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あなたは「貯金や退職金で1,000万円あるけど、運用して損しないかな…」と悩んでいるのではないでしょうか。
とはいえ、そのまま銀行に置いておくのもなぁ…
この記事では、数々の投資を試してきた筆者の経験も元に、1,000万円の運用方法を解説します。
資産運用は日々資産額が変動するため、一時的に損をするリスクも伴いますが、「運用しないリスク」もあります。
この記事で資産運用について学び、1,000万円を賢く運用できるようにしましょう。
この記事を書いた人:末友浩基
2020年6月から副業ライターをスタートし2022年に金融ライターとして独立。
20代投資家。投資歴は3年。米国(S&P500)・日本(高配当株)・米国債券・ロボアドへ投資中。
実体験があるからこそ得られる知識を使い、読みやすく分かりやすい記事を執筆しています。
1,000万円を預貯金だけに回すリスク
1,000万円を預金しておくだけではだめなの?
まずは1,000万円を預貯金だけに回すリスクを3つ紹介します。
以下で詳しく解説します。
利息がほとんどつかない
2023年10月現在の銀行の預金金利は0.001%程度です。(参考:みずほ銀行)
金利が高いとされるネット銀行でも0.1%程度となっています。(参考:楽天銀行)
ネット銀行でも、まだまだ低いね…
バブル時代には普通預金金利が約5%あったことを思い起こせば、過去数十年で金利は大幅に下落しているのが見て取れます。
金利が今の状況では、1,000万円を銀行に預けても1年間で得られる利息は約100円~1万円に過ぎません。
そのため、銀行預金だけで資産を増やすのは難しいでしょう。
インフレによる現金価値の減少
インフレ(インフレーション)とは、「継続的に物価が上昇し、自国通貨の価値が下がる状態」を意味します。
例えば、これまで100円で購入できたパンが101円、105円と値上がりすると、同じ資産を持っていたとしても、購入できる量は次第に少なくなります。
今はモノの値上げがすごいしね…
2020年に発生した新型コロナウイルスから始まり、以下のような理由でインフレの波が押し寄せています。
- ロシアのウクライナ侵攻
- 半導体不足
- コロナによる供給数の低下
- コロナのリベンジ消費
貯金は重要ですが、全額貯金に回していると現金価値が減少しているのを眺めるだけになります。
そのため、インフレに応じて自分の資産を増やしていく必要があるのです。
インフレを上回るよう資産を増やすには、投資をするしかありません。
ペイオフの対象外
日本にはペイオフという制度があります。
ペイオフとは預金保護法による預金保険制度のことで、銀行が経営破綻した場合に預金者を保護するための制度です。
ペイオフの対象となるのは、ひとつの金融機関につき1,000万円までです。
そのため、1,000万円を銀行に預けたらそれ以上の分は保護されません。
銀行なら全額安全かと思ってた…
【利回り別】1,000万円の運用シミュレーション
ここからは1,000万円を運用するとどれくらいお金を増やせるのか、シミュレーションしていきましょう。
年利 | 5年後 | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
---|---|---|---|---|
1% | 1,051万円 | 1,105万円 | 1,221万円 | 1,349万円 |
3% | 1,161万円 | 1.349万円 | 1.820万円 | 2,456万円 |
5% | 1,283万円 | 1,647万円 | 2,712万円 | 4,467万円 |
7% | 1,417万円 | 2,009万円 | 4,038万円 | 8,116万円 |
10% | 1,645万円 | 2,707万円 | 7,328万円 | 1億9,837万円 |
年利が高くなるほど複利効果が大きくなり、資産を効率よく増やせるようになります。
ただし、一般的に投資の世界ではリスクとリターンが一致するため、高いパフォーマンスを狙うと大きな損失を出す可能性もある点に注意しましょう。
投資先は慎重に判断する必要があるんだワン!
1,000万円を1億円に増やすのに必要な年数
1,000万円から1億円に増やすことってできるのかな?
1億円は夢のある数字ですよね。
現在1,000万円の資産がある方は、運用に回せば1億円に増やすことも可能です。
実際、33年の運用期間があれば、年利回り7%で1億円に到達します。
米国の有名な指数である「S&P500」の年平均リターンは7%であることから、不可能ではないことが分かります。
また、上記の表は追加で入金せず、元本1,000万円だけの数値であるため、毎月一定の金額を入金すればさらに1億円の道は近くなります。
1億円は不可能だと思っていたけど、しっかりシミュレーションしてみることが大切だね!
「自分でシミュレーションするのが難しい…」という方は、プロに無料で相談できるサービスを利用するのもおススメですよ。
1,000万円の運用を始める際の注意点
1,000万円の運用をするのって怖いな…
ここからは1,000万円の運用を始める際の注意点を紹介します。
以下で詳しく解説します。
投資に回す割合を決める
まずは、全体の資産に対して、何%を投資に回すか決めましょう。
これは、あなた自身のリスク許容度や金融知識、将来の目標などによります。
リスク管理のために緊急時用の現金も確保しておこうね!
集中投資しない
投資の世界には「卵を一つのカゴに盛るな」という格言があります。
どんな意味なの?
卵を一つのカゴだけに盛り、もしそれを落としてしまったら、すべての卵が割れてしまうかもしれません。
しかし、いくつかのカゴに分けて卵を盛っていたらどうでしょうか?
一つのカゴを落として卵が割れてしまっても、他のカゴの卵は無事だね!
この格言からは「分散投資」の重要性がわかります。
分散投資ってなんだろう?
一言で言うと、バラバラに分けて投資をする投資方法のことです。
ご存じの方も多いでしょうが、投資には次のようなリスクがあります。
- 価格変動リスク
企業の業績や経済情勢等により、株価など投資商品の価格が変動するリスク - 為替変動リスク
異なる通貨(円とドルなど)の為替相場が動くことによって、円換算したときに金融商品の価値が変化するリスク - 金利変動リスク
金利の変動により、債券の価格が変動するリスク
他にも、信用リスクや流動性リスク、地政学リスクなどがあるワン!
しかし、様々な投資先に投資することで、これらのリスクを減らすことができます。
注意しなければいけないのは、やみくもに投資してもリスクを抑えられない、ということです。
正しく分散投資をするためには、投資対象や投資時期を分散させる必要があります。
生活防衛費は残しておく
生活防衛費とは、急な病気や事故、失業などのリスクに備えて設けられる費用のことを指します。
1,000万円の運用をするときでも、生活防衛費には手を付けないことが重要です。
生活防衛費に手を付けると、長期運用が難しくなるんだよね…
生活防衛費の具体的な金額は、ライフスタイルや家庭の状況によりますが、一般的には生活費の3~6ヶ月分を目安に設定することが推奨されます。
この金額があれば、緊急時にも対応できる余裕が生まれ、安心して資産運用やセミリタイア計画を進めることが可能になります。
まずは毎月どれくらい支出があるのかをチェックだワン!
専門家に相談する
私たちは、老後の生活や子どもの教育費などを捻出するために資産運用をする必要がありますが、自分だけで最適な資産運用や投資の判断ができる方は少数派です。
たしかに、投資って聞いても何したらいいのか分からないね…
また、資産運用や投資に対して以下のような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
- 現在している資産運用や投資だけで十分か確認したいけど、どこに相談したらいいの?
- 新しく資産運用や投資を始めるときに注意すべきことは?
- ネットで調べてみたけど、見落としたところはない?
資産運用や投資の相談を実施している専門家は、基本的に複数の投資商品を取り扱っています。
そのため、これらの不安を取り除きながら、自分に合った資産運用方法を見つけやすくなるのです。
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以下でおすすめのサービスを紹介するワン!
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1,000万円のおすすめ運用方法【低リスクから】
ここからは1,000万円のおすすめ運用方法を紹介します。
以下で詳しく解説します。
定期預金【元本保証】
定期預金は、金融機関に一定期間(例: 3ヶ月、6ヶ月、1年など)お金を預けて、期間終了時に元本に利息が加算されて返金される金融商品です。
メリット
- 元本保証があり、リスクが低い
- 利息率が事前に決まっているため、期間終了時の受け取り金額が明確
デメリット
- リターンが小さい
- 1,000万円以上は元本保証にならない
定期預金は、安定した運用を目指す人には適しています。
しかし、より高いリターンを求める場合は、他の投資商品と組み合わせることを考慮すると良いでしょう。
メガバンクを利用するよりもネット銀行の方が利率が良いことが多いです!
金融機関によっては、普通預金の金利の10倍程異なることもあります。
特に何も使い道のない資金であれば、普通預金に預けるよりも定期預金に預ける方が利益は大きくなるでしょう。
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債券【ローリスク・ローリターン】
債券投資とは、投資家が債券の発行体である国や企業にお金を貸すことです。
この貸借関係における借用書(お金を貸したことの証明書)が債券にあたります。
メリット
- リスクが小さいが銀行の定期預金より良い利回りで運用できる
- 基本的には元本が戻ってくる
- 購入時に期待リターンがほぼ確定している
デメリット
- リターンが小さい
- デフォルト(債務不履行)になる可能性があるので全くのノーリスクではない
債券の保有者は、利息と額面金額の双方を受け取ることができます。
また、債券には投資家同士が自由に売買できるという特徴もあります。
債券は発行体によって以下の通りに分類されます。
- 国債
国が発行している債券です。
発行体が国のため、かなりリスクが小さい投資と言えます。
ただ、新興国を中心に「ハイイールド債」というリスクが高い債券もあります。
- 社債
企業が発行している債券です。
国債よりはリスクが高いものが多く、その分リターンも大きいです。
しかし株式や投資信託などと比べればリスク・リターンともに小さい場合が多いです。
債券は以下のネット証券から簡単に購入できます。
最近人気の米国債(アメリカ国債)の買い方に関しては、関連記事「米国債の買い方を画像付きで解説!10年債の利回りやチャートも掲載【SBI・楽天・マネックス】」を参考にしてみてください。
不動産クラウドファンディング【ミドルリスク・ミドルリターン】
不動産クラウドファンディングとは、多くの個人投資家が少額の資金を集め、その資金を使って不動産の運用を行う仕組みのことを指します。
集めた資金をもとに運営会社が不動産を購入・運用することで、その利益が出資者に分配される仕組みです。
一般的な不動産投資に比べて投資金額が少なくて済む点がメリットです。
通常、不動産投資は大きな初期投資が必要ですが、不動産クラウドファンディングでは少額から投資できます。
運用期間終了時には、物件が売却され売却金が出資者への償還金に充てられるよ!
不動産クラウドファンディングの中でもおススメなのは「CREAL」と「COZUCHI」です。
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不動産投資型クラウドファンディングに関しては、関連記事「不動産投資型クラウドファンディングのおすすめランキング23選!選ぶ時のポイントも解説」を参考にしてみてください。
投資信託【ミドルリスク・ミドルリターン】
投資信託の特徴
- 投資のプロに運用を任せられる
- 商品1つで手軽に分散投資できる
- コストとなる信託報酬は年0.09%~1.0%程度
投資信託は「ファンドマネージャー」と呼ばれる投資のプロが投資家に代わって運用してくれる投資商品です。
購入する商品と金額さえ決めれば、投資の深い知識がなくても安心して資産運用を進められます。
銘柄分析などの難しい作業も、プロに任せられちゃうんだ!
投資信託は毎月定額をコツコツ積み立てる手法が定番で、以下のネット証券では100円から積み立てが可能です。
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投資信託の詳細は「【初心者向け】投資信託とは?仕組みや種類も図解で丸わかり」の記事にてまとめたので、併せてご覧ください。
株式投資【ハイリスク・ハイリターン】
株式投資とは、企業が発行する株式を購入して、その企業の経済的利益(利益配当や株価上昇による売却益など)を得る行為です。
株式は企業の一部所有権を示し、株式を所有することでその企業の利益に直接的に参加できます。
投資家は資金を出して企業の所有権を一部持つことになります。
会社と投資家の関係としては下図の通り。
株式投資を行う際には証券会社の口座開設が必要ですが、おすすめは手数料が低いネット証券です。
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株式投資に関しては、関連記事「株式投資の基礎知識~株式ってそもそも何?~」を参考にしてみてください。
仮想通貨【ハイリスク・ハイリターン】
仮想通貨(暗号資産)とは、インターネット上で取引される通貨のことです。
メリット
- 大きなリターンを狙うことができる。
- 決済手段として利用することも可能。
デメリット
- リスクが大きい。
- ネット上での取引になるのでハッキングなどの危険性がある。
仮想通貨の最大の特徴は値動きの大きさです。
保有リスクは高いですが短期的に大きな利益を得ることも可能です。
- GMOコイン
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各種手数料無料で使いたい人におすすめ!
仮想通貨に関しては、「仮想通貨の基礎コース~仮想通貨ってなに?~」を参考にしてみてください。
1,000万円の運用に関するよくある質問
1,000万円の運用について気になっていることが残ってる…
ここからは1,000万円の運用に関するよくある質問にお答えします。
以下で詳しく解説します。
Q.貯金1,000万で何年暮らせる?
貯金1,000万円で何年暮らせるのかは、生活費によって異なります。
例えば、月々の生活費を平均で30万円、年間で360万円と仮定して計算すると、約3年間となります。
まずは支出を計算してみよう!
Q.1,000万円を運用するといくら利益がでる?
1,000万円を投資信託で運用すると、5年など一定期間で運用した場合、概ね3~10%程度のリターンを狙えます。
とはいえ、毎年同じリターンになるわけではなく、平均したときの数値なので、毎年利益が変動することは覚えておきましょう。
Q.1,000万あれば何に投資する?
1,000万円で資産運用する際におすすめなのは以下5つです。
- 債券
- 不動産クラウドファンディング
- 投資信託
- 株式投資
- 仮想通貨
これらの金融商品を分散して、無理のない運用を行いましょう。
考えるのが難しいという方は専門家に相談することをおすすめします。
\資産運用を相談できる/
「わたしのIFA」なら、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談可能!
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【まとめ】1,000万円あるなら運用に回そう!
1,000万円の運用方法がよくわかったよ!
最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。
- 1,000万円を預貯金だけにするのはリスクがある
- 1,000万円を運用に回すのが不安なら専門家(わたしのIFA)に相談してみよう
- 集中投資はしない
1,000万円の運用は、大切と分かっていてもなかなか勇気が出ない方もいるはずです。
大切なその資産を失わないようにするためにも、まずは専門家へ相談してみてはいかがでしょうか?