・サイバーセキュリティって何?
・サイバーセキュリティ関連銘柄でおすすめはある?
このようなお悩みを解決します。
🔰いろはに結論
- サイバーセキュリティとは、重要なシステムや機密情報などを悪意ある攻撃から保護すること
- サイバーセキュリティ市場は順調に拡大してきており、これからも成長が期待されている
- サイバーセキュリティクラウド(4493)といった業績が良く将来性のある企業に注目!
多様なIT技術が発達した現代社会では、多くの人がスマートフォンやパソコンを使用しています。
実は、あなたの使用しているシステムやアプリケーションは、外部からの様々な脅威にさらされている可能性があります。
何かしら対策しないといけないよね…
そこで、重要になってくるのがサイバーセキュリティです。
今回は、サイバーセキュリティ市場と今後の見通し、今注目したいサイバーセキュリティ関連銘柄などをわかりやすく解説していきます。
2024年から始まる新NISAで日本企業への投資に興味のある方は、是非この記事で応援したいと思える企業を見つけましょう!
サイバーセキュリティ関連銘柄5選
▼クリックで解説箇所へ移動します。
- トレンドマイクロ(4704):「ウイルスバスター」などのセキュリティ対策ソフトを開発・販売する国内最大手のグローバルセキュリティソフト会社
- デジタルアーツ(2326):情報漏洩防止フィルタリングソフト国内最大手の情報セキュリティソフトメーカー
- グローバルセキュリティエキスパート(4417):セキュリティのコンサル・診断・教育・訓練を行うサイバーセキュリティ教育サービス会社
- サイバーセキュリティクラウド(4493):SaaS型Webサイトセキュリティで国内No.1のグローバルサイバーセキュリティメーカー
- ブロードバンドセキュリティ(4398):ITセキュリティに特化した監査・診断・対策を行うセキュリティサービス会社
<注意事項>
本記事は特定のテーマについての一般的な情報提供を目的としており、個別株式の売買を推奨、勧誘するものではございません。
また、本記事で紹介する企業(銘柄)はいろはにマネー編集部の判断で選出しており、紹介企業の将来性や株価を予測するものではなく、売買を推奨するものではございません。
投資判断は自己判断・自己責任にてお願い致します。
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サイバーセキュリティとは?【基礎知識】
サイバーセキュリティって聞いたことあるけど、よくわからないな…
セキュリティには大きく2つあり、それが情報セキュリティとサイバーセキュリティです。
情報セキュリティとは?
まず情報は、「CIA」という3つの要素が保たれることで正確性や信頼性が向上します。
- 機密性(Confidentiality)
ある情報へのアクセスを認められた人だけが、その情報にアクセスできる状態を確保すること - 完全性(Integrity)
情報が破壊・改ざん、または消去されていない状態を確保すること - 可用性(Availability)
情報へのアクセスを認められた人が、必要な時に中断することなく情報にアクセスできる状態を確保すること
情報セキュリティでは、この「CIA」の状態を守るために情報をどう扱えばよいかを考えています。
例えば、ソフトウェアを常にアップデートしたり、パスワードを複雑にして使いまわさないようにすることが情報セキュリティだね!
サイバーセキュリティとは?
サイバーセキュリティとは、「Cyber(コンピューター・ネットワークに関する)+ Security(安全・保障・防衛手段)」を組み合わせた用語です。
そして、情報セキュリティの3要素である「CIA」の脅威となる原因に対処するという考え方になります。
セキュリティ対策ソフトをインストールしたり、不正侵入検知・防止システムを導入したりすることだね!
情報セキュリティの中に包含されている概念がサイバーセキュリティというイメージだワン!
なんだか専門的で難しいな…
総務省によると、広義的にサイバーセキュリティとはインターネットやコンピューターを安心して使い続けることができるように必要な対策をすること、と説明されています。
例えば、サイバーセキュリティ初心者のための三原則として「ソフトウェアの更新」「IDとパスワードの適切な管理」「ウイルス対策ソフト・サービスの導入」が推奨されています。
サイバーセキュリティ市場の動向は?【今後の見通し】
サイバーセキュリティは、業務のDX化を確実に成功させ強化していくために、すべての企業が取り組まなければならないテーマです。
デジタル環境が進化し、生活様式も法人・個人を問わず急速に変化していく中で、一層セキュリティ意識が問われる風潮が高まっています。
データリスクや脅威に対する意識の高まりに後押しされ、世界のサイバーセキュリティ市場はここ数年で堅調な成長を見せてきました。
2022年から2027年までの予想CAGRは10.92%と、高い市場成長予想になっています。
さらに、サイバー攻撃の増加はもちろん、IoTなどを含むデバイス、SaaSサービスやECサイトなどのWebサイトといった攻撃対象の増加、身代金の要求などサイバー犯罪のビジネス化が進み、サイバーセキュリティの採用が更に加速すると予想されています。
市場は今後も力強く成長していくって予想されてるけど、その中でも北米地域は圧倒的なんだって!
また、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大をきっかけに、リモートワークやオンライン授業、DXなどのセキュリティ上の脆弱性がより明らかになりました。
近年では、次のような事例が目立ちました。
- 国家機関などを狙ったサイバー攻撃
- 企業の機密情報の漏洩被害
- 暗号資産の流出などをはじめとする特定の企業や組織を狙う標的型攻撃
- 新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延を利用したフィッシング詐欺
中でも、暴露型の二重脅迫を行うランサムウェアといわれるサイバー攻撃が目立ったワン!
日本でも、大企業の取引会社を攻撃し、結果として全工場などの稼働の停止が余儀なくされるなど、サプライチェーン環境を狙った事件が注目を集めました。
このように、サイバー攻撃などによるデータ侵害のコストが上昇してきていることからも、市場の拡大が予想できます。
コストには、データ侵害の発見と対応のコスト、ダウンタイムと収益損失のコスト、ビジネスとそのブランドに対する長期的な評判悪化のコストが含まれるワン!
多くの場合、企業のもつ個人情報が侵害されると顧客の信頼が失われ、規制による罰金が科されたり法的措置が取られることもあります。
多様なテクノロジーの存在によって生じるセキュリティー・システムの複雑性や、社内の専門知識の欠如によって、これらのコストはさらに増加してくるでしょう。
このような背景を受け、セキュリティ対策は従来のような各端末の防御や、ネットワーク環境下を各領域に分けた境界線によって守る境界防御対策だけではもはや十分とは言えません。
近年では、侵入を前提とした脅威の可視化や深い分析による事後対策も含む対応等の需要が拡大しています。
包括的なサイバーセキュリティー戦略を採用している組織はより効果的にサイバー脅威と闘うことができ、データ侵害が発生した場合でも早急に対応して影響を最低限にできます。
ソフトウェアが主役の現代で、企業や組織が適切なサイバーセキュリティ対策を取ることは当然必要になるよね!
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サイバーセキュリティ関連銘柄5選【日本株】
投資テーマとして面白そうだけど、サイバーセキュリティ関連企業って何があるのかな?
サイバーセキュリティ関連銘柄を解説するうえで、まずは一覧表で5社を紹介します。
銘柄 | 銘柄コード | 市場 | 株価 | 時価総額 | PER | CAGR |
---|---|---|---|---|---|---|
トレンドマイクロ | 4704 | 東証プライム | 8,207円 | 1兆1,440億円 | 66.2倍 | 13.4% |
デジタルアーツ | 2326 | 東証プライム | 4,755円 | 672億円 | 18.7倍 | 23.7% |
グローバルセキュリティエキスパート | 4417 | 東証グロース | 4,750円 | 360億円 | 50.2倍 | 37.3% |
サイバーセキュリティクラウド | 4493 | 東証グロース | 2,203円 | 208億円 | 56.0倍 | 38.0% |
ブロードバンドセキュリティ | 4398 | 東証スタンダード | 1,272円 | 58億円 | 12.7倍 | 16.6% |
CAGRは、3年間の売上高年平均成長率
サイバーセキュリティクラウドとブロードバンドセキュリティなら、1単元10~25万円程度で投資できるので、新NISAで投資しやすいですね。
では、それぞれの企業について詳しくみていきましょう。
トレンドマイクロ(4704)
トレンドマイクロは、日本や北米、欧州やアジア、中南米地域などで幅広くサービスを提供する国内最大手のグローバルセキュリティソフト会社です。
個人向けセキュリティ対策ソフト「ウイルスバスターシリーズ」や法人向け統合サイバーセキュリティプラットフォーム「Trend Micro One」などを開発・販売しています。
株価も右肩あがりで推移しているね!
売上高は10期連続増収を達成しており、2023年12月期も過去最高を達成する見込みです。
10年間のCAGRは売上高は23.8%、営業利益で13.9%と安定的に成長を続けています。
しかし、海外での売上が60%を占めており、2022年度は円安の影響で利益が圧迫されました。
円安によって、人件費やクラウド利用コストなどの売上原価や販管費が増加するワン!
取り組んでいる新規事業としては、5Gセキュリティ分野とAutomotiveセキュリティ分野があります。
2018年よりNTTドコモと次世代通信5Gを使う実証実験を行い、現在では台湾の空港でプライべート5G環境のセキュリティ保護を提供しています。
また、2018年にパナソニックと、2021年には日立・日本マイクロソフトとの自動運転車やコネクテッドカー向けのサイバーセキュリティソリューションの共同開発に合意しました。
自動運転や5Gみたいな分野でもセキュリティは活躍するんだね!
デジタルアーツ(2326)
デジタルアーツは、企業・公共・家庭向けにネットセキュリティソフトの企画・開発・販売を行う情報セキュリティソフトメーカーです。
企業・官公庁・学校・家庭向けに有害サイトをブロックするフィルタリングソフトを国産で初めて開発・提供しており、情報漏洩防止フィルタリングソフトでは国内最大手の企業となっています。
国内学校の3分の2で利用されているんだって!
主力サービスは次の3つです。
- Webフィルタリングソフト「i-FILTER」
- 電子メールフィルタリング「m-FILTER」
- ファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」
2023年3月期の業績予想では2桁の増収増益が公表されています。
10年間のCAGRは売上高35.9%、営業利益で59.9%と安定的かつ勢いのある成長をしています。
また同社は積極的な株主還元が特徴であり、2024年3月期も10期連続増配を計画しています。
アジア・北米市場への進出に注力していて、海外での売上拡大に注目だワン!
グローバルセキュリティエキスパート(4417)
グローバルセキュリティエキスパートは、中堅・中小企業にサイバーセキュリティ教育や関連サービスを提供する企業です。
2021年12月に上場したばかりで、ビジネスブレイン太田昭和(9658)の子会社、兼松エレクトロニクス(8096)の持分法適用会社となっています。
この2社で約70%超の株式を保有しているワン!
同社事業は次の4つで構成されています。(数値は売上高構成比)
- 教育事業(19.0%)
セキュリティ訓練サービスやセキュリティ教育講座 - コンサルティング事業(28.2%)
民間企業や官公庁向けのコンサルティングサービスや脆弱性診断サービス - セキュリティソリューション事業(28.3%)
セキュリティ製品の導入、運用サービスなど - ITソリューション事業(24.6%)
ITインフラ構築、バイリンガルSESサービスなど
2024年3月期第2四半期では売上高24.6%、営業利益51.8%と過去最高の増収増益となりました。
営業利益率も過去最高の19.4%を達成しており、高収益体質が伺えます。
中堅・中小企業におけるセキュリティ対策ニーズやIT企業・SIerにおけるセキュリティ教育ニーズが飛躍的に向上している現状で、年率25%の売上成長を目指しています。
強固な経営基盤で持続的な成長が期待できるね!
サイバーセキュリティクラウド(4493)
直近で株価は上昇傾向にあるワン!
サイバーセキュリティクラウドは、世界有数のサイバー脅威インテリジェンスと人工知能(AI)技術を活用した、WEBアプリケーションのセキュリティサービスを全世界に向けて提供している企業です。
主に5つのプロダクトを展開しています。
- クラウド型WAF「攻撃遮断くん」
- パブリッククラウド WAF自動運用サービス「WafCharm」
- AWS WAF 専用ルールセット「AWS WAF Managed Rules」
- 脆弱性情報収集・管理ツール「SIDfm」
- AWS環境フルマネージドセキュリティサービス「CloudFastener」
中でも、Webサイトへのサイバー攻撃の可視化・遮断ツール「攻撃遮断くん」は同社の主力サービスとなっています。
外部からのサイバー攻撃を遮断し、個人情報漏洩・改ざん・サービス停止などから企業のWebサイトを守るクラウド型サービスで、導入社数やサイト数で国内1位を獲得しています。
経常収益の約半分を「攻撃遮断くん」が生み出しているんだよ!
2023年12月期第3四半期決算では、売上高前年同期比36.5%、営業利益81.4%の増収増益で着地しました。
すべてのプロダクトでユーザー数は増加しており、通期決算予想でも増収増益予想になっています。
営業利益率も21.1%と高い水準にあるワン!
同社は2025年に向けて、売上高の年平均成長率30%以上、営業利益を3倍超(2021年比)に拡大する計画を掲げています。
そんな中、AWS WAF Managed Rules SellerやAWSによる共同販売プログラムに日本のメーカーでは唯一選ばれました。
また、2022年11月よりAWS MarketplaceでAWS専用のWafCharmを販売開始したことにより、海外の販路がさらに拡大することが期待されます。
黒字を確保しながら、グローバル売上比率を全体の10%まで引き上げるんだって!
ブロードバンドセキュリティ(4398)
ブロードバンドセキュリティは、ITセキュリティサービスに特化したトータルセキュリティサービスプロバイダーです。
SBIホールディングスの子会社で、さっき紹介したグローバルセキュリティエキスパート(4417)と2022年から資本業務提携しているよ!
同社は3つのサービスカテゴリを核にサービスを展開しています。
- セキュリティ監査・コンサルティング
クライアントシステムの可視化・抽出・課題解決を目的とした組織全体に対するセキュリティ支援サービス - 脆弱性診断
クライアントシステムに潜む脆弱性の有無を検証し、リスクを分析したうえで改善案を提示するサービス - 情報漏洩IT対策
慎重かつ堅実な継続的作業を求められるセキュリティ運用を、セキュリティのプロフェッショナルが24時間365日体制で支援
サービスプロバイダーとしてのニュートラルな立場から、高品質・最先端の技術力で対応できることが特徴です。
豊富な実績もあって、クライアント個別のニーズやスピードに応えることができる柔軟な体制が整っているよ!
2023年6月期通期決算では、売上高前期比13.2%、営業利益4.5%の増収増益でした。
これにより10期連続での増収となり、5年間のCAGRは売上高で15.5%、営業利益で5.6%となっています。
2023年6月期は、売上高、営業利益共に過去最高を更新したワン!
サイバーセキュリティ関連銘柄に投資するには?【証券会社】
サイバーセキュリティ関連銘柄を実際に取引するにはどうすればいいの?
サイバーセキュリティ関連銘柄に投資するには、まず証券口座を開設しましょう。
ネット証券なら初心者でもスマホ1台で開設〜取引ができるのでオススメです。
今回は、いろはにマネーがおすすめする以下のネット証券3社についてご紹介いたします。
SBI証券【業界最大手】
SBI証券の特徴
- 国内株式個人取引シェアNo.1
- 単元未満株の買付手数料が0円
- 最低取引手数料が0円
- 取引でTポイントやPontaポイント、Vポイントなどが貯められる
- 全IPO企業のうち97.5%を取り扱い(2022年3月通期)
SBI証券は、いろはにマネーの「おすすめの証券会社」アンケートで総合1位を獲得しており、ユーザー満足度の高さも特徴のネット証券です。
また、SBIグループ全体で口座開設数は1,000万突破と、日本最大級の証券会社となっています。
2022年7月4日からS株(ミニ株)の買付手数料が完全無料になりました。
これまでの買付手数料は、取引翌月にキャッシュバックされるため実質無料でしたが、取引する際には手数料(0.55%)を支払う必要がありました。
SBI証券のS株(単元未満株)は、今までよりもさらに、初心者に優しく、経済的にも買付しやすくなったのです。
Tポイントを使えたり、取引手数料も業界最安値水準であったりとメリットが多い証券会社なので、これから株式投資を始める方は是非口座開設しておきましょう。
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【まとめ】サイバーセキュリティ関連銘柄に注目!
サイバーセキュリティ関連銘柄について、よくわかったよ!
この記事では、サイバーセキュリティの基礎知識や市場動向、関連銘柄について詳しく解説してきました。
最後に、本記事の重要なポイントを振り返っておきましょう。
サイバーセキュリティ関連銘柄に興味のある方は、まずは以下の5社を調査してみましょう!
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