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マイクロ波化学(9227)【IPO上場企業紹介・初値予想】

2022年6月には12社が新規上場予定となっています。

今回は、 6月24日に東証グロースに上場予定のマイクロ波化学株式会社(9227)をご紹介します。

マイクロ波化学株式会社は、マイクロ波を活用して成熟産業に革新を起こす研究開発型ベンチャー企業です。

想定時価総額は87.8億円で、東証グロースに上場します。

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IPO概要・初値予想

マイクロ波化学 見出し1

まず、マイクロ波化学の初値予想およびIPO概要について以下の4つを解説していきます。

  • IPO評価・初値予想
  • 取り扱い証券
  • 日程・価格
  • 株主構成

同社株式を購入検討している方は、ご確認ください。

IPO評価・初値予想

IPO評価:D(予想レンジ 1.0倍以下)

オファリングレシオが22%と低い点は、プラスに働くでしょう。

しかし、前後で多くのIPOがある中で懸念が残るような業績となっています。

また、VCの保有比率が48.6%と非常に高いのが残念です。

これらの点から、IPO評価:D、予想初値レンジ:1.0倍以下と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

IPO評価対応表
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

取り扱い証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は以下の通りです。

証券会社名割当率割当株数
SMBC日興証券(主)82.2%1,397,000株
SBI証券8.9%151,500株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券7.1%121,200株
楽天証券1.8%30,300株

主幹事証券で申し込もう

日程・価格

IPOの日程は以下のようになっています。

抽選申込期間6月9日(木)~6月15日(水)
当選発表日6月16日(木)
購入申込期間6月17日(金)~6月22日(水)
上場日6月24日(金)

続いて、価格は以下のようになります。

仮条件580~605円
公募価格605円
初値550円

大株主

株主の状況は以下のようになっています。

株主名比率
UTEC2号投資事業有限責任組合19.84%
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合14.29%
株式会社INCJ12.58%
吉野 巖9.86%
塚原 保徳9.46%
三井化学株式会社5.13%
PNB-INSPiRE Ethical Fund 1 投資事業有限責任組合4.27%
OUVC1号投資事業有限責任組合3.54%
株式会社新生銀行1.86%
DBJキャピタル投資事業有限責任組合1.70%

企業概要

マイクロ波化学 見出し2

事業概要

マイクロ波化学は、マイクロ波の特性を活用して「省エネ」「高効率」「コンパクト」「高品質」なものづくりを実現する製造プロセスを提供することを経営方針に、事業を展開しています。

マイクロ波って、電子レンジに使われてるあれ?

そうです!

事業内容を説明する前に、マイクロ波について少し見ていきましょう。

マイクロ波とは?

マイクロ波とは、「内部から」「直接」「特定の物質だけに」エネルギーを伝達し加熱する電磁波のことです。

化石資源を利用している従来プロセスと比べて大幅な二酸化炭素削減が可能であるため、カーボンニュートラル実現に向けた有望なキーテクロノジーとして注目されています。

マイクロ波とは?
出典:目論見書

マイクロ波には、従来用いられてきた物質の内部を通して熱を伝える方法より、いくつかの優位性があるとされています。

  • 省エネルギー
    電気消費量を従来型に比べ3分の1に抑えることができる
  • 高効率
    従来法に比べ加熱時間を10分の1に減らすことができるなど効率の良い反応を得られる
  • コンパクト
    従来の5分の1の用地面積で足りる装置を実現している

加えて、「銀ナノワイヤ」や「ゼオライト」などの新しい素材や高品質材料の開発が可能になりました。

100年変わらなかった化学産業にとっては、画期的なイノベーションだね!

ワンストップ・ソリューション

そんなマイクロ波を用いて、同社は研究開発からエンジニアリング・製造支援までをワンストップでソリューションとして提供しています。

マイクロ波化学 事業内容
出典:目論見書

また、マイクロ波プロセスを産業化する過程で「デザイン力」と「複数の要素技術」を構築・強化し、技術プラットフォームを確立しています。

この技術プラットフォームを用いることで、化学・エネルギー産業における多様な課題に最適なソリューションを提供できます。

ソリューションの提供が技術プラットフォームの強化と技術の充実に繋がる、好循環を実現可能な事業モデルであることも特徴です。

マイクロ波化学 プラットフォーム
出典:目論見書

加えて、同社の強みは「各分野に特化した人材による開発チーム」と「マイクロ波をデザインする力」です。

そこで確立された独自技術やノウハウをもとに、様々な企業との協業で共同プロジェクトを多数立ち上げて、国内外から注目を集めています。

開発された技術や素材は車や飛行機、宇宙技術などで使われているワン!

決算情報

続いて、同社の業績を見てみましょう。

マイクロ波化学 売上高
出典:目論見書

売上高は、2021年3月期に大幅減収となっていますが、2022年3月期第3四半期には回復してきています。

何かあったのかな??

2021年3月期においては、コロナ禍の影響により新規案件獲得のための営業活動が停滞し、新規引き合い件数が減少したことが原因と考えられます。

また、同社は第4四半期会計期間に売上が集中する傾向があるため、2022年3月期では2020年3月期の売上高を上回ることができるかもしれません。

マイクロ波化学 利益・損失
出典:目論見書

利益は2020年3月期以外、赤字で推移しています。

また、同社の営業・投資・財務CFはすべてマイナスであり、自己資本比率が43%あるとはいえ不安が残ります。

第4四半期会計期間に売上が集中する傾向があるから、利益が黒字化する見込みも十分あるんだワン!

2020年10月には、臨時国会での「2050年カーボンニュートラル」宣言を受け、2兆円のグリーンイノベーション基金が造成されました。

二酸化炭素排出の削減を経営課題として取り組む同社のような企業にとって、追い風となっています。

事業は時代に沿っているし、今後の拡大に要注目だね!

いろはにマネーの投資診断

経営陣

同社の役員は7名おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。

吉野 巌  代表取締役社長

1990年4月 三井物産株式会社 入社
2002年5月 カリフォルニア州立大学バークレー校 経営大学院修了(MBA)
2007年5月 株式会社ナラプロ・テクノロジーズ代表取締役社長
2007年8月 マイクロ波環境科学株式会社(現当社)設立 代表取締役社長(現任)
2015年4月 ティエムティ株式会社 代表取締役(現任)

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は以下のページもご覧下さい。

https://www.bridge-salon.jp/toushi/ipo-2022/

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※本記事は2022年6月6日時点の情報を元に作成されています。
※本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品や手法を推奨するものではありません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。


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