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【計量ファイナンス専門家インタビュー】投資初心者の資産運用方法とは|岡山大学 酒本隆太准教授

2024年から新しいNISAがスタートしたことに伴い、資産運用を始めてみたいと考える方も多いと思います。

とはいえ投資経験のなかった方には、どのような点を意識して取り組めばよいのか悩んでいる方も多いはず。

そこで今回は、岡山大学にて国際金融や実証ファイナンスの研究をされている酒本隆太准教授にインタビューを実施し、投資初心者の資産運用について考えをお聞きしました。

酒本隆太 准教授
酒本隆太 准教授

岡山大学 大学院社会文化科学研究科准教授
慶應義塾大学卒業、英国ヘリオット・ワット大学大学院博士課程修了(PhD)。大和住銀投信投資顧問株式会社、ワイジェイFX株式会社を経て岡山大学大学院 社会文化科学研究科 准教授に着任。その他、東京大学公共政策大学院(公共政策修士)、筑波大学ビジネス科学研究科(経営学修士)、英国エクセター大学大学院(優等経済学修士)で学ぶ。

投資家必見!計量ファイナンスの専門家が語るポートフォリオの組み方とは?

—弊社のメディアは初心者の方も多く見ており、ポートフォリオの組み方や、投資の始め方の部分で悩んでしまうことが多いと思いますが、何かコツはあるのでしょうか?

酒本准教授:資産形成の入口として、まずは2つのことを意識すると良いと思います。

1つ目は株式指数に連動するインデックス型から始めるということ、2つ目はタイミングを分散させて買うということです。

そして買うものとしては、全世界型のインデックスや全世界インデックスの多くの比率を占める、アメリカのインデックスに連動するものがおすすめです。

もちろん、勉強のために債券と株式のインデックス系を買ってみてアセットアロケーションをしてみたり、自分が興味のある企業の個別株を買ってみたりするのもとても良いと思います。

ただ、資産形成のために投資ということを考えるのであれば、いったん楽しみは忘れて全世界型のインデックスに目を向けると良いでしょう。

リスクが抑えられるという分散投資にデメリットはないのか?

—お話の中にあった分散投資について、リスクが抑えられるから初心者におすすめだということをよく耳にするのですが、デメリットはないのですか?

酒本准教授:デメリットとまでは言えませんが、リスクを分散しているつもりでも、中身を見てみると特定のリスクを取ってしまっていることがあるということには注意した方が良いでしょう。

例えば、全世界型のインデックスに投資をしていて、自分は全世界に投資をしているからリスクの分散ができていると思っていても、構成国を見てみると6割7割アメリカで、実はリスクが分散されていなかった、という話はよくあります。

自分が何のリスクを取っているかというのは、しっかり確認してほしいです。

—インデックスを買っただけでリスク管理ができていると思わず、その中に何が入っているかを個人投資家も知っておかなければならないということですね。

年代によってポートフォリオは変えるべき?

—これまでの話をを踏まえた上で、年代によってポートフォリオは変えるべきでしょうか?

酒本准教授:それは難しい問題ですよね。

一般的に、歳を取ってから株式の保有を多くして損をしてしまうと取り戻す機会がないため、保有を減らしていった方が良いという話があります。

しかし逆に、資産がある人だからこそある程度現金を持っていて、他をリスクのある投資に向けられるというようにも考えられます。

また過去のデータを見ますと、全世界に分散した形で株式を長期間持っている方はある程度報われているというデータもあります。

そのため、若い方は生活が苦しくならない程度で株式に資金を振り分けてみるのもよいでしょう

年齢が上の方がリスク資産を増やすかどうかについては個人の状況に依存しますが、ある程度リスク資産に投資をしたとしても、取り戻す時間はあると考えています。

為替を見るにあたって注目すべきニュースや指標は?

—為替を見るにあたって、知っておくべき知識などはありますか?

酒本准教授:株式では経済が成長して株式市場が全体的に大きくなるということがあります。

一方で為替は2国間の財やサービスの交換比率なので、相対的なものです。

そのため、両方の国の通貨価値が上がるということはないことは知っておくべきかと思います。

—そのような中で、どのようなニュースに注目すればよいでしょうか?

酒本准教授:例えば、ドル円を見るのであればアメリカと日本の金融政策は非常に重要だと考えています。

—もちろん金利差が注目されるトピックだと思うのですが、その金利差に影響を及ぼすもので特に見ておくべき経済指標はありますか?

酒本准教授:賃金と消費者物価のような物価の指標というのは、金融政策を決める上で重要な指標だと思うので、まずはそこから見ていただくというのが大切だと考えています。

—この指標について、過去のものを見ることはできると思いますが、将来を予測するのは難しい気がします。将来の予測にあたり、何か必要な知識などありますか?

酒本准教授:中長期的な動きを予測する場合には、購買力平価のような物価から計算されたものを見ていくのが良いと思います。

購買力平価から計算された為替の理論値は、探せば必ず見つかると思うので、ぜひ調べてみていただきたいです。

投資に興味を持つ若者へのメッセージ

—最近では、投資に興味を持っている若い方も増えています。若い世代に向けてのメッセージやアドバイスなどあれば伺いたいです。

酒本准教授:投資っていうと、すごい成功している話とかが出回っていると思うのですが、そのような話には騙されないでほしいですね。

銘柄によってはあり得ない話ではありませんが、普通に株式に対するリスクを取って期待できる年間のリターンは7%ほどだという基準は、1つ覚えていてほしいです。

—直近では新しいNISAも始まるということで、金融ビジネスに興味を持つ学生が多くなりそうです。金融ビジネスに関わる魅力について、酒本先生の視点から教えてください。

酒本准教授:世の中のいろいろな活動に間接的に関与できたり、場合によっては経済成長を促したり資源配分の効率化を促したりできるのも魅力だと思います。

私は金融の仕事や研究を始めて、世の中の多くのつながりを実感でき、それが非常に面白いと感じました。


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