【コロナ再拡大】今だから知っておきたい、3種類の検査方法は?関連銘柄もご紹介

コロナ検査と銘柄

この記事の結論

  • PCR検査と抗原検査は「今感染しているかどうか」、抗体検査は「感染していたかどうか」が分かる
  • PCRと抗原検査は保険適用内、抗体検査は保険適用外
  • 関連銘柄としてプレシジョン・システム・サイエンス栄研化学エアトリをご紹介

コロナが再拡大している?

2020年3月頃から世界で大流行し始めた新型コロナウイルス。

夏ごろには一度収束の兆しが見えましたが、10月中旬以降からは欧米を中心に再び拡大しています。

WHOが11月3日に発表した「Situation reports」によると、過去7日間の新規感染者は以下の通りとなっています。(括弧内は10月5日発表の数値との比較)

  • アメリカ:約55万人(約1.8倍)
  • フランス:約28万人(約4倍)
  • イタリア:約17万人(約10倍)
  • イギリス:約16万人(約3倍)

イタリアではコロナの感染状況に応じて地域を「レッド」「オレンジ」「イエロー」の3つの区分に分けて対応するなど、欧米では再び行動制限・営業制限が始まっています。

GO TOキャンペーンをやっている日本は大丈夫なのかな?

日本でも拡大傾向が…

欧米に比べれば感染者数が比較的少ない日本ですが、最近では北海道や大阪を中心に感染再拡大の兆候が見られます。

政府分科会は11月9日に「適切な対策を取らなければ、急速な感染拡大になる可能性が高い」とする緊急提言を出しました。

実際、10万人当たり感染者数が多い北海道では、11月になってから1日当たり感染者数が100人を超える日が続くなど、予断を許さない状況が続いています。

参照元:NHK

感染者が増えてくると、検査体制が心配だな…

3種類の検査方法の特徴・費用を復習

再拡大の局面だからこそ、コロナの3種類の検査について最低限の知識は付けておきたいですよね。

ここでは、それぞれの特徴と費用感を簡単にご説明します。

PCR検査

コロナの検査=PCR検査というイメージが強いですよね。

PCRとは、ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)の略です。
PCR検査では、鼻やのど、唾液からサンプルを採取して、ウイルスの遺伝子を増幅してコロナウイルスの遺伝子配列が存在するかどうかを調べることができます。

つまり、PCR検査では「今自分が感染しているかどうか」が分かるのです。

また、PCR法と同じ核酸増幅法による検査法で、迅速な検査ができる国産遺伝子技術のLAMP法の導入も増えてきています。

保険適用って聞いたことあるけど、費用はどのくらいなんだろう?

PCR検査は、検査の必要があると医師の診断を受けた場合のみ保険適用となります。
この場合、検査費用はかからないため、診察料など2,000~4,000円程度の一般的な受診費用のみとなります。

ただ、医師の判断無しで自主的に検査を受ける場合は3万円~4万円程度かかります。

この項の参照元:北海道大学病院内科総合クリニック人形町

抗原検査

抗原検査とは、新型コロナウイルスに対する抗体を用いて抗原を見つける検査のことで、30分程度と短時間で結果が出ることが特徴です。
PCR検査同様、「今自分が感染しているかどうか」が分かります。

ただ、PCR検査と違って増幅はできないため、検出には多くのウイルスが必要となります。
そのため、PCR検査と組み合わせて使用されることが多いです。

例えば、抗原検査で陽性となればPCR検査の必要なく陽性が確定になりますし、抗原検査で陰性となっても症状が続く場合や、発症10日目以降の場合にはPCR検査を追加で受ける、といった形です。

PCR検査同様、保険適用の場合は検査費用が掛かりませんが、自主検査の場合には、1万円程度かかります。

この項の参照元:厚生労働省

いろはにマネーの投資診断

抗体検査

抗体検査とは、新型コロナウイルスに感染していたかどうかを調べる検査で、新型コロナウイルスに対する抗体が体内にあるかどうかを採血をして調べることができます。

ただ、精度が他の2つに比べ低いことや、保険適用外となっているため、厚労省からも「期待されるような精度が発揮できない検査法による検査が行われている可能性もあり、注意が必要です」とされています。

保険適用外のため、抗体検査の費用は自主検査で1万円程度となっています。

この項の参照元:厚生労働省

投資家として、検査関連銘柄も知っておきたいなぁ!

新型コロナウイルス検査の関連銘柄

プレシジョン・システム・サイエンス (7707)

プレシジョン・システム・サイエンス(7707)は、血液や組織細胞などの検体から遺伝子(核酸)を抽出するための自動化装置(DNA自動抽出装置)を中心として、遺伝子研究の現場に対し様々な自動化装置を事業展開している企業です。

遺伝子の抽出技術に増幅・測定技術を組み合わせた全自動PCR検査システムを開発し、病院や検査センターなどの臨床診断分野も対象として販売をしており、注目されています。

栄研化学(4549)

栄研化学(4549)は20年4月に、検体より抽出したRNA から35 分で新型コロナウイルスを検出できる「体外診断用医薬品『Loopamp 新型コロナウイルス2019(SARS-CoV-2)検出試薬キット』」を発売しました。

20年6月には唾液を検体とした本試薬キットによる検査が可能になり、9月には月産50万テスト分を安定的に供給できる生産体制の整備を完了するなど、LAMP法を用いた検査試薬の安定供給により新型コロナウイルス感染症対策への貢献に努めている企業です。

エアトリ(6191)

ロバート秋山のCMでおなじみのエアトリ(6191)は旅行というイメージが強いですが、実はPCR検査(自由診療)指定医療クリニックであるTケアクリニック浜松町と提携しています。

エアトリグループのメディカル・サービス法人で検査予約代行サービスを提供する株式会社ピカパカが検査予約代行も請け負っています。

旅行業界だから大変かと思っていたけど、色々な事業展開をしているのね!

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