※2022年11月11日に更新しました。

・アマゾン株は今後どうなるの?
・アマゾン株は買った方が良い?
このようなお悩みを解決します。
この記事の結論
- アマゾンはEC・クラウド事業で世界トップのシェアを誇っている
- 広告事業も好調で、今後も大幅な成長が予想される
- アマゾン株を買うならネット証券であるSBI証券・楽天証券がおすすめ
大手ECサイトでお馴染みのIT企業、アマゾン。
GAFAMやFANG+の一角として世界中の投資家から人気を集めています。
近年はECだけでなくサブスクリプションサービスや、AWSといったクラウドサービスも展開しています。
今回はそんなアマゾン社の株を購入するべきか、今後の予想や日本からの買い方をご紹介します。
この記事を読めば、アマゾン株について理解できるワン!
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アマゾン株とは【基本情報】

アマゾンって通販の会社だよね?
「アマゾン(Amazon)」という名前はほとんどの人が知っているかと思いますが、通販だけの会社ではありません。
まずは企業概要を見ていきましょう。
会社名 | Amazon.com Inc |
銘柄名 | AMZN |
株式市場 | NASDAQ(ナスダック) |
配当利回り | 0% |
主な事業内容 | ・ネット通販事業を全世界で展開 ・市場シェア第1位のクラウドサービス「AWS」も提供 ・動画や音楽配信サービスにも注力 |
アマゾン(AMZN)はアメリカを代表するIT企業で、「GAFA」と呼ばれるアメリカ人気株の1つです。
アマゾンの事業内容

ネット通販の運営以外にどんなことをしているんだろう?
アマゾンの事業は、大きく以下の4つに分けられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
EC
アマゾン最大の事業がECサービス(ネット通販)です。
直販だけでなくマーケットプレイスも成長しており、毎年2桁成長を続けています。
マーケットプレイスとは
Amazonが販売している「直販」と異なり、Amazon以外の出品者が販売している商品の売り場のこと
売上高に応じた一定の割合の手数料が、Amazonの収益になります。
EC事業だけでアマゾン全体の約5割の売上を占めており、アメリカのEC市場でも4割近くのシェアを握っています。

アメリカのECでは圧倒的なシェアだね!
アメリカやヨーロッパを中心に高いシェアを誇るアマゾンですが、中国をはじめアジア圏での伸びは今一つのようです。
Alibaba等の中国ECサイトが競合となっています。
AlibabaやWalmartといった競合との差別化が急務だワン!
Amazon Prime

続いて、Amazon Primeサービスです。
映画や音楽、本(Kindle)が見放題・読み放題のサブスクリプションサービスです。
こちらは年50%を超える成長率を記録しており、アマゾンの中でも大きな収益源になりつつあります。
EC事業と比べて利益率が非常に高いワン!
AWS

AWS(Amazon Web Services)は聞き馴染みのない方も多いかもしれません。
サーバー、ストレージ、データベースなどをクラウド上で管理できるサービスとなっています。
クラウドインフラのシェアは世界1位で、33%にも及びます。
AWSはアマゾンの売上の約15%を占めているよ!
広告
ここ数年急成長を遂げているのが、アマゾンの広告事業です。
メタなど他のIT企業では広告が下火になっている中、アマゾンの当事業は年100%以上成長しています。
売上も四半期ベースで90億ドルほどと、今後のアマゾンを担う事業に成長しています。
アマゾンの業績推移

まず、直近5年間の売上と利益を見ていきましょう。

右肩上がりの成長を続けており、直近5年間の売上高CAGR(年平均成長率)は27.5%となっています。
この数字はGAFAMの他4社と比較しても高水準と言えるでしょう。
日本企業全体のCAGRが約0.8%と言われているのと比べると、圧倒的な成長率です。
さすが世界を代表するグロース企業だね!
しかし純利益は2022年第1四半期から赤字となっています。
人件費や燃料費の高騰、及び設備投資が主な赤字の原因となっています。
アマゾンが四半期ベースで赤字となるのは2015年ぶりです。
売上が順調に伸びているとは言え、懸念点の一つになるでしょう。
続いて、事業分野別の売上高です。

ネット販売、マーケットプレイスが主力事業となっており、次いでAWSの売上が大きくなっています。
やっぱりECが主力事業なんだね!
事業別の売上成長率を見ると、以下のようになっています。
ネット販売 | 0% |
実店舗販売 | 13% |
マーケットプレイス | 13% |
サブスクリプション | 14% |
AWS | 21% |
広告 | 33% |
その他 | 135% |
成熟しつつあるEC事業に比べ、AWSや広告事業は急激に成長していることがわかります。
これらの事業の今後に期待ですね。
アマゾンが好調なのは分かったけど、GAFAMで比べるとどうなんだろう?

アマゾンの売上高はGAFAMの中でも最大となっています。
なお、最近では、BIG8(GAFAM&テスラ、ネットフリックス、エヌビディア)に注目度が高まっています。
2022 3Q決算
10月27日、2022年3Q(7〜9月期)決算が発表されました。
まず、各数値を見ていきましょう。
2022 3Q | 前年同期比 | |
売上高 | 1,271億ドル | +15% |
営業利益 | 25億ドル | -48% |
純利益 | 29億ドル | -9% |
純利益は黒字転換したものの、7〜9月期実績及び10〜12月期見通しは、市場予想を下回りました。
これを受け、時間外取引では一時20%超の下落を記録しました。
利益が伸びなかったのはどうしてかな?
人件費やエネルギー価格高騰などのインフレが大きな要因のようです。
また、ドル高も海外事業での収益を押し下げています。
成長事業であるAWSの伸び率も予想を下回りましたが、いまだ成長率は27%と高水準です。
アマゾンの今後は大丈夫?
アルファベットやマイクロソフト株も決算を受け下落しており、GAFAMを中心に米国ハイテク株には逆風が吹いています。
長期金利も高い水準で推移しており、グロース株への投資は注意が必要です。
しかし、2023年度は第1四半期・第2四半期ともに赤字で推移していた同社は、第3四半期で黒字転換しました。
長期金利上昇と円安ドル高がひと段落すれば、利益拡大のポテンシャルは高いと思われます。
アマゾン株の買い方・売り方

実際に、米国株を購入するにはどうすればいいんだろう?
アマゾン株のような米国株を購入するのにアメリカの証券会社を利用する必要はありません。
日本の大手ネット証券会社であれば、だいたい米国株の取り扱いをしているので、口座を開設すれば売買できます。
準備するもの4つ
- インターネット環境
- 投資資金
- 銀行口座
- ネット証券の口座
基本的に、日本の株と購入する方法は変わりません。
以下の手順で進めていけば問題なく購入できます。
- 投資したい金額を証券口座に入金(日本円で構いません)
- 円を米ドルに両替する
- 証券会社のサイトで「アマゾン」又は「AMZN」を検索
- 銘柄の「買い注文」を行う
- 買い注文で各区分を設定する※
- 注文内容を確認し、「購入」する
※買い注文区分とは
注文する際には各区分を指定する必要があります。
注文方法 | 成行注文/指値注文 |
口座区分 | 一般口座/特定口座 |
決済方法 | 円貸決済/外貨決済 |
日本株と同じ方法でアマゾン株も買えそうだね!
アマゾン株の価値が上がり、自分の中で納得できる売却利益が出ると判断した場合は、売り手続きをしましょう。
売る手順は以下の通りです。
- 証券会社のホームページで米国株式を選択
- 「注文」を選ぶ
- 持っている株式から「アマゾン(AMZN)を選択
- 売りから注文画面にいき、「確定」
- 売却利益を「出金」する
日本株と同じような手順だから、心配いらないね!
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アマゾン株は買いか?

アマゾンの株価はまだ上がるのかな?今買っていいのかな?
ここからは、アマゾン株に関するトピックを考察していきます。
株価と財務分析
アマゾンの株価は右肩上がりで推移しています。
多くのグロース株同様、2020年の低金利・量的緩和政策により株価が急騰しました。
1997年の上場以来、なんと1,000倍を超える上昇を記録しています。
株価が上がったのはわかるけど、これからはどうなるの?
2022年初頭から、同社の株価は下落傾向にあります。
これは金融引き締めによる影響が大きく、実際に世界中の株価指数もアマゾン株同様下落しています。
マクロ環境による影響が大きいんだね!
因みに、2022年10月31日時点の株価は103.41ドルとなっています。
今の株価は割高なのかな?
PERやPBRなどの指標を用いてGAFAMで比較すると、以下のようになります。
PER | PBR | ROE | 配当利回り | |
---|---|---|---|---|
Alphabet(Google) | 17.0倍 | 5.1倍 | 29.8% | 0% |
Amazon | 34.7 倍 | 8.8倍 | 25.4% | 0% |
9.6倍 | 3.0倍 | 31.3% | 0% | |
Apple | 25.5倍 | 41.6倍 | 162.9% | 0.6% |
Microsoft | 24.4倍 | 10.7倍 | 43.7% | 0.9% |
アマゾンはPERやPBRではGAFAMと比較すると上位で、比較的割高と言えます。
また、経営効率を表すROEも低水準となっています。
配当もAlphabet、Facebook同様に実施しておりません。
また、テクニカル分析の参考として、以下にTradingViewより買い売り判断を掲載します。
株主還元(配当金・株主優待)
続いて、株主還元について見ていきましょう。
アマゾンは配当を出していません。
そのため、インカムゲインを期待することはできません。
株価上昇によるキャピタルゲインを狙うんだね!
またアマゾンには株主優待もありません。
米国企業は基本的に株主優待を行っていないのですが、その代わりに事業投資が盛んで、更なる企業成長に期待が高まります。
株式分割
2022年6月3日にアマゾンは、1対20の株式分割を実施しました。
その結果、株価は約2,200ドルから110ドル付近まで低下しました。
1株あたりの株価が下がり、個人投資家が買いやすくなったのは嬉しいですね。
株式分割されると少額から買いやすくなり、株価にはプラスの影響を与えるワン!
また、株式分割によって株価が下がり、ダウ工業株30種平均に組み入れられる可能性が高まりました。
今後アマゾン株がダウに採用されれば、更なる株価の上昇が期待できるでしょう。
NYダウついて詳しく知りたい方はコチラ
今後のアマゾンの株価【どこまで上がる?】

アマゾン株は今後どうなるのかな?
これまでアマゾン株は過去10年間で10倍ほど値上がりしていて、大きなリターンを享受した投資家も多いです。
ですが、「今から買っても遅くないか?」「これから値下がりしないか?」と気になる人も多いですよね。
結論を先に言えば、アマゾンの株価は調整局面でありながらも、今後さらに値上がりする可能性はあります。
以下では、その理由とアマゾン社の業績が今後どうなるかを予想してみましょう。
投資に絶対は無いから、値下がりする可能性もあるワン!
好調なAWS
AWSはアマゾンの主要事業の中でも利益率が非常に高く、営業利益の約50%を占めています。
クラウドサービスのシェアは2位のMicrosoft Azure、3位のGoogle Cloudを大きく上回っています。
AWS事業への投資も活発で、直近四半期では200を超える新製品をリリースしました。
今後はECを超える主力事業になるかもしれないワン!
広告事業の優位性
近年存在感を増してきたアマゾンの広告事業ですが、今後更なる成長が見込まれています。
22年4〜6月期のネット広告売上高成長率は、グーグルが12%、メタが-1.5%でした。
それに対してアマゾンは18%もの成長を遂げています。
アマゾンは顧客のECサイト上での購買・検索データを収集することができます。
これにより、顧客のニーズを直接的に把握することが可能になります。
圧倒的なデータ収集力を武器に、アマゾンの広告事業はこれからも成長を続けていくでしょう。
2四半期連続の赤字
アマゾンは2022年1〜3月期、4〜6月期ともに純利益がマイナスとなりました。
これはインフレによる費用増加に加え、電気自動車メーカーRivian Automotiveへの投資損失が要因です。
実際に株価は2021年7月の最高値から40%近く下落しています。
事業そのものは成長しているため、外部環境が落ち着けば株価も上昇に転じると考えられます。
株価が下がっている今が買いのチャンスかも!
アマゾン株を買うのにおすすめの証券会社は?

アマゾン株にお得に投資する方法はある?
アマゾン株をはじめとして、米国株に投資できる証券会社は数多くあります。
以下ではその中でも、手数料・取扱銘柄数・取引ツールの観点からおすすめの証券口座を4つご紹介します。
SBI証券【取扱銘柄が多い】
SBI証券は、米国株の取り扱い銘柄数が約6,000銘柄と証券会社の中でも取り扱い数が多いネット証券です。
日本円でも米ドルでもどちらでも購入することができます。
米ドルの為替手数料は1ドルあたり25銭ですが、住信SBIネット銀行を活用すれば1ドルあたり6銭まで抑えることが出来ます。
SBI証券で口座を開設するのであれば、併用して住信SBIネット銀行を開設するとお得に米国株投資ができますよ。
SBI証券の特徴
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- 最低取引手数料が0円〜(上限は税込22USD・税込0.495%)
- 為替手数料は住信SBI銀行経由で1ドルあたり6銭
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マネックス証券【買付時の為替手数料0円】
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標準時間で23時30分から翌6時の取引時間に加えて、22時~23時30分の「プレマーケット」、6時~10時の「アフターマーケット」の時間帯も取引が可能です。
米国株は日本時間で深夜の取引が中心だから、時間外取引ができるのは嬉しいね!
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【まとめ】アマゾン株の今後

アマゾンはまだまだ期待できる米国株なんだね!
今回はアマゾン株を購入するための方法や、今後のアマゾン株の動向について解説しました。
最後に、この記事の重要な3点をまとめます。
- アマゾンはEC・クラウド事業で世界トップのシェアを誇っている
- 広告事業も好調で、今後も大幅な成長が予想される
- アマゾン株を買うならネット証券であるSBI証券・楽天証券がおすすめ
アマゾン株は利上げやインフレの影響で株価の下落が続いていますが、今後も成長可能性の高い優良企業です。
AWSや広告事業の成長で、今後も株価上昇の見込みもあります。
いつでも投資が出来るように、今のうちに証券口座は作っておきましょう!
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