今回はIPO企業の中から、6月27日に札証に上場予定のGSI(5579)をご紹介します。(同日は「エリッツホールディングス」と「クオリプス」が上場予定です)
GSIは、ソフトウエア・システム開発の常駐支援、運用保守及び受託開発をする企業です。
想定時価総額は26億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
GSIのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 6月27日(火) |
いろはに投資独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格1,300円から、1,300円~1,690円 |
企業Webサイト | https://glue-si.com/ |
取り扱い証券 | 岡三証券(主幹事)、SBI証券、北洋証券、アイザワ証券、あかつき証券、Jトラストグローバル証券、東洋証券 |
札証への上場だけど、IPO取り扱い数No.1のSBI証券はしっかり取り扱っているね!
岡三証券が主幹事だから、岡三オンライン証券でも申し込みができるよ!狙い目だね!!
GSIのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,300円 |
仮条件 | 1,300~1,350円 |
ブックビルディング期間 | 6月9日(金)~6月15日(木) |
当選発表日 | 6月16日(金) |
公開価格 | 1,350円 |
申込期間 | 6月19日(月)~6月22日(木) |
上場日 | 6月27日(火) |
初値 | 1,242円 |
約17銘柄ぶりの公募割れとなったね
GSIのIPO初値予想
業績が良く、公募比率やVC比率などを見ると、初値は上昇すると考えられます。
しかし、同じような事業内容のIPOが多く、目新しさが薄れてきた印象です。
また直近に上場する企業も多く、そこまでの上昇は期待できません。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍~1.3倍=1,300円~1,690円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
GSIの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
岡三証券(主) | 91.30% | 315,000株 |
SBI証券 | 3.48% | 12,000株 |
北洋証券 | 1.74% | 6,000株 |
アイザワ証券 | 0.87% | 3,000株 |
あかつき証券 | 0.87% | 3,000株 |
Jトラストグローバル証券 | 0.87% | 3,000株 |
極東証券 | 0.87% | 3,000株 |
\いろはに投資限定のキャンペーン実施中/
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の株式会社Kam Internationalが90%超の株式を保有しています。
株主名 | 比率 |
---|---|
株式会社Kam International | 91.76% |
小沢 隆徳 | 2.56% |
泉 直樹 | 2.33% |
桑畑 幸一 | 1.79% |
佐藤 公則 | 0.24% |
矢野 慎平 | 0.24% |
佐々木 龍一郎 | 0.24% |
原田 裕 | 0.24% |
同社の代表取締役会長である工藤氏が代表取締役を務めているのが、株式会社Kam Internationalだよ!
GSIの業績情報
決算期 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,009 | 1,916 | 2,531 | 2,996 | 3,380 |
成長率 | ー | +89.9% | +32.1% | +18.4% | +12.8% |
経常利益 | 74 | 162 | 388 | 453 | 442 |
成長率 | ー | +118.9% | +139.5% | +16.8% | -2.4% |
経常利益率 | 7.3% | 8.5% | 15.3% | 15.1% | 13.1% |
当期純利益 | 33 | 135 | 243 | 313 | 302 |
成長率 | ー | +309.1% | +80.0% | +28.8% | -3.5% |
EPS | 19.9 | 80.4 | 144.1 | 185.4 | 178.5 |
BPS | 270.3 | 348.1 | 480.2 | 639.2 | 767.0 |
新型コロナウイルスの影響で苦しむ会社が多い中、同社は順調に売上を伸ばしており、年平均+27.4%の成長を遂げています。
背景には、EC市場の拡大を背景としたネット通販に関連したシステム基盤の構築や、行政のデジタル・ガバメントの推進の動きが引き続き堅調に推移したことが挙げられます。
売上は伸びているのに、2022年3月期だけ利益が下がっているね
営業外費用として、保有金融商品の評価損を15百万円計上しているのが主な理由です。
本業で稼いだ営業利益自体はしっかりと伸びていますので、業績面で本業に不安な材料はほとんどありません。
好業績に伴って利益剰余金の蓄積も伸びた結果、資産(BPS)は順調に伸びています。
ただ想定発行価格である1,300円をもとに計算すると、PBRは1.69倍となり、非常に割高に感じます。
しかし東証のデータによると、同社が属する情報・通信業の平均PBRは2.2倍です。
またPERも業界平均23.6倍のところ、同社は7.3倍です。
こうしたことを考えれば、同社は業界内では割安の銘柄だと言えそうです。
業界内だと、非常に割安な銘柄だね!
GSIの事業内容
GSIは「ユニークであれ。革新的であれ。」をスローガンに掲げ、ITの開発力不足に悩む企業に対するシステム開発事業を展開しています。
事業内容
- ITエンジニアの派遣契約・準委任契約・請負契約に基づくシステム開発・運用保守
- 請負契約に基づくシステムの受託開発
特徴
特定の企業・案件に依存しておらず、裾野が広い多くの取引先から受注を獲得している。
※同社の事業内容分析は近日中にアップデートいたします。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の4月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
Ridge-i | 4/26 | B(1.3~1.5倍) | 2.54倍 |
レオス・キャピタルワークス | 4/25 | B(1.3~1.5倍) | 1.33倍 |
楽天銀行 | 4/21 | C(1.0~1.3倍) | 1.33倍 |
南海化学 | 4/20 | C(1.0~1.3倍) | 1.46倍 |
エキサイトホールディングス | 4/19 | C(1.0~1.3倍) | 1.27倍 |
日経平均株価が3万円台に乗るなど市場が全体的に伸びており、直近のIPOも堅調に推移しています。
似たような事業を行っている日本ナレッジは、公開価格の2.5倍の初値がついたワン!
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2021年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。