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全保連(5845)のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、10月25日に東証スタンダードに上場予定の全保連(5845)をご紹介します。(同日は「KOKUSAI ELECTRIC」が上場予定です)

全保連は、家賃債務保証サービスを提供する企業です。

想定時価総額は167.9億円で、その他金融業のIPOとなっています。

監修者:曽根原 大介
監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。

全保連のIPO基本情報

ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。

上場日10月25日(水)
いろはに投資独自の初値予想D(1.0倍未満)
※想定価格730円未満
企業Webサイトhttps://www.zenhoren.jp/
取り扱い証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)、SMBC日興証券SBI証券大和証券松井証券など

IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!

全保連のIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格730円
仮条件560円~600円
ブックビルディング期間10月10日(火)~10月16日(月)
当選発表日10月17日(火)
公開価格600円
申込期間10月18日(水)~10月23日(月)
上場日10月25日(水)
初値580円

初値は580円と公開価格の0.97倍になったよ!

全保連のIPO初値予想

全保連 IPO評価

業績はしっかりと成長していますが、それほど割安感はありません。

家賃債務保証という事業内容やスタンダード市場への上場という点で、IPOの注目度はそれほど期待できません。

VC保有比率が70%近くある点、公開株数が多い点が売り圧力として、ネックになりそうです。

これらの点から、IPO評価: D(予想レンジ1.0倍未満=730円未満)と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:730円

投票は終了しました。ご回答ありがとうございます!

詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

全保連の主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)74.13%5,077,600株
SMBC日興証券23.74%1,626,100株
大和証券0.91%62,500株
SBI証券0.61%41,600株
楽天証券0.30%20,800株
松井証券0.30 %20,800 株

\IPO取扱数No.1/

当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

証券会社名 取扱数 主幹事数 抽選方法 事前入金
SBI証券 89 13
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
必要
楽天証券 65 0 完全平等抽選 必要
SMBC日興証券 47 24 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て 必要
松井証券 55 0 配分予定数量の70%以上を抽選 不要
岡三証券 38 0 取引実績に応じて優遇抽選 不要
マネックス証券 60 0 完全平等抽選 必要

※取扱数、主幹事数は2022年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、全保連の代表取締役である迫 幸治氏が第3位となっています。

上位10位までで67.19%と、VC比率が高いことがわかります。

株主名比率
AZ-star3号投資事業有限責任組合35.15%
インベストメントZ1号投資事業有限責任組合18.60%
迫 幸治12.36%
FP公開支援5号投資事業有限責任組合5.69%
茨木 英彦5.32%
MCo6号投資事業組合4.19%
投資事業有限責任組合センテリュオ3.56%
株式会社沖縄海邦銀行1.61%
三菱UFJファクター株式会社1.61%
藤本 竜也1.45%
上位10名を記載

ロックアップ期間は180日となっているよ!

全保連の業績情報

全保連 業績データ
決算期2019年3月2020年3月2021年3月2022年3月2023年3月
売上高14,01916,38810,87221,70523,846
成長率+16.9%-33.7%+99.6%+9.9%
経常利益2,4051,755-6,3801,6191,844
成長率-27.0%-463.5%-125.4%+13.9%
経常利益率17.2%10.7%7.5%7.7%
当期純利益1,008298-7,2211,387773
成長率-70.4%-2523.2%-119.2%-44.3%
EPS80.6823.94-644.4858.5932.65
BPS456.34463.38-16.4640.2679.03
目論見書を元に、いろはに投資作成

2023年3月期は、売上高23,846百万円(前年同期比9.9%増)、経常利益1,844百万円(同13.9%増)となりました。

2021年3月期に業績が落ち込んでいるように見えますが、これは「保証委託料売上に係る収益」の計上基準を変更したことによるもので、実態は変わっていません。

なお、同社は申込・契約のペーパーレス化等の積極的なDX戦略を展開しています。

こうした取り組みを通じた効率化により、従業員1人当たり売上高は2019年3月期の20百万円から2023年3月期の38百万円と1.9倍に上昇しています。

全保連 事業データ2
EPSは左軸、BPSは右軸

2021年3月期及び2022年3月期の1株当たり純資産額は、期末純資産額から優先株式払込金額等を控除した金額を、自己株式を除いた期末発行済株式数で除して算出しています。

2021年3月期については、期末純資産額より優先株式払込金額等が大きくなったため、計算結果はマイナスとなっています。

全保連の事業内容

全保連は、賃貸人に対して家賃の支払いを保証する家賃債務保証サービスを提供しています。

このサービスの利用により、賃貸人は同社から家賃支払いの保証を受けることができます。

一方で賃借人は、保証委託料を支払うことにより、連帯保証人が不要となるため賃貸借契約をスムーズに締結することができます。

同社の商品には住宅用家賃債務保証と事業用家賃債務保証があります。

住宅用家賃債務保証

同社は住宅用家賃債務保証として以下のサービスを提供しています。

基本サービス

  • 初回のみプラン
    契約時に発生する初回保証委託料のみを受領
  • 毎年プラン
    初回保証委託料および年度の保証委託料を受領
  • 毎月プラン
    概算払方式による口座振替で初回保証委託料および月次の保証委託料を受領

以前は「初回のみプラン」が主流でしたが現在では「毎年プラン」「毎月プラン」が主力サービスとなっています。

これら基本サービスに付帯して以下の商品もパッケージ化しています。

a.概算払方式

概算払方式では信託口座を活用し、同社が賃借料の支払日に立替え支払いを行います。

概算払とは後で精算する条件でおよその見積額を支払うことであり、毎月の家賃は振替指定日に賃貸人・協定会社の口座に入金されます。

全保連 概算払
目論見書より

賃貸人の賃借料滞納リスクを解消できるのがこの仕組みのメリットです。

b.Z-value

Z-valueは賃借人の入居時に家賃債務保証契約と火災保険等の契約の手続きを同時に行うサービスです。

このサービスは同社と損害保険会社の協働によって開発されました。

同サービスの2023年7月時点での契約件数は7,822件だよ!

c.賃借人事故対応費用保険の付帯

このサービスは賃借人が孤独死等をした場合の戸室の原状回復のために要した費用などの喪失利益を補償するサービスです。

全保連 保険
目論見書より

賃貸人の事故対応費負担の軽減になるね!

事業用家賃債務保証

Z-Business NEO

Z-Business NEOは「店舗・事務所プラン」の保証範囲・保証限度額拡充を実現した事業用の家賃債務保証サービスです。

家賃24か月分相当額を保証限度額として、駐車場料金、賃貸借契約の更新料等を保証します。

今後は「事業用領域」や「新領域」に注力をして成長を目指しているんだワン!

直近IPOの初期予想と騰落結果

直近の9月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名上場日初値予想初値騰落結果
オカムラ食品工業9/27B(1.3~1.5倍)1.52倍
AVILEN9/27B(1.3~1.5倍)1.17倍
オートサーバー9/26D(1.0倍未満)0.85倍
ネットスターズ9/26B(1.3~1.5倍) 0.92倍
ジェイ・イー・ティ9/25D(1.0倍未満)0.95倍

日経平均が足踏みしている中、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄もありました。

ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。

IPO投資におすすめのネット証券3選

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