ハンモック（173A）のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、4月11日に東証グロースに上場予定のハンモック（173A）をご紹介します。

ハンモックは、法人向けのソフトウェアパッケージ、クラウドサービスを提供する企業です。

想定時価総額は89.8億円で、情報・通信業のIPOとなっています。

ハンモックのIPO基本情報

ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。

上場日	4月11日（木）
いろはにマネー独自の初値予想	C（1.0倍以上1.3倍未満） ※想定価格2,060円から、2,060円～2,678円
企業Webサイト	https://www.hammock.jp/
取り扱い証券	SMBC日興証券（主幹事）、松井証券、SBI証券、岩井コスモ証券など

ハンモックのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格	2,060円
仮条件	1,940～2,060円
ブックビルディング期間	3月27日（水）～4月2日（火）
当選発表日	4月3日（水）
公開価格	2,060円
申込期間	4月4日（木）～4月9日（火）
上場日	4月11日（木）
初値	2,160円

ハンモックのIPO初値予想

ハンモックの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名	割当率	割当株数
SMBC日興証券（共同主）	93.50%	1,426,800株
野村證券	2.61%	39,800株
みずほ証券	0.87%	13,200株
SBI証券	0.65%	9,900株
岡三証券	0.43%	6,600株
東海東京証券	0.43%	6,600株
岩井コスモ証券	0.43%	6,600株
あかつき証券	0.43%	6,600株
丸三証券	0.43%	6,600株
松井証券	0.22%	3,300株

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以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

※取扱数、主幹事数は2022年のデータ

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、同社代表取締役社長の若山 大典氏が筆頭株主となっています。

また、一族で95%を超える株式を保有しています。

株主名	比率
若山 大典	44.39%
若山 正美	25.23％
若山 悠	11.91％
高野 紀子	10.51％
若山 知子	3.27％
水元 敬也	1.17％
ハンモック従業員持株会	0.61％
冨來 美穂子	0.20％
米野 雅士	0.12％
通事 大作	0.12％

ハンモックの業績情報

決算期	2019年3月	2020年3月	2021年3月	2022年3月	2023年3月
売上高	2,672	3,321	3,131	3,647	3,994
成長率	ー	+24.3%	-5.7%	+16.5%	+9.5%
経常利益	236	88	-424	409	504
成長率	ー	-62.7%	ー	ー	+23.2%
経常利益率	8.8%	2.6%	-13.5%	11.2%	12.6%
当期純利益	172	67	-3.2	931	417
成長率	ー	+15.2%	ー	ー	+3.6%
EPS	46.4	18.8	-92.7	247.6	100.9
BPS	136.5	154.2	57.6	296.0	362.3

新型コロナウイルスの影響が大きかった年度を除き、売上高・経常利益は安定した伸びを続けています。

営業利益は2022年度が385百万円、2023年度が508百万円で、こちらの業績も安定しております。

同社は財務指標の中でも特に「売上高成長率」と「営業利益」を重視しており、リカーリング型ビジネスモデルへの移行による利益率の向上を目指しています。

今後のさらなる成長には、リカーリング型ビジネスモデルの構築に伴う契約社数の拡大が鍵になっていくでしょう。

ハンモックの事業内容

ハンモックは、「ハンモックでくつろげるような快適なシステムを組織で働くすべての人々に提供したい」という考えのもと、法人向けにソフトウェアパッケージやクラウドサービスを提供しています。

それでは、具体的なサービス内容を見てみましょう。

ネットワークソリューション

企業のIT資産管理やセキュリティ対策を統合的に管理するソフトウェア「AssetView（アセットビュー）」シリーズを開発・販売しています。

また、IT資産管理を取り巻く課題を統合的に解決するためのソリューションサービス・運用支援サービスも提供しています。

「AssetView」は、IT資産管理・ソフトウェアライセンス管理・ウイルス対策といった多彩な機能を統合的に管理します。

独自の管理画面によりひとつの画面で操作・管理することができ、使用スタイルに合わせた画面や表示機能の制御が可能です。

また、「AssetView」は必要な機能だけを選択して購入可能であるため、オーダーメイド感覚で必要な機能を購入して対策に取り組むことができます。

セールスDXソリューション

法人営業の生産性向上・業務効率化を図る「ホットプロファイル」及び「ホットアプローチ」の開発・販売・運用サービスを行っています。

営業支援ツール「ホットプロファイル」

「ホットプロファイル」は、法人営業の支柱である「名詞管理」「SFA/CRM」「MA」を統合し、各プロセスを包括的に実行できる営業プラットフォームです。

社内に点在する営業活動情報を一元管理し、業種等の企業属性情報を自動付与することで営業活動に活用しやすい顧客データベースへ変換します。

顧客に関する情報が1つのシステムでまとまるため、人脈・案件履歴・Webアクセス履歴など顧客に関する情報を1画面で時系列に沿って確認することが可能です。

また、登録した顧客企業のニュース情報の自動受取ができ、企業に動きがあった際に迅速な営業が可能となります。

新規顧客開拓ツール「ホットアプローチ」

「ホットアプローチ」は、様々な公開情報を基に当社が独自AIで成形した480万社以上の企業データベースから利用者向けの企業リストを作成する法人営業の新規顧客開拓に特化した営業支援ツールです。

企業データベースには、業種や規模等の企業属性に加えて具体的な事業内容等の情報が含まれており、顧客がアプローチしたいターゲットを絞り込んで営業リストを作成できます。

AIデータエントリーソリューション

AI OCR技術をベースとしたデータ入力業務効率化のソリューションを提供しています。

AI OCRとは

OCRとはオプティカルキャラクターリーダーの略で、手書きや印刷された文字をスキャナやデジタルカメラで読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術を意味します。
AI OCRは、OCRにAI技術を加えたものを意味し、機会学習による文字認識率の向上等が可能になります。

「AnyForm OCR」は、受注伝票等の帳票のOCR処理をすることが可能であり、製造業や卸売業など幅広い業種で導入されています。

「WOZE」は、同社が帳票設計を行うため顧客の作業負担が軽減され、より幅広い業種・企業規模及び幅広い帳票種類のニーズに対応できます。

直近IPOの初期予想と騰落結果

直近の2月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名	上場日	初値予想	初値騰落結果
光フードサービス	2/28	S（1.7倍以上）	2.20倍
Cocolive	2/28	B（1.3~1.5倍）	2.24倍
VRAIN Solution	2/22	B（1.3~1.5倍）	1.74倍
Veritas In Silico	2/8	C（1.0~1.3倍）	2.00倍
SOLIZE	2/7	B（1.3~1.5倍）	1.30倍

初値騰落結果が2倍を上回る銘柄が複数ありました。

日経平均が高値の更新を続けており、IPOにも追い風となっています。

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。