【2024最新】金価格の今後の予想！暴落は来る？買い時や高騰した要因も解説

コモディティの代表例である金は、資産を守るための投資先の一つとして地位を確立しています。

2024年も史上最高値を更新し続けているため、「金へ投資した方がいいのかな？」と悩んでいる方もいるでしょう。

そこでこの記事では、金価格の今後の予想や買い時などを紹介します。

【2024年】金価格の今後はどうなる？暴落はある？

まずは金価格の今後はどうなるのかについて解説します。

以下で詳しく解説します。

金価格は歴史的高値（12,000円）付近で推移

2024年4月現在、金価格は1グラムあたり12,000円台と歴史的な高値で推移しています。

2020年以降金価格は高騰しており、主にコロナショックによる株安、ロシアのウクライナ侵攻による政治的不安が起因しています。

短期的には価格上昇が落ち着くか

現状よりも世界情勢が悪化もしくは円安が進行すると金の価格は上昇します。

ただ、長引くウクライナ侵攻や米中の関係性を考えると、現状よりも世界情勢が悪くなることは今のところは考えにくいでしょう。

また、米国の利下げが予想される現段階で、急激な円安の進行も考えにくいです。

そのため、短期的には金価格の上昇は落ち着く可能性があります。

10年・20年の中長期的に2倍になるか

10年単位の中長期的な視野で見た場合、金価格は今後も上昇し続けることが予想されます。

金の価値が上昇すると考えられる要因は以下のとおりです。

今回のウクライナショックやコロナショックの経験で、有事への備えの意識も高まりました。

このまま限られた供給量のなかで、高い需要が続くと見られるので、金価格は今後も上昇すると考えて良いでしょう。

なお、2000年初頭と比較すると、現在の金価格は7倍近く上昇しています。

各証券会社の金価格の予想をまとめてみた

2022年に発表された2023年の見通しでマネックス証券と楽天証券が以下のような記事を出しています。

2023年の展開は、5月にかけての前半と9月を想定する後半に高値をつける、2つの山を想定している。

マネックス証券

2023年は、年後半に2,000ドルを超える可能性があると、考えています。また、瞬間的には、史上最高値もあり得るとみています。

楽天証券

ともに2022年の年末時点で2023年は金価格が上昇するとしています。

改めて見てみると、マネックス証券が予想していたように5月と9月に高値を付け、その後も上がり続けています。

楽天証券は年後半に2,000ドルを超えると予想していましたが、実際は5月に2,000ドルを超えました。

時期の予想は少し外れていますが、史上最高値を更新するという価格の予想は当たっています。

金価格が高騰している理由【2倍になった】

金の価格推移は、以下の通りです。

金は有事の際に特に値上がりするコモディティです。

そのため、コロナ流行やウクライナ侵攻などの紛争が発生すると価格が上昇しやすいです。

2024年も引き続きウクライナ侵攻や米中のあつれきなど、地政学リスクが高いため金価格は高水準で推移しています。

今後の金価格が変動する一般的な要因

ここからは金価格が変動する一般的な要因について紹介します。

以下で詳しく解説します。

金価格が下落する要因

金価格の下落に影響を及ぼす一般的な要因には、以下のようなものがあります。

金価格が上昇する要因

一方、金価格の上昇に寄与する要因には、以下のようなものがあります。

金価格が上昇する要因として、インフレが挙げられます。

インフレとは「継続的に物価が上昇し、自国通貨の価値が下がる状態」を意味します。

基本的にインフレは、需要が供給を上回り続ける時に起こります。

経済成長・賃金の上昇と同時にインフレが起これば、これは良いインフレとなります。

しかし物価だけが上がり、経済成長が無い場合は悪いインフレとなります。

円などの通貨の価値は下がりますが、商品価格は値上がりしやすくなるため、金価格は上昇しやすくなります。

金の買い時・購入タイミング

ここからは金の買い時を見逃さないようにおすすめの購入タイミングを紹介します。

以下で詳しく解説します。

コモディティ市場全体が暴落中・反転上昇の傾向が見えたタイミング

コモディティ市場が全体的に暴落している時期は、金購入の狙い目です。

現在のような史上最高値付近で購入すると高値掴みとなる可能性があるため、価格が下落した時期は買い時と言えます。

不安な場合は、上昇トレンドへの転換が見えた時期に購入するのもいいでしょう。

底値を狙って買うのは難しいため、市場の雰囲気が変わるのを待ってみるのもおすすめです。

分散投資目的で長期的な積立投資をするならいつでもOK

市場の状況や、最新ニュースを追いかけるのは難しそうと考える方もいるでしょう。

積立投資であれば、投資タイミングを時間分散して、価格変動のリスクを軽減できます。

長期的な積立投資は初心者にも取り組みやすい上に、短期的な価格変動を気にせずに済むメリットがあります。

金を積立投資する方法には、純粋積立があります。

純金積立の詳細については、「純金積立のおすすめ証券会社3社を比較！選ぶ際のポイントやメリット・デメリットを徹底解説」の記事をご覧ください。

金へ投資する方法

ここからは金に投資する方法を4つ紹介します。

以下で詳しく解説します。

現物取引

現物取引とは、実際に金を購入し、自分で現物を保管する投資方法です。

現物取引のメリット・デメリットは次のとおり。

メリット	・現物を実際に保有できる ・自分の好きなタイミングで手放せる
デメリット	・盗難のリスクがある ・管理の手間がかかる

金などのコモディティでは現物を保有でき、宝飾品として購入すれば使用することも可能です。

しかし現物を保有する場合は盗難などのリスクも伴うため、気軽に始めるには難しいかもしれません。

管理の手間はかかりますが、自分が売却したいタイミングで売却でき、実際に自分が保有している安心感もあります。

CFD取引

「CFD（Contract For Difference）取引」とは、株式、商品、経済指数、先物などあらゆる金融商品を差金決済で行う取引です。

現物取引のように現金で株式を購入して保有し、売却するような現物の売買は発生しません。

CFD取引のメリット・デメリットは次のとおり。

メリット	・レバレッジをかけられる ・売りからも取引できる
デメリット	・損失が大きくなる可能性もある

価格が上昇すると利益が得られる一般的な取引（買いポジションからスタート）に加えて、価格が下落すると利益が得られるCFD売りからポジションを建てることもできます。

普通は値上がりするときしか利益を出せませんが、売りからのポジションがあれば、価格が下がる時にも利益を出せるのです。

CFD投資をする場合は、世界大手のIG証券を利用すると良いでしょう。

投資信託やETF

投資信託とは、資産運用のプロに金投資を任せる投資方法です。

ETFは上場している投資信託のことで、二つとも資産運用を任せるため、現物の金が自分の手元に届くことは基本的にはありません。

	ETF	一般的な投資信託
上場	◯	×
価格	リアルタイムで変動する	1日1回の基準価格
取引機会	取引所の取引時間内	1日1回

投資信託とETF取引のメリット・デメリットは次のとおり。

メリット	・自分で運用する手間がかからない ・少額から取引できる
デメリット	・運用コストがかかる

各取引のメリット・デメリットを踏まえ、金に投資してみましょう。

純金積立

純金積立とは、純金を一定の間隔をあけて積み立てることを指します。

SBI証券や楽天証券などで1,000円から積み立てられるのが魅力です。

積立金額の引き落とし日は毎月25日までに設定すれば給料日などに合わせてカスタマイズ可能です。

【診断】おすすめの金投資方法は？

金投資におすすめの証券会社

金に投資する方法としておすすめなのがETF・投資信託を使った方法とCFD取引です。

おすすめの証券会社をピックアップしたので、確認しておきましょう。

それでは以下で、各社の特徴を確認していきましょう。

SBI証券

SBI証券はネット証券国内株式個人取引シェアNo.1を誇る、人気のネット証券です。

SBI証券は取扱銘柄が豊富にあり、金をはじめとしてコモディティ投資にも適しています。

「金に連動する投資信託」やETFの取り扱いもあり、不便なく金投資できるでしょう。

また、現物の金投資も可能で、買付手数料1.5％（税込1.65％）のみで購入できます。

手数料（買付）	売買代金×1.5％ （税込1.65％）
手数料（売却）	無料
年会費	無料
保管料	無料

金の保有数量が一定数量になった時点で、現物転換請求もできます。

現地保管場所から自宅まで、実物資産として配送してもらえるため、現物の金も欲しい方に適しています。

大手ネット証券の中では手数料が安く、金投資以外のほか低リスクで利益を狙いやすい「IPO銘柄」の取り扱いも豊富です。

金投資以外でも優秀な証券会社なので、これから本格的に株式投資への参入を考えている方は口座開設しておきましょう。

マネックス証券

「米国株投資と言えばマネックス証券」と言われるほど、米国株で人気のマネックス証券。

米国株の取扱銘柄数は4,500銘柄を超え、ほかの証券会社ではあまり取り扱いをしていない上場したばかりの銘柄も取引できます。

そんなマネックス証券では現物の金投資が可能で、月々1,000円から手軽に始められます。

マネックス証券の口座があればだれでも投資できます。

マネックス証券で金投資する際の手数料は以下の通り。

手数料（買付）	約定代金×1.5％ （税込1.65％）
手数料（売却）	無料
年会費	無料
保管料	無料

また、マネックス証券では「マネックスカードでの投信積立」が可能で、年会費無料のクレジットカードでの還元率は1.1％と業界最高水準です。

金投資だけでなく、米国株や積立投資にも興味がある方はマネックス証券で口座開設してみてください。

GMO外貨（外貨ex CFD）

GMO外貨は、業界最大手のGMOインターネットグループに属するFX会社です。

国内外の株はもちろん、金、銀、原油など幅広い商品を扱っています。

同社のツール類はヤフーグループ時代に開発されており、特にスマホアプリの使い勝手のよさも好評です。

取引手数料のほか、クイック入金手数料やロスカット手数料など、各種手数料が無料なのも嬉しいポイント。

使いやすいツールでストレスレスな投資をしたい方、無駄なく効率よく投資をしたい方におすすめです。

IG証券

IG証券は45年以上の歴史を持ち、世界中で約24万人以上が利用している大手の証券会社です。

金はもちろんのこと、IG証券では17,000以上という豊富な銘柄のCFD取引を行えます。

学習コンテンツ「IGアカデミー」やニュース分析レポート等も充実しており、CFD初心者からプロまで満足できるでしょう。

金取引のほかにもFXや株式投資などのサービスも展開しているため、幅広い投資手法に挑戦したい方は必見です。

金価格予想に関するよくある質問

ここからは金投資に関するよくある質問についてお答えします。

Q.2024年の今後の金価格はどうなる？

金価格の将来は、世界経済の状況、金利の動き、地政学的な問題、市場の信頼感など、多くの要因に影響を受けます。

特にインフレや経済の不確実性が高まると、投資家はしばしば安全な資産であるゴールドに逃げ込みます。

これらの要因が積極的または消極的に働くかにより、金価格は上昇したり、下落したりします。

Q.金の史上最高値はいくら？

日本における金価格の過去最高値は、史上最高値を更新した2023年4月10日の12,687円/1gです。

Q.金投資のメリット・デメリットは？

金投資の主なメリットとしては、経済的な不確実性やインフレの期間に価値を保持する能力がある点です。

ポートフォリオの一部として保有しておくと、株式一辺倒の時よりも資産が乱高下しなくなるでしょう。

デメリットとしては金は収入を生まない資産であり、金価格が長期間安定または下落する期間もあります。

また、物理的な金を安全に保管するには費用がかかる場合もあります。

Q.金以外におすすめの投資先は？

あなたの投資目的によっておすすめの投資先は異なります。

たとえばリスク分散をしたいのであれば、国債や社債などの債券への投資がおすすめです。

株式と比較してリターンはやや劣るものの、安定した収入が見込めます。

また、配当金を狙った投資をしたいのであれば、国内・国外の高配当株へ投資する必要があります。

まずは投資先にどんな役割を求めているのか考えてから、目的に合った投資商品を選択しましょう。

【まとめ】金の価格予想・今後の展望

今回は金の価格予想や今後の展望、おすすめの購入タイミングについて解説しました。

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

現物の金を保有せずに金投資をしたい方は、証券口座を保有しているだけで投資できる投資信託・ETFやCFD取引がおすすめです。

金はいつの時代でも人気のある投資対象なので、今のうちに口座開設をしておきましょう。