ブリッジレポート
(2925) 株式会社ピックルスコーポレーション

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ブリッジレポート:(2925)ピックルスコーポレーション vol.2

(2925:JASDAQ) ピックルスコーポレーション 企業HP
荻野 芳朗 社長
荻野 芳朗 社長

【ブリッジレポート vol.2】2009年2月期第1四半期業績レポート
取材概要「通期予想に対する第1四半期段階での進捗率は、売上高が24.1%、営業利益が16.4%、経常利益が20.3%、純利益が8.5%。前期に比べやや・・・」続きは本文をご覧ください。
2008年7月29日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社ピックルスコーポレーション
社長
荻野 芳朗
所在地
埼玉県所沢市くすのき台3-18-3
決算期
2月末日
業種
食料品(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2008年2月 17,870 286 373 205
2007年2月 16,775 293 355 218
2006年2月 16,563 158 205 -37
2005年2月 18,186 74 146 144
2004年2月 18,038 268 285 99
2003年2月 18,047 101 98 36
2002年2月 16,542 548 514 230
2001年2月 16,895 302 287 266
株式情報(7/14現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
376円 6,395,600株 2,405百万円 4.1% 1,000株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
10円 2.7% 27.78円 13.5倍 788.73円 0.5倍
※株価は7/14終値。発行済株式数は直近期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
ピックルスコーポレーションの2009年2月期第1四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
浅漬・惣菜の製造・販売及び青果物・漬物等の仕入販売を行なっている。ふる漬メーカーとしては最大手で、「きゅうりのキューちゃん」で知られる東海漬物(株)が株式の49.6%を保有する(取引は少なく、08/2期の仕入依存度は5.5%)。
自社製品は、契約栽培によるトレーサビリティの確保された国産の野菜を中心に、保存料・合成着色料を使用しない等、「安全な食へのこだわり」は強い。販売面ではセブン&アイ・ホールディングス(3382)への依存度が高く、08/2期は売上高全体の55%を占めた。
製造は、所沢、所沢第二、千葉、湘南、大宮、宮城、福島、中京の国内8拠点。所沢工場に隣接する物流管理センターでは、自社製品だけでなく、梅干など商品の仕入れ、在庫管理、出荷も行なっている。
 
<製品紹介>
 
 
<沿革>
 
1977年2月、(株)東海デイリーとして愛知県で設立。翌3月には埼玉県志木市で工場が稼動し、漬物・佃煮の製造・販売を開始した。同年12月には(株)セブンイレブンとの取引が始まり、その後、取引はイトーヨーカ堂、デニーズジャパン等、イトーヨーカ堂グループ(現・セブン&アイ・ホールディングス)の主要企業へと拡大。93年9月、商号を(株)ピックルスコーポレーションに変更。01年、株式を店頭登録(現JASDAQ)した。
 
<漬物市場の規模>
市場規模は約4,000億円と推定され、同社のシェアは約4%。成熟市場ではあるが、同社はシェアアップにより成長を目指している。中期的には、10%程度に引き上げたい考え。
 
 
2009年2月期第1四半期業績
 
<連結業績>
 
 
全国の製造・販売拠点を活用した積極的な新規得意先の開拓と、既存取引先への拡販を実施した。高級焼肉専門店㈱叙々苑と共同開発した「叙々苑キムチ」や「ピリッ辛ごま白菜」などの拡販、量販店惣菜売場向け製品の積極的な製品開発などに注力した。

この結果、当第1四半期の業績は、量販店向けの販売が好調に推移し、売上高4,651百万円(前年同期比9.0%増)となった。
しかし、原料野菜や調味料など原材料費の上昇、自社製品生産増に伴う生産体制確保のための人件費増加、物流費増加などの影響により、営業利益60百万円(同55.1%減)、経常利益79百万円(同54.1%減)、四半期純利益15百万円(同86.0%減)となった。
 
<財政状態>
 
第1四半期末における総資産は、前年度末に比べ376百万円増加した。主な増減は流動資産では、受取手形及び売掛金の増加409百万円があり、流動負債では、支払手形及び買掛金の増加365百万円があった。
純資産は、前年度末に比べ、33百万円減少し、5,010百万円となった。
 
2009年2月期業績予想
 
<連結業績>
08年4月17日に公表した連結業績予想に変更はない。
 
 
<連結売上高・営業利益推移>
 
取材を終えて
通期予想に対する第1四半期段階での進捗率は、売上高が24.1%、営業利益が16.4%、経常利益が20.3%、純利益が8.5%。前期に比べやや出遅れ感があり、第2四半期以降の巻き返しに期待したい。
IR活動にも注力する姿勢を示しているが、四半期業績の開示情報がやや少ないように思われる。キャッシュフローの状況、セグメント情報などもあれば、投資家の理解がより深まるのではないかと思われる。