ブリッジレポート
(2687) 株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリア

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ブリッジレポート:(2687)シー・ヴイ・エス・ベイエリア vol.6

(2687)シー・ヴイ・エス・ベイエリア 泉澤 豊社長
2003年4月14日(月)

CVSベイエリアの決算説明会に出席しました。 泉澤社長、谷取締役が決算概況、今後の取り組みについてお話されました。

 


泉澤 豊社長

2003年2月期決算概要

谷取締役が、決算概況ならびに今期の予想を説明されました。

<経営成績(単位:100万円)>
 
金額
前年比
営業収入
14,024
+13.5%
(加盟店を含む売上高)
22,712
+12.0%
営業利益
880
+ 3.8%
経常利益
878
+ 0.5%
当期純利益
390
-12.3%

個人消費の低迷、コンビニエンス業界の競争激化などで、既存店売上高が97.7%と同社としては初めて前年を下回りました。
新規出店が17、閉店が1で期末の店舗数は106となりました。
既存店の前年割れに加え、新店の開店も下期にずれ込んだことから、利益が伸び悩みました。

 

2004年2月期業績予想

 
金額
前年比
営業収入
16,200
+15.5%
(加盟店を含む売上高)
24,300
+ 7.0%
営業利益
1,054
+19.8%
経常利益
1,054
+20.0%
当期純利益
515
+32.1%
EPS
61.03円
+24.4%
一株当り年間配当
12円
中間・期末各6円(据置き)

引き続き環境は厳しく、既存店売上は単価、客数ともに前年を下回り、前年比97.0%を予測しています。
店舗計画は出店 17、閉店 6を予定していますが、4月時点で既に5店は閉鎖済みとなっています。

このように経営環境は引く続き厳しいものと予想していますが、2002年9月から出店可能エリアのうち、千葉県は10市から全県に広がったこと、前回のレポートでも触れた新規サービス事業の拡大を進めることで売上・利益の拡大を図ります。
また、直営店舗比率を高めていくこと、販売管理費を見直すことで営業利益率の改善も進めていきます。

 

今後の取り組み

続いて泉澤社長が今後の取り組みについてお話されました。
増収・増益とはなりましたが、泉澤社長は大変不本意な結果と考えています。
今後どのように改善していくかについて、いくつかのポイントをあげていました。

  • 現状の中で、従来のコンビニエンスチェーンのように、大量出店・大量退店をやっても、リスクが拡大するだけ。他社と違う路線で成長してきた同社が同じことをやっても意味がない。
  • 店舗による拡大ではなく、独自色の強いビジネスを作り上げて拡大し、現状を打開していきたい。
  • 本当の意味で便利さを提供するコンビニエンスチェーンを目指していく。その中で、「高齢者」に対するサービスの提供を中心に位置付ける。
  • 「クリーニング」はローソン、ミニ・ストップ、サンクスといった他チェーンでの実験が始まった。スーパーマーケットなどからも引き合いがきている。
  • 「ネットランドリー」は当初の予想とは異なり、病院、工場といった施設の需要が強い。
  • 「ブランド品買取」取次ぎも開始した。
  • 以前から言っていたコンビニエンスチェーンのマルチ・ブランド化も、徐々に進んでいる。

従来から主張してきたように、コンビニエンス業界は現状のままでは限界がきており、店舗拡大だけではリスクに見合った成長が遂げられない状況にあり、これを打開するには新しいサービスを提供していくしかないと考えています。

また既存店の前年割れの要因として、今までの同社の特徴であった特色のある店作りが薄れ、標準的な店を作る傾向が強まってしまったという点を反省点としてあげていました。 いわゆる「サラリーマン化」が進んでしまったということで、この課題に対応して、経営幹部の減給、一般社員のインセンティブ強化を導入しました。

 

取材を終えて

同社初の既存店前年割れに、泉澤社長は非常に危機感を持っているのを強く感じました。 今期も経営環境は厳しいようですが、同社の特徴である特色ある店作りに改めて注力することと、軌道に乗り始めた新規サービス事業の拡大で乗り越えていく考えです。 今後も引き続きフォローアップしていきます。