ 国内ダイナミックパッケージ:旅行代金総額に応じて、1,000円〜7,500円分の割引クーポン
- ANAトラベラーズ 海外ダイナミックパッケージ;旅行代金総額に応じて、1,000円〜3万円分の割引クーポン
- 対象の海外・国内ツアー商品が5%割引
また、JALの株主が受けられるツアー割引は以下のようになっています。
- JALパックツアー商品:正規旅行代金から7%割引
- JMBパックツアー商品:正規旅行代金から5%割引
- ダイナミックパッケージ:正規旅行代金から2%割引
さらに、JALの場合は、割引券1枚につき参加者全員の旅行代金が割引可能です。
国内旅行では最大6名、海外旅行では最大9名が割引可能となります。
家族や友人も割引の対象になるのは嬉しいね!
【比較】ANAとJALの違いは?

投資先として見る時、ANAとJALってどういう違いがあるのかな?
ANAとJALどちらも大手航空会社ですが、株価推移や事業内容はどうなのでしょうか。
以下では投資家の目線で、両社の特徴を比較してみましょう。
ANAの基本情報

代表取締役社長 | 芝田 浩二 |
所在地 | 東京都港区 |
株価(3/15終値) | 2,760円 |
時価総額(3/15終値) | 1,336,650百万円 |
配当金(前期実績) | 0円/株 |
ANA(全日本空輸株式会社)は日本最大の航空会社であり、旅客輸送のほか貨物輸送や地上サービスなども提供しています。
スターアライアンスという世界的な航空連合にも加盟しています。
JALの基本情報

代表取締役社長 | 赤坂 祐二 |
所在地 | 東京都品川区 |
株価(3/15終値) | 2,555円 |
時価総額(3/15終値) | 1,116,901百万円 |
配当金(前期実績) | 0円/株 |
JAL(日本航空株式会社)も日本を代表する航空会社であり、貨物輸送や地上サービスなども提供しています。
ワンワールドという航空連合に加盟し、世界中の航空会社と提携しています。
株価推移
続いて、2社の株価の推移についても見てみましょう。

航空業界は新型コロナの影響を大きく受けていたよね。
近年は、JALの方が低い株価で推移していることがわかります。
ただ、100株での購入であればそれほど大きな価格差ではありません。
また、両社ともに同じような株価の動きをしているため、基本的にはあなたが普段利用する航空会社がどちらかで決めれば問題ないでしょう。
先述した通り、ANAの方が優待数は多いワン!
ANA/JALにお得に投資できる証券会社は?

ネット証券であれば、初心者でもスマホ1台で取引ができるのでオススメです。
以下で紹介する証券会社のうち、SBI証券と楽天証券は1日の売買金額が100万円以内であれば国内株式手数料が無料です。
ANAもJALも100株で30万円弱だから、手数料無料で投資できるんだね!
SBI証券【手数料0円~】
SBI証券の特徴
- 国内株式個人取引シェアNo.1
- 単元未満株の買付手数料が0円
- 最低取引手数料が0円
- 取引でTポイントやPontaポイント、Vポイントなどが貯められる
- 全IPO企業のうち97.5%を取り扱い(2022年3月通期)
SBI証券は、いろはに投資の「おすすめの証券会社」アンケートで総合1位を獲得しており、ユーザー満足度の高さも特徴のネット証券です。
また、SBIグループ全体で口座開設数が1,000万口座突破と、日本最大級の証券会社となっています。
2022年7月4日からS株(ミニ株)の買付手数料が完全無料になりました。
これまでの買付手数料は、取引翌月にキャッシュバックされるため実質無料でしたが、取引する際には手数料(0.55%)を支払う必要がありました。
SBI証券のS株(単元未満株)は、今までよりもさらに、初心者に優しく、経済的にも買付しやすくなったのです。
Tポイントを使えたり、取引手数料も業界最安値水準であったりとメリットが多い証券会社なので、これから株式投資を始める方は是非口座開設しておきましょう。
三井住友カード・東急カードといったクレジットカードでポイントを貯めながら積立投資もできるよ
楽天証券【楽天ポイントで投資】
楽天証券の特徴
- NISA口座数がNo.1
- 取引手数料100円ごとに1ポイント付与
- 楽天ポイントで投資ができる
- 口座開設から2か月間取引手数料が0円
- 最低取引手数料が0円〜(上限は税込22USD・税込0.495%)
口座開設をしてから2か月間は取引手数料が0円に加えて、ポイントバックがあるのが楽天証券のおすすめポイントです。
さらに、その楽天ポイントを使って、国内株式(現物)や米国株式、投資信託を取引することができます。
楽天銀行との連携「マネーブリッジ」により、銀行預金から直接、金融商品を購入することができます。
購入時に証券口座に資金が不足している場合は、自動入出金(スイープ)にも対応しているため、銀行口座から投資資金を捻出できます。
中には毎月2万ポイント貯めて、そのままつみたてNISAに使っている人もいるワン!
\楽天ポイントでも投資できる/
【まとめ】ANAとJALの株主優待

今回は、ANAとJALの株主優待の違いについて解説いたしました。
最後に、この記事の結論をおさらいしましょう。
- ANAとJALならANAの方が優待が充実している!
- ANAとJALの株価推移はほとんど同じ
- SBI証券や楽天証券ならANA/JALどちらも手数料無料で投資できる!
ANAとJALどちらも株主優待がお得ですが、株主優待を貰うには3月末・9月末までに株主になっている必要があります。
以下の証券会社であれば手数料無料で投資できるので、まだ口座を持っていない人は口座開設から始めましょう。