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(6890:JASDAQ) フェローテック 企業HP
山村 章 社長
山村 章 社長

【ブリッジレポート vol.38】2014年3月期第1四半期業績レポート
取材概要「利益予想が上方修正されたとは言え、為替差益と有価証券売却益を織り込んだもので、必ずしも今後の見通しを明るくするものではない。実際・・・」続きは本文をご覧ください。
2013年10月22日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社フェローテック
社長
山村 章
所在地
東京都中央区日本橋 2-3-4 日本橋プラザビル
事業内容
太陽電池関連製品、半導体・FPD製造装置部品等の製造・販売及び各種技術サービス
決算期
3月
業種
電気機器(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2013年3月 38,424 -3,608 -3,465 -6,532
2012年3月 60,088 4,124 3,287 1,715
2011年3月 57,880 6,931 6,290 4,483
2010年3月 31,541 703 524 156
2009年3月 36,653 2,790 2,097 743
2008年3月 36,625 3,057 2,414 1,903
2007年3月 32,517 2,288 2,081 1,703
2006年3月 23,946 1,210 1,040 708
2005年3月 21,105 1,762 1,456 633
2004年3月 15,000 615 -177 -645
2003年3月 12,845 111 -626 -899
2002年3月 14,775 916 984 -357
2001年3月 16,435 2,665 2,561 1,644
2000年3月 7,988 892 629 288
株式情報(9/13現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
472円 30,810,278株 14,542百万円 - 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
5.00円 1.1% 32.46円 14.5倍 1,051.57円 0.4倍
※株価は9/13終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROEは前期末実績、BPSは2014年3月期第1四半期実績。
 
フェローテックの2014年3月期第1四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
太陽電池用シリコン単結晶引上装置やシリコン単結晶の製造工程で使用される消耗品である坩堝(世界NO.1)等の太陽電池関連製品、半導体製造装置やフラット・パネル・ディスプレイ(FPD)製造装置の部品、半導体材料、各種温度調節に使われるサーモモジュール等の製造・販売を行っている。いずれも目に触れる機会はないものの、パソコンや携帯電話、液晶やプラズマ等、身近な分野で同社の技術が活かされている。グループは、同社の他、生産の中心を占める中国等の他、欧米、ロシア、台湾等に展開する連結子会社24社、持分法適用関連会社5社。
 
【事業セグメント】
事業は、半導体・FPD・LED等の製造装置に使われる真空シール、石英製品、セラミックス製品等の装置関連事業、サーモモジュールが中心の電子デバイス事業、及びシリコン結晶製造装置や装置に使われる坩堝等の太陽電池関連事業に分かれ、13/3期の売上構成比は、それぞれ49.1%、11.9%、32.1%、及びソーブレード、装置部品洗浄、工作機械等の報告セグメントに含まれないその他6.9%。尚、シリコン結晶製造装置には、装置関連事業の主力製品である真空シールが主要部材として使われており、これまで蓄積してきた技術やノウハウが活かされている。
 
 
 
2014年3月期第1四半期決算
 
 
為替差益の増加で経常損益が黒字転換
売上高は前年同期比0.4%増の95億38百万円。装置需要が低迷した太陽電池関連事業の売上が同14.1%減と落ち込んだものの、サーモモジュールを中心に電子デバイス事業の売上が同19.8%増加した他、石英製品やセラミックス製品等が数量ベースで増加した装置関連事業の売上も同3.7%増加した。
 
営業損益は58百万円の損失。値下げ要請で装置関連事業の利益が減少したものの、前期に実施したリストラ効果で太陽電池関連事業の損失が前年同期の5億50百万円から1億69百万円に縮小。売上が伸びた電子デバイス事業の利益も、前年同期の59百万円から1億22百万円に増加した。
 
為替差益の増加(1億12百万円→7億36百万円)による営業外損益の改善と特別損失の減少で四半期純損益は4億18百万円の利益を確保した。
 
 
装置関連事業
売上高46億19百万円(前年同期比3.7%増)、セグメント利益9百万円(同72.5%減)。石英製品、セラミックス製品など製造プロセスに使用されるマテリアル製品は、スマートフォン用メモリやロジック系の設備稼働率上昇で需要はあったが、顧客の値下げ要求が厳しく、売上高は微増にとどまった。また、各種製造装置に使用する真空シールは、半導体・FPD等の設備投資が、予想より遅れて開始されたため、やや軟調に推移した。一方、シリコンウエーハ加工は、小口径ウエーハの需要が回復し、比較的底堅く推移した。
 
太陽電池関連事業
売上高28億01百万円(前年同期比14.1%減)、セグメント損失1億69百万円(同69.2%減)。太陽電池産業は、欧州市場に代わり、中国・日本・米国市場への太陽電池パネル導入量が伸びたものの、同パネルの価格下落の結果、欧州の大手企業が撤退し、最大手の中国企業が経営破綻に至るなど厳しい市場環境が続いている。そのため、新規の製造装置需要はなく、消耗品である石英坩堝や角槽も総じて低調な売上高となった。その対策としてシリコン製品をOEM特化した結果、国内・台湾ユーザーからの引き合いが増加し、同製品の売上高は増加した。
 
電子デバイス事業
売上高13億78百万円(前年同期比19.8%増)、セグメント利益1億22百万円(同105.3%増)。主力の自動車温調シート向けサーモモジュールは、自動車販売が好調に推移し特に米国市場においては、温調シートが搭載される高級車が増加した。その他、検査装置、バイオ関連機器が総じて底堅く推移し、加えて、美容家電や浄水器サーバーなど民生分野の販売を広げた。磁性流体も、比重差選別装置向けに受注が伸び、総じて堅調に推移した。
 
 
 
 
2014年3月期業績予想
 
為替差益の増加や有価証券売却益を織り込み、上期及び通期の利益予想を上方修正
「ほぼ計画の通りの回復基調にある」として、売上高及び営業利益の予想を据え置いたものの、為替差益の増加と有価証券売却益(7月に6億45百万円発生)を織り込み、上期及び通期の経常利益及び純利益の予想を上方修正した。
通期予想は、売上高420億円(前期比9.3%増)、営業利益10億円(前期36億08百万円の損失)、経常利益8億50百万円(同34億65百万円の損失)、当期純利益10億円(前期65億32百万円の損失)。配当は1株当たり5円の期末配当を予定している。
 
 
 
 
 
今後の注目点
利益予想が上方修正されたとは言え、為替差益と有価証券売却益を織り込んだもので、必ずしも今後の見通しを明るくするものではない。実際、会社側では、「最近の事業環境の見通しに不透明さが残ることから、売上高及び営業利益は、据え置く事とした」としている。同社は受注動向を開示してはいないものの、前期に実施したリストラ効果で利益の出やすい体質へと体質改善が進んでいる事から、第2四半期以降の受注動向に注目したい。
 
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