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ブリッジレポート:(4709)インフォメーション・ディベロプメント vol.20

(4709:JASDAQ) インフォメーション・ディベロプメント 企業HP
舩越 真樹 社長
舩越 真樹 社長

【ブリッジレポート】インフォメーション・ディベロプメントvol.20
(取材概要)
「人材の確保が同社の課題の一つでしたが、M&Aや業務・資本提携により課題克服に向けた取り組みも進んでいます。・・」続きは本文をご覧ください。
企業基本情報
企業名
株式会社インフォメーション・ディベロプメント
会長
尾崎 眞民
社長
舩越 真樹
所在地
東京都千代田区二番町 7-5
決算期
3月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2006年3月 13,028 851 845 430
2005年3月 11,378 550 557 119
2004年3月 11,203 625 628 203
2003年3月 11,668 598 591 274
2002年3月 11,081 548 546 272
2001年3月 9,738 756 735 242
2000年3月 8,468 640 586 320
株式情報(2/7現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
913円 7,590,164株 6,930百万円 9.3% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
15円 1.6% 63.24円 14.4倍 620.47円 1.5倍
※株価は2/7終値、発行済株数・BPSは直近中間期末、ROEは前期実績
※配当を除く1株当たりの指標は連結ベース
 
インフォメーション・ディベロプメントの2007年3月期第3四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
会社概要
 
金融向けITアウトソーシング業務に強みを有する独立系の情報サービス会社。ソフトウエア開発、システム運営管理(ITアウトソーシング)、データ入力等のサービスを提供しています。
2007年3月期中間決算の業種別売上高は次の通りです。
 
 
2007年3月期第3四半期業績
 
 
主力のシステム運営管理及びソフトウエア開発の受注が好調に推移しました。
 
<セグメント別動向>
ソフトウエア開発
既存顧客からの受注が回復した事で、売上高は33億97百万円と前年同期比6.3%増加しました。
 
システム運営管理
既存顧客の個別案件増により、売上高は52億25百万円と同12.6%増加しました。

データ入力
株券移行業務の受注減により、売上高は9億24百万円と同4.7%減少しました。

<四半期業績の推移>
第2四半期との比較では4%の減収ながら、経常利益は14.9%増加しました。
 
2007年3月期業績予想
 
 
業績予想に変更はありません。
中間決算において5.7%であった営業利益率が、通期では前期並みの6.5%に改善する見込みです。
 
トピックス
 
<(株)日本カルチャソフトサービス及び(株)カルチヤ・ソフトの子会社化完了>
2006年11月10日に基本合意契約書を締結した(株)日本カルチャソフトサービス及び(株)カルチヤ・ソフトの株式取得(子会社化)が12月11日に完了しました。
 
(株)日本カルチャソフトサービス及び(株)カルチヤ・ソフトは、1977年設立でシステムの運用サービスやソフトウエア開発サービス等のサービスを提供。首都圏を中心に全国に拠点展開しています。インフォメーション・ディベロプメントと主要業務が類似する2社がグループに加わる事で、システム運営管理業務の収益機会の拡大、人員の増強、ノウハウの共有によるシステム開発力の向上、更には互いに強みを持つ地域が異なることによる営業拠点の拡大等、様々なシナジー効果が期待できます。
 
 
<TDCソフトウェアエンジニアリング(株)との業務・資本提携>
2006年12月11日にTDCソフトウェアエンジニアリング(株)(証券コード4687:以下、TDCソフト)との業務資本提携について発表がありました。
 
インフォメーション・ディベロプメントは、銀行、保険などの金融業界に加え、運輸、エネルギーなどのソフトウエア設計・開発の実績を持ち、同時にシステム運営管理については金融機関を中心として豊富な実績と業界トップクラスの技術者数を確保しています。 一方、TDCソフトは、保険、銀行、クレジットなどの金融業界に加え、官公庁や製造・流通業など幅広い分野におけるシステム設計・開発・保守の実績を持ち、モバイル技術やプロジェクトマネジメントについてのノウハウを有しています。 この提携により、それぞれの経営資源を相互に提供することで、顧客に対するサービスの向上、事業価値の拡大、更には競争力の強化を図っていく考えです。 具体的には、(1)販売・受注等、営業活動全般にわたる情報の提供又は支援、(2)ソフトウエア開発やシステム運用等の協業又は支援、(3)人的・技術的交流、を進めていく考えですが、提携内容については、今後更に協議、検討していく予定です。
 
また、提携をより強固なものとするため、インフォメーション・ディベロプメントはTDCソフトの発行済株式総数の3.98%にあたる25万株をTDCソフト株主より取得する予定です。
 
取材を終えて
人材の確保が同社の課題の一つでしたが、M&Aや業務・資本提携により課題克服に向けた取り組みも進んでいます。子会社化した(株)日本カルチャソフトサービス及び(株)カルチヤ・ソフトの2社は、05年度は2社で60百万円近い利益を計上しました。2007年3月期は連結決算に取り込む期間が短いため連結業績への影響はわずかなようですが、来2008年3月期は通期で寄与するため楽しみです。