ブリッジレポート
(4317) 株式会社レイ

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ブリッジレポート:(4317)レイ vol.15

(4317:JASDAQ) レイ 企業HP
分部 日出男 社長
分部 日出男 社長

【ブリッジレポート】レイ vol.15
(取材概要)2008年1月22日掲載
「同社は四半期で1億円程度の営業利益を計上できる力はあると思いますが、今期はコンテンツ事業の苦戦が響きました。ただ、中間決算説明会において、・・」続きは本文をご覧ください。
企業基本情報
企業名
株式会社レイ
社長
分部 日出男
所在地
東京都港区六本木 6-15-21
決算期
2月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2007年2月 9,861 31 -35 -28
2006年2月 9,533 782 773 416
2005年2月 8,237 386 380 226
2004年2月 7,649 434 429 207
2003年2月 6,761 142 126 34
2002年2月 8,184 800 763 429
2001年2月 7,030 634 599 266
2000年2月 6,169 309 262 73
株式情報(1/16現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
105円 13,646,810株 1,433百万円 - 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
0円 - - - 157.43円 0.7倍
※株価は1/16終値。発行済株式数は直近中間期末の発行済株式数から自己株式を控除したもの。
 
レイの2008年2月期第3四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
会社概要
 
企業のSP(セールスプロモーション)、キャンペーン、展示会、ショールーム等の企画制作、TVCM等の映像制作、映像機器による演出と機器レンタル、映像編集加工、及びコンテンツの製作・販売等を行っています。企画制作だけでなく、充実したポストプロダクション機能を備えていることが特徴です。
また、純粋持株会社方式を採用しており、グループは経営戦略の立案・遂行と各事業会社の管理業務を代行する持株会社(株)レイと、事業体である子会社7社で構成されています。
 
<事業内容>
事業は、TVCMやセールスプロモーション等の企画制作を行う広告ソリューション事業、保有する各種映像インフラを活用し実制作を行うテクニカルソリューション事業、及びDVD等の企画発売や映画の製作・配給を行うコンテンツ事業の3セグメントに分かれます。
 
 
広告ソリューション事業
クライアントの販売戦略に応じて、キャンペーンやイベント、展示会、TVCM等の企画制作を行っています。 子会社毎の事業内容は次の通りです。
 
(株)ウイーズ・ブレーン SP、展示会、イベントの企画制作
(株)プレイズ SP、展示会、イベントの企画制作
(株)ティーシー・マックス TVCM企画制作
 モバイルゲート(株) 簡易な携帯サイト付POP“ドコデジ”サービスを
行っています。
テクニカルソリューション事業
広告ソリューション事業が提案する企画制作を実現する事業です。デジタル映像編集スタジオを保有し、撮影から加工までの一貫した制作基盤と、各種催事に使用するデジタル映像機材のレンタルを行う映像関連インフラを持つ事業体です。子会社毎の事業内容は次の通りです。
 
(株)プレント 映像機器演出、運営、レンタル
 マックレイ(株) 映像撮影、加工、編集
 
デジタルコンテンツ事業
デジタル映像制作技術をバックボーンに総合プロデュースを行います。子会社デジタルサイト(株)が、映画製作と劇場配給、及びDVD化権を取得してコンテンツの配給や販売を行っています。
 
2008年2月期第3四半期業績
 
<連結>
 
 
売上面では、展示会シーズンを迎えて映像機器レンタル部門は好調に推移したものの、TVCM部門が受注目標に達しなかった事、及びコンテンツ事業における映画の興行が振るわなかった事で前年同期比4.6%の減収となりました。
また、利益面では、映画の興行不振で大幅な損失を計上した事が響き営業損益以下の各段階で損失を計上しました。
 
<四半期業績の推移>
 
 
第3四半期(9-11月)の3ヶ月間の業績は、映像機器レンタル部門及びポストプロダクション部門が順調に推移した事により、営業損益以下の各段階で黒字転換しました。
 
 
<財政状態>
現預金が増加する一方、たな卸資産、固定資産が減少したため、資産は前期末比330百万円減少しました。負債は、有利子負債(同244百万円減)を中心に同189百万円減少。損失の計上等で純資産も140百万円減少しました。この結果、第3四半期末の自己資本比率は35.5%となり、前期末に比べて0.5ポイント低下しました。
 
 
2008年2月期業績予想
 
<連結>
 
 
業績予想に変更はありません。
 
<四半期業績の推移>
 
 
第3四半期の実績を踏まえれば、第4四半期の業績予想に無理はありません。ちなみに前期の第4四半期の業績は、売上高が2,818百万円、営業利益が97百万円でした。
 
 
取材を終えて
同社は四半期で1億円程度の営業利益を計上できる力はあると思いますが、今期はコンテンツ事業の苦戦が響きました。ただ、中間決算説明会において、コンテンツ事業は抜本的見直しを行っているとの事でしたから、来期以降の業績に期待したいと思います。