ブリッジレポート
(2925) 株式会社ピックルスコーポレーション

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ブリッジレポート:(2925)ピックルスコーポレーション 2021年2月期第3四半期決算

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宮本 雅弘 社長

株式会社ピックルスコーポレーション(2925)

 

 

企業情報

市場

東証1部

業種

食料品(製造業)

代表者

宮本 雅弘

所在地

埼玉県所沢市東住吉7-8

決算月

2月

HP

https://www.pickles.co.jp/

 

株式情報

株価

発行済株式数

時価総額

ROE(実)

売買単位

3,270円

6,427,300株

21,017百万円

10.4%

100株

DPS(予)

配当利回り(予)

EPS(予)

PER(予)

BPS(実)

PBR(実)

35.00円

1.1%

281.15円

11.6倍

2,017.79円

1.6倍

*株価は1/8終値。発行済株式数、DPS、EPSは21年2月期第3四半期決算短信より。ROE、BPSは前期末実績。

 

連結業績推移

決算期

売上高

営業利益

経常利益

親会社株主帰属利益

EPS

DPS

2017年2月(実)

35,801

780

867

548

105.63

22.00

2018年2月(実)

37,616

1,131

1,233

872

144.81

25.00

2019年2月(実)

40,670

1,409

1,561

920

143.88

28.00

2020年2月(実)

41,417

1,871

1,973

1,290

201.67

30.00

2021年2月(予)

45,000

2,500

2,600

1,800

281.15

35.00

* 予想は会社予想。単位:百万円、円。

 

 

(株)ピックルスコーポレーションの2021年2月期第3四半期決算の概要と通期の見通しについて、ブリッジレポートにてご報告致します。

目次

今回のポイント
1.会社概要
2.2021年2月期第3四半期決算概要
3.2021年2月期業績予想
4.今後の注目点
<参考:コーポレート・ガバナンスについて>

 

今回のポイント

  • 21年2期第3四半期の売上高は前年同期比12.1%増の352億16百万円。外出自粛に伴う巣ごもり消費により家庭での食事の機会が増えたこと、健康志向の高まりにより乳酸菌を含む食品としてキムチの需要が増えたことに加え、キムチがテレビ番組で取り上げられたことなどにより、「ご飯がススム キムチ」などキムチ製品をはじめとした製品売上高が大幅に増加した。営業利益は同45.8%増の22億93百万円。春先の低温や、夏場の長雨、猛暑などにより野菜の生育不良などが生じ、原料野菜の仕入価格が高騰した時期もあったが、秋は天候が順調に推移し、仕入価格が比較的安定。増収効果、商品規格の見直しや生産アイテムの集約による生産の効率化などもあり、販管費の増加を吸収し大幅な増益となった。売上高営業利益率は同1.5ポイント上昇した。

     

  • 20年12月、今期2回目の通期業績予想の上方修正を行った。21年2月期通期の売上高は前期比8.7%増の450億円、営業利益は同33.6%増の25億円の予想。第3四半期時点で売上高は概ね前回発表(20年9月)の予想通りに推移。利益は仕入価格の安定、商品規格の見直しや生産アイテムの集約の継続などによる効率化や、広告宣伝費の抑制などにより予想を上回って推移している。配当も前回予想の30円/株から35円/株に引き上げた。予想配当性向は12.4%。

     

  • 今期2度目の上方修正となったが、単に巣ごもり需要の増加という外部要因のみではなく、特筆すべきは、商品規格の見直しや生産アイテムの集約による生産の効率化など、同社独自の取り組みにより利益を伸張させた点であろう。こうした収益性改善に向けた取り組みの成果が通期および来期でもどの程度顕在化するのか注目してきたい。また例年8割程度である第3四半期の利益進捗率が今期は9割を超えており、更なる上振れの可能性も見ておきたい。

     

1.会社概要

浅漬・キムチ・惣菜の製造・販売及び漬物等の仕入販売を行っており、(株)ピックルスコーポレーション札幌、(株)ピックルスコーポレーション関西、(株)フードレーベル等の連結子会社17社、持分法適用関連会社3社と共に全国的な製造・販売ネットワークを構築している。「野菜の元気をお届けします。」をスローガンに掲げ、コーポレートカラーの緑は新鮮感を表す。自社製品は、契約栽培によるトレーサビリティの確保された国産野菜(約80%が契約栽培)が中心で、保存料・合成着色料は使用しない。また、製造現場では、工場内での温度管理の徹底や入室前の全従業員の服装・健康チェック、5S活動への取り組み、更にはFSSC22000やJFS-Bの認証取得等、「安全な食へのこだわり」は強い。
20/2期の品目別売上構成は、製品(自社工場で生産)売上が63.9%(浅漬・キムチ41.8%、惣菜20.1%、ふる漬2.0%)、連結子会社(株)フードレーベル製品を含む漬物等の商品(自社工場以外での生産)売上が36.1%。販路別では、量販店・問屋等74.9%、コンビニ15.9%、その他9.2%。

 

【経営理念】

経営理念は「おいしくて安全、安心な商品を消費者にお届けし、同時に地球環境に配慮した企業経営を目指します」。その上で、①安全でおいしい製品を作るための品質管理、②地球環境に配慮した企業経営、③従業員のモラルアップと安全・健康を第一とした職場づくり、を経営方針として掲げている。この方針に則り、食品安全の規格であるFSSC22000、JFS-Bや環境管理の国際規格であるISO14001に取り組んでいる他、人事制度や教育制度等の充実を図る等で従業員教育にも力を入れている。
こうした経営理念をベースとして「ESG経営」にも注力しており、ESGに関する取り組み・課題と、企業価値向上に向けたストーリーを伝えるためにESGレポートを作成している。
「ESG Bridge Report」
https://www.bridge-salon.jp/report_bridge/archives/2020/12/201202_2925.html

 

2.2021年2月期第3四半期決算概要

2-1 連結業績

(累計)

 

20/2期 3Q

構成比

21/2期 3Q

構成比

前年同期比

売上高

31,410

100.0%

35,216

100.0%

+12.1%

売上総利益

8,095

25.8%

9,298

26.4%

+14.9%

販管費

6,521

20.8%

7,004

19.9%

+7.4%

営業利益

1,573

5.0%

2,293

6.5%

+45.8%

経常利益

1,683

5.4%

2,384

6.8%

+41.7%

親会社株主帰属利益

1,155

3.7%

1,616

4.6%

+39.9%

* 単位:百万円

 

増収増益
売上高は前年同期比12.1%増の352億16百万円。外出自粛に伴う巣ごもり消費により家庭での食事の機会が増えたこと、健康志向の高まりにより乳酸菌を含む食品としてキムチの需要が増えたことに加え、キムチがテレビ番組で取り上げられたことなどにより、「ご飯がススム キムチ」などキムチ製品をはじめとした製品売上高が大幅に増加した。

 

営業利益は同45.8%増の22億93百万円。春先の低温や、夏場の長雨、猛暑などにより野菜の生育不良などが生じ、原料野菜の仕入価格が高騰した時期もあったが、秋は天候が順調に推移し、仕入価格が比較的安定。増収効果、商品規格の見直しや生産アイテムの集約による生産の効率化などもあり、販管費の増加を吸収し大幅な増益となった。
売上高営業利益率は同1.5ポイント上昇した。

 

(四半期)

 

20/2期 3Q

構成比

21/2期 3Q

構成比

前年同期比

売上高

9,873

100.0%

10,818

100.0%

+9.6%

売上総利益

2,430

24.6%

2,843

26.3%

+17.0%

販管費

2,247

22.8%

2,338

21.6%

+4.0%

営業利益

182

1.8%

505

4.7%

+177.5%

経常利益

208

2.1%

530

4.9%

+154.8%

親会社株主帰属利益

148

1.5%

323

3.0%

+118.2%

* 単位:百万円

 

四半期ベースでも大幅な増益となった。

 

2-2 財政状態

◎財政状態

 

20年2月

20年11月

 

20年2月

20年11月

流動資産

8,990

9,782

流動負債

8,444

8,544

現預金

3,309

4,489

仕入債務

3,484

3,370

売上債権

4,998

4,488

短期有利子負債

2,439

2,809

たな卸資産

620

725

固定負債

2,810

2,399

固定資産

15,280

15,653

長期有利子負債

1,856

1,487

有形固定資産

13,661

14,045

負債合計

11,254

10,944

無形固定資産

733

670

純資産

13,016

14,492

投資その他

885

938

負債・純資産合計

24,271

25,436

資産合計

24,271

25,436

有利子負債合計

4,297

4,296

* 単位:百万円。有利子負債にはリース債務を含む。
現預金、有形固定資産増などで総資産は前期末比11億65百万円増の254億36百万円。仕入債務の減少等で負債合計は同3億10百万円減少し109億44百万円。利益剰余金増で純資産は同14億76百万円増加の144億92百万円。
自己資本比率は前期末より3.4%上昇し56.6%。

 

2-3 トピックス

①新型コロナウイルス感染症に関するお見舞金を支給
20年11月、同社グループの従業員2,845名(社員、パート、アルバイト)を対象とし、総額1億円の「お見舞金」を支給した。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う外出自粛要請による家庭内での食事機会の増加や、健康志向によるキムチなどの発酵食品の需要増加などの影響により、同社製品の需要が増加する中、感染予防及び感染拡大防止策を徹底しながら製造・出荷などを行っている。こうした中での従業員の理解と協力に対して、敬意を表することとした。

 

②株主優待制度の内容を決定
2021年2月28日に同社株式100株以上を保有する株主に対する株主優待制度の内容を決定した。

 

(内容)
同社グループの商品詰め合わせセットまたは寄付の中から1つを選択する。

 

【商品詰め合わせセット(1,500円相当】

ピーネセット

(糀甘酒5本)

 

・5種類の味が楽しめる糀甘酒のセットです。

・糀とピーネ乳酸菌の力で発酵させた自家製の糀甘酒で、すっきりとした味わいです。

・砂糖・添加物を一切使っておらず、野菜本来の甘みとほのかな酸味をお楽しみいただけます。

【内容】(各1本)

やさい糀甘酒(むらさきいも・にんじん・かぼちゃ・とまと・ほうれんそう)

ピーネセット

(糀ソース2品・国産野菜ちっぷす1品)

 

・2種類の糀ソースと国産野菜ちっぷすが楽しめるセットです。

・糀ソースは、そのまま生野菜や温野菜にかけるのはもちろん、様々な料理にお使いいただけます。

・国産野菜ちっぷすは、特別製法により、油を使わずにカリッとした食感に仕上げました。

【内容】(各1個)

クリーミー醤油たまねぎ糀ソース

ノンオイルにんじん糀ソース

国産野菜ちっぷす

八幡屋セット

 

・80 年以上の歴史を持つ「八幡屋」では、伝統的な食文化を継承していきたいと考え、「国産原料使用」「化学調味料不使用」「保存料不使用」の昔ながらの漬物を作りました。

・福神漬、胡瓜しょうゆ漬、しば漬、梅ぼしのセットです。

【内容】(各1個)

伝統製法で漬けた福神漬、みょうが香る胡瓜しょうゆ漬、香味豊かなしば漬、 和歌山県産紀州南高梅白干し梅ぼし

 

【寄付】
1,500 円を同社指定の団体に寄付する。

 

株主優待品の案内と申込書は、2021 年5月下旬(株主総会終了後)に送付する予定である。

 

3.2021年2月期業績予想

3-1 通期連結業績

 

20/2期 実績

構成比

21/2期 計画

構成比

前期比

修正率

進捗率

売上高

41,417

100.0%

45,000

100.0%

+8.7%

0.0%

78.3%

営業利益

1,871

4.5%

2,500

5.6%

+33.6%

+8.7%

91.7%

経常利益

1,973

4.8%

2,600

5.8%

+31.8%

+8.3%

91.7%

親会社株主帰属利益

1,290

3.1%

1,800

4.0%

+39.5%

+12.5%

89.8%

* 単位:百万円

 

業績予想を上方修正
20年12月、今期2回目の通期業績予想の上方修正を行った。売上高は前期比8.7%増の450億円、営業利益は同33.6%増の25億円の予想。
第3四半期時点で売上高は概ね前回発表(20年9月)の予想通りに推移。
利益は仕入価格の安定、商品規格の見直しや生産アイテムの集約の継続などによる効率化や、広告宣伝費の抑制などにより予想を上回って推移している。
配当も前回予想の30円/株から35円/株に引き上げた。予想配当性向は12.4%。

 

4.今後の注目点

今期2度目の上方修正となったが、単に巣ごもり需要の増加という外部要因のみではなく、特筆すべきは、商品規格の見直しや生産アイテムの集約による生産の効率化など、同社独自の取り組みにより利益を伸張させた点であろう。
こうした収益性改善に向けた取り組みの成果が通期および来期でもどの程度顕在化するのか注目してきたい。
また例年8割程度である第3四半期の利益進捗率が今期は9割を超えており、更なる上振れの可能性も見ておきたい。

 

<参考:コーポレート・ガバナンスについて>

 

◎組織形態及び取締役、監査役の構成

組織形態

監査役設置会社

取締役

9名、うち社外3名

監査役

4名、うち社外3名

◎コーポレート・ガバナンス報告書(更新日:2020年06月01日)
基本的な考え方
当社は、法律と社会倫理に基づいて行動し、経営方針を実現し、継続的な成長をするため、コーポレート・ガバナンスが経営の重要課題であると考えております。

 

<実施しない主な原則とその理由>
【補充原則 2-2-1】
今後、行動規範については、毎年の方針説明会における説明及び社内報により周知を図ってまいります。また、行動規範の遵守状況を人事考課に含め、その結果を取締役会へ報告することを検討してまいります。

 

【補充原則 4-2-1】
社内取締役の報酬については、【原則3-1】(3)に記載の通り、株価変動のメリットとリスクを株主の皆様と共有し、株価上昇及び企業価値向上への貢献意欲を従来以上に高めるため、ストックオプションとしての新株予約権を導入しております。
今後は、制度設計及び具体的な報酬額の決定において、客観性・透明性が確保される手続きを検討してまいります。

 

【補充原則 4-3-1】
【原則 3-1】(4)に記載の通り、社内取締役については、担当分野において高度な専門性を有するとともに、経営環境の変化に迅速且つ的確に対応できる人材を指名しております。社外取締役については、経営陣や特定の利害関係者の利益に偏ることなく、客観的な立場から独立性をもって経営を監督することが可能な人材を指名しております。
今後は、客観性・透明性が確保される手続きを検討してまいります。

 

【原則4-7.独立社外取締役の役割・責務】
(1) 当社の社外取締役3名は、企業経営者としての豊富な経験と幅広い見識を有しており、それらの経験や見識を活かして、会社の経営戦略等について助言を行っております。
(2) 現時点では、社外取締役の意見が経営陣幹部の選解任・報酬に反映される体制とはなっておりませんが、【補充原則 4-3-1】に記載の通り、今後は、その手続きを検討してまいります。
(3) 当社の独立社外取締役3名は、取締役会において、利益相反の監督を独立した立場で行っております。
(4) 当社の独立社外取締役3名は、経営陣・支配株主から独立した立場で、少数株主をはじめとするステークホルダーの意見を取締役会に適切に反映しております。

 

<開示している主な原則>
【原則 5-1.株主との建設的な対話に関する方針】
当社は、株主・投資家の皆様が当社を正しく理解できるよう、透明性、公平性、継続性を基本とした迅速な情報開示に努めております。
金融商品取引法などの関係諸法令及び金融商品取引所の定める適時開示規則に基づく情報開示を行うとともに、当社の理解のために有効と思われる情報についても適切な方法により積極的な情報開示に努めております。
具体的には、決算説明会を年2回、個人投資家向け説明会についても適宜実施しており、個別取材にも可能な限り代表取締役社長及び広報・IR室が対応しております。
また、IRの担当部署として、広報・IR室を設置するとともに、ディスクロージャーポリシーを当社ホームページに掲載しております。

 

 

 

本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。また、本レポートに記載されている情報及び見解は当社が公表されたデータに基づいて作成したものです。本レポートに掲載された情報は、当社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。当該情報や見解の正確性、完全性もしくは妥当性についても保証するものではなく、また責任を負うものではありません。本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあり、本レポートの内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。

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