【いまさら聞けない】株主優待とは?もらうためにはどうしたら良い?
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この記事は2019年10月24日公開の記事を更新したものです。
この記事の結論
- 株主優待とは企業が株主に自社サービスの割引券や商品などを無料でプレゼントすること
- 企業は株主優待を通じて自社のファンを増やすことができる
- 権利付最終日までに株式を購入しよう
株式投資では、『株主優待』の話題はよく出てきますよね。
最近はテレビや雑誌での特集も多くあり、株主優待の認知度はとても高いです。
確かにお得な制度っていうのは何となく分かる。
でも、実際どんなものがもらえるんだろう?
株主優待をもらうには、具体的にどうすれば良いの?
今回は、そんな株主優待の疑問にお答えしていきます!
おトクな制度!株主優待って何?
株主優待とは、「企業が株主に、自社サービスの割引券や商品などを無料でプレゼントすること」です。
「優待」と略されることも多いです。
株式投資の醍醐味である『値上がり益』や『配当金』だけでなく、優待からもリターンが得られるので、株主に人気な制度です。
ただ、「無料でプレゼント」とは言っても、優待をもらうには必要株数を保有している必要があるので、最低でも数万円以上の資金が必要となる点は覚えておきましょう。

株主からすると優待はうれしい制度なんだね。
でも、企業にとってはどんなメリットがあるんだろう?
企業が株主優待を導入するメリットは、自社商品やサービスを提供することで株主にファンになってもらうことです。
株主がファンになって自社を応援してくれれば、他の投資家にも宣伝してくれたり、株の保有期間が延びることで安定株主が増えるメリットもあります。
なるほど!
企業にとって「株主優待」は、自社商品やサービスのことを深く知ってもらうきっかけになるんだね♪
クオカードやお米など自社商品と関連性のない優待を提供する企業もありますが、その場合でもオリジナルデザインを使用する等の工夫が見られます。
実際、『株主優待』を設ける企業は増え続けていて、2018年9月末には株主優待を実施した企業数が約1,450社、実施率も上場企業の38.5%になりました。
どんな『株主優待』があるの?
株主優待について分かったところで、ここからは実際にどんな株主優待があるのか見ていきましょう。
例えば、大手通信販売の株式会社ベルーナ(9997)は、優待券・クーポンまたは自社取扱商品から選べるほか、露天風呂付きの宿泊優待券も選べます。


すごい!
こんな豪華な株主優待を経験したら、ベルーナのファンになること間違いなしだね!
では、具体的にどうすれば株主優待をもらえるのでしょうか?
株主優待をもらうには?
ここまで見てきて、「株主優待が欲しい」と思ったあなた!
単純に必要株式数を保有しているだけでは株主優待はもらえません。
ここでしっかりとルールを確認しておきましょう。
まずは、株主優待に関わる用語をご説明します。

権利付最終日
権利確定日の2営業日前。
この日までに株を購入すると、優待をもらう権利を受けることが出来ます。
※2019年7月16日以前は権利確定日の3営業日前でした。
権利落ち日
権利付最終日の翌日で、この日を過ぎてしまうと株を購入しても優待を受け取ることはできません。
権利確定日
優待を受け取る権利が決まる日です。
先述した『権利付最終日』までに購入した株主へ権利が与えられます。
なるほど。権利付最終日を意識しておくことが大切なんだね!
ちなみに、権利付最終日後の株価は下降傾向になりやすいワン!
それでは最後に、株主優待で注意すべき3つのポイントを見てみましょう!
株主優待で注意すべき3つのポイント
①本当に投資先として魅力的なのか?
株式投資は、本来『株主優待』だけを目当てに投資をするのではなく、将来性・社会性のある事業などに取り組む企業に投資して、成長を応援するものです。
- 株主優待が話題だから
- 株主優待が豪華だから
といった理由だけで投資を決断するのではなく、しっかりとその企業の財務状況や事業内容も調べるようにしましょう!
※株主優待を基準に投資するのが悪いという訳ではありません。
②権利付最終日には細心の注意を!
先述したように『株主優待』は権利付最終日の取引終了時に必要株数を保有している必要があります。
権利確定日の2営業日前までに保有していなければ優待はもらえないワン!
③必要株式数や保有年数を確認しておく!
優待内容は保有株式数や株式保有年数に応じて変わります。
せっかく優待がある株式を購入しても、条件を満たしていなければ優待はもらえません。
購入する前に
- 必要株式数
- 必要保有年数
の2点は必ず確認しておきましょう。
※優待は突然、変更・廃止になることもあるので、必ず購入する前に優待の情報を確認しましょう。
『株主優待』は株式投資の醍醐味の一つでもあるんだね!
投資をするときには優待についても調べてみて、楽しみながらやってみよう。