【株価とは?】株価の決まり方や時価総額、日経平均とは?
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この記事は2019年4月22日公開の記事を更新したものです。
この記事の結論
- 株価は株式1つあたりの値段で、需要と供給で決まる
- 時価総額=株価×発行済み株式数。企業価値を計る際に使われる
- 日経平均は日本を代表する企業225社の平均株価。株式市場の動向が分かる
- 日経平均以外にも様々な指標がある
そもそも、株価とは?
新聞を読んでいたり、ニュースを見ていると「株価」という言葉をよく耳にしませんか?
「株価」って何のことかパッとしないんだよなぁ
各企業が発行している株式には、皆さんがコンビニで商品を買うように、1株当たりに値段が付いています。
その一株あたりの値段のことを株価と呼びます。
企業によって株価の差は大きく、数百円の企業もあれば数千円の企業もあります。
株価は、株式が取引される証券取引所での需要(買いたい人)と供給(売りたい人)の関係で決まります。

上の図の場合は、買い手(需要)と売り手(供給)が148円でマッチングしたため、株価は148円となります。
ただし、日本株式の売買は全て100株単位になっているので、実際にこの株を買うには14,800円必要となります。
なるほど!株価も需要と供給で決まるのね。
また、株価は企業が発行した株式数に応じて変化します。
例えば、発行済み株式数100万株の企業の株価が1,000円だとします。
この企業が1株を2株に分割する株式分割をした場合は、発行済み株式数は200万株となりますよね。
ですが、株価は2倍になるのではなく、半分の500円となります。

なんで半分になっちゃうの?
これは、「企業の価値は株価ではなく時価総額で表される」ということが関係しています。
では、時価総額とは何でしょうか?
時価総額とは?
時価総額とは、企業価値を表す数字です。
単純化して言ってしまえば、時価総額の金額を出せばその企業を買収できてしまうということです。
※実際には時価総額=買収金額となるケースはほぼありません。
時価総額を求める計算式は、『株価×発行済み株式数』となります。

この例では、株価だけを見ると企業Bの方が企業価値が高いように見えますよね。
でも実際に時価総額を計算すると、企業Aの方が時価総額は高いです。
これは、企業Aの方が企業価値が高いということを示します。
株式分割の際に発行済み株式数も株価も2倍になってしまうと、時価総額は4倍になってしまいますよね。
株式分割という行為自体が企業価値(時価総額)を上げる訳ではないので、株価は半分になり、時価総額は変わらないというロジックなのです。
株式分割をするのは、『株価が下がることでより多くの個人投資家が株を買いやすくなる』という理由が主にあるワン!
よく聞く『日経平均株価』とは?
株価と時価総額について勉強したところで、皆さんに是非お話したいトピックがあります。
それが、日経平均株価です。
ニュースでよく「今日の日経平均株価は○○円でした」って言っているね。
日経平均株価とは、日本経済新聞社が東証一部に上場している企業から選んだ225銘柄の平均株価のことです。
これらの銘柄は、日本を代表する大手企業で構成されており、日本経済の動向を知る指標として多くの新聞やニュースで報道されます。
日経平均が下がっている=日本の株式市場が下落基調にある
と捉えられることが多いです。
ちなみに、2020年2月14日時点の日経平均株価は23,687.59円で、1年前に比べて13.3%上昇しています。
日経平均に組み入れられている銘柄(企業)は、以下のように皆さんが知っているところも多いと思いますよ。

日経平均株価は株式投資だけでなく、社会人としても大切な経済知識なので忘れないようにしておきましょう!
ただ、株式投資をしていく上では日経平均だけでなく、以下の指標も頭に入れておきたいところです。
TOPIX(トピックス)
東証一部に上場している全銘柄の合計時価総額を対象としたものです。
基準日である1968年1月4日の東証一部の時価総額を100ポイントと定めて、それからの時価総額を指数化した値です。
日経平均株価とは違い、市場全体の株価推移を織り込んでいるため、「日経平均よりもTOPIXの方が日本の株価全体の動きを示せている」と言う人もいます。
ちなみに、2020年2月14日時点のTOPIXは1,702.87ポイントで、1年前に比べて7.96%上昇しています。
NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)
アメリカで上場している企業から成長性や投資家の関心の高さなどを踏まえて、ダウ・ジョーンズ社が選んだ30銘柄で構成される株価指標です。
ダウ・ジョーンズ社はアメリカの経済新聞「ウォールストリート・ジャーナル」の発行元です。
ちなみに、2020年2月13日時点のNYダウは29,423.31ドルで、1年前に比べて15.66%上昇しています。
S&P500
アメリカで上場している大企業500銘柄の株価を元に算出される株価指数で、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという企業によって算出されています。
1941年から43年の平均を10として基準にしているので、そこからの増減が『ポイント』で分かります。
ちなみに、2020年2月13日時点のS&P500は3,373.94ポイントで、1年前に比べて22.88%上昇しています。
アメリカの株式市場、株価指数についてより詳しく知りたい方は以下の記事も併せてお読みください!

日本もアメリカも似たような指標を持っていることが分かりますよね。
投資をする際は、日経平均や海外の株式指標の動きが重要になる場合も多いので、ぜひ頭に入れておきましょう!