ブリッジレポート
(2714) プラマテルズ株式会社

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ブリッジレポート:(2714)プラマテルズ vol.4

(2714:JASDAQ) プラマテルズ 企業HP
井上 正博 社長
井上 正博 社長

【ブリッジレポート vol.4】2011年3月期第3四半期業績レポート
取材概要「需要回復と既存顧客の深耕により国内が堅調に推移する中、今後の成長を担う海外も、香港、上海、大連の子会社を中心に順調だ。また、香港法・・・」続きは本文をご覧ください。
2011年2月22日掲載
企業基本情報
企業名
プラマテルズ株式会社
社長
井上 正博
所在地
東京都品川区北品川4-7-35 御殿山トラストタワー
決算期
3月 末日
業種
卸売業(商業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2010年3月 47,145 663 621 388
2009年3月 52,550 893 809 489
2008年3月 56,861 1,089 943 704
2007年3月 52,022 1,219 1,115 652
2006年3月 50,673 1,054 1,005 569
2005年3月 46,804 790 746 403
2004年3月 43,720 659 566 309
2003年3月 42,614 685 642 240
株式情報(1/27現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
373円 8,548,416株 3,189百万円 7.1% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
13.00円 3.5% 56.15円 6.6倍 684.56円 0.5倍
※株価は1/27終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
プラマテルズの2011年3月期第3四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
合成樹脂関連商品の専門商社。原料メーカーから仕入れた樹脂原料をセットメーカーや成形メーカー及び樹脂の二次加工メーカーに販売しており、最終用途は電子・電機・OA機器、玩具、住宅建材、自動車等。連結子会社8社((国内2社、中国4社、香港1社、シンガポール1社))、持分法適用会社1社とグループを形成し、子会社が合成樹脂フィルターの製造・販売も手掛ける。
 
総合商社双日(株)グループにおいて合成樹脂部門を担う双日プラネット(株)が株式の46.5%を保有している。
 
<戦略ビジョン 合成樹脂専門商社としてアジアに注力>
アジア進出を進める日系企業への供給体制の更なる充実を図る考え。2009年8月に大連に設立した子会社の本格活動開始に加え、中国市場での販路拡大に向けて09年1月に設立した深業務サービスセンターも10年9月に8号令販社として法人機能の変更により、人民元取引等が可能になった。今後、中国の内需拡大の機会を捉え、更なる成長を目指す。10/3期の海外売上高(海外売上+日本からの輸出)は前期比8.4%増の90.9億円。11/3期は150億円程度に拡大する見込み。
 
 
 
2011年3月期第3四半期決算
 
 
前年同期比24.9%の増収、同50.5%の経常増益
売上高は前年同期比24.9%増の420.4億円。中国及びベトナムの旺盛な需要の取り込みにより香港、上海、及び大連の子会社を中心に海外売上が伸びた他、需要の回復と既存顧客の深耕により国内も堅調に推移した。利益面では、円高の影響で売上総利益率がわずかに低下。前年の8月に設立した大連の子会社が期初から本格的に活動を開始している事や増収に伴う変動費の増加、更には貸倒引当金繰入額54百万円の計上等もあり販管費も増加したものの増収効果で吸収。営業利益は6.8億円と同46.9%増加した。持分法投資損益(△9百万円→26百万円)の改善で同50.5%の経常増益。税負担が増加したものの、四半期純利益は同44.4%増加した。
 
 
 
第3四半期末の総資産は前期末比24.8億円増の243.5億円。CFの改善により現預金が増加した他、売上の増加で売上債権・仕入債務も増加した。CFの面では、利益の増加と運転資金の減少で営業CFの黒字が大幅に増加。投資有価証券の売却益減少で投資CFがマイナスとなったものの、前年同期は2.7億円だったフリーCFが12.3億円に増加した。CFの改善を受けて有利子負債を削減したため、財務CFのマイナス幅が拡大したものの、現金及び現金同等物の第3四半期末残高は28.3億円と前期末比9.7億円増加した。
 
 
 
2011年3月期業績予想
 
 
通期業績予想に変更は無く、前期比18.8%の増収、同28.7%の経常増益予想
上期決算発表と共に上方修正された通期業績予想に変更は無く、「長期的なデフレや円高等、引き続き厳しい経済情勢で今後の見通しは不透明ではあるものの、第3四半期までの業績は順調に推移している」と説明している。配当は1株当たり7円の期末配当を予定(上期末配当と合わせて年13円)。
 
 
 
取材を終えて
需要回復と既存顧客の深耕により国内が堅調に推移する中、今後の成長を担う海外も、香港、上海、大連の子会社を中心に順調だ。また、香港法人においては、その子会社(同社の孫会社に当たる)である普拉材料諮詢(深圳)有限公司を10年9月に中国国内において人民元取引もできる法人に形態変更すると共に商号を普拉材料国際貿易(深圳)有限公司に変更する等、更なるビジネスの拡大に向けた体制の整備も進めている。
通期の業績予想は昨年10月に上方修正されたものだが、(株)インベストメントブリッジでは、足下の順調な売上トレンドと利益率の推移を踏まえて、更なる上振れの余地があると考える。