QQQとは？人気ETFの利回りや構成銘柄、メリット・デメリットなどをわかりやすく解説！

このようなお悩みを解決します。

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この記事の結論

• QQQは、NASDAQ100指数に連動するよう運用されている米国ETF
• 米国のハイテクグロース株に分散投資できる
• 過去に右肩上がり成長を続けてきた実績があり、今後も期待できる

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QQQはアメリカの資産運用会社であるインベスコ社が提供するETFで、NASDAQ100をベンチマークにしています。

株価は過去のチャートを見る限り右肩上がりに推移していますが、今後の投資対象としておすすめなのでしょうか？

この記事では、QQQに投資するうえで知っておきたい特徴や株価推移、構成銘柄や配当利回りなどについて余すことなく解説します。

QQQとは【基礎】

QQQは、NASDAQ100指数に連動するように運用されるインデックス型のETFです。

インデックス型とは、特定の株価指数などのベンチマークと同じ値動きを目指す投資信託のことです。

そのため、QQQはNASDAQ100指数が上昇すると値上がりし、下落すると値下がりするよう運用されています。

ETFとは、「Exchange Traded Fund」の略称であり、日本語では上場投資信託と言います。

ETF自体が数多くの銘柄（企業）を含んでいるため、1つのETFに投資すれば複数の銘柄に投資した場合と同じ分散効果が得られます。

QQQの基本情報は以下の通りです。

項目	QQQの基本情報
名称	Invesco QQQ Trust Series 1
運用会社	Invesco
市場	NASDAQ
ベンチマーク	Nasdaq-100 Index
経費率	0.2％
直近配当利回り	0.74%
銘柄数	102
基準価額	322.85 USD
純資産額	1,775.7億USD
取扱証券会社	IG証券、SBI証券、楽天証券など

要するに、「米国株の中でもナスダック市場に上場している企業のうち、時価総額上位100社に投資しているETF」だと覚えておけば問題ありません。

ナスダックとは？

ナスダックは、米国にある世界最大の新興企業（ベンチャー）向け株式市場です。

QQQのベンチマークになっているNASDAQ100指数は、ナスダック市場に上場している企業のうち時価総額と流動性の大きい上位100銘柄を時価総額加重平均で算出した数値です。

NASDAQ100指数から金融関連の銘柄は除外されており、採用基準はそれほど厳しくありません。

なので、新興企業によくみられる積極的な投資による赤字を伴っていても指数に採用されることがあります。

あわせて読みたい：ナスダック（NASDAQ）とは？ダウとの違い・投資方法をわかりやすく解説！

QQQの構成銘柄【グラフ】

QQQに含まれている銘柄のセクターは、次のような割合になっています。

6割以上を情報通信関連銘柄で占めているのが、図からわかります。

次に、QQQの組み入れ銘柄のうち上位10社をご紹介します。

米国を代表する有名企業が勢ぞろいですね。

また、102銘柄に投資しているものの、主要銘柄は時価総額の大きい企業が独占しています。

QQQの株価推移【チャート】

次に、QQQの価格推移を見てみましょう。

2009年のリーマンショック以降、見事な右肩上がり成長を遂げています。

続いて、米国経済や株価の見通しについて見ていきましょう。

米国経済やQQQの見通し【予想】

2022年、年初より米国ではインフレが深刻化しており、FRB（連邦準備理事会）は急ペースで利上げを行ってきました。

次のチャートは、QQQと米国10年債の利回りを比較したものです。

縦の黄色いラインより右側が、2022年以降の値動きです。

年初より国債の利回り（黒線）は上昇していますが、QQQ（赤・緑のローソク足）は下落していることがわかります。

一般的に、利上げを行うとグロース銘柄の株価は下落する傾向にあります。

QQQには、成長性の高いハイテク関連の銘柄が多く含まれているので、利上げの影響を大きく受けてしまうわけです。

また、世界的にインフレと景気後退が同時に起こるスタグフレーションが進行しており、2022年は世界的に株価が上がりにくい展開が続くでしょう。

投資するかはそれぞれの判断となりますが、QQQがさらに上昇を続けると考えるならば、買い時かもしれません。

逆に値下がりすると思うのであれば、IG証券のCFD取引を活用して、売りポジションから入って利益を狙うこともできます。

QQQに投資するメリット・デメリット【注意点】

QQQに投資するのであれば、知っておきたい特徴がいくつかあります。

それぞれ、詳しく見ていきましょう！

高いリターンが期待できる

QQQは、インデックス型のETFの中でも高いリターンが特徴的です。

例えば、QQQをVOO（バンガード・S&P500 ETF）やVTI（バンガード・トータル・ストック・マーケットETF）と比較してみましょう。

構成銘柄数も少なく、経費率も２つのETFと比べて高めに設定されています。

続いて、チャートでリターンを比較してみましょう！

VOOとVTIは同じような動きをしていますが、QQQだけはずば抜けていますね。

たしかにQQQの配当利回りは低いですが、配当を出さず資金を先行投資に回している企業の割合が高いため、高いリターンが出ているのです。

配当金を受け取るたびに払う税金も抑えられるので、経費率が少し高いとはいえ効率的に資産形成ができます。

分散投資ができる

QQQひとつに投資するだけで、102銘柄に投資できるのが大きなメリットです。

投資をする上で大事なことは、分散投資を行い、リスクを最小限に抑えることです。

ただ、分散されているとはいっても、ハイテクグロース株に銘柄が偏っているという点には注意が必要です。

ここで、QQQとVGT（バンガード・米国情報技術セクターETF）を詳しく比較してみましょう。

2005年に100ドルをそれぞれに投資して、分配金は再投資する設定にしています。

Portfolio	Final Balance	CAGR	Stdev	Best Year	Worst Year
QQQ	＄906	13.35%	18.26%	54.68%	-49.74%
VGT	＄916	13.43%	18.86%	61.89%	-50.58%

情報技術セクターだけに投資しているETFと成績があまり変わりません。

それだけ、QQQはハイテク株に引っ張られた値動きをすることがわかります。

そのため、さらに分散投資したい方は高配当株ETFなど相関の低い金融商品に投資する工夫も必要です。

少額投資はできない

QQQの現在の価格は約322ドルなので、日本円だと約43,000円（為替レートは１ドル134円で計算）が必要です。

米国株は1株単位で投資できるのが魅力ですが、投資初心者や学生の方にとっていきなり43,000円を投資するのは勇気が要りますよね。

そのため、少額投資をしたい方は投資信託を利用するのがおすすめです。

NASDAQ100に投資できるものとして、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスがあります。

投資信託であれば100円から投資でき、配当金を受け取らずそのまま再投資することもできるので、複利効果も得られます。

ただその分、ETFよりも手数料が高くなるため、注意が必要です。

QQQに投資する方法

QQQに投資する方法には「現物取引をする」と「CFD取引をする」の2種類あります。

CFD（Contract For Difference）取引とは、株式、商品、経済指数、先物など、あらゆる金融商品を差金決済で行う取引のことです。

現物取引のように、現金で株式を購入して保有し、売却するような現物の売買は発生しません。

以下では、QQQに投資するためにおすすめな証券会社をご紹介します。

SBI証券【QQQの買付手数料無料】

SBI証券はネット証券国内株式個人取引シェアNo.1を誇る人気のネット証券です。

2022年3月14日時点で5,135件もの米国株式を取り扱っており、大型銘柄からIPO銘柄、中小型銘柄などバリエーションも豊富です。

QQQ以外の米国ETFのラインナップも充実しているので、あなたが欲しい銘柄がきっと見つかりますよ。

また、米国株を毎月好きな日に自動買い付けできる「米国株式・ETF定期買付サービス」も利用できます。

時間がなくて定期的に買い付けるのを忘れそうという人も、はじめに「設定株数」または「設定金額以内の単元株」を設定するだけで手軽に米国株へ投資できますよ。

「SBI ETF セレクション」というプログラムもあり、QQQを含む中長期の資産形成に適した米国ETF10銘柄の買付手数料が無料、専用ページでの投資情報も豊富に用意されています。

関連：【初心者必見】SBI証券の口座開設のやり方！おすすめの初期設定や必要日数も解説

SBI証券のETF稼働口座・積立利用口座の大きな上昇からも、投資家からの人気が見て取れますね。

楽天証券【QQQの買付手数料無料】

楽天カードとの相性やキャンペーンの豊富さなどが人気の楽天証券。

「2022年オリコン顧客満足度 ネット証券ランキング」で2年連続1位になるなど、勢いがある証券会社です。

楽天グループの証券会社ということで、楽天ポイントを使ったり貯めたりしてオトクに投資を始められるのが嬉しいですね。

取り扱い米国株は4,760銘柄と、充実した品揃えを展開しています。

特定口座やNISA口座にも対応しているため、気軽に米国株投資に挑戦することが出来ます。

また、楽天証券でもアメリカ株積立が利用でき、ETFも積立購入が可能です。

楽天ポイントを使って買い付け設定もできるので自己資金を抑えることができ、より気軽に投資を始めることができます。

楽天証券ではSBI証券よりも多い、QQQを含んだ米国ETF15銘柄の買付手数料が無料となっているので、以下の15銘柄に投資したい人は口座開設しておきましょう。

関連：【初心者】楽天証券の口座開設方法・始め方は？おすすめの初期設定も分かりやすく解説

IG証券

45年以上の歴史を持ち、世界中で約31万人以上が利用する大手証券会社のIG証券。

IG証券ではQQQを始め、17,000以上の銘柄のCFD取引を行えます。

CFD取引では現物を実際に保有せずに取引できるため、 下落相場でも利益を出せる売り注文からの取引ができます。

学習コンテンツ「IGアカデミー」や、ニュース分析レポートなども揃っているため、CFD初心者からプロまで満足できるでしょう。

【まとめ】QQQとは

QQQについて、株価推移や構成銘柄、メリット・デメリットなど解説してきました。

最後に、本記事でもっとも重要なポイントを3つ振り返ってみましょう。

QQQは米国株ETFなので、今後もアメリカ経済が成長していくと考えている人は、QQQに長期目線で投資するのも選択肢の一つです。

ただ、投資の世界では何が起こるか分からないため、QQQが大きく値下がりする可能性も大いにあります。

そのため、値下がり局面でも利益を狙える「CFD取引」ができるIG証券での口座開設がおススメです。