投資信託とは?投資信託の仕組みを分かりやすく解説!
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この記事の結論
- 投資信託は普段時間がない人や、個別株式を調べる労力が惜しい人におすすめ
- 投資信託は、ドルコスト平均法で長期にわたって積み立てるのがおすすめ
- 投資信託を買うときには「買付手数料」「信託手数料」に注意
INDEX
投資信託(投信)とは?
投資信託(以下、投信)とは、プロの投資家(ファンドマネージャー)にお金を預けて、株の選定や買付・売却時期を任せる金融商品です。
例えば、Aという投信を2万円分買った人が10万人いたとします。この合計20億円をプロが運用することで、投資家自身は何もせずに、そのお金が様々な株式や債券などに投資されます。

※「株式、債券がいまいち分からない」という方は以下の記事も読んでみて下さい!
投資信託の種類
投信は日本株を対象にしているものや外国株、日本国債、企業の債券、外国債が対象など様々な商品があります。
その中でも運用スタイルで分けた、インデックス型とアクティブ型の違いをまずは覚えましょう。
インデックス型とアクティブ型?

インデックス型は日経平均株価やS&P500のような「投資の指数」と連動することを目標としている投信です。
なので、日経平均が上がればインデックス型の投信も上がり、逆も然りです。
一方、アクティブ型は指数よりも大きなリターンを求めて、買う商品(株式や債券)をプロが独自に選び投資をする投信です。
組み入れ銘柄、手法が投信ごとに異なるため、大きなリターンを出せる投資信託もあれば、失敗してリターンが出せない場合もあります。
インデックス型とは違い、個別の株式の成長性等を考えて投資をするため、日経平均が下がってもアクティブ型の投信はあまり下がらないということもあります。
具体的には、売上高や利益の伸びが高く、今後も成長が見込めるグロース株、本来市場で評価されてしかるべき株価より低いバリュー株などが、アクティブ型の対象になるんだワン!
手数料(信託報酬)がお得なのは?
この2つは、プロに任せる見返りに支払う信託報酬という年間手数料も大きく違います。
インデックス型は指標の採用している銘柄を機械的に買えばいいので信託報酬は安く、平均0.6%となります。
アクティブ型は個別株を調べ、経営者にインタビューするなど独自に銘柄を選定するので信託報酬は高めで、平均1.5%となります。
なので、手数料だけを見るとインデックス型の方がお得です。
ただ、アクティブ型の方がインデックス型よりもハイパフォーマンス(利益が大きい)になるケースもあるため、一概にインデックス型のみが良いとは言えないでしょう。
一見すると0.6%と1.5%じゃあまり変わらないように思えるけど、長期にわたる積立投資の場合、年率1%の差でも大きな差になるんだワン!
なるべく手数料の安い商品を選ぶのがおすすめなんだワン!
アクティブ型でも1.0%ほどの比較的手数料が安いものもあるので、分散投資の中にアクティブ型の投信を組み込む方もいます。
投信のメリットは?
投信を買うことによって得られるメリットは3つあります。
売買差益で儲けることができる
買ったときの値段と売る時の値段の差で儲けることができます。
例えば、投信Aを100,000円分買って、1年後にその価値が140,000円に上がっていれば、売買差益は4万円となります。
ただ、株式とは違って投信の値段は、
- 組み入れられている各株式や各債券の値段の変動
- その組み入れ比率
に応じて変わるということは重要な点なので覚えておいてくださいね。

分配金がもらえる
投信も株式同様、分配金の仕組みがあります。
例えば、投信Aが様々な投資家から合計20億円を集めて、運用がうまく行き、1年後にその投信の価値が22億円になった場合、利益である2億円は投資家に分配金として支払われることがあります。
ただ、多くの投信では利益を投資家に分配するのではなく、その利益を使ってさらに新しい株式等を購入し、投信自体の利益をもっと高めるために使うことが多いです。
というのも、利益を投資に回すことによって利益が雪だるま式に増えていく「複利効果」というものをプロの投資家(ファンドマネージャー)は理解しているからです。
複利効果の恩恵を享受するために、もし分配金を受け取ったとしてもその分配金は再び投信に投資すること(分配金再投資)をおすすめします。

忙しくても投資ができる
冒頭でもお伝えしたように、投信ではファンドマネージャーにお金を預けるので、個別株式の選定や売買のタイミング等、知識が必要で時間がかかる一連の作業を任せることができます。
そのため、忙しい会社員の方や主婦の方などは自分で時間をかけずに、株式投資と同じような投資をすることができ、かつ分散投資もできます。
投資に興味はあるけど、時間はかけられないって人には嬉しいね!
投資信託の買い方は?
投信の買い方として、ドルコスト平均法という有名なものがあります。
ドルコスト平均法とは、「同じスパンで同じ金額を投資することで、自動的に基準価額の安い時には多く買い、高い時には少ししか買わない」ので、平均の1口当たりの購入価格が下がるという方法です。
平均の購入価格が下がるということは、「より安い値段で、より多くの口数(投資信託の購入単位)を買うことができる」ということになります。

しかも投資信託は100円から購入できるので、ドルコスト平均法を使って投信を毎月数千円~数万円で購入する方も最近増えています。
100円なら気軽にできそうだから、始めてみようかな!
投信を始める際の注意点
投資信託では、買う時にかかる買付手数料と、運用をプロに任せたことによる信託報酬が手数料としてマイナスされます。
最近では買付手数料無料(ノーロード)の投信が増えているため、投信を選ぶ際にはノーロードのものを選ぶとよいでしょう。
投信を選ぶ時には
- 買付手数料が無料(ノーロード)
- 信託報酬はインデックス型で0.3%未満、アクティブ型で1.1%未満
を基準にすると良いでしょう。
ぜひ、投資家への第一歩として投資信託を始めてみてくださいね♪