
日本で急速に知名度を上げているmoomoo(ムームー)ですが、2023年9月より米国株投資が可能になりました。
高性能な取引ツールを無料アプリとして提供していることで注目を集めているmoomooですが、米国株投資のために口座開設するメリットはあるのでしょうか?
この記事では、moomoo証券で米国株投資をするメリット・デメリットや活用したい機能も紹介します。
🔰いろはに結論
moomoo証券は米国株取引手数料が200株まで、どの銘柄でも一律1.99ドルと業界最安水準です。
24時間リアルタイム取引も可能で、デモトレード機能やチャート分析機能など初心者~上級者まで対応。
SBI証券や楽天証券といった主要証券とは違った特徴・使い勝手の良さがあるので、サブ口座としても良いでしょう。
アプリダウンロード・口座開設は無料なので、まずは試しにアプリダウンロードするだけでもおすすめです。
筆者である私が実際にmoomoo証券で米国株投資をしてみたので、感想もお伝えします!
moomoo証券とは?
そもそもmoomoo証券ってどんな会社?
まずは、moomoo証券の会社情報から見ていきましょう。
社名 | moomoo証券株式会社 Moomoo Securities Japan Co., Ltd. |
---|---|
設立 | 大正9年4月 |
資本金 | 56億25百万円(2022/9時点) |
代表取締役社長 | 伊澤 フランシスコ |
本店 | 東京都渋谷区 |
金融商品取引業者 | 関東財務局長(金商)第3335号 第一種金融商品取引業、第二種金融商品取引業、投資助言・代理業、投資運用業 |
取引所資格 | 東京証券取引所 総合取引参加者 大阪取引所 先物取引等取引参加者 |
親会社 | Futu Holdings Limited |
moomoo証券は、NASDAQに上場しているFutu Holdings Limited(以下、Futu)のグループ会社です。
大正9年に設立された「ひびき証券」が、2022年10月に「moomoo証券」と名前を変更しました。
Futuの日本進出に合わせてmoomoo証券(旧ひびき証券)を買収したんだワン!
現在は米国や香港、シンガポールなど6つの国と地域でサービスを展開しており、全世界で2,000万人以上の利用ユーザーを抱えています。
特に、香港では300万以上の証券口座が開設されており、No.1のネット証券会社となっています。
moomoo証券の評判について詳しくは、「【直接聞いた】moomoo証券は怪しい?」の記事もご覧ください。
moomoo証券で米国株の取引が可能に!

moomoo証券では、2023年9月よりついに実際の米国株取引ができるようになりました。
高性能な取引ツールを無料アプリとして提供していることで注目を集めていましたが、実際に取引ができるようになり、より便利なアプリになりました。
デモトレードなどで取引した経験を、moomoo証券の米国株取引で活かせるというワケです!
moomoo証券の米国株取引の概要を以下でまとめます。
立会取引時間 | 日本時間:23時30分~6時00分(サマータイムは1時間前倒し) 現地時間:9時30分~16時00分 |
時間外取引(日本時間) | プレマーケット(市場前): 17時00分~22時30分 ポストマーケット(市場後): 翌5時00分~9時00 |
取扱銘柄数 | 約7,000銘柄(ADR,ETFを含む) NYSE(ニューヨーク証券取引所)・NYSE Arca・NYSE American・NASDAQ(ナスダック証券取引所)、に上場する銘柄 |
取引手数料 | 200株まで、どの銘柄でも一律1.99ドル(税抜) ※最低手数料:1.99 米ドル/注文[税込:2.18米ドル/注文] ※手数料上限:約定代金の1%[税込:1.1%/注文] 200株を超える場合の手数料は、0.0099米ドル(税抜)/株 |
為替取引手数料 | 無料 |
moomoo証券で米国株取引を行うメリット

moomoo証券で米国株投資をするメリットは何があるの?
ここではmoomoo証券で米国株投資をするメリットを4つ紹介します。
以下で詳しく解説します。
①手数料が安い

他社では、株価に応じて手数料が変わることが一般的です。
たとえばネット証券大手のSBI証券や楽天証券では、以下のような手数料体系を取っています。
- 約定株数×株価×0.45%
一方でmoomoo証券の米国株取引では、取引手数料が株価に連動しません。
具体的には以下のように手数料が発生します。
取引⼿数料 | 1株につき 0.0049⽶ドル 最低:1注⽂につき 0.99⽶ドル |
システム利⽤料 | 1株につき 0.005⽶ドル 最低:1注⽂につき 1.0⽶ドル |
合計 | 1株につき0.0099米ドル 最低:1注文につき1.99米ドル |
実際に人気の銘柄を取引した際の手数料を、以下で比較してみましょう。
銘柄 | 株価 | 注文株数 | moomoo証券の手数料 | 楽天証券やSBI証券の手数料 |
---|---|---|---|---|
アップル | 166.89USD | 200株 | 1.99米ドル | 22米ドル(税込) |
エヌビディア | 403.26USD | 200株 | 1.99米ドル | 22米ドル(税込) |
ビザ | 231.28USD | 200株 | 1.99米ドル | 22米ドル(税込) |
moomoo証券であれば、手数料に株価は関係しないため、他社よりも低い手数料で取引できます!
1株で取引する場合、株価にもよっては他社の方が安い場合もありますが、複数株を取引するのであれば概ねmoomoo証券の方が手数料は低いです。
②24時間取引ができる

moomoo証券では24時間米国株の取引が可能です。
立会時間(日本時間23時30分~6時00分)だけでなく、プレマーケット(17時00分~22時30分)とポストマーケット(翌5時00分~9時00分)も取引できます。
そのため、立会時間外の決算後に売買できたり、夜遅くまで起きていなくても売買が可能です。
米国株の市場は夜遅いから助かるね!
24時間取引できるメリットは、立会時間に発表されたニュースで取引チャンスを逃さないところです。
例えば2023年10月にネットフリックス社は立会時間が終了した後に決算を発表。
有料会員数が876万人増と予想以上に伸びたことが好感され、時間外で株価は12%近くの大幅高となりました。
通常、ネットフリックス社の株を購入するためには次の営業日まで待つ必要がありますが、moomoo証券であれば決算を見た後すぐに購入できます。
次の営業日には10%以上上げてスタートとなる可能性もあります。moomoo証券で口座を保有していると早めに買っておいて次の日に売って利益を狙うこともできます!
またmoomoo証券では24時間取引以外にも強みがあります。
以下では、24時間取引が可能なマネックス証券/PayPay証券の内容を比較しました。
証券会社 | moomoo証券 | マネックス証券 | PayPay証券 |
---|---|---|---|
取引時間(約定可能時間) | 24時間 | 最大17時間(国内12時〜17時は国内店頭取引) | 24時間(店頭取引のみ) |
24時間取引銘柄数 | 300銘柄以上 | 約30銘柄 | 200銘柄以上 |
手数料 | 1注文につき 1.99米ドル(税抜)~ | 立会中、プレ・アフターは0.45% 店頭取引は概ね1.5%(最大5%) | 立会中は0.5%上乗せ 時間外は0.7%上乗せ |
価格更新 | リアルタイム | 店頭取引では各社が提示する店頭価格のみ | 店頭取引では各社が提示する店頭価格のみ |
決済通貨 | 多通貨決済 | 外貨決済のみ | 円貨決済のみ |
マネックス証券やPayPay証券では店頭取引のみ対応可能で、moomoo証券はリアルタイム取引ができます。
店頭取引では手数料がプラスされるので、リアルタイム取引ができるmoomoo証券は24時間取引できる証券会社の中でも手数料が抑えられる証券会社と言えますね。
moomoo証券では手数料が圧倒的に安く、取扱銘柄数も豊富です。リアルタイムで株価が更新されるので、通常の取引と同じように活用できるのが大きなメリットですね!
③海外のニュースや情報を日本語ですぐに読める
自動翻訳機能によって日本語に翻訳された海外のニュースを読むことができます。
海外企業の決算発表を自動翻訳された字幕と一緒に視聴することや、決算書類を日本語で読むこともできます。
ところどころ不自然な日本語がありますが、内容の把握には問題ないでしょう。
英語が苦手な人でも米国株に投資しやすくなるね!
④取扱銘柄数が多い

証券会社によって米国株の取扱銘柄数は異なります。
moomoo証券では約7,000もの銘柄を取り扱っており、主要ネット証券の中でも最多水準の銘柄数です。
他の証券会社との比較を見ていきましょう。
証券会社 | 米国取扱銘柄数 |
---|---|
moomoo証券 | 7,000銘柄以上 |
マネックス証券 | 4,500銘柄以上 |
SBI証券 | 3,500銘柄以上 |
楽天証券 | 3,100銘柄以上 |
DMM株 | 900銘柄以上 |
せっかく投資したい企業があっても、証券会社の取り扱いがなければ投資できません。チャンスを逃さないためにも、取扱銘柄数が多いmoomoo証券で口座開設しておくのはアリでしょう!
moomoo証券で米国株取引を行うデメリット

moomoo証券で米国株投資をするデメリットはある?
ここからはmoomoo証券で米国株投資をするデメリットを3つ紹介します。
以下で詳しく解説します。
①他社よりも手数料が高くなることもある
基本的にはmoomoo証券の米国株取引では、手数料が業界最安級になります。
しかし、株価の低い銘柄を大量に売買すると、他の証券会社よりも手数料が高くなる可能性があります。
たとえばSBI証券や楽天証券では約定代金が2.02米ドルであれば、取引手数料は無料です。
そのため、2ドル付近の銘柄を売買する際にmoomoo証券を利用すると、手数料は高くつくでしょう。
手数料は低いにこしたことはありません!どの価格帯であればお得に取引できるのかアタマに入れておきましょう!
②買付手数料無料のETFがない
ETF(Exchange Traded Funds)とは上場投資信託、つまり東証などの取引所に上場している投資信託です。
ETFと通常の投資信託の違いとしては、以下の通り。
ETF | 一般的な投資信託 | |
上場 | ◯ | × |
価格 | リアルタイムで変動する | 1日1回の基準価格 |
取引機会 | 取引所の取引時間内 | 1日1回 |
信用取引 | できる | できない |
moomoo証券では、ETFの買付手数料が無料になることは現時点ではありません。
他の証券会社であれば、人気のVOOやVTIを手数料無料で取引できるケースもあります。
個別株はmoomoo証券、ETFは他の証券会社といった具合に使い分けるのがおすすめです。
③たまに日本語がおかしいこともある
moomooアプリでは、情報の即時性を保つために自動翻訳機能を使っています。
そのため、海外株式の情報や海外ニュースの文章に一部おかしな日本語が見受けられます。

特に、海外ニュースなどに見られることが多いですが、気にならない方もいるでしょう。
自動翻訳機能を使って、海外のニュースがいち早く入手できるという点はかなり有用であり、無料サービスとしては申し分ないでしょう。
日本語訳の精度が上がるともっと便利になるね!
【実体験】moomoo証券の米国株を買ってみた

moomoo証券で米国株を取引する場合、以下の手順で行いましょう。
簡単に注文できました!複雑なところがなかったので、初心者の方も迷わず購入しやすそうです!
スマホから注文ができ、画面の指示通りに進めば発注が行えました。
注文する前にその企業の最新ニュースも確認できるため、情報収集も簡単にできますよ。
アプリダウンロード、口座開設は無料です。
まだアプリが無い方は、ダウンロードから始めてみましょう。
moomoo証券で米国株投資をする際に活用したい機能

moomoo証券で米国株投資をする際に何か使える機能はないの?
moomoo証券はツールが充実しているため、米国株投資をする際に活用したい機能を3つ紹介します。
以下で詳しく解説します。
デモトレード
moomooアプリの「投資ナビ」内には、投資初心者におすすめなデモトレード機能があります。

現在、日本株、米国株、香港株、中国A株、シンガポール株がデモ取引可能となっています。
値動きや注文状況も実際の市場と連動しており、かなり実戦に近い形で取引の練習ができます。
現在、日本株、米国株、香港株、中国A株、シンガポール株がデモ取引可能となっています。
実際に『いろはにマネー』のメンバーによるデモ取引対決を「【毎月更新】moomooのデモ取引対決!大学生がデモトレードしながら投資学習してみた」の記事にて連載しているので、気になる方は参考にしてみてください。
ランキング
初心者の方は、「マーケット」内にある各種ランキングから銘柄を探してみるのが良いでしょう。

ランキング機能の目玉であるホットランキングは、株価上昇率やニュースへの取り上げ率など様々な情報を元に順位付けされています。
ホットな銘柄から入るのは株式投資の定石だワン!
また、ホットランキングの他にも、高配当利回りや株価の上昇・下落率など色々なランキングがあるので、様々な観点から見ることができます。
コミュニティ
アプリ内で、ホットトピックについての議論ができるコミュニティに参加することができます。
日本の投資家だけでなく、自動翻訳機能によって世界中の投資家とも自由に意見を交わすことが可能になっています。
ハッシュタグなど、投資版のTwitterのような感じだね!
コミュニティには、「バフェット太郎」さんなどのインフルエンサーも多く参入しています。

実際に、コミュニティ機能を使って有名な投資家に質問もできるので、初心者にとっては投資戦略や銘柄選定に役立ちそうです。
moomoo証券の米国株のキャンペーン情報
moomoo証券では、12月5日まで口座開設キャンペーンを実施しています。
プレゼント内容 | 最大10,000円相当&2か月間手数料無料 |
プレゼント受取手順 | ①アプリ「moomoo」をインストール ②アプリからmoomoo証券に口座開設 ③一括入金をする 入金額10万円以上:2,000円相当 入金額30万円以上:10,000円相当 |
キャンペーン期間 | 2023年11月1日~2023年12月5日まで |
2ヶ月間の取引手数料無料・抽選でのキャッシュバックといったかなり魅力的なキャンペーンなので、口座開設しておきましょう!
moomoo証券の米国株取引に関するよくある質問

moomoo証券の米国株取引について気になることが残ってる…
ここでは、moomoo証券の米国株取引に関するよくある質問にお答えします。
以下で詳しく解説します。
Q.moomooの米国株取引は安全?
親会社のFutuが中国系企業であることに不信感を持っている、という意見も見受けられました。
元々日本ではあまり知られていなかったために、急激な知名度アップや無料で質の高いサービスを提供していることを疑問に思っている人もいるようです。
しかし、FutuはNASDAQに上場している時価総額 1兆円を超える大企業です。(23年10月時点)
NASDAQに上場しているなら安心できそうだね!
moomoo証券の前身である『ひびき証券』は大正9年設立であり、歴史の長い企業です。
金融商品取引業者として金融庁に申請・登録を受けている点も信頼性があるでしょう。
Q.moomoo証券の米国株取引の手数料は?
moomoo証券の米国株取引の手数料は以下の通りです。
取引⼿数料 | 1株につき 0.0049⽶ドル 最低:1注⽂につき 0.99⽶ドル |
システム利⽤料 | 1株につき 0.005⽶ドル 最低:1注⽂につき 1.0⽶ドル |
合計 | 1株につき0.0099米ドル 最低:1注文につき1.99米ドル |
約定単価は関係ないため、他の証券会社よりも安い手数料体系を実現しています!
【まとめ】moomoo証券の米国株取引はおすすめ!

moomoo証券の米国株取引は便利そうだね!
今回は、moomoo証券に新しく追加された米国株取引について解説しました。
最後にこの記事の重要なポイントを3つまとめます。
- moomoo証券の米国株取引は手数料が業界最安水準
- 24時間リアルタイム取引が可能で投資タイミングを選ばない
- 取扱銘柄数も多くサブ機能も充実している
moomoo証券のアプリは分析ツールを無料で使え、そのうえ業界最安水準の手数料体系で米国株取引ができます。
投資初心者の方は、デモトレードやコミュニティ機能を使って練習をしてから実際の取引をすることもできるので、まずはアプリをダウンロードしてみましょう!