【投資初心者必見!】コロナ危機下で投資家が重要視する指標とは?

約 5 分で読み終わります!

記事イメージ画像

この記事の結論

  • 従来の投資家は、利益につながる収益性、成長性、生産性の指標を重要視してきた
  • 新型コロナウイルスによって安全性が分かる指標が注目されるようになった
  • 投資家の意識変化は脱株主主義に拍車をかけている

連日新型コロナウイルスでニュースは持ちきりです。

先進国では徐々に感染が収まってきているとはいえ、世界中で感染はまだ拡大しています。
そして家庭も企業もそれぞれが先行きの見通せない生活や経営を強いられています。

そんな中、投資の世界では今までとは異なった風潮も生まれつつあります
投資先を決めるのに今まで用いていた指標に変化が出てきているのです。

具体的にどのように変わってきたのか、確認していきましょう!

今まで重要だった指標ってなに?

まず、今までどのような指標が用いられてきたのか確認していきましょう。
これは「投資家が何を求めてきたか」を考えれば分かります。

例えば、投資家が株式に投資することで得られる利益は、大きく2つに分けることができます。
配当金などの「インカムゲイン」と、購入額と売却額の差額である「キャピタルゲイン」です。

こうしたインカムゲインやキャピタルゲインは、多くの利益をあげる企業から生まれる傾向にあります。

つまり、投資家が今まで企業に求めてきたのは「収益性」や、「成長性」「生産性」といった要素だったのです。

企業の収益が上がればインカムゲイン(配当)は増えやすく、成長性や生産性の向上は株価を上げるため、キャピタルゲインにつながるんだワン!

こうした要素を見るのに適した指標の紹介は下の記事で紹介しています。
ぜひ、こちらをご覧ください!

現在注目されてる指標は?

それでは、新型コロナウイルスで経済に大きな被害が出ている現在はどうでしょうか。

現在、多くの投資家はリスクの低い投資先を追い求めています。
そこで大切な判断基準になるのが、「安全性」です。

今回は、企業の財務状況の健全性を示す指標を3つご紹介します!

流動比率

流動比率と、は動資産を流動負債で割り、100を掛けた値のことを言います。

「流動」って言葉ばっかりでこんがらがりそう

流動比率の計算式

言葉の意味を整理すると以下のようになります。

  • 流動資産:1年以内に現金になる資産(現金、売掛金、在庫など)
  • 流動負債:1年以内に返済しないといけない負債(仕入負債、前受金など)

流動比率が高いということは、短期間に返済しないといけないお金より、短期間に得られるお金が多いことを意味します。
つまり、流動比率が高ければ、短期間での返済能力が高いのです。

一般的に流動比率が130%~150%あればその会社はひとまず安全だと言えます。

逆に100%を下回っている場合、今年度返済しないといけないお金が手元にないことになります。
最悪の場合、手元にお金があるのに会社が潰れてしまう黒字倒産を招きかねません。

LINE公式アカウントでは、記事の更新情報や今話題のニュース解説などを配信しています!

友だち追加

当座比率

当座比率は当座資産を流動負債で割り、100をかけた値のことです。

当座比率

流動比率と似ている気がする

当座資産とは流動資産のなかでも比較的簡単に現金になるものの総称です。
具体的には、現金、当座預金、受取手形、有価証券などが含まれます。

当座比率が高いということは、素早く現金を手に入れられるため、流動比率よりも正確な短期的返済能力を把握することができます。

実際、材料や製品が豊富に在庫にあり、流動比率が安全圏内にあっても必ずしも安全であるとは言い切れません。
なぜなら、製品の売れ行きが悪い場合、材料や製品は在庫のまま残り、1年以内に現金化できないこともあるからです。

材料や製品は、流動資産に分類されるため流動比率を上げる一方、当座資産には分類されないため、当座比率には変化をもたらさないんだワン!

固定比率

最後に紹介するのは固定比率です。

いままで見てきた流動比率と当座比率はいずれも1年以内という短期間の指標でした。
最後に見る固定比率は「1年以上」という長期間を見る指標です。

固定比率

固定比率は、固定資産を自己資本で割り、100を掛けた値です。

  • 固定資産:一度購入すれば長期間繰り返し使用可能な資産(土地、建物、ソフトウェアなど)
  • 自己資本:株主からの資金や事業で得た利益など、返済義務のないお金

固定比率は固定資産が自己資本でどれほど賄われているかを示す指標です。

固定比率が100%以下ということは、固定資産を全て会社で賄えているため、長期的な安全性が高いです。

一方、100%を超えている場合、固定資産を負債で賄っていることになります。

短期、長期、両方の目線が必要なんだね!

ちなみに、上で紹介した3つの指標ですが、いずれも貸借対照表を基に計算されています。
つまり、貸借対照表をきちんと理解できていれば、企業が健全に活動できているか否かの判断をすることができるのです。

貸借対照表についてもっと学習したい方は、こちらの記事をご覧ください!

投資家の意識に変化?

今回見てきた「収益性重視の投資」から「安全性重視の投資」への変化。
実はこの変化、「脱株主主義」への追い風の役割も兼ねているようなのです。

脱株主主義ってなに??

まず、株主主義とは「株主利益が最優先されるべきだ」という考えです。

一見、最もらしい考えに思えますが、この考えは様々な弊害が指摘されてきました。

例えば、株主利益として配当を優先しすぎると、会社で働く人たちの給料は伸びずらくなり、社員の働くモチベーションが低下しかねません。

さらに、投資家は利益を短期間で出すことを会社に期待します。
これにより、会社は長期的成長に不可欠な先行投資がしずらくなり、思うように業績を伸ばせなくなるかもしれません。

そこで新しく生まれた風潮が「脱株主主義」でした。

株主だけでなく、会社に関わる利害関係者(ステークホルダー)全員に利益が分配されることをよしとする、「公益資本主義(ステークホルダー資本主義)」という考えが重要視されるようになってきたのです。

ここ数カ月、新型コロナウイルスで多くの人が休業を強いられていることが報じられています。

こうしたニュースを聞いて、「配当金を下げて社員への休業手当の充実に注力すべきだ!」という声も増えているのです。

株主主義の考えからじゃ想像できないような発言だね!

利益だけでなく、財務の健全性、ステークホルダーとの関係、環境への対応(ESG)など、より広い視点での投資が今後は求められることになりそうですね。

LINE公式アカウントでは、記事の更新情報や今話題のニュース解説などを配信しています!

友だち追加