SOLIZE＜ソライズ＞（5871）のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、2月7日に東証スタンダードに上場予定のSOLIZE（5871）をご紹介します。

SOLIZEは、エンジニアの派遣・請負による設計支援、3D プリンターによる試作/最終製品の製作、および製品開発を革新するコンサルティング企業です。

想定時価総額は82.8億円で、サービス業のIPOとなっています。

SOLIZEのIPO基本情報

ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。

上場日	2月7日（水）
いろはに投資独自の初値予想	B（1.3倍以上1.5倍未満） ※想定価格1,380円
企業Webサイト	https://www.solize.com/
取り扱い証券	大和証券（主幹事）、SMBC日興証券、SBI証券、 マネックス証券、楽天証券など

SOLIZEのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格	1,380円
仮条件	1,380～1,470円
ブックビルディング期間	1月23日（火）～1月30日（火）
当選発表日	1月30日（火）
公開価格	1,470円
申込期間	1月31日（水）～2月5日（月）
上場日	2月7日（水）
初値	2,020円

SOLIZEのIPO初値予想

SOLIZEの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名	割当率	割当株数
大和証券（主幹部）	86.98%	846,200株
野村證券	4.34%	49,700株
SMBC日興証券	3.48%	39,800株
みずほ証券	3.48%	39,800株
SBI証券	0.87%	9,900株
マネックス証券	0.43%	4,900株
楽天証券	0.43%	4,900株

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※取扱数、主幹事数は2022年のデータ

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、創業家の保有が多くなっています。

また、代表取締役社長CEOである宮藤氏は第9位となっています。

株主名	比率
SOLIZE従業員持株会	28.80%
古河　未由紀	17.30%
篠原　敬一	7.56%
東京中小企業投資育成株式会社	6.51%
古河　摩耶	4.40%
古河　慶純	4.40%
古河　陽純	4.40%
古河　真季	4.40%
宮藤　康聡	2.34%
堤　寛朗	1.69%

SOLIZEの業績情報

決算期	2021年12月	2022年12月
売上高	15,854	17,827
成長率	–	+12.4%
経常利益	480	711
成長率	–	+48.1
経常利益率	3.0%	4.0%
当期純利益	292	566
成長率	–	+93.8%
EPS	60.85	118.08
BPS	2,013.77	2,150.86

2022年12月期の売上高は17,827百万円、経常利益は711百万円でした。

特に、デザイン事業の売上高は14,373百万円、セグメント利益は269.4%増加の781百万円となりました。

年後半以降、中国におけるロックダウンの解除や部品供給不足による生産制約が和らぐことへの期待を背景に、自動車産業の顧客を中心に需要環境が改善してきたことが主要因となっています。

2023年12月期については、第3四半期時点で連結売上高は14,492百万円、連結経常利益は433百万円となっています。

マニュファクチャリング事業の市場における需要環境が依然として厳しいことがネックになっています。

SOLIZEの事業内容

同社グループが展開する事業は、顧客企業の製品開発に対し、エンジニアリング及びコンサルティングでの支援を行う「デザイン事業」と、３Dプリンター関連の「マニュファクチャリング事業」の2つのセグメントで構成されています。

デザイン事業　

主に自動車業界の製造部門を中心に開発を支援。

日本を始め米国・欧州・中国・インドにて提供しています。

エンジニアリングサービス

直接的に顧客企業の製品開発をサポートするサービス。

長年培ってきた同社のエンジニアの技術やノウハウを生かして、デザイン・設計、解析、試作、金型製造、生産するまでの製品開発工程を支援。

また、各エンジニアがどのような経験を培ってきたかデータ化し、複数領域のスキルを獲得するための機会を提供しています。

そのため製品開発の経験10年以上のエンジニアが数多く育ち、幅広い領域でのサービスが提供可能となっています。

コンサルティングサービス

競争優位性を高めることを目的に組織横断的な課題解決や技術課題の解決等のコンサルティングを行うサービス。

言語化が難しい思考プレセスまで洗い出し分析し、可視化・数値化する独自の方法論で、組織が一丸となって変革に取り組む推進力を生み出します。

マニュファクチュアリング事業

製品開発における評価・検証等に使用される試作部品や、最終製品に利用される量産部品の提供を行っています。

３Dプリンターの活用を推進するワンストップサービス

開発上流から同社の３Dプリンターを利用し性能評価を行った上で適切な３Dプリンターの選定・販売、装置の保守、装置用の材料の開発および販売までワンストップで行うサービスです。

設計、データ作成から部品製造に至るまでの部品供給ワンストップサービス

部品の三次元データの作成から、部品の製造、納入までワンストップで行うサービス。

同社が製造できない工法や加工についても協力会社と連携し一括で納入することが可能です。

直近IPOの初期予想と騰落結果

直近の10月、11月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名	上場日	初値予想	初値騰落結果
DAIWA CYCLE	11/8	B（1.3~1.5倍）	1.12倍
ドリーム・アーツ	10/27	B（1.3~1.5倍）	1.13倍
笑美面	10/26	C（1.0~1.3倍）	1.45倍
全保連	10/25	D（1.0倍未満）	0.97倍
KOKUSAI ELECTRIC	10/25	C（1.0~1.3倍）	1.15倍

日経平均が足踏みした中、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄もありました。

ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。