ブリッジレポート
(6890:JASDAQ) フェローテック 企業HP
山村 章 社長
山村 章 社長

【ブリッジレポート vol.27】2011年3月期第1四半期業績レポート
取材概要「第1四半期は久々に「スカッと、爽やか」と言った感じの決算となったが、そのけん引役である装置関連事業の顧客である半導体・液晶の製造装置メ・・・」続きは本文をご覧ください。
2010年9月7日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社フェローテック
社長
山村 章
所在地
東京都中央区京橋 1-4-14
事業内容
半導体・液晶装置用及びHDD用部品の世界シェアトップ。
決算期
3月
業種
電気機器(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2010年3月 31,541 703 524 156
2009年3月 36,653 2,790 2,097 743
2008年3月 36,625 3,057 2,414 1,903
2007年3月 32,517 2,288 2,081 1,703
2006年3月 23,946 1,210 1,040 708
2005年3月 21,105 1,762 1,456 633
2004年3月 15,000 615 -177 -645
2003年3月 12,845 111 -626 -899
2002年3月 14,775 916 984 -357
2001年3月 16,435 2,665 2,561 1,644
2000年3月 7,988 892 629 288
株式情報(8/27現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
894円 24,803,678株 22,174百万円 0.8% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
12.00円 1.3% 54.83円 16.3倍 905.43円 1.0倍
※株価は8/27終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
フェローテックの2011年3月期第1四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
シリコン単結晶引上装置等の太陽電池関連製品、半導体製造装置やフラット・パネル・ディスプレイ(FPD)製造装置の部品、半導体材料、各種温度調節に使われるサーモモジュール等の製造・販売を行っている。いずれも目に触れる機会はないものの、パソコンや携帯電話、液晶やプラズマ等、身近な分野で同社の技術が活かされている。 もともとは磁性を持つ液体である磁性流体応用製品のメーカー。その代表例が、半導体やFPDの製造装置の部品となる真空シールであり、我国の半導体・液晶の製造装置産業の発展に大きく寄与した。磁性流体応用製品に次ぐ主力製品となったサーモモジュールもそうだが、Only Oneの製品であり、超精密部品であるため、金属加工や表面処理等で高い技術が要求される。この技術を中国に持ち込み、現地の安価な労働力と融合させたのが、事業セグメントの一つである受託生産(CMS)事業である。更に、近年、急速な伸びを示しているのが、シリコン結晶製造装置や石英坩堝等の消耗品を手掛ける太陽電池関連事業である。太陽電池の材料となるシリコン結晶製造装置には、同社の製品である真空シールが主要部材として使われており、これまで蓄積してきた技術やノウハウが活かされている。

国内外の連結子会社19社及び持分法適用会社5社とグループを形成しており、事業セグメントは次の通り。
 
装置関連事業  : 真空シール、石英製品、半導体用シリコン、セラミックス、EB-ガン、シリコンウエーハ加工等
太陽電池関連事業: シリコン(多・単)結晶製造装置、太陽電池用シリコンインゴット、石英坩堝
電子デバイス事業: サーモモジュール、磁性流体等
その他     : ソーブレード、装置部品洗浄、工作機械等(報告セグメントに含まれない事業セグメント)
 
 
 
2011年3月期第1四半期決算
 
 
前年同期比64.2%の増収、914百万円の経常利益
半導体・液晶の投資回復や生産の増加で装置関連事業の売上が倍増。電子デバイス事業も自動車生産の回復でサーモモジュールの売上が大きく伸びた他、太陽電池用シリコン製品や石英坩堝を中心に太陽電池関連事業の売上も増加した。
利益面では、増収効果と売上構成比の良化で売上総利益率が改善。売上増や抑制していた経費の正常化等による販管費の増加を吸収して、営業損益が986百万円の黒字に転換。為替の影響で営業外費用が発生したものの、経常利益も黒字化。有価証券売却益や前期損益修正益等の計上等による特別損益の改善もあり、657百万円の四半期純利益を確保した。
 
 
今期より「装置関連事業」、「太陽電池関連事業」及び「電子デバイス事業」を報告セグメントとし、その他の業務(従来「CMS事業」)については、報告セグメントに含まれないセグメントとして区分した。ただ、「CMS事業」に区分されていたシリコンウエーハ加工については製品用途の類似性と販売先業種を鑑み「装置関連事業」に区分し直した。上記の10/3期 1Qはシリコンウエーハ加工を装置関連事業に組み替えた参考値である。
 
装置関連事業
日本、台湾、韓国での半導体・液晶関連の設備投資が再開された事に加え、欧米市場でのLED製造装置関連の需要拡大もあり真空シールの売上が倍増した他、デバイスメーカーの設備稼働率上昇により、石英製品、セラミックスなど製造プロセスに使用する消耗品の需要も拡大した。また、新たに当セグメントに加わったシリコンウエーハ加工と米国子会社が買収したLED蒸着装置事業も売上増加に寄与した。
 
太陽電池関連事業
太陽電池用シリコン製品や石英坩堝の売上が順調に増加。シリコン結晶製造装置は売上が減少したものの、150台の大型案件を受注する等、引合い及び受注が回復傾向にある。ただ、利益面では、新型のシリコン結晶製造装置及び角切ソー装置の開発費用等が負担となった模様。尚、この3月には、新型のシリコン結晶製造装置2機種と次工程に必要な角切ソー装置の新製品の販売を開始した。
 
電子デバイス事業
自動車生産の回復で主力の自動車温調シート向けを中心にサーモモジュールの売上がほぼ倍増した。
 
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
第1四半期末の総資産は前期末比2,754百万円増の50,717百万円。受注・売上高の回復に伴う運転資金の増加や配当や法人税等の支払いに対して、自己資金中心に対応しつつも、有利子負債をわずかに積み増した。CFの面では、運転資金の増加で営業CFが減少した他、投資CFもマイナスとなり(設備投資はほぼ同水準だが、前年同期は定期預金の解約で黒字となった)、フリーCFは△102百万円と小幅マイナス。資金需要に自己資金中心で対応し、新規借入れを抑制したため財務CFもマイナスとなり、現金及び現金同等物の四半期末残高は5,636百万円と前期末比231百万円減少した。
 
 
 
2011年3月期業績予想
 
 
第2四半期(7-9月)も半導体・液晶関連を中心に好調が続く見込み
第1四半期決算を踏まえて上期業績予想を上方修正。第2四半期も半導体・液晶関連を中心に好調が続く見込み。ただ、通期業績予想については、「景気や為替動向等経営環境の先行きが依然不透明である」として従来予想を据え置いた。配当は1株当たり年12円を予定。
 
 
 
取材を終えて
第1四半期は久々に「スカッと、爽やか」と言った感じの決算となったが、そのけん引役である装置関連事業の顧客である半導体・液晶の製造装置メーカーは下期以降の受注見通しについて慎重な姿勢を崩していなし、ネットブックと言われる小型のノートPCの失速や中国を中心に液晶テレビの在庫増と言った話も耳にする。また、円高も気になるところで、同社も第2四半期(7-9月)に大きな為替差損が発生するとみているようだ。
一方、通期の業績予想を据え置いたのは、弱気と言うよりも、多分に保守的な面があるのだろうが、皆が皆、秋以降の見通しに慎重になるような今日この頃だけに、織り込めるところは織り込んで明るい話題を提供して欲しかったと言う気もする。我々は、今期の営業利益を過去最高の35億円程度と予想しているが、その場合、当期純利益は18億円程度になると思われ、現在の株数を前提としたEPSは73円弱。このEPSにJASDAQの予想PER 13.15倍を乗じると960円弱になり、27日の終値が894円の株価に上値の余地は少ないとも言える。08/3期は19億円の当期純利益でEPSは99円強だった。ここ数年間で株数が大幅に増えており、市場全体が力強く上昇するような追い風がない限り、営業利益35億円程度では物足りないと言う事になる。“天気晴朗ナレドモ浪高シ”、一層の奮励努力に期待したい。
 
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投稿者 片本彰雄 : 2010年09月09日 21:22

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