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大栄環境(9336)【IPO上場企業紹介・初値予想】

今回はIPO企業の中から12月14日に東証プライムに上場する大栄環境(9336)をご紹介します (同日にはスカイマークが上場予定です) 。

大栄環境株式会社は、廃棄物処理や土壌浄化などの環境関連事業やアルミ缶などのリサイクル事業を行っている企業です。

想定時価総額は1207.5億円で、東証プライムに上場します。

上場後、企業様へインタビューを実施できた際に企業からのメッセージを掲載致します。

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IPO概要・初値予想

IPO概要・初値予想

まず、大栄環境の初値予想およびIPO概要について、次の4つを解説していきます。

同社を購入検討している方は、ご確認ください。

IPO評価・初値予想

評価理由

環境関連事業という、世界中で注目されている事を事業内容にしており、業績も悪くありません。

配当性向30%を目安に配当をするなど、株主還元に積極的です。

しかし、まずIPOとしては地味で、人気とは言いづらいテーマです。

また公募比率が低いことも、初値上昇を妨害する要因となります。

さらに、現時点で12月には21社が上場を予定しており、投資家の資金枯れが予想されます。

これらの点から、IPO評価:D予想レンジ1.0倍以下と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:1,270円

詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

初値予想の方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事をご覧ください。

取り扱い証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は以下の通りです。

証券会社名割当率割当株数
SMBC日興証券(主)86.50%17,479,300株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券4.05%818,500株
大和証券 3.71% 750,300株
SBI証券1.69%341,000株
野村證券1.35%272,800株
岡三証券1.35%272,800株
岩井コスモ証券0.67%136,400株
松井証券0.34%68,200株
楽天証券0.34%68,200株

\ IPO取扱数No.1証券はこちら!/

どの証券会社が良いのか詳しく知りたい方は「IPO投資におすすめの証券会社ランキング」をご覧ください!

日程・価格

IPOの日程は以下のようになっています。

ブック・ビルディング期間11月29日(火)~12月2日(金)
当選発表日12月5日(月)
申込期間12月6日(火)~12月9日(金)
上場日12月14日(水)

続いて、価格は以下のようになります。

仮条件1,270円~1,350円
公開価格 1,350円
初値1,710円

IPO企業の初値や騰落率に関しては、「IPO初値・騰落率結果【2022年】」をご覧ください。

大株主

株主の状況は以下のようになっています。

株主名比率
ウイングトワ株式会社98.28%
大栄環境従業員持株会1.30%
金子 文雄 0.05%
井上 吉一 0.05%
大田 成幸 0.05%
篠原 啓二 0.05%
CYBERDYNE株式会社 0.02%
中山 功一 0.02%
東井 基光 0.02%
石川 光一 0.02%
上位10名を記載

企業概要

IPO_企業概要

事業内容

大栄環境株式会社は、環境に係る幅広い事業を展開しており、1979年の創業より持続可能な循環型社会を目指している企業です。

「われわれは、創造・改革・挑戦の信念をもって、人間生活・産業・自然との共生を目指し、社会に貢献します。」という経営理念を掲げています。

2022年9月末時点で29の子会社を持ち、北海道から九州まで合わせて62か所の事業拠点を保有しています。

具体的にはどんな事業をしているの?

同社は以下の2つの事業を展開しています。

それぞれについて、見ていきましょう。

環境関連事業

一括りに環境関連事業と言っても、中身は7種類に分けることができます。

  • 廃棄物処理・資源循環
    収集運搬から中間処理・再資源化及び最終処分まで、廃棄物を資源と考え、ワンストップサービスを展開
  • 土壌浄化
    土壌汚染対策法に基づき、調査・コンサルティングから浄化処理までのソリューションを提案
  • エネルギー創造
    廃棄物という資源と自然の力をエネルギーに変換し、地域循環共生圏の構築に貢献
  • 森林保全
    約8,160haの社有林を核とした100年先を見据えた森づくり
  • 施設建設・運営管理
    経験とノウハウに加え、緊急時のバックアップ体制も備えて顧客の保有施設をサポート
  • コンサルティング
    廃棄物処理に関して、これまで蓄積した経験やノウハウを基に、顧客の課題を解決・サポート
  • その他
    人材派遣・人材紹介、アグリビジネスの事業展開を通じて地域社会へ貢献

とても多くのことに携わっているんだね!

この中でも「廃棄物処理・資源循環」及び「土壌浄化」はコア事業であり、収集運搬から中間処理、再資源化および最終処分までを、自社で行えることが同社の強みです。

廃棄物処理・資源循環事業のビジネスモデル

目論見書より

再資源化ってどういうこと?

例えば三重リサイクルセンターでは、廃棄物を焼却した際に発生する熱を蓄熱タンクに蓄え、トラックで地域の色々なところに運んでいます。

そして運ばれた熱は、地域の温泉や温水プール、発電用の熱として利用されています。

また、同じく焼却により発生した焼却灰は、1100℃で熱し無害化したのち、路盤材や地盤改良材へと生まれ変わります。

これが再資源化ということです。

簡単に言うと、リサイクルってことね!

他にも、埋め立て後の最終処分場も資源と捉え、形を変えて地域のために活用しています。

メガソーラー(写真左)では年間550万kWhの発電を行っています。

和泉リサイクル環境公園(写真右)は、処分場から地域の憩いの場となり、現在では和泉市の観光ガイドブックにも掲載されています。

最終処分場跡地の活用
目論見書をもとに作成

ESGに徹底的に取組んでいるんだね!

有価資源リサイクル事業

同社ではアルミ缶容器包装プラスチックを、有価資源として扱っています。

アルミ缶はアルミペレット(写真左)に、容器包装プラスチックはプラスチックパレット(写真右)にリサイクルされています。

リサイクル品の写真
HPより

アルミペレットは主に製鉄所の脱酸材として、プラスチックパレットは輸送の際に荷物を載せる際に、使われているワン!

そして、製造したリサイクル品を顧客に販売しています。

同社の製品は、高い環境貢献性と品質を保持していることが特徴です。

日本のリサイクル市場は3兆円ほどと言われており、今後が楽しみな事業です。

決算情報

次に、決算情報を見ていきましょう。

大栄環境の売上高、総資産額推移
目論見書より

単体での売上高は、ここ数年横ばいで推移しています。

一方、2023年3月期の業績予想では、連結売上高が67,337百万円と順調に伸びています

これは積極的にM&Aを行ってきた効果であり、総資産額もそれに伴い伸びていることが分かります。

また、これらは負債による無理やりなM&Aではないため、自己資本比率も30%台を推移しています。

2022年3月期は37.7%とまずまずの数値と言えます。

利益推移
目論見書より

ROEや売上高当期純利益率も伸びています。

2022年3月期において、ROEが15%、売上高当期純利益率も13%と極めて高い収益率であると言えます。

最後に、同社はIPO銘柄としては珍しく、配当を支払っています。

以下に同社の株主還元政策を引用します。

連結配当性向30%以上を目安に持続的かつ安定的な配当を目指します

当社は100年企業への基盤づくりのため、本中計期間(2023年3月期~2025年3月期)は積極的に大型施設等への設備投資を行っております。将来的にはM&A、公民連携及び研究開発などの成長投資も継続しつつ、安定的な株主還元が可能なバランスを目指してまいります。

目論見書より

2021年3月期と2022年3月期では30円の期末配当を実施しており、それに従うと2023年度3月期も30円の期末配当が予想されます。

想定価格(1,270円)で計算すると予想配当利回りは2.4%と、高くはありませんが低くもなく、平均的な値だと言えます。

キャピタルゲインだけでなく、インカムゲインも狙えるんだね!

経営陣

同社の役員は9名(うち女性2名)おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。

代表取締役社長 金子 文雄

1979年4月 有限会社大栄衛生 入社
1983年9月 三重中央開発株式会社 取締役就任
1986年6月 三重中央開発株式会社 監査役就任
1991年5月 大栄環境株式会社 取締役就任
1994年3月 同社 常務取締役就任
2002年3月 同社 取締役副社長就任
2002年3月 三重中央開発株式会社 取締役副社長就任
2003年3月 株式会社GE(現:DINS関西株式会社)設立 取締役就任
2004年3月 バイオエタノール・ジャパン・関西株式会社(現:DINS関西株式会社)取締役就任
2004年5月 大栄環境株式会社  代表取締役副社長就任
2004年5月 三重中央開発株式会社 代表取締役副社長就任
2007年4月 同社 代表取締役社長就任
2007年4月 大栄環境株式会社 代表取締役社長就任(現任)
2007年4月 株式会社RAC関西(現:DINS関西株式会社) 取締役就任

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は、「IPOスケジュール【2022年】」をご覧ください。

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※本記事は2022年11月22日時点の情報を元に作成されています。
※本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品や手法を推奨するものではありません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。


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