※2022年11月11日に更新しました。

・トヨタ自動車の今後の業績は?
・トヨタ自動車株は買った方が良い?
このようなお悩みを解決いたします。
この記事の結論
- トヨタ自動車は自動車販売以外にも金融事業なども行なっている
- トヨタ自動車はアジア市場での販売を中心に、今後の成長に期待できる
- トヨタ自動車株を買うならネット証券がオススメ
時価総額32兆円と日本最大の企業、トヨタ自動車(7203)をご紹介します。
2020年の自動車販売台数では952万8,438台を記録し、世界No.1の販売実績となりました。
主要な自動車事業だけでなく、情報通信事業やバイオ事業など様々な新規領域に事業展開を進め、さらなる企業成長を図っています。
そんな同社の株は買い時なのでしょうか?
今回は、トヨタ自動車のビジネスモデルや業績予測など投資に役立つ内容を解説しています。
この記事を読めば、トヨタ自動車株への投資判断の参考になるワン!
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トヨタ自動車はどんな会社?

まずは、トヨタ自動車の沿革やビジネスモデルについて見ていきましょう。
会社概要
トヨタ自動車株式会社は、1937年創立の日本を代表する自動車メーカーです。
代表取締役社長 | 豊田 章男 |
所在地 | 愛知県豊田市 |
株価(10/17終値) | 2,000円 |
時価総額(10/17終値) | 32,629,975百万円 |
配当金(前期実績) | 52円/株 |
優待情報 | なし |
同社の歴史、沿革については以下の画像をご覧ください。
1970年頃から他社に先駆けて、海外生産を開始したんだね!
同社は、会社の経営に関する基本方針として「トヨタ基本理念」を掲げており、その内容は以下のようになっています。
- 内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす
- 各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する
- クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む
- 様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する
- 労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる
- グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす
- 開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する
トップ企業として、自社製品・サービスの提供だけでなく、社会問題の解決などに取り組んでいく責任があるんだね!
事業内容
トヨタ自動車は、大きく分けて以下の3つの事業を展開しています。
- 自動車事業…自動車とその関連部品・用品の設計・製造・販売
- 金融事業…金融、車両のリース事業
- その他の事業…IT事業、住宅事業、マリン事業、バイオ事業など
実際に、2022年度3月期の営業利益の内訳を見てみましょう。

主要な自動車事業の利益が約8割を占めていることが分かります。
金融事業の割合も意外と大きいんだね!
100%子会社であるトヨタファイナンシャルサービス株式会社(TFS)が、世界35カ国以上の国・地域で、自動車ローンやリースを中心に金融サービスを提供しています。
特に近年では、中国での金融事業を拡大させています。
様々な分野に進出しているトヨタ自動車ですが、ベンチャーファンドの設立を通して、さらなる新事業の開発に取り組んでいます。
新たな付加価値を提供していくことに加え、事業リスクの分散を図っているんだワン!
事業展開
日本国内だけでなく、海外26の地域に工場があります。
そして、世界の主な国・地域に研究施設をおき、研究・開発を行なっています。
トヨタ自動車の生産・販売・部品会社で働いている従業員は、世界全体で36万人以上にものぼります。

また、地域ごとの営業利益は以下のようになっています。
(単位:百万円) | FY21/3 | FY22/3 | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
日本 | 1,149,217 | 1,423,445 | 274,228 | 23.9% |
北米 | 401,361 | 565,784 | 164,423 | 41.0% |
欧州 | 107,971 | 162,973 | 55,002 | 50.9% |
アジア | 435,940 | 672,350 | 236,410 | 54.2% |
その他 | 59,847 | 238,169 | 178,322 | 298.0% |
消去又は全社 | 43,413 | -67,024 | -110,436 | – |
計 | 2,197,748 | 2,995,697 | 797,948 | 36.3% |
前年度は、全ての販売地域で増益となっているんだね!
前年度は、コロナ禍からの市場回復が大きく影響しました。
トピックス
同社に関連するニュースについては、以下のようなものがあります。
- 8月の過去最高生産(グローバル・海外ともに)・販売(海外)台数を達成。
- ロシア事業からの撤退を表明(2022年9月)
順番に解説していきます。
8月過去最高生産・販売を達成
2022年8月の販売は、アジア各国を中心に前年が新型コロナウイルス感染拡大の影響により低迷していたことを受けて、グローバル・海外において前年を上回る結果となりました。
同社は、2022年8月のトヨタ、ダイハツ工業(株)(以下、ダイハツ)及び日野自動車(株)(以下、日野)の販売、生産、輸出実績を下記の通り発表しました。(以下、2022年1月から8月までの累計実績)
販売実績 | トヨタ | ダイハツ | 日野 | 合計 |
---|---|---|---|---|
グローバル販売 | 6,273,246 | 479,519 | 101,831 | 6,854,596 |
国内販売(含軽) | 846,740 | 355,040 | 31,141 | 1,232,921 |
海外販売 | 5,426,506 | 124,479 | 70,690 | 5,621,675 |
生産実績 | トヨタ | ダイハツ | 日野 | 合計 |
---|---|---|---|---|
グローバル生産 | 766,683 | 107,384 | 11,745 | 885,812 |
国内生産 | 196,038 | 58,746 | 7,472 | 262,256 |
海外生産 | 570,645 | 48,638 | 4,273 | 623,556 |
輸出実績 | トヨタ | ダイハツ | 日野 | 合計 |
---|---|---|---|---|
輸出 | 110,769 | 0 | 5,577 | 116,346 |
海外販売はアジアを中心に販売が好調であったことにより8月として過去最高となりました。
生産は、引き続き新型コロナウイルス感染拡大の影響および半導体不足の影響があったものの、需要の高い各地域を中心に、グローバル・海外ともに8月として過去最高となりました。
高い需要に対しても安定した生産・販売を実現しているね!
ロシア撤退
2022年9月、ウクライナ侵攻の長期化と地政学リスクの高まりを受け、ロシアからの事業撤退を発表しました。
同年3月には、ロシアのウクライナ侵攻を受け、サンクトペテルブルクにある工場での生産を一時停止していましたが、閉鎖を決定しました。
2021年には、世界生産台数の約1%にあたる8万台の生産、11万台の販売をロシアで行っていたワン!
また、同工場では約3,000人の従業員を雇用しており、従業員の処遇等については、再雇用などで最大限の支援を提供する計画としています。
トヨタ自動車の後に続いて、国内企業のロシア事業撤退・縮小が相次いでいるんだワン!
トヨタ自動車の業績・配当政策

次に、同社の業績と今後の見通しについて見ていきましょう。
業績:2022年3月期
2022年3月期連結決算の主要項目は以下の通りです。
(単位:億円) | FY21/3 | FY22/3 | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
営業収益 | 272,145 | 313,795 | +41,649 | +15.3% |
営業利益 | 21,977 | 29,956 | +7,979 | +36.3% |
営業外損益 | 7,346 | 9,948 | +2,602 | +35.4% |
税引前利益 | 29,323 | 39,905 | +10,581 | +36.1% |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 22,452 | 28,501 | +6,048 | +26.9% |
営業利益は前年度より7,979億円増加の2兆9,956億円となりました。
新型コロナ感染拡大や半導体需給による生産制約の中、販売店・仕入先・工場の現場が必死に努力した結果が増収につながった理由だと説明しています。
また、資材価格の上昇、新規領域への投資による費用増加などがあるも、原価改善や営業面の努力により増益となりました。
同社が長年取り組んできた、為替や台数に頼らない収益構造へと着実に成長していることが分かります。
グローバル展開を進めていることが、為替の変動に対処できている理由の1つだワン!
特に原価改善の面では、資材価格高騰分約6,400億円の原価増を約2,800億円抑え込むことができました。
こうした努力の結果、営業利益率は前年比1.4ポイント増の9.5%、当期利益率は同0.8ポイント増の9.1%となりました。
業績:2023年3月期1Q
2023年3月期第1四半期連結決算の主要項目は以下の通りです。
(単位:億円) | FY22/3 1Q | FY23/3 1Q | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
営業収益 | 79,355 | 84,911 | +5,555 | +7.0% |
営業利益 | 9,974 | 5,786 | -4,188 | -42.0% |
税引前利益 | 12,572 | 10,217 | -2,354 | -18.7% |
親会社の所有者に帰属する四半期利益 | 8,978 | 7,368 | -1,610 | -17.9% |
営業収益は前年同期比5,555億円増加の8兆4,911億円となりましたが、営業利益は同4,188億円減少の5,786億円となりました。
増収減益となった主な原因は、資材価格の高騰と販売台数の減少であり、この結果、営業利益率は前年同期比5.8ポイント低下の6.8%となりました。
所在地別の営業利益は以下のようになっています。

日本・北米では大きく減益となっていますが、一方でアジアでは営業利益を伸ばしました。
昨年のコロナ禍からの市場回復やタイバーツ安が主な増益要因でした。
配当政策
剰余金の配当は、中間配当および期末配当の年2回を同社の基本的な方針としています。
また、配当金については、連結配当性向30%を維持・向上させつつ、安定的・継続的に配当を行っていく予定です。
配当金の推移は以下のようになっています。
会計年度 | 1株あたり配当金<分割前> |
---|---|
’18 | 44 <220> 円 |
’19 | 44 <220> 円 |
’20 | 44 <220> 円 |
’21 | 48 <240> 円 |
’22 | 52 <260> 円 |
成長投資に資金を回しながらも、しっかりと株主還元を行なっている企業なんだね!
トヨタ自動車株は買うべき?

トヨタ自動車の株は今が買い時なの?
前述したとおり、トヨタ自動車の収益構造の大半は自動車事業となっています。
そのため、トヨタ自動車株の上下要因として、自動車市場の動向が大きく関わってきます。
OICA(国際自動車工業会)によれば、2021年の世界の自動車販売台数は前年比5.0%増の8,268万台、生産台数は3.1%増の8,014万台でした。
一方で、日本国内の自動車販売台数は前年比3.3%減の444万台でした。
東南アジアにおける自動車販売は前年比13.0%増、インドでは27.9%増と大きく拡大しました。
今後は成長余力のある東南アジアやインドなど新興国市場をいかに取り込めるかがカギとなりそうです。
インドでは、経済成長とともに車などの耐久消費財の需要が増加しているワン!
アジアでも高いシェア率を誇っているトヨタ自動車は、販売数の増加とともに堅調な業績推移、株価推移が見込めそうです。
現在の株価とともに、各証券会社の株式アナリストによるレーティング・目標株価についても見てみましょう。
更新日 | 証券会社 | レーティング | 目標株価 |
---|---|---|---|
2022/09/09 | みずほ | 買い継続 | 2,400円 |
2022/09/12 | CS | OP継続 | 2,500円 |
2022/09/13 | マッコーリー | Neutral → UP格下げ | 1,800円 |
2022/09/22 | モルガンS | Over継続 | 2,350円 |
2022/09/30 | 三菱UFJMS | Overweight 継続 | 2,500円 |
2022/10/04 | ジェフリーズ | Hold継続 | 2,100円 |
2022/10/07 | UBS | Buy → Neutral格下げ | 1,950円 |
2022/10/12 | GS | 買い継続 | 2,400円 |
2022/10/14 | シティG | 1 → 2格下げ | 2,000円 |
買い〜中立の評価がならんでいるね。
直近6ヶ月間の目標株価の平均値は、2,330円となっています。
そのため、2022年10月17日時点の終値が2,000円であることを考えると、多くの証券会社のアナリストは株価は上がると考えていることが分かります。
是非参考にしてみて下さい。
あくまでも参考程度にするんだワン!
トヨタ自動車に投資するには?

トヨタ自動車株を実際に取引するにはどうすればいいの?
トヨタ自動車(7203)に投資するには、まず証券口座を開設しましょう。
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まとめ【トヨタ自動車の株】

今回は、トヨタ自動車株を購入する方法やトヨタ自動車株の今後の動向をご紹介しました。
最後に、この記事の結論をおさらいします。
- トヨタ自動車は自動車販売以外にも金融事業なども行なっている
- トヨタ自動車はアジア市場での販売を中心に、今後の成長に期待できる
- トヨタ自動車株を買うならネット証券がオススメ
トヨタ自動車は、自動車業界のリーディングカンパニーとして、そして世界的な企業として様々な事業に取り組んでいます。
今後の成長に期待し、投資を考えている方は証券口座の開設からはじめてみましょう!