ブリッジレポート
(5162:JASDAQ) 朝日ラバー 企業HP
横山 林吉 社長
横山 林吉 社長

【ブリッジレポート vol.6】2009年3月期第1四半期業績レポート
取材概要「同社の主力製品である「ASA COLOR LED」 は、販売単価は下落するものの、数量が増えているということは、普及してきているとの見方もできる・・・」続きは本文をご覧ください。
2008年9月9日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社朝日ラバー
社長
横山 林吉
所在地
埼玉県さいたま市大宮区土手町2-7-2
事業内容
自動車メーター表示等電球用彩色ゴムで市場独占。家電用高精密・医療・スポーツ用ゴムに展開
決算期
3月 末日
業種
ゴム製品(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2008年3月 6,284 414 325 211
2007年3月 5,314 399 375 176
2006年3月 4,578 366 353 209
2005年3月 4,057 251 251 147
2004年3月 3,449 233 211 112
2003年3月 3,154 172 159 75
2002年3月 2,907 98 85 10
2001年3月 3,582 315 336 189
2000年3月 3,140 313 300 141
株式情報(9/4現在データ)

株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
427円 4,553,620株 1,944百万円 7.2% 500株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
15円 3.4% 50.74円 8. 42倍 659.20円 0.7倍
※株価は9/4終値。発行済株式数は直近期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
朝日ラバーの2009年3月期第1四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
小型電球やLEDに被せる事で様々な発色を可能にする被覆用ゴム製品を主力とする。工業用ゴム製品は自動車の内装用照明の他、携帯用通信機器、電子・電気機器、産業機器、文房具用・スポーツ用等、幅広い分野で利用されている。ベースとなるのはシリコーン材料の配合技術と調色技術で、前者を活かして、医療・衛生用ゴム製品や硬質ゴムと軟質ゴムの複合製品等も手掛けている。
グループは、同社の他、ゴム・プラスティック等の研究開発を行う(株)ファインラバー研究所、米国の販売会社ARI International Corp.、及び中国・東莞市に工場(来科加工工場)を持つ朝日橡膠(香港)有限公司の連結子会社3社からなる。
 
<事業内容と主要製品>
事業は、自動車の内装照明の光源向けや各種センサ向け、或いは液晶表示装置で使われる冷陰極蛍光管(CCFL)ホルダー、Oリング、電池用ゴム等に使われる工業用ゴム事業、点滴用ゴム栓や腰部クッション等の医療・衛生用ゴム事業、及び複合製品等のその他事業に分かれる。08/3期の売上構成比は、それぞれ、87.3%、12.7%。
工業用ゴム事業は、更に彩色用ゴム製品(売上構成比50.8%)、弱電用高精密ゴム製品(同 21.2%)、卓球のラケット用ラバー等のスポーツ用ゴム製品(同 5.3%)、その他工業用ゴム製品(同 10.0%)に分かれる。
 
彩色用ゴム製品(売上構成比50.8%) ※数字は08/3期
シリコーン材料をベースに独自の配合技術と調色技術を生かした、光デバイスに応用する製品をASA COLORブランドとして提供している。
 
 
 
弱電用高精密ゴム製品(同 21.2%) ※数字は08/3期
液晶表示装置のバックライトに使われる冷陰極蛍光管(CCFL)のホルダー、電子部品に使われるOリング、電池用ゴム等がある。
 
 
医療・衛生用ゴム製品(売上構成比12.7%) ※数字は08/3期
今後の事業領域として大きな可能性を秘めた分野であり、ディスポーザブル用ゴム製品など衛生面での配慮と後処理を考えた環境に優しい製品づくりを念頭に事業を進めている。
ディスポーザブル用ゴム製品とは、使い捨ての点滴輸液バッグ用ゴム栓や真空採血管用ゴム栓等。前者は点滴用の薬液が入ったボトルの口に使用するゴム栓で、後者は血液検査の際に使用される採血サンプル保存管のゴム栓。いずれも針を刺す際の抵抗が少なく、また針を抜いても漏れない再シール性に優れている。この他、院内感染など医療事故防止に役立つ医療製品向けの開発製品の量産が一昨年から始まっている。
 
2009年3月期 第1四半期業績
 
 
前期比0.3%の減収、同41.7%の営業減益。
自動車・情報通信・医療介護の事業分野において、独自の開発製品の市場供給を早めるための施策の実行や新製品・開発製品の売上構成比率を高める営業活動をおこなっているが、彩色用ゴム製品を中心とする主力の工業用ゴム事業のうち、LEDの光のばらつきを均一化できる「ASA COLOR LED」が堅調に推移したものの、その他の製品がふるわなかった。
販管費は、特に人件費、販売費において、前年同期比で売上高構成比が下がっており、原価率は、前年第1Q 75.5% → 今期第1Q 79.6%と、4.1P上昇している。この要因としては、新卒の配属が昨年は第2Qである7月におこなわれていたため、昨年第1Qでは販管費計上されていたが、今期は研修期間中の4月から、原価(労務費)として計上した(約20百万円)ことと、販売単価の下落による売上総利益率の低下が挙げられる。
以上により、売上高は前年同期比で0.3%減少したが、売上総利益率が低下したため、営業利益、経常利益、純利益とも前年同期に比べて大幅に減少した。

また、当初の業績予想値と比較すると、
・ 彩色用ゴム製品やスポーツ用ゴム製品、医療・衛生用ゴム製品の売上高が減少
・ 弱電用高精密ゴム製品のうち液晶バックライト用ホルダーの売上高が増加
と、製品群別に当初予想と相違があるものの合計ではほぼ予想通りに推移した。
 
<セグメント別売上高>
工業用ゴム事業 連結売上高:13億5千1百万円(前年同期比3.5%増)
彩色用ゴム製品 連結売上高:7億6千6百万円(前年同期比5.4%増)
「ASA COLOR LED」 連結売上高:5億7千5百万円(前年同期比24.7%増)
自動車内装照明向けの光源として積極的な拡販活動による新規受注獲得などが奏功。
「ASA COLOR LENS」 連結売上高:8千万円(前年同期比42.1%減)
既存取引が縮小したことや、携帯ゲーム機向けの応用製品の受注が減少。
弱電用高精密ゴム製品 連結売上高:3億2千6百万円(前年同期比12.2%減)
競合他社並びに重要顧客の海外生産シフトによる厳しい価格競争受注減少の影響
不採算製品の撤退
スポーツ用ゴム製品 連結売上高:8千4百万円(前年同期比17.6%増)
新機種製品の受注増が寄与
その他工業用ゴム製品 連結売上高:1億7千3百万円(前年同期比29.7%増)
新製品の量産化に向けた試作品開発など
医療・衛生用ゴム事業 連結売上高:1億3千9百万円(前年同期比18.2%減)
より高い品質と機能性を高めるための材料変更や在庫調整の影響
 
2009年3月期業績予想
 
 
 
 
8/11に業績の下方修正を発表した。
前期比4.2%の増収(修正前:8.1%の増収)、同20.8%の営業増益(修正前:30.9%の増益)予想。

修正理由としては、彩色用ゴム製品における「ASA COLOR LENS」において、既存取引の縮小や携帯ゲーム機向けの応用製品の受注が減少するなどの第1四半期の流れを引き続いて影響を受けることが主な要因。また、第1四半期では計画値を上回って推移した弱電用ゴム製品の液晶用バックライト用ホルダーも第2四半期以降の受注減が予想されるなど、固定費負担を吸収できる売上高増や歩留まり率の大きな改善が見込めないとの判断から業績を下方修正した。

ただ、同社の主力製品である「ASA COLOR LED」 については、順調に推移し、販売単価の下落を数量増でカバーしつつ売り上げ増を図る。現在8ラインある生産ラインも前期前倒しで設備投資を行っているため、今期は同製品に関する新たな設備投資による減価償却費増加はない。医療・衛生用ゴム事業においては、仕様変更等の影響を上期は受けるが、下期以降に受注増が見込めるなどの明るい材料も一方で存在する。

通期としては、期初計画と比べると下方修正だが、前期比では増収増益を維持。

事業分野である自動車、情報通信、医療介護の市場環境が厳しさを増しているが、新製品・開発製品の受注増と、生産性の向上による原価低減の取り組み、収益性を向上させるなどの対策もとる考えだ。
 
取材を終えて
同社の主力製品である「ASA COLOR LED」は、販売単価は下落するものの、数量が増えているということは、普及してきているとの見方もできる。ただ、主力を伸ばすだけでなく、次の主力を担う開発製品を次々と世に送り出すことも同時におこなっていく必要があるとの認識を同社は持っており、事実、電波測定用の「ラバーファントム」などの今後の収益拡大に期待できる製品も開発してきている。日本の景況感が悪化しつつある中で、同社の事業分野である自動車や情報通信などの市場環境の悪化による影響も避けられないが、開発製品を生み出せる力を持っている同社については、短期的ではなく中期的に評価したい。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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それなりに利益を上げているし悪くは無いと思う。
自動車メーターのゴムの市場独占は凄いと思う。
自動車業界も苦しいのでほかの事業の取り組みを進めていってほしい。
特に医療分野では衛生的な配慮とともに環境にも配慮した事業を考えているのには魅力を感じます。
人と環境に配慮したものは必ずもっとニーズが増えると思うので期待したい。
工場をアメリカや中国・台湾に持っていることをもっとコスト削減などに使っていけるといいなあと思います

投稿者 S.K. : 2008年09月19日 10:33

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