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サンウェルズ(9229)【IPOインタビュー・上場企業紹介・初値予想】

2022年6月には12社が新規上場予定となっています。

今回は、 6月27日に東証グロースに上場予定のサンウェルズ(9229)をご紹介します。

サンウェルズは、有料老人ホームなどの介護事業を運営する企業です。

想定時価総額は227.8億円で、東証グロースに上場します。

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企業からのメッセージ

7月27日(水)、株式会社サンウェルズの苗代社長へインタビューを実施しました。

インタビューでは上場後の戦略や、個人投資家へのメッセージなどを伺いました。

苗代社長

代表取締役社長 苗代 亮達氏

1973年7月石川県生まれ。
大学在学中に腎臓病を患い中退を余儀なくされる。以降19歳から25歳までの間、闘病生活の為定職に付けない日々を過ごす。
病状から回復した26歳の時に自身の闘病生活から病気の方に役立つサービスを作りたいと思い、父の会社である(有)アイテムを引き継ぎ、介護保険対象者向けの住宅改修事業を開始する。
以降2006年(株)ケア・コミュニケーションズ、2007年(株)セントラルケアスタッフ、2008年(株)サライを創業し、2011年3社合併し(株)サンウェルズを設立し、地域にない新しい介護サービスを次々に展開し現在に至る。

初値・株価へのコメント

良い評価を頂いていると感じています。

投資家の皆様との対話やIRを通じて様々な質問やご指摘をいただき、身が引き締まる思いです。

事業の中で我々も気付いてなかった優位性やリスクなど、非常に良い気付きを得ています。

私自身が勉強させて頂いているつもりで、今の株価に恥じない成長を堅実にしていきたいと思います。

初値は2,300円で、7月末の終値は3,920円と70%程上昇しているワン!

IPOの目的

そもそも、なんでIPOしたんだろう?

1番の目的は採用力をつけたいということです。

5年程前からIPOを準備し、同時に採用に対する施策も様々行なってきました。

その結果、応募数も多く、質の高い人材を採用できているような状況です。

ここからさらに社会的信頼を得て、採用力をつけていきたいと考えます。

また、今後はマーケティングやPR、内部監査など専門人材の獲得にも力を入れたいと思っています

採用を増やして、事業を拡大するのかな?

現在、パーキンソン病の重度の患者さんは約14万人いますが、その内の約30パーセントの約4万人が施設に入居されています。

逆に言うと、まだ7割の在宅で治療されている方へは弊社のサービスを届けられていないという状態です。

そういう方に向けて保険を使わないサービスの開発というのも進めています。

我々のようにパーキンソン病の方を施設でお預かりし、様々なデータを取ることができる会社は日本中に当然ないですし、世界にもないんですね。

なので、この貴重なデータを各大学病院の先生方と研究を進め、これを生かしたサービスを次のステップとして作っていきたいという風に考えてます。

上場までの道のり・創業経緯

きっかけとしては、私が19歳から25歳までの間、難病指定されてる腎臓病にかかり苦しんだという経験があります。

闘病生活をして定職にも就けなかったという経験から、こういう病気の方のお役に立てるような事業をやりたいという想いでスタートしました。

最初は建築屋さんを始め、ご高齢の方のおうちに行って手すりを自分で取り付けるなどしていました。

介護保険がちょうど始まったことで、手すりの設置費用の9割ほどが国から助成されて多くの方が手すりを整備されたんです。

それで介護施設の方とも色々お話する機会があったのですが、介護施設の方々から「介護を実際にやってみないか」と言われまして。

そういった方が退職して弊社に来てくれて、私も建物を造って始めたというような経緯でスタートしました。

意外なところから始まったんだね!

最初は本当に小さい認知症の方向けのデイサービスから開始したのですが、地域に無かったということもあり、非常にたくさんの方に来ていただきました。

この経験から、「地域に無いサービスをいち早くやるとこんなに喜んでもらえるんだ」ということに気付きました。

そこからリハビリのデイサービスや、お泊りができる施設、医療に対応できる介護施設など次々と地域発で作っていきました。

次第に患者さんのお声を聞いていると、「専門の介護もしてほしい」「専門の治療を受けたい」というような声が非常に多くありました。

パーキンソン病の方はリハビリが非常に有効で、在宅ではリハビリや専門医の治療が受けられていても介護施設に入ると受けれなくなってしまうんですよね。

それで患者さんやご家族、専門医の先生などに聞きに行きまして、「やっぱり特化した施設を作った方が絶対に良い」と思いました。

その後は関東で1番、関西で1番、福岡で1番、札幌で1番、北陸で1番、など専門医の先生に相談させて頂き、先生方にもジョインして頂きました。

それがきっかけで今に至ります。

患者の声に寄り添った結果生まれたのが「PDハウス」なんだワン!

今後の注目点

投資家としては、何に注目すれば良いのかな?

1つ目は出店による売上・利益の成長です。

前期(2022年3月期)は6店舗、今期は8店舗、来期も8店舗の新規出店と、更なる出店に向けて動いているところです。

基本的に店舗数が増えると、1店舗あたりの販管費が減るので利益率が向上していくモデルになっています。

2つ目は、集客スピードが速く、足元の施設のほとんどでオープン前に8割9割の部屋が埋まる状況になっている点です。

3か月で単月黒字、10か月で累積黒字になるというスピード感です。

稼働が早い分利益がどんどん積み重なっていくため、この利益の成長性を見ていただきたいです。

3つ目は、現状ほぼいないライバルが今後出てくるかもしれない点です。

ライバルが出てきたとしても、我々のスピード感を出せるのはそう簡単ではないかと思います。

ドクターとの連携も我々は5年間かけてパイオニアとしてやってきましたので、ドクターも新規参入される方と組むよりも、我々と組む方が絶対にビックデータを取れるでしょう。

この点は参入障壁になると考えています。

確かに、今後の中長期的な成長も注目してみよう!

投資家へのメッセージ

今後はコロナの状況も鑑みながらですが、今我々が出店している地域での個人投資家向け説明会なども定期的に行って行きたいと考えています。

実際に顔を合わせて質問を受け、説明させて頂く機会を積極的に設けていければと思っておりますので、応援の程お願い致します。

IPO概要・初値予想

マイクロ波化学 見出し1

まず、サンウェルズの初値予想およびIPO概要について以下の4つを解説していきます。

  • IPO評価・初値予想
  • 取り扱い証券
  • 日程・価格
  • 株主構成

同社株式を購入検討している方は、ご確認ください。

IPO評価・初値予想

IPO評価:D(予想レンジ 1.0倍以下)

業績面で堅調に伸びている点は、プラスに働くでしょう。

しかし、前後、更には同日に上場する企業が多いのは懸念点となっています。

国内での要介護者が増加している点から将来に期待することも不可能ではなさそうです。

これらの点から、IPO評価:D、予想初値レンジ:1.0倍以下と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

IPO評価対応表
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

取り扱い証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は以下の通りです。

証券会社名割当率割当株数
野村證券(主)91.31%3,082,000株
SMBC日興証券 4.35%146,700株
東海東京証券0.87%29,300株
SBI証券 0.87% 29,300株
みずほ証券 0.87% 29,300株
楽天証券 0.87% 29,300株
今村証券 0.87% 29,300株
LINE証券 0.87% 29,300株
DMM株 0.87% 29,300株

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日程・価格

IPOの日程は以下のようになっています。

抽選申込期間6月10日(金)~6月16日(木)
当選発表日6月17日(金)
購入申込期間6月20日(月)~6月23日(木)
上場日6月27日(月)

続いて、価格は以下のようになります。

仮条件1,770円〜1,940円
公募価格1,940円
初値2,300円

大株主

株主の状況は以下のようになっています。

株主名
比率
(株)杏56.53%
苗代 亮達 (社長)40.70%
越野 亨0.19%
長山 知広0.19%
中山 美智代0.19%
上野 英一0.19%
長戸 優也0.13%
青山 剛之0.13%
石浦 志乃0.13%
勝木 ひかる0.13%

企業概要

事業概要

サンウェルズは、未来の介護と医療の連携に向けてパーキンソン病に特化した「PDハウス」をはじめとした、新たな介護施設やサービスを続々と誕生させてきました。

パーキンソン病ってどんな病気なの?

サンウェルズの中心事業であるPDハウスを知るためにも、パーキンソン病について少し見ていきましょう。

パーキンソン病とは?

パーキンソン病とは、震え、動作緩慢、筋強剛を主な運動症状とする病気です。

基本的に50歳以上の人に起こる病気で、1000人に1人が発症すると言われているワン!

この病気になる特別な原因などはなく、遺伝もしないと言われています。

薬物療法での治療など日常での負担が大きい病気なので、PDハウスの存在はこれらの方々やその周りの人を大いに助けていると言えます。

最近ではウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領もパーキンソン病を疑われているね!

PDハウスによる3つのサービス

そんなパーキンソン病患者のために、同社はパーキンソン病に特化したサービスを用意しています。

出典:目論見書

この課題に向けて取り組まれている3つのサービスとは、

  • パーキンソン病に特化したリハビリプログラム
    PDハウスでは、専門の医師の下で一人一人に合ったリハビリプログラムが行われます
  • 脳神経内科専門の医師による訪問診療
    専門の医師の定期的な訪問により、継続的な治療を可能にします
  • 看取りまで対応する24時間の看護体制
    薬剤コントロールが重要な病気なので同社の体制は安全性が高いと言えます

介護施設としての運営事業

同社は、介護事業の単一セグメントであり、サービス提供時に半分以上の値段を国民健康保険団体連合会及び社会保険診察報酬支払基金に請求し保険給付を受けています。

さらにこれらの費用に合わせて、利用者から得る自己負担金及び保険提供外であるホテルコストなどから得ています。

出典:目論見書

加えて同社は医療保険のみならず、障害保険のサービス対象となるパーキンソン患者を受け入れています。

そのため、介護保険の売り上げなどに加え、医療保険売上や障害保険売上までが上乗せされます。

つまり一般の有料老人ホームなどと比べても入居者、一人当たりの単価が高いんだワン!

決算情報

続いて、同社の業績を見てみましょう。

出典:目論見書

売上高は安定した増収となっており、2022年3月期にはさらに売上高を更新してきています。

どうして成長し続けられているのかな?

2025年には、日本の人口において三人に一人が高齢者の時代になると言われています。

同社はその超高齢社会をより良いものにしていくための取り組みを本業として行なっているため、介護サービスとしての需要とマッチしています。

また、同社は未来の介護と医療の連携を目指しており、全国的な施設展開をも可能にする安定したサービス力を維持している点も挙げられます。

出典:目論見書

利益は2019年3月期以降、飛躍的に利益を増やしています

また、一株あたり純資産額も安定して増えており、同社が利益をしっかりと上げていることの裏付けになっています。

最近では、岸田首相が介護職員との車座対話も行なっており、同社の事業への政策的なサポートも期待できます。

事業は日本の今後に欠かせないものだし、今後の拡大に要注目だね!

いろはにマネーの投資診断

経営陣

同社の役員は名おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。

苗代 亮達 代表取締役社長

1999年12月 株式会社アイテム 入社
2006年9月 株式会社ケア・コミュニケーションズ(現当社) 設立 代表取締役社長
2007年7月 株式会社セントラルケアスタッフ 設立 代表取締役
2008年4月 株式会社サライ 設立 取締役
2010年7月 社会福祉法人達樹会 設立 理事長
2011年4月 当社 代表取締役社長就任(現任)
2013年10月 株式会社SUN加圧スタジオを会社分割により設立 代表取締役
2014年9月 株式会社SUN整骨院 設立 代表取締役
2015年2月 株式会社SUNエステート 設立 代表取締役
2015年7月 株式会社サンメディカルサポート 設立 取締役
2017年3月 株式会社杏設立 代表取締役(現任)

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は以下のページもご覧下さい。

https://www.bridge-salon.jp/toushi/ipo-2022/
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