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ココルポート(9346)【IPO上場企業紹介・初値予想・IPOインタビュー】

今回はIPO企業の中から、3月31日に東証グロースに上場予定のココルポート(9346)をご紹介します。(同日は「Fusic」が上場予定です)

ココルポートは、障害者総合支援法に基づく障がい福祉サービス事業を展開する企業です。

想定時価総額は107.1億円で、サービス業のIPOとなっています。

企業からのメッセージ

4月13日(木)、株式会社ココルポート 佐原社長へインタビューを実施しました。

インタビューでは上場後の戦略や、個人投資家へのメッセージなどを伺いました。

ココルポート代表取締役社長 佐原様のお写真

代表取締役社長 佐原 敦矢氏

1963年 京都府生まれ。
神戸大学工学部電子工学科卒業後、株式会社リクルート(現リクルートホールディングス)入社。

顧客の新卒採用、中途採用、教育研修に関する業務に従事。人材紹介部門で首都圏エリア責任者として4つの支社の立ち上げ後、東海統括部長、関西統括部長、医師斡旋事業部長、人事・総務・法務・広報部長を歴任。

2014年 株式会社クロス・マーケティングを経て、2017年1月 株式会社ココルポート入社。7月 就労移行支援事業本部長、10月 取締役、2018年4月 代表取締役社長に就任。好きな言葉は「WILL」。

上場までの道のり

上場までにどんな取り組みをしてきたのかな?

大きく3つのことに取り組みました。

1つ目が「システム化」、2つ目が「業務の可視化」、3つ目が「マインドセット」です。

①システム化

私(佐原社長)が入社したときは、会社としての制度や仕組みがまだ整っていない状態でした。

そのため、まずは仕組み化・システム化に取り組みました。

同時に、大衆の目にさらされても問題ない会社にしようと決め、IPOを目標にしました。

知名度や信頼度を上げ、会社をより良くするための人材を獲得するという点も、IPOの大きな目的です。

佐原社長は、「現場が分からなければ経営ができない」という思いから、実際に支援員として3か月間現場で働いたんだワン!

②業務の可視化

当時、職員の方は頑張っているけれど、何を頑張ればいいのかが分からない、という状況がありました。

そのため、「ご利用者様から問い合わせがあって、見に来てもらい、説明をし、実習をしてもらう。通所が安定してきて、就職支援をする」という流れをすべて数値化しました。

例えば、何人のご利用者様から問い合わせがあって、何人の方に来て頂けたのかを記録します。

もし、その間で人数が大きく減っていたとしたら、「電話やメールの対応が良くなかったのではないか?」「問い合わせをいただいてから連絡が遅かったのではないか?」という風に、PDCAを回すことができます。

今も事業所ごとに、この実績とKPIをまとめたシートを運用しています。

そして誰でも他の事業所のシートを見ることができ、自分の事業所と比較・検討することができます。

こうして、何を頑張れば良いのかを分かるようにしました。

現場で働いたからこそ、行えた改革だね!

③マインドセット

2019年に社名を変え、企業理念や行動指針(ココルポート11)を創りました。

ココルポート11
同社Webサイトより

実はココルポート11は、全従業員によって6か月かけて創ったものです。

自分たちの思いを行動指針に反映し、自分たちが主役なんだと再認識できるようにしました。

業績について

売上高営業利益率が、2020年6月期は5.0%だけど、2023年6月期第二四半期には12.9%にまで成長しているんだワン!

すごいね!上記の改革の成果なのかな?

確かにシステム化や、数字を可視化することで業務の効率化が進みました。

しかし、私たちは数字だけを追い求めているわけではありません。

私たちはご利用者様が就職をし、定着し、最終的に自立することを目標としています。

そのため、全従業員700人が「ご利用者様のために」努力したことが、業績という数字に表れたのだと思っています。

圧倒的な思いの強さが、結果として業績に繋がっているんだね!

将来について

私は同業他社のことをライバルではなく、ともにご利用者様のために努力をする仲間だと思っています。

いくつかの会社の経営陣の方々とも定期的に交流させて頂いています。

ただ、全部の会社が集まる協議会のようなものはまだ存在しません。

しかし、そろそろこうした組織を作り、業界全体を盛り上げたいと思っています。

業界全体を盛り上げないと、私たちの目標である「一人でも多くの障がい者の方々が、元気になって自立する」ことに繋がりません。

ココルポート11の最後は、「正しいことをする」です。

この思いのもと、そろそろ業界全体にも目を向けていかなければいけない、そうした責任があると感じつつあります。

10年後、20年後はどう予測していますか?

正しい福祉が行われており、国がそれを認め、もっと報酬単価を上げてくれるという状態になってほしいと考えています。

現状、報酬を上げてもらわないと、従業員が報われない部分があります。

今も特別処遇改善加算(給与を上げなさいという加算)を国から頂いており、これが売上の10%ほどを占めています。

おかげさまで、従業員の給与を上げることはできているのですが、それでもまだ足りないです。

現在、1人当たり平均年収が380万円ほどですが、それを500万円ほどにまで上げられたら良いなと、すごく思っています。

そして、正しい福祉が業界全体ででき、障がい者の方が生き生きとしている社会になってほしい

綺麗事だと思われるかもしれませんが、そんな世界の実現に向けて、本気で取り組んでいます。

投資家へのメッセージ

株式会社ではありますが、福祉を実行する気持ちはどこよりも誰よりも強いと思っています。

一人でも多くの障がい者の方々が、元気になって自立していくことに本気で思い、実践しております。

今後とも、応援をよろしくお願いします。

IPO概要・初値予想

IPO概要・初値予想

まず、ココルポートの初値予想やIPO概要など、次の4つについて解説していきます。

同社を購入検討している方は、ご確認ください。

IPO評価・初値予想

ココルポート IPO評価

業績が堅調に推移し、今後の売上拡大も見込みやすいです。

ただIT系などと比較すると、目立ちにくく盛り上がりに欠けそうです。

公募価格がやや高く、IPOが続いていることが懸念点となっています。

これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍~1.3倍と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:3,100円

The poll has expired!

詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

取り扱い証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
みずほ証券83.52% 895,900株
野村証券6.95%74,600株
SBI証券2.60%27,900株
楽天証券2.60% 27,900株
マネックス証券0.87%9,300株
松井証券 0.87% 9,300株
丸三証券 0.87% 9,300株
岩井コスモ証券 0.87% 9,300株
岡三証券0.43%4,600株
水戸証券 0.43% 4,600株

\IPO取り扱い数No.1の証券会社はこちら/

日程・価格

IPOの日程は次のようになっています。

ブックビルディング期間3月14日(火)~3月20日(月)
当選発表日3月22日(水)
申込期間3月23日(木)~3月28日(火)
上場日3月31日(金)

続いて、価格は以下のようになります。

仮条件3,100円~3,150円
公開価格3,150円
初値4,135円

過去IPO企業の初値や騰落率についてはコチラ

大株主

株主名比率
株式会社A&Cコーポレーション23.54%
株式会社KRAC8.66%
佐原 敦矢7.74%
株式会社アレジアンス6.93%
ココルポート社員持株会6.60%
長尾 吉祐5.31%
伊藤 純一2.55%
岡登 貞憲2.55%
西村 綾子2.55%
石合 建祐2.55%

企業概要

IPO_企業概要

次に、同社の事業内容や直近の業績推移を確認していきましょう。

事業内容

ココルポートは「指定障害福祉サービス事業」を行っており、主たるサービスとして「就労移行支援・就労定着 支援・指定計画相談支援サービス」、他にも「自立訓練(生活訓練)サービス」などを提供しています。

  • 就労移行支援サービス
    就労に向けたトレーニングを行い、働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるサポートを行うサービス
  • 就労定着支援サービス
    生活面の課題を把握し、企業や関係機関等との連絡調整や課題解決に向けて必要となる支援を行うサービス
  • 自立訓練(生活訓練)サービス
    生活能力の維持・向上のための訓練や助言などのサポートを行うサービス
  • 指定計画相談支援サービス
    福祉サービス利用についての相談と目標に合わせた計画を作成するサービス

サービスが豊富で手厚いんだね!

ビジネスモデル

同社のビジネスモデルは、 障害者総合支援法に基づく障がい福祉サービス事業です。

「指定障害福祉サービス事業」では、障害のある方がサービスを利用して、行政及び利用者から報酬を受け取るビジネスモデルとなっています。

ココルポート ビジネスモデル
引用:目論見書

2012年4月に神奈川県川崎市川崎区に就労移行支援事業所「Cocorport川崎Office」を開設したのを皮切りに、首都圏(1都3県)を中心に拠点を拡大しています。

2023年1月31日現在で、就労移行支援事業所を首都圏(1都3県) 54か所、大阪府4か所、愛知県4か所、福岡県2か所、兵庫県2か所の計66か所(就労定着支援事業所は就労移行支援事業所内)にて運営しています。

どれくらい結果が出てるんだろう?

就職実績は右肩上がり出推移し、就労定着率も80%後半を記録しています。

ココルポート 就職実績推移
引用:目論見書

決算情報

続いて同社の決算情報を見てみましょう。

ココルポート 売上高
引用:目論見書

2019年から売上高が右肩上がりに推移し、純資産も拡大しています。

2023年6月期の業績予想では、売上高は前年同期比25.4%増の52.3億円となっているワン!

ココルポート 利益
引用:目論見書

上場する3期前から黒字転換しており、すでに利益拡大フェーズに入っていることが分かります。

2023年6月期の業績予想では、営業利益は72.6%増の6.5億円、当期純利益は74.4%増の4.5億円となっています。

経営陣

同社の役員は9名(うち0名女性)おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。

代表取締役社長 佐原 敦矢

1987年4月 株式会社リクルート入社
2003年10月 株式会社リクルートエイブリック転籍
2012年4月 株式会社リクルートドクターズキャリア出向
2014年4月 株式会社クロスマーケティング入社
2017年1月 同社入社
2017年10月  同社取締役
2018年4月 同社取締役社長(現任)

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。

IPO投資をするなら開いておきたい証券口座

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※本記事は2023年3月23日時点の情報を元に作成されています。
※本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品や手法を推奨するものではありません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。


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