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楽天銀行(5838)のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、4月21日に東証プライムに上場予定の楽天銀行(5838)をご紹介します。

楽天銀行 は、2000年創業のインターネットバンクサービス運営する企業です。

想定時価総額は3051.8億円で、銀行業のIPOとなっています。

※上場後、企業様へインタビューを実施できた際に、企業からのメッセージを掲載致します。

監修者:曽根原 大介
監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
日本株やアメリカ株、NISA、クラウドファンディングといった投資に関する記事監修や、学生・新卒向けの金融教育活動も実施。

楽天銀行のIPO基本情報

ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。

上場日4月21日(金)
いろはに投資独自の初値予想C(1.0倍以上1.3倍未満)
※想定価格1,795円から、1,795円~2,333円の予想
企業Webサイトhttps://www.rakuten-bank.co.jp/
取り扱い証券大和証券(共主)、SMBC日興証券(共主)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共主)、松井証券マネックス証券楽天証券 、など

今回は共同主幹事が多いIPO案件だよ!

楽天銀行のIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格1,795円
仮条件1,300円〜1,400円
ブックビルディング期間4月5日(水)~4月11日(火)
当選発表日4月13日(木)
公開価格1,400円
申込期間4月14日(金)~ 4月19日(水)
上場日4月21日(金)
初値1,856円

公開価格は仮条件の上限価格で決まったよ!

楽天銀行のIPO初値予想

楽天銀行評価

楽天銀行は業績も良く、楽天グループが全株を保有しておりVC比率も低いなど、初値上昇にプラスの要因があります。

ですが、親会社の楽天グループの株価は低迷が続いており、親子上場になる点も懸念材料です。

また、時価総額は約3,051億円で超大規模、オファリングレシオも高く、公募比率が低いなどの初値上昇を抑える要因があります。

これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍~1.3倍=1,795円~2,333円と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:1,795円

アンケート期間終了

詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

楽天銀行の主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券分野での競合でもある、SBI証券は入っていないようです。

証券会社名割当率割当株数
大和証券(共主)36.33%11,619,500株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共主)14.46%4,623,600株
みずほ証券 (共主)13.77%4,403,400株
SMBC日興証券(共主)11.70%3,742,900株
ゴールドマン・サックス証券(共主) 8.60%2,752,100株
楽天証券8.26%2,642,000株
野村證券5.16%1,651,200株
マネックス証券 0.86%275,100株
松井証券 0.86%275,100株

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大株主情報

株主は楽天グループのみとなっており、今回のIPOで楽天グループは5,395万株を売却(約960億円)する予定になっています。

株主名比率
楽天グループ株式会社100%

携帯事業で苦戦している楽天グループの資金調達とも見られているよね…

楽天銀行の業績情報

楽天銀行の業績情報
目論見書を元に、いろはに投資作成
※2021年3月期から連結決算へ移行。
※2022年9月27日付で普通株式1株につき70株の割合で株式分割を実施
決算期2018年3月2019年3月2020年3月2021年3月2022年3月
売上高79,14286,96794,704103,386106,026
成長率+9.9%+8.9%+9.2%+2.6%
経常利益23,42526,91326,75527,58127,909
成長率+14.9%-0.6%+3.1%+1.2%
経常利益率29.6%30.9%28.3%26.7%26.3%
当期純利益16,28318,76418,61319,33720,039
成長率+15.2%-0.8%+3.9%+3.6%
EPS99114.09113.17117.57121.84
BPS667.29782.18890.731,021.341,137.52

業績は順調に伸びていて、売上高は1,000億円規模となっています。

経常利益率も堅調に推移していて、26%程の水準を保っています。

物理的な支店網が無いため、一般の銀行と比べて良好な利益体質と言えるでしょう。

楽天銀行のEPS、BPS
EPSが左軸、BPSが右軸

EPS、BPSも順調に推移しています。

同社は『楽天経済圏』が大きな強みとなっていて、ECサイトの楽天や楽天カード楽天証券などとの連携で多くのユーザーを囲い込んでいます。

楽天証券と提携すると、金利が上がったりするんだよね!

住信SBIネット銀行と比較

大手ネット銀行として、3月29日に住信SBIネット銀行も上場します。

以下では、住信SBIネット銀行と楽天銀行を比較してみます。

住信SBIネット銀行の業績

住信SBIネット銀行は売り上げ規模が800億円程で、利益率も25~28%程と、楽天銀行より規模は少し小さいが、利益体質は同等程度と言えるでしょう。

決算期2020年3月2021年3月2022年3月
楽天銀行 売上高94,704103,386106,026
成長率+8.9%+9.2%+2.6%
住信SBIネット銀行 売上高 74,56974,56983,527
成長率+9.9%+5.6%+6.1%
楽天銀行 経常利益26,75527,58127,909
成長率-0.6%+3.1%+1.2%
住信SBIネット銀行 経常利益18,73820,72623,265
成長率+4.4%+10.6%+12.3%

過去3年間の業績を比較すると、住信SBIネット銀行の方が利益成長率は高いことが分かります。

住信SBIネット銀行はSBI証券、楽天銀行は楽天証券と、金融系サービスで競い合っていることからも、IPO後も両社をウォッチしておくと投資のヒントが得られるかもしれません。

楽天銀行の事業内容

楽天銀行は「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」をミッションとして、主にネットバンキングサービスを提供する企業で、親会社である楽天グループのサービスとの提携を強みとしています。

22年3月期末に口座数は1,200万口座を突破しており、ネット銀行の中では最大手となっています。

楽天銀行のメリット
楽天銀行 Webサイトより引用

楽天銀行では、楽天ポイントが貯まる、ATM手数料無料など、ネット銀行ならではのメリットが人気を集めています。

主に運営するサービスとして、以下が挙げられます。

  • ネットバンク事業
  • オンライン完結の支払いサービス
  • 個人向けローン

ネットバンク事業

ネットバンク事業では、モバイルアプリやインターネットを通じて個人・法人顧客にネットバンキングサービスを提供しています。

実店舗を持つコストがかからず、その結果手数料無料での利用が可能となっています。

また、同社はネットバンキング業界内で最大手であるだけでなく、親会社である楽天グループとのシナジー効果があります。

楽天グループは1億超IDの強固な顧客基盤を有しており、楽天銀行の新規顧客獲得にも既存顧客維持にもプラスに働くと考えられます。

実際に2021年度の新規口座開設者のうち約65%が楽天グループ経由となっています。

楽天銀行としては、個人の顧客の生活口座としての地位に狙いを定めており、2022年3月期における決済件数は、約639百万件(前年比18.9%増)となっています。

あわせて読みたい:ネット銀行のおすすめは?金利・手数料やメリット・デメリットも解説

オンライン完結の支払いサービス

オンライン完結の支払いサービスでは、電気・ガス・水道・税金の支払いができるだけではなく、楽天Pay、Facebookでの送金サービスなど利便性の高いサービスと連携しています。

楽天Payでは楽天ポイント還元、楽天証券での積立投資などグループ間シナジーを活用して利用者数を伸ばしています。

個人向けローン

個人向けローンサービスでは、住宅ローンやカードローン、教育ローンなど、顧客のニーズに合わせて様々なローンを展開しています。

住宅ローン

その結果、2022年3月末において、個人向けローン残高は1兆4,639億円となっており、同社の運用資産の27%を占めています。

直近IPOの初値予想と騰落結果

直近の2月~3月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名上場日初値予想初値騰落結果
日本ナレッジ3/23A(1.5~1.7倍)2.50倍
ハルメクホールディングス3/23A(1.5~1.7倍)1.15倍
アイビス3/23A(1.5~1.7倍)2.91倍
SHINKO3/22D(1.0倍以下) 1.02倍
プライム・ストラテジー2/22B(1.3~1.5倍)2.25倍

シリコンバレーバンクやクレディスイス問題などで株式市場は混乱している中、直近のIPOは堅調に推移しています。

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。

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