ブリッジレポート
(4317) 株式会社レイ

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ブリッジレポート:(4317)レイ vol.19

(4317:JASDAQ) レイ 企業HP
分部 日出男 社長
分部 日出男 社長

【ブリッジレポート vol.19】2009年2月期第3四半期業績レポート
取材概要「第3四半期の業績発表により、不採算事業の整理一巡による利益率の改善と経費削減が進んでいる事を確認する事ができた。第4四半期については・・・」続きは本文をご覧ください。
2009年2月3日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社レイ
社長
分部 日出男
所在地
東京都港区六本木 6-15-21
決算期
2月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2008年2月 9,576 -628 -497 -635
2007年2月 9,861 31 -35 -28
2006年2月 9,533 782 773 416
2005年2月 8,237 386 380 226
2004年2月 7,649 434 429 207
2003年2月 6,761 142 126 34
2002年2月 8,184 800 763 429
2001年2月 7,030 634 599 266
2000年2月 6,169 309 262 73
株式情報(1/19現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
116円 13,233,464株 1,535百万円 - 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
5.0円 4.3% 7.49円 15.5倍 128.66円 0.9倍
※株価は1/19終値。発行済株式数は直近中間期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
レイの2009年2月期第3四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
経営戦略の立案・遂行と各事業会社の管理業務の代行を中心とする(株)レイと、事業体である子会社6社でグループを構成。TVCMやセールスプロモーション等の企画制作を行う広告ソリューション事業と保有する各種映像インフラを活用し実制作を行うテクニカルソリューション事業を展開している。
TVCM等の映像制作、映像機器による演出と機器レンタル、映像編集加工、及びコンテンツの製作・販売等を行っている。企画制作だけでなく、充実したポストプロダクション機能を備えている事が特徴。
 
広告ソリューション事業
企業のSP(セールスプロモーション)、キャンペーン、展示会、ショールーム等の企画制作を行う。担当する子会社及び同社の事業部は、次のとおり。グループ企業間で部門が重なっているのは、クライアントの競合を避けるため。
 
 
テクニカルソリューション事業
広告ソリューション事業が提案する企画制作を実現する事業。デジタル映像編集スタジオを保有し撮影から加工までの一貫した制作体制が整備されている。また、映像関連インフラを保有し、各種催事に使用するデジタル映像機材のレンタルも手掛けている。
 
 
2009年2月期第3四半期業績
 
 
前年同期比4.6%の増収、332百万円の経常利益(前年同期は45百万円の損失)。

展示会やコンサート等の受注が堅調に推移したものの、映画配給やDVD企画等のコンテンツ事業の見直しや景気悪化によるTVCM関係の減少で売上高は同4.6%減少した。ただ、コンテンツ事業関連の損失が無くなり売上総利益が増加する一方、全社的なコスト削減の進展や同事業に関連する人件費や事業所の統廃合による賃借料・諸費用の減少等で販管費が減少、営業損益が大幅に改善した。
 
 
コンテンツ事業関連の売上が減少したため、第3四半期(9-11月)の売上高が前年同期比で減少したものの、同事業関連の損失がなくなり、売上総利益が増加。全社的な経費削減が進み販管費も減少したため、大幅な営業増益となった。
 
2009年2月期業績予想
 
 
前期比5.7%の減収、300百万円の経常利益予想。
第3四半期において、既に通期の利益予想を超えているものの、景気悪化による影響が懸念されるとして、通期業績予想を据え置いた。
 
 
通期業績が会社予想通りであれば、第4四半期は赤字となる。ただ、特段、利益率の悪化や販管費増加の要因があるわけではない。第4四半期の見通しが慎重なのは、足下の景気の冷え込みが当初の予想を超えており、売上の面で若干の不透明感があるためだ。
 
取材を終えて
第3四半期の業績発表により、不採算事業の整理一巡による利益率の改善と経費削減が進んでいる事を確認する事ができた。第4四半期については、景気や企業業績の悪化を受けてイベントのキャンセル等が発生する可能性を否定できないため、会社側は慎重な姿勢を崩していない。