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(5162:JASDAQ) 朝日ラバー 企業HP
横山 林吉 社長
横山 林吉 社長

【ブリッジレポート vol.16】2012年3月期第1四半期業績レポート
取材概要「現在、同社は、「“新しい価値”を提供する真の中堅企業へ」をビジョンとする3ヵ年の中期経営計画(12/3期〜14/3期)に取り組んでいる。「照明・・・」続きは本文をご覧ください。
2011年9月6日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社朝日ラバー
社長
横山 林吉
所在地
埼玉県さいたま市大宮区土手町2-7-2
事業内容
自動車メーター表示等電球用彩色ゴムで市場独占。自動車用高精密・医療・スポーツ用ゴムに展開。
決算期
3月 末日
業種
ゴム製品(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2011年3月 4,806 161 117 21
2010年3月 4,667 125 91 41
2009年3月 4,904 46 14 -80
2008年3月 6,284 414 325 211
2007年3月 5,314 399 375 176
2006年3月 4,578 366 353 209
2005年3月 4,057 251 251 147
2004年3月 3,449 233 211 112
2003年3月 3,154 172 159 75
2002年3月 2,907 98 85 10
2001年3月 3,582 315 336 189
2000年3月 3,140 313 300 141
株式情報(8/25現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
246円 4,550,119株 1,119百万円 0.8% 500株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
8.00円 3.3% 18.90円 13.0倍 618.68円 0.4倍
※株価は8/25終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE、BPSは前期末の実績。
 
朝日ラバーの2012年3月期第1四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
小型電球やLEDに被せる事で様々な発色を可能にする被覆用ゴム製品を主力とする。自動車の内装用照明の他、携帯用通信機器、電子・電気機器、産業機器、文房具用・スポーツ用等、幅広い分野で利用されている。シリコーン材料の配合技術と調色技術に強みを有し、例えば、シリコーンゴムに蛍光体を配合したLED用ゴムキャップは、LEDの光を波長変換して色調や輝度を調節できるため、1万色以上の光を出す事やLEDの課題である光のばらつきを均一化する事ができる。また、医療・衛生用ゴム製品や硬質ゴムと軟質ゴムの複合製品等も配合技術を活かしてそれぞれの用途にあったゴム質を実現している。

グループは、同社の他、ゴム・プラスチック等の研究開発を行う(株)ファインラバー研究所、米国の販売会社ARI International Corp.、及び工業用ゴム製品の販売を手掛ける朝日橡膠(香港)有限公司、10年7月に設立した工業用ゴム製品の製造・販売を手掛ける東莞朝日精密橡膠制品有限公司の連結子会社4社からなる。
 
<事業内容と主要製品>
事業は、自動車の内装照明の光源向けの「ASA COLOR LED」や各種センサ向けのレンズ製品「ASA COLOR LENS」、或いは弱電製品に使われる応用製品等の工業用ゴム事業、点滴輸液バッグ用ゴム栓や真空採血管用ゴム栓等の医療・衛生用ゴム事業に分かれる。11/3期の売上構成比は、それぞれ、81.1%、18.9%。
 
<成長投資>
既存・基盤製品を原資に成長投資を行っており、薬剤を使わずゴムと素材を接着する表面改質技術によるRFID向けの半導体保護用シリコーンゴム製品やプリント配線基板に塗布する事で基板に実装されている白色LEDの光取り出し効率(95%の反射率)を高める事ができるレジスト材料「ASA COLOR RESIST INK」等の製品化に成功している。
 
 
 
2012年3月期第1四半期決算
 
 
前年同期比4.6%の減収、同80.0%の経常減益
売上高は前年同期比4.6%減の11.3億円。自社開発の新製品が寄与した医療・衛生用ゴム事業の売上が増加したものの、東日本大震災の影響による自動車メーカーの減産を受けて工業用ゴム製品の売上が落ち込んだ。利益面では、受注の減少による工場稼働率の低下で売上総利益率が低下する一方、人件費など過度に抑制していた経費の復元等で販管費が増加。営業利益は23百万円と同62.6%減少した。災害による損失33百万円など38百万円を特別損失に計上したものの、受取保険金80百万円を特別利益に計上した事で四半期純利益は20百万円と同42.9%の減少にとどまった。
 
 
工業用ゴム事業
売上高は前年同期比17.6%減の8.3億円、セグメント利益は同82.6%減の17百万円。スポーツ用ゴム製品の売上が順調に推移したものの、東日本大震災の影響による自動車メーカーの減産を受け、ASA COLOR LEDを始めとした自動車関連製品の売上が大幅に減少した。
 
医療・衛生用ゴム事業
売上高は前年同期比66.7%増の3.0億円、セグメント利益は同206.5%増の64百万円。自社開発の医療用ゴム製品の売上高が伸びた他、拡販活動の成果で新たな開発製品の受注も順調に推移した。
 
 
第1四半期末の総資産は前期末比4.2億円減の72.7億円。売上の減少に伴い運転資金が減少したため、有利子負債の削減を進めた事が総資産減少の要因。資産のスリム化が進む一方で、現預金が減少したものの、現預金残高は月商の4〜5か月分と申し分のない水準。
 
 
2012年3月期業績予想
 
 
自動車関連製品の受注回復の早期化や医療・衛生用ゴム事業の好調を踏まえ上期業績予想を上方修正
工業用ゴム事業で自動車関連製品の受注回復が当初想定よりも前倒しになる見込みである事や、医療・衛生用ゴム事業の受注が想定よりも堅調に推移している事から、上期の業績予想を上方修正した。
上方修正の原動力は個別で、売上高を21.5億円から22.2億円、営業利益を36百万円から70百万円、経常利益を15百万円から53百万円、四半期純利益を39百万円から50百万円にそれぞれ上方修正。中国の子会社2社の業績が当初予想を下回っているため連結業績の修正幅は個別よりも小幅にとどまった。また、子会社関連の特別損失の計上を見込んでいるようで、連結四半期純利益は下方修正された。

尚、通期業績予想については、連結・個別共に6月22日に発表した予想値に変更はなく、連結で前期比1.2%の減収、同11.4%の経常減益。営業利益は同3.9%増加する見込みだが、補助金収入の減少等で営業外損益が悪化する。配当は期末配当を1株当たり2円増配する考えで、上期末3円、期末5円の年8円を予定。
 
 
<トピックス>
− シリコーン製白色レジスト材「ASA COLOR RESIST INK」が「半導体・オブ・ザ・イヤー2011」の優秀賞を受賞 −
同社が昨年9月に販売を開始した、シリコーン製の白色レジスト材「ASA COLOR RESIST INK(アサカラー・レジストインク」が、半導体産業新聞(産業タイムズ社発行)が選定する、「半導体・オブ・ザ・イヤー2011」の半導体用電子材料部門で優秀賞を受賞した。

「ASA COLOR RESIST INK」は、業界初のシリコーン製白色レジスト材であり、反射率95%以上の特性を持つため、LED の高い光取出し効率をサポートする。また、シリコーンをベースにしているため耐熱性、耐光性、耐紫外線性にも優れ、高出力のLED 向けプリント基板に対応できる。
業界初の「シリコーン製」という新規性と、今後、大きな市場の拡大が期待できるLED 業界に向けて、同社が業界初の新製品を市場に供給した事が評価された。

尚、「半導体・オブ・ザ・イヤー2011」は、半導体関連製品において開発の斬新性や量産体制の構築、社会に与えたインパクト、将来性等を基準に半導体産業新聞の記者が選考する表彰制度で、今回で第17回を迎える。
 
 
 
今後の注目点
現在、同社は、「“新しい価値”を提供する真の中堅企業へ」をビジョンとする3ヵ年の中期経営計画(12/3期〜14/3期)に取り組んでいる。「照明関連事業」、「医療関連事業」、及び「機能製品関連事業」を重点事業とし強固な事業基盤を構築していく考えで、重点戦略製品と育成戦略製品による2つの製品戦略を進め、アライアンスにも積極的に対応していく。また、既存事業において、強みを活かすべく選択と集中を進める他、海外ビジネスの強化拡大にも取り組んでいく。
 
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