ブリッジレポート
(2317) 株式会社システナ

プライム

ブリッジレポート:(2317)システナ 2023年3月期決算

ブリッジレポートPDF

 

逸見 愛親 会長

 

三浦 賢治  社長

株式会社システナ(2317)

 

 

企業情報

市場

東証プライム市場

業種

情報・通信

代表者

逸見 愛親、三浦 賢治

所在地

東京都港区海岸一丁目2番20号 汐留ビルディング14階・16階

決算月

3月

HP

https://www.systena.co.jp/

 

株式情報

株価

発行済株式数(自己株式を控除)

時価総額

ROE(実)

売買単位

312円

387,440,812株

120,881百万円

22.9%

100株

DPS(予)

配当利回り(予)

EPS(予)

PER(予)

BPS(実)

PBR(実)

10.0円

3.2%

18.67円

16.7倍

88.19円

3.5倍

*株価は5/19終値。発行済株式数は直近期末の発行済株式数から自己株式を控除。
*ROEは23年3月期実績、EPSは24年3月期予想、BPSは23年3月期決算短信より。
*2021年12月1日を効力発生日として、普通株式1株につき4株の割合をもって株式分割を実施。

 

連結業績推移

決算期

売上高

営業利益

経常利益

親会社株主帰属利益

EPS

DPS

2020年3月(実)

64,552

8,163

7,871

5,471

56.22

20.00

2021年3月(実)

60,871

8,006

7,507

4,974

51.36

20.00

2022年3月(実)

65,272

9,106

8,578

5,992

15.47

-

2023年3月(実)

74,526

9,844

9,955

7,317

18.89

8.00

2024年3月(予)

80,386

10,610

10,644

7,233

18.67

10.00

*予想は会社予想。単位:百万円、円。
*2021年12月1日を効力発生日として、普通株式1株につき4株の割合をもって株式分割を実施。2022年3月期のEPSは当該株式分割を考慮。EPS、DPSとも当該株式分割に伴う遡及調整は行っていない。2022年3月期のDPSは中間10.00円、期末3.50円だが、当該株式分割の実施により単純合計ができないため表示していない。

 

 

(株)システナの2023年3月期決算の概要と2024年3月期の見通しについて、ブリッジレポートにてご報告致します。

目次

今回のポイント
1.会社概要
2.中期経営計画(19/3期~25/3期)
3.2023年3月期決算概要
4.2024年3月期業績予想
5.今後の注目点
<参考:コーポレート・ガバナンスについて>

 

今回のポイント

  • 23/3期の売上高は前期比14.2%増の745億26百万円、営業利益は同8.1%増の98億44百万円。海外事業が苦戦するも、主力のビジネスソリューション事業の同18.9%増を筆頭にその他のセグメントは軒並み、売上高の面では好調に推移している。増収増益を背景に新卒大量採用に伴う人件費や増床したオフィスの家賃など販売管理費の増加を吸収。なお、売上高総利益率は前期と同等の24.7%。売上高販管費率は同0.7ポイント上昇し11.5%となった。

     

  • 24/3期通期の会社計画は、売上が前期比7.9%増の803億86百万円、営業利益は同7.8%増の106億10百万円の予想。投資育成の領域を除き、全セグメントで増収増益となる公算だ。特にフレームワークデザイン事業、クラウド事業については2桁の増収増益が見込まれる。ただし、主力のソリューションデザイン事業では、中堅人財層を補完すべく積極的な人材採用を行う他、待遇面等のてこ入れに引き続き注力していくことからセグメント利益は概ね横ばいとなる見通しである。なお、配当見通しは上期5円、期末5円の年間10円と前期比2円の増額を想定。

     

  • フレームワークデザイン事業では、「ローコード開発が高利益体質に大きく寄与してきている」「ロイヤルクライアントの一角を担う顧客を獲得している」という説明が三浦社長の説明から確認できた。DXラボについてもさらに強化していく方針のようであり、利益面で同セグメントが全体に大きく貢献してくる展開に期待がかかる。一方、クラウド事業については、営業強化が今後の課題として会社側も説明会の中で挙げているが、モメンタムの鈍化も見られていることから、設立したミンガル社の貢献に注目したいところ。

1.会社概要

2010年4月1日に(株)システムプロが、持分法適用会社であったカテナ(株)を吸収合併して誕生。旧(株)システムプロのモバイル端末の設計・開発・検証に係る技術・ノウハウとオープン系技術、旧カテナ(株)の金融分野の業務知識及び基盤系技術を融合した事業展開により新たな領域の開拓を進めている。連結子会社7社及び持分法適用会社3社と共にグループを形成している。

 

【経営目標 - 日本を代表するIT企業となり、日本経済を底辺から支える! 】

経営目標実現のために、「破壊と創造」、「安定と成長」、「保守と革新」という、相反する課題をバランス良くコントロールし、常に振り子の中心点に経営の軸足を置いた、バランス経営を基本方針としている。

 

【目標とする経営指標】

目標とする経営指標として、安定した高配当、高い株主資本利益率、高い売上高営業利益率を掲げており、その実現に向け、経営の基本方針に則り、高収益体質を目指して行く考え。当面の目標(中期経営目標)として、25/3期に連結売上高1,010億円、営業利益152億円(営業利益率15%)、一人当たり営業利益260万円、ROE25%を掲げている。

 

1-1 事業内容

事業は、ソリューションデザイン事業、フレームワークデザイン事業、ITサービス事業、ビジネスソリューション事業(ソリューション営業から名称変更)、クラウド事業、海外事業及び投資育成事業に分かれる。グループ全体で、自動運転・車載システム、社会インフラシステム、Webビジネス向けシステム、IoT関連システムおよびロボット/AI、モバイル機器等のソフトウェアの開発・品質検証、金融機関向けシステム開発、システムの運用・ヘルプデスク、IT商品の販売およびシステムインテグレーション、クラウドサービスの提供やゲームコンテンツの開発など、システムの企画・設計・開発・導入から保守・ユーザーサポートまでのトータル・ソリューション・サービスを提供している。

 

ソリューションデザイン事業(23/3期構成比30.0%)
モバイル端末開発で培ったノウハウを強みとする自動運転やテレマティクス等の「車載」、電力、交通、航空、宇宙、防衛等の「社会インフラ」、通信キャリア、Eコマース、教育、電子書籍等の「ネットビジネス」、スマートフォン、家電、ロボット等の「スマートデバイス/ロボット/AI」及びワークフローや受発注システム等の「業務システム」の5つのカテゴリーに経営資源を集中させている。いずれのカテゴリーも、IoT関連のシステムやサービスの開発や検証の引き合いが活発である。また、ベトナムの現地法人Systena Vietnam Co., Ltd.が、ソフトウェア開発・検証評価・保守運用、ITサービス全般等を手掛けるオフショア拠点としての機能を担っている。顧客は、通信キャリア、通信機器メーカー、自動車メーカー、インターネットビジネス企業等。

 

フレームワークデザイン事業(23/3期構成比8.2%)
国内外の生・損保や銀行を顧客として、金融系システム開発や基盤系システムの開発を行っている。生損保業務では、情報系、契約管理業務、保険料計算、代理店業務から営業管理業務に至るまで幅広い業務ソリューションの開発実績を有し、銀行業務では、メインフレームへの対応はもちろん、オープンシステムの分野においても、営業店系システムや対外系チャネルシステム等で豊富な開発実績を有する。以前は業務の大半を金融系システムの開発・運用が占めていたが、公共系、法人系のシステムの開発・運用も育ってきており、ITサービス事業やソリューション営業との連携による両事業が有する顧客へのクロスセル、或いはスマホアプリやWebアプリ等のソリューションでのソリューションデザイン事業との連携により、金融系の深耕と他業種への横展開を進めている。また、ソリューションデザイン事業と同様にSystena Vietnam Co., Ltd.がオフショア拠点としての機能を担っている。

 

ITサービス事業(23/3期構成比23.8%)
システムやネットワークの運用・保守、ヘルプデスク、ユーザーサポート、データ入力、大量出力等のITアウトソーシングサービスを手掛ける。顧客は電機メーカー、金融機関、外資系企業、官公庁等。

 

ビジネスソリューション事業(23/3期構成比35.6%、旧ソリューション営業事業)
ITプロダクト(サーバー、PC、周辺機器、ソフトウェア)の企業向け販売やシステムインテグレーションを手掛ける。ハード販売型のビジネスからサービス提供型のビジネスへシフトを進めており、ITサービス事業等とも連携して所有から利用(クラウド等)へと変化するニーズを取り込む事で事業拡大、高付加価値化を図っている。顧客は電機メーカー、外資系企業等。

 

クラウド事業(23/3期構成比2.7%)
クラウド型サービスの導入支援からアプリケーションの提供までを手掛けており、「Google Workspace」と同社開発の「Cloudstep」を組み合わせたシステナ版グループウェアのクラウドサービスや2017年5月にサービスを開始したクラウド・データベースサービス「Canbus.(キャンバスドット)」、スマートフォン向けフィッシング対策ソリューション「Web Shelter」などを提供している。現在、パブリック・クラウドに特化しているが、プライベート・クラウドへの対応も進めている。尚、「Cloudstep」とは、「Google Workspace」等のクラウド型サービスの使い勝手を向上させるための業務アプリケーションや運用者向け管理ツール等の総称。顧客は、中堅から大企業までの一般事業会社等。

 

海外事業(23/3期構成比0.2%)米国の現地法人はモバイルや通信関連の開発・検証支援と米国の最新技術・サービスの動向調査・インキュベーションを二本柱とし、ベトナムの現地法人はソフトウェア開発・検証評価・保守運用、ITサービス全般等を手掛けるオフショア拠点との位置づけ。顧客は、日系企業、アメリカ企業、通信キャリア、通信機器メーカー等。

 

投資育成事業(23/3期構成比0.4%)
(株)GaYaがスマートフォン向けゲームコンテンツの開発・大手SNSサイトへの提供及び他社が開発・リリースしたゲームの運営受託を手掛けている。

 

*調整額▲0.9%

 

1-2 グループ会社

(同社資料より)

 

(同社資料より)

 

2.中期経営計画(19/3期~25/3期)

同社は、2019年に策定した、2024年3月期を最終年度とする「中期5カ年計画」を推進中であったが、21/3期は新型コロナウイルスによる経済活動の停滞などの影響で、減収を余儀なくされた。このような状況を鑑み、中期計画の達成年度を1年延ばし、新たに2025年3月期を最終年度として従来の計画目標である、売上高1,010億円、営業利益152億円を目指すこととした。
22/3期と23/3期は先行投資の時期となり、業績が本格的に拡大するのは、24/3期と25/3期となる見込み。

 

【経営の大方針- データ経営による生産性向上 - 】

・自社開発のCanbus.プラットフォームで構築したIT経営システムを活用した精度の高い原価管理とリアルな損益の早期掌握を行う。
・経営データの見える化とAI予測により数値化された経営情報をもとに、徹底した生産性の向上を図り、利益の最大化を目指す。

 

【ストラテジーと重視する経営指標及び25/3期目標】

今後10年で最も伸びる分野と位置付ける、オートモーティブ、キャッシュレス/決済、ロボット/IoT/RPA/クラウド、自社製品・自社サービスに経営資源を集中させる。

 

重視する経営指標と25/3期目標
重視する経営指標として、連結売上高、営業利益、営業利益率、一人当たり営業利益及びROEを挙げており、25/3期の目標として、連結売上高1,010億円、営業利益152億円、営業利益率15%、一人当たり営業利益260万円、ROE25%を掲げている。

【セグメント別の目標と取り組み】

ソリューションデザイン事業

 

19/3期実績

20/3期実績

21/3期実績

22/3期実績

23/3期実績

23/4期予想

25/3期

中計目標

売上高

212

229

238

206

223

245

395

営業利益

37

40

41

41

39

40

71

*単位:億円。
*22/3月期からソリューションデザイン事業に含まれていた子会社ProVisionのセグメントをITサービス事業に変更し、同じく子会社IDYのセグメントをビジネスソリューション事業に変更。変更に合せて22/3期以降の数値を組み替えて記載。

 

25/3期に売上高395億円(19/3期212億円)、営業利益71億円(同37億円)を目指している。COVID-19の影響による社会的な需要増となっているネットビジネスに集中し業界の拡大を目指す。業界変革期にある車載事業は長期戦を視野に選択と集中を行う。また、顧客のビジネスモデルやプロセスの変革によりデジタルトランスフォーメーションの需要を喚起、システムインテグレーションだけでなく自社サービスの提供により事業拡大も目指す。
25/3期の分野別の計画は、車載の売上高が65億円(19/3期27億円)、社会インフラ/プロダクトの売上高が80億円(同8億円)、ネットビジネスの売上高が200億円(同102億円)、DXサービスの売上高が50億円(同23億円)。
車載は、現在の主力であるインフォテインメントやシェアリングに加え、MaaS、コネクテッドカー、更には自動運転や安全対策等、ビジネスチャンスが多い。社会インフラ/プロダクトでは、コミュニケーションロボットに加え、介護等の生活ロボット、産業用ロボット、医療用のロボットやシステムの開発需要が見込まれる。ネットビジネスでは、教育関連、5G関連サービス、更にはAI・IoT等の技術領域が注目され、この他、業務システムにおいても、現在需要が多い働き方改革やオープンソース活用に加え、AI・業務自動化、DX、人材不足対策等の開発需要が期待できる。

 

フレームワークデザイン事業

 

19/3期実績

20/3期実績

21/3期実績

22/3期実績

23/3期実績

24/3期予想

25/3期

中計目標

売上高

53

58

51

51

60

69

75

営業利益

8

10

8

10

12

14

12.5

*単位:億円。
*22/3月期からフレームワークデザイン事業に含まれていた新規サービス分野のセグメントをビジネスソリューション事業に変更。変更に合せて22/3月期以降の数値を組み替えて記載。

 

25/3期に売上高75億円(19/3期53億円)、営業利益12.5億円(同8.4億円)を目指している。金融系システム開発のノウハウ展開と同時に、DX対応へ向けた変革を実現し、新規と既存顧客への積極展開を図る。また、受託開発体制の強化、開発、インフラ、保守の総合支援を実現するとともに、DX時代に向けた新たな成長エンジンを創出し、SaaS活用開発へ展開する。保険・銀行・社会インフラでは、既存顧客において領域拡大、デジタル化対応の基幹システムの刷新、統合対応の獲得を目指す。公共・流通サービスでは、金融系ノウハウの展開により新規領域の拡大を図るとともにDX関連開発で、最大化を目指す。
25/3期の分野別の計画は、既存の金融系ビジネスが売上高30億円(19/3期25億円)、公共等の新領域ビジネスが売上高20億円(同5億円)、DX関連ビジネスが売上高15億円(実績なし)。

 

ITサービス事業

 

19/3期実績

20/3期実績

21/3期実績

22/3期実績

23/3期実績

24/3期予想

25/3期

中計目標

売上高

78

87

94

156

177

194

180

営業利益

11

13

14

21

25

28

35.5

*単位:億円。
*22/3月期からソリューションデザイン事業に含まれていた子会社ProVisionのセグメントをITサービス事業に変更。変更に合せて22/3月期以降の数値を組み替えて記載。

 

25/3期に売上高180億円(19/3期78億円)、営業利益35.5億円(同11億円)を目指している。プロジェクトで培ったノウハウをもとに高い付加価値を有した「ITサポート」、「ITインフラ」、「PMO」の請負型業務と「アセスメント」、「コンサルティング」のサービスに注力する。また、「ソフトウェア品質保証サービスの拡大」として、BtoBtoCの「ソーシャルゲーム」、「ネットビジネス」等のエンターテイメント領域に加えてBtoBのエンタープライズ領域の拡大を目指す。これら領域において、アライアンスと新サービスの強化と拠点の拡大を通じてビジネスフィールドの拡大を図る。
25/3期の分野別の計画は、「ITサポート」、「ITインフラ」、「PMO」の請負型業務が売上高80億円(19/3期45億円)、品質検証業務が売上高60億円(同33億円)。

 

ビジネスソリューション事業

 

19/3期実績

20/3期実績

21/3期実績

22/3期実績

23/3期実績

24/3期予想

25/3期

中計目標

売上高

240

259

214

222

265

276

353.9

営業利益

12

16

14

14

17

18

24.5

*単位:億円。
*22/3月期からフレームワークデザイン事業に含まれていた新規サービス分野およびソリューションデザイン事業に含まれていた子会社IDYの
セグメントをビジネスソリューション事業に変更。変更に合せて22/3月期以降の数値を組み替えて記載。

 

25/3期に売上高353.9億円(19/3期240億円)、営業利益24.5億円(同12億円)を目指している。同社の総合営業として生産性向上・コスト削減・セキュリティ強化といった顧客の経営課題の解決に向けたソリューションサービスの提供に取り組む事で、付加価値ビジネスの創造と拡大を図り、顧客の事業を支えるICTパートナーへ変革し、継続的な売上・利益の向上に繋げて行く。25/3期の数値目標は、既存ビジネスを19/3期比で40%増、サービスビジネスを同180%増、DXビジネスを同350%増。

 

クラウド事業

 

19/3期実績

20/3期実績

21/3期実績

22/3期実績

23/3期実績

24/3期予想

25/3期

中計目標

売上高

11

14

15

18

20

22

19.7

営業利益

2

2

3

4

3

4

5

*単位:億円。

 

25/3期に売上高19.7億円(19/3期11億円)、営業利益5億円(同2億円)を目指している。DXを推進するDXプラットフォーム「Canbus.」によるサブスクリプションモデルを加速する。更に、テレワークなど働き方改革によるプロセスの変革を支援すべく「Cloudstep」と「Canbus.」による高付加価値型事業の成長を目指す。

 

海外事業

 

19/3期実績

20/3期実績

21/3期実績

22/3期実績

23/3期実績

24/3期予想

25/3期

中計目標

売上高

1.2

1.4

1.8

1.7

1.3

1.7

6.4

営業利益

-0.31

-0.16

0.07

-0.09

-0.29

0.01

2.5

*単位:億円。

 

25/3期に売上高6.4億円(19/3期1億円)、営業利益2.5億円(同△0.3億円)を目指している。米国内では日系企業の技術支援をベースにエッジAI分野においてOne Tech社との共同営業を推進する。また、米国内の日系企業の技術支援、米国内でのPoC開発、インキュベーション支援業務を行い、売上・利益の基盤を強固なものとする。

 

3.2023年3月期決算概要

3-1 通期連結業績

 

22/3期

構成比

23/3期

構成比

前期比

売上高

65,272

100.0%

74,526

100.0%

14.2%

売上総利益

16,127

24.7%

18,393

24.7%

14.1%

販管費

7,020

10.8%

8,549

11.5%

21.8%

営業利益

9,106

14.0%

9,844

13.2%

8.1%

経常利益

8,578

13.1%

9,955

13.4%

16.1%

親会社株主帰属利益

5,992

9.2%

7,317

9.8%

22.1%

*単位:百万円。

 

前期比14.2%の増収、同8.1%の営業増益
新型コロナウイルス感染症の影響が緩和され、経済社会活動の正常化が進む中、事業のスクラップ&ビルドを更に加速し、成長分野の中でも強みを活かし、勝てるマーケットへの経営資源の迅速な投入を実施。また、自前の営業力強化だけでなく、営業力のあるパートナーとのアライアンスを積極的に推進し、自社商材と自社サービスの販売強化を図っている。さらに、新卒の積極採用の継続やオフィスの増床など、規模拡大のための投資を行っている。

 

売上高は前期比14.2%増の745億26百万円。規模の観点から、全体に対する影響は乏しいものの、海外事業が苦戦。しかし、主力のビジネスソリューション事業の同18.9%増を筆頭にその他のセグメントは軒並み、売上高の面では好調に推移している。
利益面では、ソリューションデザイン事業が減益となったものの、フレームワークデザイン事業が前期比26.1%増、ITサービス事業も同14.7%増と好調。ビジネスソリューション事業は第1四半期の出遅れを第2四半期以降で継続的に取り返し、最終的には同22.5%増と増益を維持した。増収増益を背景に新卒大量採用に伴う人件費や増床したオフィスの家賃など販売管理費の増加を吸収。なお、売上高総利益率は前期と同等の24.7%。売上高販管費率は同0.7ポイント上昇し11.5%となった。

 

3-2 セグメント別動向

 

22/3期

構成比・利益率

23/3期

構成比・利益率

前期比

 ソリューションデザイン

20,663

31.6%

22,375

30.0%

8.3%

 フレームワークデザイン

5,143

7.9%

6,095

8.2%

18.5%

 ITサービス

15,690

24.0%

17,753

23.8%

13.1%

 ビジネスソリューション

22,290

34.1%

26,510

35.6%

18.9%

 クラウド

1,804

2.8%

2,007

2.7%

11.2%

 海外

176

0.3%

134

0.2%

-23.8%

 投資育成

171

0.3%

309

0.4%

80.2%

 調整額

-668

-1.0%

-660

-0.9%

-

連結売上高

65,272

100.0%

74,526

100.0%

14.2%

 ソリューションデザイン

4,132

20.0%

3,926

17.5%

-5.0%

 フレームワークデザイン

1,014

19.7%

1,279

21.0%

26.1%

 ITサービス

2,197

14.0%

2,521

14.2%

14.7%

 ビジネスソリューション

1,436

6.4%

1,760

6.6%

22.5%

 クラウド

406

22.5%

386

19.3%

-4.9%

 海外

-9

-5.3%

-29

-21.8%

-

 投資育成

-72

-42.4%

0

-0.2%

-

 調整額

-

-

-

-

-

連結営業利益

9,106

14.0%

9,844

13.2%

8.1%

*単位:百万円。

 

*株式会社インベストメントブリッジが開示資料を基に作成。

 

ソリューションデザイン事業-売上高223億75百万円(前期比8.3%増)、営業利益39億26百万円(同5.0%減)
「モビリティ」を中心に車載事業で大型案件の受注に成功した。ネットビジネスでPMO、ITサービスの受注が増加。引き合いが旺盛のため、今後も注力する方針である。また、DXサービスを導入する企業からPMOやITコンサルティングの引き合いも増加。加えて、新卒大量採用により人員は増加したものの、中堅層の技術者の退職増により採算の良い新規プロジェクトの立ち上げが不足した。第4四半期に、賃金増によるテコ入れ、プロジェクトを採算の高いものに集約、人事採用の評価面の見直し等、急ピッチで対策を取ったものの、完全な穴埋めには至らなかった。

 

フレームワークデザイン事業-売上高60億95百万円(前期比18.5%増)、営業利益12億79百万円(同26.1%増)
金融分野はDX関連案件を中心に引合いが増加し、売上拡大に繋がっている。また、ホストマイグレーション、クラウド化対応など新規領域展開が進んだ。公共分野では、中央省庁案件への積極展開を実施中(アプリ、インフラ両面での拡大)。法人分野では、ローコード開発を強化しており、DXラボを活用した保守・開発一体のサービスにより、新規案件獲得が進んでいる。これらの結果、もともとセグメントにおいて非常に高かった金融分野の案件構成が大幅に低下。

 

ITサービス事業-売上高177億53百万円(前期比13.1%増)、営業利益25億21百万円(同14.7%増)
リモート環境のサポートおよび構築案件の終了、同社が得意としておりコロナ禍において継続的に堅調推移してきたデータの運用保守案件の終了など、ネガティブな動きも見られた。一方、「ITサービス」「PMO」「IT基盤サービス」の3事業部制を再構築し、顧客のDX化を支援するITビジネスサービスや、各種ツール・スマートデバイス導入等に関するプロジェクトマネジメントサポートを行うPMOサービスの展開に注力したことで売上・利益を拡大。また、「ITトレーニング」「セキュリティサービス」の商材などインバウンドセールスの活用を強化することで、新たな核となる顧客を獲得することができた。

 

ビジネスソリューション事業-売上高265億10百万円(前期比18.9%増)、営業利益17億60百万円(同22.5%増)
資源高や物価高など、先行き不透明感はあるものの、行動制限の緩和からウィズコロナに向けた営業活動を強化した。システムインテグレーション事業は、ハイブリッド環境の構築、デジタル化に向けたクラウド環境への移行、システム開発、保守サービス案件を受注した。その他、ロードマップの把握から、IT機器の導入、インフラ構築、クラウドの活用、システム開発、保守運用に至る高付加価値のワンストップサービス案件が増大した。また、モノに頼らないビジネスモデルをつくることを目指し、クラウドのリフトアップ案件をオラクルとOCI(Oracle Cloud Infrastructure)を担いで、技術部隊を育成することに注力した。

 

クラウド事業-売上高20億7百万円(前期比11.2%増)、営業利益3億86百万円(同4.9%減)
昨今のDX推進により業務システムのリプレースのニーズが高まり、ローコード開発が可能な「Canbus.」の引き合いが増加した。また、『Canbus.』を利用中の顧客からDXを推進すべく業務改革のPMOやインテグレーションが増加。アライアンスの強化で『Canbus.』の新規開拓も伸長している。

 

海外事業-売上高1億34百万円(前期比23.8%減)、営業損失29百万円(同19百万円の損失拡大)
米国テック業界全体が低迷する中でも、日系企業のシステム開発検証業務を継続受注した。また、長年の既存顧客からの紹介で新規企業のシステム開発検証業務が開始した他、日系企業がスタートアップ技術を検証するPoC開発検証業務を繰り返し受注することもできた。加えて、「Canbus.」の米国企業での引き合いが増加している他、グループ会社のStrongKey社が業界を先駆けて、自社のセキュアネットワーク通信(PKI)を、スマートホーム統一規格(Matter)に対応させ、こちらも引き合いが急増している。

 

 

3-3 財政状態

◎BS

 

22年3月

23年3月

 

22年3月

23年3月

現預金

21,657

25,033

仕入債務

5,696

6,096

売上債権

14,322

14,998

未払金・未払費用

2,076

2,459

商品

1,151

1,501

未払法人税

1,525

1,524

流動資産

38,002

42,275

賞与引当金

1,348

1,460

有形固定資産

1,058

1,622

有利子負債

1,550

1,550

無形固定資産

278

317

負債

13,303

14,228

投資その他

4,138

4,663

純資産

30,173

34,650

固定資産

5,475

6,603

負債・純資産合計

43,477

48,879

*単位:百万円。売上債権は受取手形と売掛金、契約資産の合計。

 

*株式会社インベストメントブリッジが開示資料を基に作成。

 

23年3月末の総資産は前期末との比較で54億1百万円増の488億79百万円。資産サイドでは、流動資産において現預金、商品が増加。負債は、同9億25百万円増の142億28百万円。主に買掛金や未払金及び未払費用が増加した。純資産は、同44億76百万円増の346億50百万円。自己資本比率は69.9%と前期末比1.4ポイント上昇。

 

キャッシュ・フロー

 

22/3期

23/3期

前期比

営業キャッシュ・フロー(A)

5,544

7,648

2,104

38.0%

投資キャッシュ・フロー(B)

-559

-2,016

-1,457

-

フリー・キャッシュ・フロー(A+B)

4,985

5,632

647

13.0%

財務キャッシュ・フロー

-1,905

-2,854

-949

49.8%

現金及び現金同等物期末残高

21,964

24,792

2,828

12.9%

*単位:百万円。

 

CFの面では、税金等調整前当期純利益、未払金及び未払費用が増加したことなどにより営業CFが前期比で増加した。なお、投資CFのマイナス幅は大幅に拡大したものの、営業CFの増加幅が大きく、フリーCFも結果的に拡大した。一方、財務CFについても前期からマイナス幅が拡大したが、配当金の支払額の影響となっている。以上の結果により、現金及び現金同等物期末残高は前期比12.9%増加した。

 

3-4 最近のトピックス

 

「スポーツエールカンパニー2023」に認定
同社はスポーツ庁が認定を行う「スポーツエールカンパニー2023」に認定されたと2023年2月17日付で発表している。

 

スポーツ庁では、従業員の健康増進の為にスポーツ活動の促進に積極的に取り組む企業を「スポーツエールカンパニー」として認定している。そうしたなか、同社も従業員が心も体も生き生きと元気に仕事ができるよう、様々なイベントの実施やサークル活動の支援、体操・運動情報の配信等、積極的に取り組んでおり、昨年につづき3年連続で「スポーツエールカンパニー」に認定された。

 

「健康経営優良法人2023大規模法人(ホワイト500)」に認定
同社は、経済産業省主催の日本健康会議で認定を行う「健康経営優良法人2023 大規模法人部門(ホワイト 500)」に3年連続で認定されたと2023年3月8日付で発表している。

 

健康経営優良法人認定制度とは、日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度で、今回の大規模法人部門では2,676法人(上位法人に「ホワイト 500」の冠が付加)が認定されている。同社は2017年から「システナ健康宣言」を掲げており、従業員が健康の意識を高め、会社が健康度を測り、健康で安心して働くことのできる職場環境の醸成を継続的に推進している。

 

Systena America Inc.が米国シリコンバレー拠点にてパナソニック
オートモーティブシステムズ社との実証実験プログラムを実施
同社の100%出資米国子会社のSystena America Inc.(本社:米国カリフォルニア州シリコンバレー、President & CEO:田中光昭)が、パナソニック オートモーティブシステムズ社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:永易正吏)インフォテインメントシステムズ事業部のシリコンバレー拠点(以下、PASSV 拠点)と共同で、次世代の車載エレクトロニクス事業創出につながる可能性のある技術の実証実験プログラムを実施していると2023年3月20日付で発表している。

 

Systena America Inc.は PAS-SV 拠点に対して、スタートアップ企業が保有する先進技術の有効性を検証するための Proof of Concept(以下、PoC)作成と評価業務をサポートしていく。一方 PAS-SV 拠点では、次世代の車載インフォテインメント機器における新機能・新サービスの創出に向けた新技術のリサーチ活動と Car OEMに対する提案・共創活動に取り組んでいる。

 

今回の取り組みには、Systena America Inc.が持つモビリティソフトウェアの開発・評価検証のノウハウを投入することで、PoC の作成と検証を効率的に実現することが可能となっている。

 

 

4.2024年3月期業績予想

4-1 連結業績

 

23/3期 実績

構成比

24/3期 予想

構成比

前期比

売上高

74,526

100.0%

80,386

100.0%

+7.9%

営業利益

9,844

13.2%

10,610

13.2%

+7.8%

経常利益

9,955

13.4%

10,644

13.4%

+6.9%

親会社株主帰属利益

7,317

9.8%

7,233

9.8%

-1.1%

*単位:百万円。

 

前期比7.9%の増収、同7.8%の営業増益予想
24/3期通期の会社計画は、売上が前期比7.9%増の803億86百万円、営業利益は同7.8%増の106億10百万円の予想。投資育成の領域を除き、全セグメントで増収増益となる公算だ。特にフレームワークデザイン事業、クラウド事業については2桁の増収増益が見込まれる。ただし、主力のソリューションデザイン事業では、中堅人財層を補完すべく積極的な人材採用を行う他、待遇面等のてこ入れに引き続き注力していくことからセグメント利益は概ね横ばいとなる見通しである。海外事業については黒字転換を目指す。なお、売上高営業利益率は13.2%と前期比とほぼ同水準の計画。

 

なお、配当見通しは上期5円、期末5円の年間10円と前期比2円の増額を想定。

 

4-2 セグメント別見通しと取組み

 

23/3期

構成比・利益率

24/3期 予想

構成比・利益率

前期比

 ソリューションデザイン

22,375

30.0%

24,500

30.5%

9.5%

 フレームワークデザイン

6,095

8.2%

6,900

8.6%

13.2%

 ITサービス

17,753

23.8%

19,413

24.2%

9.3%

 ビジネスソリューション

26,510

35.6%

27,630

34.3%

4.2%

 クラウド

2,007

2.7%

2,250

2.8%

12.1%

 海外

134

0.2%

178

0.2%

32.7%

 投資育成

309

0.4%

175

0.2%

-43.5%

 調整額

-660

-0.9%

-660

-0.8%

-

連結売上高

74,526

100.0%

80,386

100.0%

7.9%

 ソリューションデザイン

3,926

17.5%

4,020

16.4%

2.4%

 フレームワークデザイン

1279

21.0%

1,450

21.0%

13.3%

 ITサービス

2,521

14.2%

2,800

14.3%

11.1%

 ビジネスソリューション

1,760

6.6%

1,874

6.8%

6.4%

 クラウド

386

19.3%

439

19.5%

13.6%

 海外

-29

-21.8%

1

0.6%

-

 投資育成

0

-0.2%

26

14.9%

-

 調整額

-

-

-

-

-

連結営業利益

9,844

13.2%

10,610

13.2%

7.8%

*単位:百万円。

 

◎ソリューションデザイン事業-売上高245億円(前期比9.5%増)、営業利益40億20百万円(同2.4%増)
選択と集中により、付加価値の高い事業分野の創出を目指す。

 

◆成長分野への積極展開注力
「モビリティ」、「5G」、「AI」、「IoT」、「キャッシュレス決済」、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」等、将来性が高い分野を積極的に新規開拓。

 

◆トータルソリューションへのシフト
ITコンサルティングから運用まで顧客のサービスを全工程で支援。設計、開発、評価はもちろんさらに企画、運用とITコンサルからサービス運用まで裾野を広げることで顧客へ付加価値を提供し、高収益体質を目指す。

 

◆人材の積極的採用と教育体制の強化
長期的な成長を視野に積極的な人材採用、パートナーとの協業推進を行う。教育体制を強化し、顧客へ高い付加価値の提供を目指す。また、大幅なプロジェクトの集約、待遇面等のてこ入れに引き続き注力していく。

 

◎フレームワークデザイン事業-売上高69億円(前期比13.2%増)、営業利益14億50百万円(同13.3%増)
金融、公共、法人それぞれで、成長分野への積極的な展開を継続。開発ノウハウと先端技術を活用し、受注の最大化を目指す。

 

◆既存事業の最大化と成長分野への展開
「保険/金融システム開発」、「基盤構築」を軸としたプロジェクトの継続と、「公共」、「法人」分野への積極展開を進め、強固な売上基盤を作る。

 

◆DX案件の積極受注
基幹システムの刷新(マイグレーション)、クラウドサービス活用など、DX案件の受注に向けた、営業・技術両面での体制を強化。

 

◆高付加価値案件の更なる拡大
DXラボを強化し「ローコード開発」、「DXソリューション」に対応したサービスを拡充。付加価値向上に伴う競争力の強化で、収益性の更なる向上を狙う。

 

◎ITサービス事業-売上高194億13百万円(前期比9.3%増)、営業利益28億円(同11.1%増)
DX需要に対し、サービス・市場・顧客において裾野を広げ、ビジネスフィールドの更なる拡大を目指す。

 

◆顧客ビジネスの成長により直結したサービスの提供に注力
コストの最適化を検討する顧客に対し、運用業務改善やクラウドソリューション導入におけるPMOサービスを展開。

 

◆アジャイル型開発における品質向上を支援するサービスの拡大
Web/アプリ/SNSゲームでのアジャイルテストサービスの知見を活かし、業務システムQA分野への積極展開。

 

◆継続的な成長を支える新たな顧客の開拓
アウトバウンドセールスに加えて、サービス紹介サイトやウェビナーなどインバウンドセールスの活用を強化。

 

◎ビジネスソリューション事業-売上高276億30百万円(前期比4.2%増)、営業利益18億74百万円(同6.4%増)
モノビジネスからサービスビジネスへと軸足をシフトする。

 

◆ソリューション領域拡大への投資
サービスメニューの拡充とプロフィット部門への営業展開。

 

◆ハイブリッド環境への取り組み強化
ハイブリッド環境への対応強化とクラウドメーカーとのアライアンス強化。

 

◆DX関連のサービス拡大
システム開発他、マルチクラウド環境でのアプリケーションの再構築事業を強化。

 

◆サービスの拡販による収益力の強化
ALL Systenaの全てのサービスをワンストップで提供。

 

◎クラウド事業-売上高22億50百万円(前期比12.1%増)、営業利益4億39百万円(同13.6%増)
『Canbus.』を中心とした自社サービスへの積極的な先行投資を行い、DX分野への展開を目指す。

 

Canbus.の認知度向上、販促強化
『Canbus.』のアライアンス強化を積極的に行い、認知度向上と新規開拓を促進する。

 

◆海外展開を目指した先行投資
Systena America Inc. と連携して海外での新規開拓を目指す。

 

◆サービス強化に伴う先行投資
DXプラットフォームとして様々な業務を実現可能にすべく、「製品力強化」を行うとともに、サポート力を向上させるための「人材強化」を実施し、「顧客満足度向上」を実現する。

 

◎海外事業-売上高1億78百万円(前期比32.7%増)、営業利益1百万円(前期は29百万円の赤字)

 

◆日系製造業のシステム開発・検証業務の拡大と横展開
取引中のシステム開発・検証業務で顧客満足を高めて拡大、横展開。

 

◆日系企業とスタートアップ企業とのPoC開発技術支援拡大
シリコンバレー日系企業とスタートアップ企業とのPoC開発案件の受注を増やし、開発品質を確保した日本オフショアやベトナムオフショアの活用。

 

◆DXサービス『Canbus.』の販売を拡大
日本以外の海外企業へ、業務のワークフローやペーパーレスなどDXサービス化の支援として、『Canbus.』の受注増加。

 

◆BPOサービス「Remote-Hand」の販売を拡大
高騰する米国の人件費を背景に、リモートかつ時間単位で利用可能なチケット制BPOサービス「Remote-Hand」の受注増加。

 

◆グループ子会社との連携
StrongKey、ONE Techとの営業面での連携も更に強化し、両社のサービスを含めて世界中の企業へ営業展開。

 

5.今後の注目点

フレームワークデザイン事業では、「ローコード開発が高利益体質に大きく寄与してきている」「ロイヤルクライアントの一角を担う顧客を獲得している」という説明が三浦社長の説明から確認できた。DXラボについてもさらに強化していく方針のようであり、利益面で同セグメントが全体に大きく貢献してくる展開に期待がかかる。一方、クラウド事業については、営業強化が今後の課題として会社側も説明会の中で挙げているが、モメンタムの鈍化も見られていることから、設立したミンガル社の貢献に注目したいところ。

 

唯一、気がかりな点は人材周りである。中堅層の技術者の退職増による影響が前期は想定以上に大きかった。賃金増などによるケアを行っており、今後も継続していく方針のようだが、業界全体で技術者の取り合いが起きていることから、容易に油断はできないだろう。

 

<参考:コーポレート・ガバナンスについて>

◎組織形態及び取締役、監査役の構成

組織形態

監査役設置会社

取締役

9名、うち社外3名

監査役

4名、うち社外4名

 

◎コーポレート・ガバナンス報告書(更新日:2022年6月23日)
基本的な考え方
当社は、激しい経営環境の変化に対応し、経営の効率性を高めるために迅速な意思決定によるスピード経営を推し進め、永続的な事業発展と株主価値の増大および株主への継続的な利益還元を行っていくと同時に、株主、顧客、取引先、従業員および地域社会などのステークホルダー(利害関係者)との利害を調和させ、全体としての利益を最大化することを目指し、かつ、経営の健全性確保およびコンプライアンス(法令遵守)の徹底に努めるためにコーポレート・ガバナンスを強化させていきたいと考えております。このため、外部専門家(監査法人、主幹事証券会社、弁護士、社会保険労務士、司法書士等)やステークホルダーからの指摘や提言を真摯に受け止め、経営の公平性、透明性に関して更なる充実を図る所存であり、持ち前の当社の機動性を活かし、会社規模に応じた体制を構築し、株主などのステークホルダーを絶えず意識した上場企業として一層の自己改革を図り、コーポレート・ガバナンスの強化と適時適切な情報開示に努める所存であります。

 

<実施しない主な原則とその理由>
【補充原則3-1③ サステナビリティについての取組み】
当社のサステナビリティに関する取組みは以下のホームページをご覧ください。なお、プライム市場上場会社のみに課されているTCFDまたはそれと同等の枠組みに基づく開示についての当社の対応をご説明いたします。
当社はITサービスの提供を社業としており、物品の製造など環境負荷の高い事業は行っておりませんので、現在のところ、気候変動問題が当社事業に重大な影響を及ぼすことは想定されません。しかしながら、地球環境が人類共通の財産であり未来からの大切な預かりものであるという認識に基づき、2004年からISO140001の認証を取得し、資源利用の低減とごみの排出削減に努めております。また、気候変動にかかる企業各社の対応のうちIT化にかかる部分はすべて当社の事業領域であり、当社の収益拡大は、お客様の業務効率化に貢献し、資源利用の低減とごみの排出削減へとつながり、地球環境保全に貢献します。このため、当社の成長が気候変動を抑えることにつながると考えております。以上のような考え方に基づき、現在のところTCFDまたはそれと同等の枠組みに基づく開示には取り組んでおりません。今後、必要に応じて検討してまいります。なお、当社の環境に関する取り組みは、以下のホームページをご覧ください。
 当社のサステナビリティに関する取組み https://www.systena.co.jp/sustainability/
 当社の環境に関する取組み https://www.systena.co.jp/sustainability/esg_environment.html

 

【補充原則4-3③ 最高経営責任者を解任するための客観性、適時性、透明性のある手続きの確立】
当社は創業者でありオーナー経営者でもある代表取締役会長が最高経営責任者として経営の大きな方向性の舵取りを行い、代表取締役社長が最高執行責任者として業績等の適切な評価をもって社内を統率する体制を取っております。加えて代表取締役はいずれも独立役員の要件を満たした7名(社外取締役3名と社外監査役4名)の社外役員から牽制を受ける体制になっており、代表取締役を解任するような事態が生じた場合は独立役員からの提言をもとに取締役会にて議論のうえ、決定することで対処できると考えております。このため、現在のところ取締役会は最高経営責任者を解任するための客観性、適時性、透明性のある手続きの確立を行っておりません。今後、必要に応じて検討してまいります。

 

【補充原則4-10① 任意の指名委員会・報酬委員会など、独立した諮問委員会の設置】
社外取締役3名と社外監査役4名の社外役員7名全員が東京証券取引所の定めに基づく独立役員の要件を満たしており、各々の独立役員が専門的な知見と豊富な経験を活かし、取締役会における特に重要な事項の審議に当たり、積極的に意見を述べるとともに、適時適切な助言が行われているため、現在のところ、独立した諮問委員会の設置は行っておりません。今後、必要に応じて検討してまいります。

 

<開示している主な原則>
【補充原則4-11③ 取締役会全体の実効性についての分析・評価、その結果の概要】
当社の取締役会の出席メンバーは13名で構成され、うち7名が社外取締役または社外監査役かつ東京証券取引所の定めに基づく独立役員であります。取締役会の実効性についての分析・評価を行うにあたり、「取締役会評価のためのアンケート」を用いて、取締役および監査役全員による取締役会の構成及び運営について自己評価を実施するとともに、社外取締役3名および社外監査役4名による社外役員ミーティングでこのアンケート分析結果に対する討議を行いました。
アンケートによる自己評価の分析結果および社外役員ミーティングでの討議の結果、当社の取締役会は役員それぞれの知識、経験等を活かし中長期的視点からの継続的成長と株主価値向上に資する議論がなされており、経営の監督に十分な議論が行われていることが確認できましたので、これをもって当社取締役会の実効性は確保されているものと評価いたしました。
当社は原則として、取締役および監査役による自己評価を参考にしつつ、取締役会全体の実効性についての分析・評価を毎年実施し、実効性を維持するとともに効果的な議論がなされるよう更なる改善を進めてまいります。

 

【原則5-1 株主との建設的な対話に関する方針】
当社は、株主との建設的な対話を促進するために、ディスクロージャーポリシーを定め、開示しております。詳細は、当社ホームページに掲載しておりますので、ご参照ください。

 

https://www.systena.co.jp/ir/management/disclosure.html

 

また、そのための体制整備・取組については、本報告書「III 株主その他の利害関係者に関する施策の実施状況」の「2.IRに関する活動状況」をご参照ください。

 

 

本レポートは、情報提供を目的としたものであり、投資活動を勧誘又は誘引を意図するものではなく、投資等についてのいかなる助言をも提供するものではありません。また、本レポートに掲載された情報は、当社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、当社は、本レポートに掲載されている情報又は見解の正確性、完全性又は妥当性について保証するものではなく、また、本レポート及び本レポートから得た情報を利用したことにより発生するいかなる費用又は損害等の一切についても責任を負うものではありません。本レポートに関する一切の権利は、当社に帰属します。なお、本レポートの内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申し上げます。

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