プライベートエクイティ(PEファンド)とは?投資家が知っておくべき知識を解説!

プライベートエクイティ(PE)_アイキャッチ

・PE投資って何?
・大手のPEファンドはどこだろう?

このようなお悩みを解決します。


この記事の結論

  • プライベートエクイティ(PE)とは、取引所で売買されていない未公開株のこと
  • PE投資は企業価値を向上させ、売却益で儲ける
  • PE投資には大きく分けて4種類ある

あなたは、「株式」が東証など証券取引所以外でも売買できることをご存じでしょうか?

株って言うと、株式市場の話だと思っていたけど…

個人投資家は目にすることが少ないかもしれませんが、取引所で売買されていない未公開株もあります。

それがプライベートエクイティなの?

今回はプライベートエクイティ(PEファンド)の概要や企業がPE投資を受けるメリット・デメリット、代表的なPE会社を紹介します。

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プライベートエクイティとは

PE見出し1

そもそもプライベートエクイティ(PE)とは、非上場企業の株式のことです。

一般に上場している企業の株式は証券取引所で株式公開され、売買されています。

一方で非上場企業の株式は「未公開株」と呼ばれ、創業者やその親族、取引先などが保有し、証券取引所で売買できないのが特徴です。

取引所で売買できない未公開株は、当事者間の合意によって売買が成立するんだワン!

プライベートエクイティ(PE)投資とは、非上場企業に投資することを指します。
※上場企業に投資し、非公開化する例もあります。

PE投資をする投資会社や機関投資家のことをPEファンドと呼び、PEファンドは投資した企業の価値を上げ、株価が上昇した際に売却し利益を得ます。

具体的には、PEファンドは経営のコントロールを握るために100%近い株式を取得し、投資した会社の株価が5年程度で3倍になることを目指して経営します。

PEファンドが集める資金は通常100億円を超え、いわゆるグローバルPEファンドの場合は数千億円以上にもなります。

100%近い株式を取得して、完全な経営権を握ってその企業を再興させるんだね!

日本で投資ファンドが注目され始めた1998年頃は、「ハゲタカ」ファンドとも揶揄され、ネガティブな印象を持たれることもありました。

投資後に従業員を一斉解雇したり、取引相手との一方的な契約打ち切りなど極端な例も多くあったためです。

他の利害関係者の犠牲を厭わない姿が、屍肉を漁る貪欲なハゲタカを連想させたのです。

しかしファンド側もそれを意識して改革方法を改善してきたため、現在ではPEファンドに対するネガティブな印象は薄れています。

なぜPE投資を受ける?

なぜPE投資を受ける企業があるの?

PE投資を受ける企業としては、PEファンドで働く経営のプロが介入してくれることで、自社内では賄えなかった経営改善やノウハウを得られます。

さらに上場準備もしてもらえるため、投資を受ける企業とPEファンドの関係は、win-winな場合が多いです。

また、銀行から融資を受けるよりも資金調達しやすい点も特徴的です。

銀行の融資とPE投資は何が違うの?

銀行からの融資を受けるには、信用と担保が必要です。

事業計画書の他に損益計算書や貸借対照表、資金繰り表、試算表を提出する必要があり、細かく審査されます。

一方でPE投資は成長した際に株式を売却することで資金回収ができるため、将来性を見込んで行う出資となります。

投資を受けるには事業計画書などを提出する必要はありますが、銀行の融資とは審査基準やポイントが異なり、ビジネスモデルが重要視される傾向があります。

PE投資の成長支援によって財務状況が向上したら、借入も受けやすくなるんだワン!

PE投資の対象

具体的にどこに投資するんだろう?

PE投資の対象になる代表例は以下の通りです。

  • 大企業の子会社/非主流部門
  • オーナー系中堅・中小企業
  • ベンチャー企業・スタートアップ企業

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①大企業の子会社/非主流部門

既に市場規模が大きく、企業価値のある大手企業でもPE投資の対象になることは多いです。

子会社や非主流部門が業績不振な際、大企業としてはそれらを売却したいと考えていることもあります。

そうした大企業の業績不振な子会社や部門に対し、PEファンドが潜在能力や将来性があると判断した際、売却の受け皿となり、企業価値を上げてIPOをしたり、企業売却を行ったりします。

②オーナー系中堅・中小企業

オーナー系中堅・中小企業では後継者不足が深刻化しているため、PE投資の対象になることが多いです。

家業を親族が継ぐのが当たり前だった時代は過去の話となり、現代では優れた技術や商品があるにも関わらず、後継者が見つからずに廃業を迫られている企業が増えています。

このような企業に対し、PE投資を行うことで企業価値を上げ、M&Aを目指して企業の存続の手助けをします。

③ベンチャー企業・スタートアップ企業

ベンチャー企業は、専門性の高い分野の商品やサービスを持っているにも関わらず、経営のノウハウが欠如している場合が多いです。

そのため営業や資金調達で成果を出せず事業拡大ができていない場合、PEファンドが経営や上場のサポートを行い、ノウハウを残しつつ、IPOを目指してPE投資を行います。

どの種類でも、企業価値向上への貢献を目指しているんだね!

PE投資の種類

次に、PE投資の種類を見ていきましょう。

PE投資にもいくつか種類があるの?

PE投資を行う企業にも、その目的ごとに種類があります。

今回は以下の4つについて紹介します。

  • ベンチャーキャピタル
  • バイアウト投資
  • 企業再生投資
  • ディストレス投資

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルは、ベンチャー企業やスタートアップ企業への投資を対象としています。

PE投資は主に、ある程度成熟した企業を対象にしたバイアウト投資や企業再生投資を指すことが多いですが、ベンチャーキャピタルもPE投資の一種です。

ベンチャーキャピタルは取得する株式を半分以下に抑えることも多く、この点は他のPE投資より柔軟であると言えるでしょう。

日本のベンチャーキャピタルは金融機関が経営する関連会社や、商社や通信企業などの関連会社が運営するベンチャーキャピタル、どこにも属さない独立系ベンチャーキャピタルなどがあります。

創業初期のベンチャー企業やスタートアップ企業は銀行からの融資を受けにくいため、資金調達が難しい場合が多いです。

しかしベンチャーキャピタルからの出資を得られれば、早期に事業拡大をして、市場シェアの獲得や競合に差をつけることもできるでしょう。

スピードが必要な事業はベンチャーキャピタルがいいね!

②バイアウト投資

バイアウトは、「買収」「買い占め」という意味があります。

バイアウト投資が対象としている企業は、ある事業は軌道に乗っているが、経営不振や後継者不足といった問題を抱えている企業です。

経営に参画することで、業績不振な事業の切り出しによるリスク軽減や企業戦略の実行を円滑に行います。

そして企業再生を進め、企業価値を高めることで売却益を得ます。

技術や成長力があっても経営不振を起こしている中小企業は多いですが、銀行はそのようなリスクのある企業に融資はできません。

そこで企業存続のためにバイアウト投資を行うことは非常に有効と言えるでしょう。

③企業再生投資

企業再生投資は、新規事業の失敗や債務超過によって経営不振に陥っている企業を対象としています。

バイアウト投資の対象は経営不振を起こしていても事業が軌道に乗っています。

しかし企業再生投資の対象は、赤字続きのように事業自体が不振に陥っている企業であるため、株式を割安で購入できます。

そのため株式を割安で購入できるという利点がある一方で、企業再生に失敗すれば損失が発生するリスクもあります。

ハイリスク・ハイリターンな投資なんだね…

再生方法は、「ターンアラウンド」と「ワークアウト」の二種類があります。

「ターンアラウンド」とは、事業構造・組織構造・収益構造といった企業の本質から変革を行い、中長期的に企業価値を向上させる施策です。

一方で「ワークアウト」とは、財務リストラクチャリングなどを中心に短い期間で結果を出す方法です。

財務リストラクチャリングとは、貸借対照表上の無駄な数字を削減し、効率的な財務内容を目指すための作業だワン!

④ディストレス投資

ディストレス(distressed)は、「困窮した」「行き詰まった」という意味があります。

ディストレス投資は、破綻寸前や既に経営破綻を起こしている行き詰まった企業を対象にしています。

PE投資の中でも特に経営状況の悪い企業を対象としているということです。

その企業が発行した株や債権(ディストレス証券)を買い取り、経営再建を行ってから売却します。

経営再建に失敗した際の損害は大きく、失敗する可能性も大いにあるため、かなりハイリスク・ハイリターンな投資になります。

ディストレス投資は専門のヘッジファンドが行うのが主流で、専門知識を要するため一般投資家が参入しづらく、競合も少ないのが特徴です。

経営再建のために積極的に経営に参画する場合もありますが、1つの投資先に集中しすぎず、リスク分散させるファンドもあります。

銀行の融資はリスクが大きいと受けられないけど、PE投資は色々なリスクに対応したものがあるんだね!

\個人でも未公開株投資が出来る/

厳正な審査を通過した将来性あるベンチャー企業に投資ができる、日本初の株式投資型クラウドファンディング!

PE投資を受けるメリット・デメリット

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でも、企業としてPE投資を受けるのに抵抗は無いのかな?

ここでは企業がPE投資を受けるメリット・デメリットを整理しましょう。

メリット

メリットは以下の4つです。

  • 資金提供を豊富に受けられる
  • 手厚い経営支援を受けられる
  • 事業承継問題を解決できる
  • IPOサポートを受けられる

それぞれ詳しく解説します。

資金提供を豊富に受けられる

資金提供を豊富に受けられることは、PEファンドを利用する最大のメリットと言えます。

PEファンドに株式を売って資金調達をするため、企業価値に見合った資金を調達することが可能となります。

銀行から受ける融資と異なり、利子や返済期限などを気にせず経営に集中できる点もメリットです。

手厚い経営支援を受けられる

PEファンドの目的は、購入したときよりも高い株価で売却し、利益を獲得することです。

株価は企業価値が高くなれば向上するため、PEファンドは専門家の派遣や経営戦略の構築など様々な経営支援を行います。

投資経験の豊富な専門家の質の高いサポートを受けられるだけでなく、PEファンドが株式を売却した後も企業にはそれらのノウハウが残ります。

また、投資を受けている期間はPEファンドから経営に関する質問を受ける機会が多く、企業が抱える課題が明確になります。

その課題に向き合うことでガバナンスも強化されるワン!

事業承継問題を解決できる

中小企業は後継者不足に悩んでいることも多く、経営が軌道に乗っていても、その代で廃業を考えている企業は少なくありません。

そこでPEファンドは、人材紹介やM&Aによって事業承継問題を解決できます。

PEファンドはこれまでの投資経験から様々な業界や企業、経営人材と繋がりがあるため、必要な人材を紹介することが出来るのです。

M&Aでも将来性のある事業を存続させることができるね!

IPOサポートを受けられる

PEファンドはM&AやIPOのイグジットによる資金回収を目的に投資をしています。

ゴールがIPOの場合には、企業にIPOの知識がなくとも、詳しいプロの助言やサポートによってIPOを実現することができます。

デメリット

デメリットは主に以下の2つです

  • いずれイグジットしなければいけない
  • 経営の自由度に制限がかかる

2つを詳しく見ていきましょう。

いずれイグジットしなければいけない

繰り返しになりますが、PEファンドはM&AやIPOによる資金回収を目的に出資しています。

つまり、PEファンドから出資を受けるということは、イグジットを目指すことになります。

長期にわたり自身で経営をすることを考えている場合、PEファンドを活用しての資金調達や経営改善は最適ではないかもしれません。

経営の自由度に制限がかかる

PE投資を受けるとPEファンドが株主になり、多くの場合9割以上の株式を所有されるため、PEファンドの意思決定に従わなくてはなりません

PEファンドを利用するメリットは多くありますが、都合よく利用できるとは言えません。

経営者が思い通りの経営をしたい場合でも、PEファンドは利益に直結する行動を選択すれば、衝突が起きる可能性があります。

かつての「ハゲタカ」と呼ばれるような手法を取るPEファンドはあまり存在しませんが、経営者が自分の思うように経営をしたい場合は、PEファンドの利用は向いていないでしょう。

代表的なPEファンド

PE見出し3

国内には様々なPEファンドが存在しますが、その中でも代表的なものを4つのジャンルに分けて紹介します。

外資系

ファンド名設立年/場所投資先
カーライル1987年/ワシントンD.Cおやつカンパニー、モンクレール
ベイン・キャピタル1984年/ボストン大江戸温泉ホールディングス、ドミノ・ピザジャパン、すかいらーく
ブラックストーン1985年/ニューヨークアリナミン製薬、あゆみ製薬
KKR1976年/ニューヨーク日立国際電気、日立工機、パナソニックヘルスケア
ペルミラ1985年/欧州スシローグローバルホールディングス、ジョンマスターオーガニック

カーライルは2014年に約200億円でおやつカンパニーの経営権を取得し、2020年に売却を予定していましたが、未だに売却できていない状態です。

売却金額は3億から4億ドル(320億円から430億円)と推定されています。

売買できれば、約1.5~2倍も企業価値を上げたことになるね!

国内独立系

ファンド名設立年投資先
アドバンテッジ・パートナーズ1992年やる気スイッチグループ、東京スター銀行、クラシエホールディングス、ポッカコーポレーション
ユニゾン・キャピタル1984年東ハト、エノテカ、シダックス
エンデバー・ユナイテッド1985年株式会社ツムラ、日本ピザハット、東急建設株式会社
インテグラル1976年APAMAN、スカイマーク、キュービ―ネットホールディングス

ユニゾン・キャピタルは国内最大のワイン専門商社であるエノテカを2011年にTOBで投資を開始しました。

買付価格は1株当たり12万円!

買収後は次世代経営チームを組成し、ECや海外展開による売上成長を目指し、2015年にアサヒビールへ譲渡しました。

アサヒビールのワイン事業の売上高は約144億円(14年12月期)である一方、エノテカのワイン事業売上高は173億円(2014年3月期)でした。

アサヒビールはエノテカの買収で、ワイン事業を2倍以上に拡大できました。

国内金融機関系

ファンド名設立年投資先
みずほキャピタル・パートナーズ2000年株式会社イグアス、日本ビューホテル株式会社
ポラリス・キャピタル・グループ2004年株式エルビー、株式オーネット
日本産業パートナーズ2000年VAIO株式会社、キューサイ株式会社
T Capital Partners1991年三起商行、バーニーズジャパン

みずほキャピタル・パートナーズはこれまで累計871社も上場させてきました。

また 日本産業パートナーズはVAIO株式会社を2014年にソニーから譲渡され、現在も投資中です。

8年も投資を続けているのは長いね。

国内商社系

ファンド名設立年投資先
丸の内キャピタル2008年タカラトミー、成城石井
三井物産企業投資2003年ランドスケイプ、日本イトミック
アイ・シグマ・キャピタル2000年ジャッカル、スイートスタイル

丸の内キャピタルは2011年に成城石井を約420億円で買収したのちに、2014年にローソンに550億円で売却しました。

丸の内キャピタルは成城石井をより高値で売却するためにIPOなども考えていましたが、市場での価格が予想より低く、ローソンへの譲渡が決まりました。

【まとめ】PE投資とは

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この記事では、プライベートエクイティ(PEファンド)の概要や投資対象・種類などについて簡単に解説致しました。

PE投資について理解できたよ!

最後に重要なポイントをまとめます。

  • プライベートエクイティ(PE)とは、取引所で売買されていない未公開株
  • PE投資は企業価値を向上させ、売却益で儲ける
  • PE投資には大きく分けて4種類ある

PE投資はかつて「ハゲタカ」と呼ばれていた頃とは大きく変わり、国内でのPE投資は成長傾向にあります。

最近ではPEファンドがベンチャー企業にマイノリティーで投資する例も増えてきていて、投資家の垣根が無くなりつつあります。

僕とか個人投資家は、ベンチャー企業に投資できないのかな?

最近では株式投資型クラウドファンディングを使うことで、個人投資家でも未公開株投資が出来るようになっています。

興味がある方は、大手サービスのFUNDINNOを見てみるのがおススメですよ!

\個人でもベンチャー投資が出来る/

厳正な審査を通過した将来性あるベンチャー企業に投資ができる、日本初の株式投資型クラウドファンディング!

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