ブリッジレポート
(6914) オプテックスグループ株式会社

プライム

ブリッジレポート:(6914)オプテックス vol.12

(6914)オプテックス/小林 徹社長
2004年8月10日(火)

オプテックスの中間決算説明会に出席しました。
小林社長、桜井執行役員が決算概要、今後の見通しについて説明されました。

 

小林 徹社長

2004年12月期中間決算概要
<連結>

(単位:100万円)
 
実績
対前年同期比
売上高
8,251
+11.4%
営業利益
1,041
0.0%
経常利益
1,124
+0.7%
純利益
597
-13.0%

国内における防犯用製品が引き続き好調に推移したこと、設備投資の回復に伴う工場施設等へのシートシャッター用自動ドアセンサが好調であったため増収となりましたが、新社屋建設に伴う経費の増加、過年度における税額修正に伴う税負担の増加などにより、利益の伸びは低調でした。

<セグメント別動向>
「電子機器関連事業」
売上高    8,233百万円(前年同期比 +11.4%)
営業利益  1,032百万円(前年同期比 - 0.8%)

防犯用製品
国内の防犯需要に対して警備会社を中心に画像関連製品が伸びました。個人向けの犯罪を未然に防ぐための自己完結型防犯製品が引き続き注目されています。
海外では韓国向け防犯用センサが好調な反面、競争の激しい北米向けや英国を通じて販売する東欧向けはポンド高によるコストアップで減収となりました。
自動ドア用製品
設備投資回復基調の中、堅調に推移しました。北米は大手自動ドアメーカーへの供給により好調でしたが、ヨーロッパでは販売ルートの開拓が遅れ減収となりました。
産業機器用製品
国内では業種とアプリケーションを絞り込んだ特化型センサでシェアが堅調に推移。海外はヨーロッパを中心に大きく伸びました。

「その他事業」
売上高    40百万円(前年同期比 +23.4%)
営業利益   4百万円(前年同期 2百万円の損失)

前期から全国の小・中・高校生を対象にアウトドアスポーツを中心とした琵琶湖環境体験学習という取組みを行い、イベント収入が増加しました。

<トピックス>
 1. 滋賀県大津市に新本社が完成
  2. 技研トラステムを子会社化(前回レポート参照)
  3. 創立25周年記念配当10円の実施を決議
  4. 普通株式90万株の売出しを実施
  5. 新本社が日経ニューオフィス推進賞、近畿経済産業局長賞を受賞
  6. ポーランド販売子会社営業開始


2004年12月期通期予想

<連結>
(単位:100万円)
 
予想
対前年同期比
売上高
18,900
+24.6%
経常利益
2,600
+17.4%
純利益
1,350
-0.3%

新たな販路拡大や既存販路の拡大強化に注力します。特に社会不安の増大で一般家庭にも防犯意識が高まる傾向にあり、防犯用製品の開発強化や新製品の提案を通じて業績の拡大を図っていきます。


経営方針について
続いて小林社長が同社の現況と今後の展開についてお話されました。
創立25周年を迎えた同社は、更なる発展・成長を目指して「EXPANSION 25」と名付けた中期経営計画を策定しています。
この中間決算については不甲斐なさを感じており、下期は売上拡大を目指していくと仰っていました。

<セキュリティ>
国内犯罪の増加、凶悪化が進む中で、機械警備における新たなニーズへのソリューションである「モニタリング・セキュリティ・システム」と、自己警備ニーズに対するソリューションである「プロテクション・セキュリティ・システム」という2つのセキュリティ・ソリューションを融合して提供するソリューション・プロバイダーへ進化することを目指しています。

セキュリティ部門売上推移予想
(単位:100万円)
 
2003年
2004年(予想)
プロテクション
974
1,480
モニタリング:国内
1,925
3,300
        :海外
6,647
7,003
合計
9,546
1,1783

モニタリング・セキュリティ
「モニタリングセンサ世界シェアNo.1の確立とセンサ起動型画像監視による市場創造」を目標に以下のような戦略を推進します。
*国内市場
金庫、防災機器、通信機器など関連する業界トップメーカーとの新規ルートを開拓し、戦略的アライアンスの拡大を目指します。
警備会社におけるインナーシェアの拡大を進めます。
警備会社向け画像関連機器の大幅な伸びを見込んでいます。

*海外市場
拠点を中心に現地大手警備会社への直接営業を強化します。
屋外センサカメラとデジタル記録装置のラインアップを強化します。
苦戦の続く米国は来期に向けて梃入れを行います。米国市場は世界最大の市場ですが、反面競争は激しく、モニタリングセキュリティは成熟しており、またM&Aによる集約化が進み入り込みにくいという現状です。海外拠点の中では唯一防犯、自動ドア、産業機器を一体として取り扱っているので、課題・責任が明確になっていないと考えており、その点の改革を進めます。
今期は若干スローな動きで、来期以降に期待しています。

プロテクション・セキュリティ
「プロテクション・セキュリティNo.1」を目指します。
* 製品ラインアップ
センサ起動により光や音で不審者を威嚇し、画像で記録する製品ラインアップの拡充に注力します。

*新販路
ホームセキュリティの需要増加に伴い、一般家庭をターゲットとした新たな販路を開拓します。大手、中堅の住宅メーカー、リフォーム会社、住宅健在メーカーなどを対象と考えています。

<自動ドアセンサ>
国内市場ではトップシェアの維持、海外市場では赤外線型自動ドアセンサによって米欧中心にシェア50%を目指します。
*国内
・ 技研トラステムの子会社化によるシナジーを期待しています。
・ 国内景気回復による売上増加を見込んでいます。

*海外
・ 米国大手自動ドアメーカーとの取引が開始しました。
・ 海外専用センサの投入とコストダウンによる競争力の向上を図ります。

<産業機器用センサ>
特化型産業機器用センサNo.1ブランドを目指します。
*制御分野(光電センサ、カラービジョンセンサ)
国内市場における業界を絞り込んだ特化型センサでシェアアップを図ります。 (化粧品、食料、飲料、薬品業界など)

*計測分野(非接触温度計)
用途特化した製品展開を進めます。 (食品、自動車、電気保守メンテナンスなど)

<環境監視用センサ>
水分野の環境関連センサで地位を確立します。
「手軽な透視度センサ」で簡単に水の透明度をモニタリングし、「きれいな水」を身近から実現させます。 30代の若手社員を部長に指名し事業の拡大、活性化を図っています。OEM供給の引き合いなども出始めており、もう少し見守りたいと考えています。

<中計経営計画>
分野別中期売上計画 
(単位:100万円)
 
2003年
2004年(予)
2005年(予)
2006年(予)
防犯
9,545
11,783
13,650
15,750
自動ドア
2,621
3,224
3,300
3,800
産業機器
2,849
3,464
4,100
4,900
環境監視
68
120
300
500
EMS
39
254
600
1,000
その他
50
55
50
50
合計
15,173
18,900
22,000
26,000

(2005年、2006年の自動ドア部門には、技研トラステムの売上見込みは入れていません)

小林社長が掲げている「売上20%成長」を必ずやり遂げ、セキュリティ事業における集中と選択を進めて、早期に売上300億円を超したいと考えています。
製品としてのセンサからスタートし、それを組み入れたシステムの次は、セキュリティに対するソリューションの提供企業として更に飛躍することを目指しています。


取材を終えて
防犯ニーズの高まりから売上は堅調に増加しましたが、小林社長には不満足な中間決算だったようですが、下期、そして技研トラステムがフル寄与してくる来期以降に向け「売上高20%成長」を必ず達成したいと考えています。
自社の得意分野に特化して様々な応用製品、システムを開発しその積み上げで中期的に早期の売上高300億円を目指している同社を、今後も引き続きウォッチしていきたいと思います。

http://www.optex.co.jp/