【驚異の成長率!】ARKのETFとは?日本の証券会社で買えるのか大調査

この記事の結論
- ARK社とは「破壊的イノベーション」をもたらす企業へ投資する資産運用会社。
- ARK社のETFはインデックスを圧倒する高い成長率を誇る。
- 日本でARK社のETFを購入する方法は、海外の証券会社で口座開設するか、類似の投資信託を購入するかの2つ。
ARKとは
ARKインベスト・マネジメント社はアメリカの資産運用会社です。
キャシー・ウッド氏が2014年に立ち上げ、現在も彼女がCEO兼CIOを務めています。
独自のリサーチ力で他の企業が実現困難な高い成長率のファンドを運用しています。
ARK社のコンセプト
ARK社は「破壊的イノベーション」をもたらす企業への投資に特化することで高い成長率を実現しています。
「破壊的イノベーション」に関して同社では具体的に3つの条件を挙げています。
- 劇的な生産性の向上をもたらすこと
- 急激なコスト低下をもたらすこと
- 他のイノベーションを創出するプラットフォームであること
さらにARK社は、以下の5分野を重要なイノベーションプラットフォームとして挙げています。

- 人工知能:人間と同様の判断を機械が行う技術。
- ブロックチェーン:暗号技術によるデータの管理方法。
- エネルギー貯蔵:エネルギーを格納し、後から引き出す技術。
- ゲノム:DNA配列の解析・編集の医療や食糧問題への応用。
- ロボティクス:ビジネスの現場でのロボット活用技術。
同社は今後、以上の5つのイノベーションが同時に進むと考えており、これらの5分野に注力している企業を中心に投資を行っています。
ARK社のETFの種類
以上の条件のもとでARK社は7種類のETFを運用しています。
アクティブファンド5つとインデックスファンド2つです。
そのうち、アクティブファンド5つをご紹介します。
- ARKK(ARK Innovation ETF)
ARK社の中でも最も有名な銘柄です。
ジャンルを問わず「破壊的イノベーション」を生み出す企業を構成銘柄としています。 - ARKW(ARK Next Generation Internet ETF)
次世代のインターネットの進化に貢献しそうな企業が中心です。
AIやクラウドサービス関連の企業が多いです。 - ARKF(ARK Fintech Innovation ETF)
金融の仕組みを変える技術・サービスを提供している企業が中心です。
ブロックチェーンやフィンテックに関連する企業が多いです。 - ARKQ(ARK Autonomous Technology & Robotics ETF)
自動化に貢献する企業が中心です。
ロボティクスや自動運転などに関連する企業が多いです。 - ARKG(ARK Genomic Revolution ETF)
ゲノムやバイオに関連する企業が中心です。
ARKW、ARKF、ARKQ、ARKGはそれぞれの分野に特化したETFとなっています。
それに対しARKKは様々な分野に投資しており、ARK社のETFを代表するファンドと言われています。
以下では一番有名なARKKについて解説していくワン!
ARKKの主な構成銘柄
ARKKは以下のような銘柄で構成されています。
- テスラ
アメリカの電気自動車開発企業です。
CEOのイーロン・マスク氏は宇宙開発事業やビットコイン爆買いなどでも有名です。
組み入れ比率は約10%と最も高いです(2021年3月15日現在)。 - スクエア
アメリカの決済アプリの大手フィンテック企業です。 - テラドック
アメリカの遠隔医療サービス提供企業です。 - スポティファイ
日本でもお馴染みの音楽ストリーミング企業です。 - ズーム
コロナで急速に普及したWEB会議サービスを提供する企業です。 - バイドゥ
中国最大の検索エンジン企業です。
中国テックBATの一角です。
アメリカだけでなく中国の企業も組み込まれてるんだね!
BATとは中国テック業界で大きな影響力を持つ3社の頭文字だワン!
ARK社のETFが注目されている理由
以下の表はARKKとS&P500(SPX)、NASDAQ(CCMP)、日経225(NKY)の基準価格上昇率を比較したものです(2021年3月15日現在)。

ARKKは直近1年間で+249.75%、5年間で+584.48%と、ともに高い基準価格の上昇率を保っており他のインデックスファンドと比較してもその差は歴然です。
この圧倒的な成長率の高さがARK社のETFが注目されている理由の一つです。
ただしこの傾向が今後も続くとは限らないので注意が必要だワン!
ARK社のETFは日本の証券会社で買えるのか?
現在、日本の証券会社ではARK社のETFを購入することはできません。
というのも、ARK社から日本の金融庁に届出が出されていないからです。
じゃあ私たちはARK社のETFを買うことができないってこと?
いえ、そんなことはありません。
日本でARK社のETFを購入する方法は大きく2つあります。
海外の証券会社で口座開設をする
ARK社のETFを取り扱っている海外の証券会社で口座を開設すれば、ARK社のETFを購入することが可能です。
日本語のウェブサイトが存在する証券会社はサクソバンク証券とIG証券の2つです。
両社とも特定口座を開設することができないため、自身で確定申告を行う必要があります。
類似の投資信託を日本の証券会社で購入する
日興アセットマネジメント株式会社が運用している、グローバル・プロスぺクティブ・ファンドという投資信託があります。
この投資信託はARKKと同様のコンセプトで運用されているため、同程度のリターンが期待できます。
その一方で、現在はみずほ銀行・みずほ証券でしか購入することができないというデメリットもあります。
またARKFに類似したグローバル・フィンテック株式ファンド、ARKGに類似したグローバル全生物ゲノム株式ファンドという投資信託もあります(※現在、ARKW、ARKQに類似した投資信託は存在していません)。
これらの投資信託はアクティブファンドなので手数料が高いという点に注意だワン!
IG証券の評判もチェック
まとめ
いかがだったでしょうか?
ARK社のファンドは魅力的であるものの、日本では少し投資しづらいというデメリットがあります。
しかしその一方で、同社のリサーチ力は金融業界でも群を抜いていると言えます。
ARK社のファンドの構成企業をチェックしておけば、成長可能性の大きい企業を知ることができるでしょう。
ETFを購入するか否かに関わらず、情報収集手段の一つとしてARK社の動向に今後も注目していくのが良さそうですね!
ARK社のETFは、日々ポートフォリオの組み替えを行なっている内容をメールで受け取ることができると聞きました。
こんな銘柄を売買していますという情報がリアルタイムで知れたら素晴らしいと考え、ARK社のHPを探してみましたが見つけることができませんでした。
ご存知でしたら方法を知りたいです。