ブリッジレポート
(4301:東証1部) アミューズ 企業HP
畠中 達郎 社長
畠中 達郎 社長

【ブリッジレポート vol.34】2012年3月期上期業績レポート
取材概要「通期業績については、事業環境に大きな変化がない限り、ある程度の上振れが期待できると考えるが、それ以上に、既存コア事業の強化、アジアを中・・・」続きは本文をご覧ください。
2011年12月27日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社アミューズ
社長
畠中 達郎
所在地
東京都渋谷区桜丘町 20-1 渋谷インフォスタワー
事業内容
サザンオールスターズ・福山雅治・ポルノグラフィティなどのミュージシャン、富田靖子・三宅裕司・深津絵里・岸谷五朗などの俳優、その他文化人まで、219組のアーティストのマネージメントのほか、映画やTV番組制作など各種映像ソフトの製作・販売、海外舞台の招聘・携帯やPC でのサイト運営やコンテンツ配信など、エンターテインメント事業を幅広く展開しています。
決算期
3月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2011年3月 26,122 2,161 2,120 1,136
2010年3月 28,740 1,268 1,205 -880
2009年3月 32,185 3,282 3,236 1,552
2008年3月 23,684 1,200 1,204 582
2007年3月 24,914 566 565 185
2006年3月 29,440 1,801 1,798 897
2005年3月 24,377 1,378 1,382 761
2004年3月 26,243 1,813 1,828 972
2003年3月 28,145 2,905 2,723 1,086
2002年3月 23,360 1,632 1,603 1,019
2001年3月 19,755 2,236 2,039 543
2000年3月 15,079 860 649 344
株式情報(12/15現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
958円 9,236,949株 8,848百万円 10.0% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
30.00円 3.1% 133.16円 7.2倍 1,273.85円 0.8倍
※株価は12/15終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE、BPSは前期末実績。
 
アミューズの2012年3月期上期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
芸能プロダクション大手。サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティなど人気アーティストを数多く抱えている。グループ全体の事業の核を「コンテンツビジネス」におき、文化を創造する総合エンターテインメント集団として、テレビ番組や映画の企画・制作、海外舞台の招聘等でも豊富な実績を有する。
グループは、同社の他、子会社12社(連結子会社7社)及び関連会社2社からなり、特に、映像ソフトの製作・製造・販売を行なうアミューズソフトエンタテインメントの業績への寄与が大きい。
 
<事業内容>
事業は、コンサートの収入、テレビ・CM出演料、新譜楽曲の印税、ファンクラブ会員収入や商品販売収入等のアーティストマネージメント事業(11/3期売上構成比63.6%)、テレビ番組・映画制作収入、及びビデオ・DVD販売等のメディアビジュアル事業(同 27.7%)、及び旧譜楽曲の印税収入などのコンテンツ事業(同8.6%)に分かれる。
 
<舞台のご案内> 詳細はアミューズオフィシャルウェブサイト
          http://www.amuse.jp/stages/
 
「海盗セブン」(ダイワハウスSpecial 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.12)
 
東京公演  12年3月8日(木)〜4月22日(日)
 会場   赤坂ACTシアター
名古屋公演 12年4月27日(金)〜4月29日(日)
 会場   中京大学文化市民会館オーロラホール
新潟公演  12年5月5日(土)〜5月6日(日)
 会場   新潟テルサ
福岡公演  12年5月12日(土)〜5月14日(月)
 会場   福岡サンパレス
大阪公演  12年5月20日(日)〜5月31日(木)
 会場   オリックス劇場
      (旧大阪厚生年金会館 大ホール)
「海盗セブン」オフィシャルサイト
 
作・演出 :岸谷五朗 出演 :大地真央、三浦春馬、森公美子、施鐘泰(JONTE)、小野武彦、岸谷五朗,寺脇康文
 
かつて7つの海を盗み出した7人の怪盗がいたと言う。その名は“海盗セブン”。彼らに盗めぬものはなく、彼らに触れた人はいない。7人の存在は、神秘に近く生きた伝説となっていた。しかし、居所を誰も知らないはずの彼らのもとに届いた一通のInvitationにより、伝説は新たな鼓動を始めることになる。差出人はフィクサー・ジョーと呼ばれる謎の男。初めて一堂に会した海盗セブンに、フィクサー・ジョーが発するとんでもない依頼とは。
そして7人それぞれの思惑が絡み合い、事態は思いもよらない方向へ−
過去最大規模で贈る本作は、笑って笑って元気になれる、地球ゴージャズ流・大冒険活劇!
 
 
2012年3月期上期決算
 
 
前年同期比31.5%の増収、同73.8%の経常増益
営業収入は前年同期比31.5%増の162.6億円。積極的に展開した大型コンサートツアーや舞台公演等のライブエンターテインメント活動が順調だった事に加え、各会場やオンラインショップでのグッズ販売やCM収入も増加し、主力のアーティストマネージメント事業が大きく伸びた。営業利益は同79.9%増の17.5億円。アーティストマネージメント事業の好調に加え、DVD販売の好調や映画出資作品の損失及び管理費の減少によりメディアビジュアル事業の収益性も改善。旧譜音楽コンテンツの活用が拡大したコンテンツ事業の利益も増加した。事業組合投資損失の計上や為替差損の増加で営業外損益が悪化したものの、税効果会計の影響等で四半期純利益は9.6億円と同143.3%増加した。

尚、期初時点では東日本大震災の発生を踏まえて、日本経済の低迷、企業のCM自粛、更にはする電力不足に起因するコンサートの見直し等を想定していたが、総じて影響は軽微だった。このため、第1四半期決算発表時(8月12日)に上期の業績予想を上方修正したが、イベントの前倒しや収容能力の見直し等で第2四半期も売上・利益が予想以上に伸びた。
 
 
アーティストマネージメント事業
営業収入は前年同期比56.7%増の124.1億円、セグメント利益は同42.0%増の18.4億円。福山雅治の大型全国ツアーをはじめ、ポルノグラフィティ、flumpool、ONEOK ROCK等のコンサート、三宅裕司が演出、出演した舞台公演、TEAM NACSのソロ公演等、積極的にライブエンターテインメント活動を展開した結果、イベント収入が53.4億円と同183.9%増加。コンサート等が活発だった事を受けて、ライブ会場及び通販でのグッズ販売やファンクラブ会員収入も堅調に推移した(ファンクラブ商品売上が38.4億円と同18.7%増加)。また、桑田佳祐や福山雅治に加え、三浦春馬、佐藤健、吉高由里子等の若手アーティストも積極的にメディア出演した事で出演・CM収入が20.9億円と同16.5%増加した他、桑田佳祐の9年ぶりオリジナルソロアルバム「MUSIC MAN」を含め多数の作品をリリースした事でCD発売による印税収入(新譜)も11.6億円と同11.3%増加した。
 
 
メディアビジュアル事業
営業収入は前年同期比22.9%減の27.1億円、セグメント利益は同168.9%増の78百万円。NHK BSプレミアムの番組制作等で番組制作収入が増加したものの、前年同期に比べ大型作品が少なかったDVD販売が減少した他、前年同期の「のだめカンタービレ最終楽章後編」の反動で映像制作の売上も減少した。ただ、映画出資作品の損失減少や管理費の減少により損益が改善した。尚、DVD販売では、韓国若手俳優チャン・グンソク主演「メリは外泊中」、NHKドラマ「セカンドバージン」、劇場版アニメ「忍たま乱太郎」等が堅調に推移した。
 
 
コンテンツ事業
営業収入は前年同期比23.2%増の11.3億円、セグメント利益は同56.1%増の2.6億円。大型全国ツアーを実施した福山雅治の他、サザンオールスターズターズ、BEGIN、ポルノグラフィティ、Perfume等の旧譜楽曲の販売や旧譜楽曲の二次使用による著作権印税や貸与報酬が増加した。
 
 
<募金金額について(9月30日現在)>
同社は今回の震災被災者に対し、アミューズ所属アーティストによる「アミューズ・アーティスト義援金」の寄付及び「マスク240万枚」の寄贈を行ったが、その後も継続して、チャリティーグッズ等の販売、コンサートの収益の一部等、アーティストのプロジェクトによる募金や「チーム・アミューズ!!」によるチャリティーソング等による募金を行っている。 9月30日現在、アミューズ募金として集約された募金の金額は4億円規模に達しようとしている。
 
 
 
2012年3月期業績予想
 
 
1Q時に上方修正した通期予想に変更は無く、営業利益及び経常利益が横ばいにとどまる見込み
ポルノグラフィティ(幕張メッセ:12/24,25,31)、福山雅治(パシフィコ横浜:12/24〜31)、アミューズ若手俳優による「SUPER ハンサムLIVE 2011」(パシフィコ横浜:12/26〜28)、桑田佳祐(神戸ワールド記念ホール:12/24,25、横浜アリーナ:12/30,31)等の年末イベントを計画している他、年明け以降も、Perfume (全国アリーナツアー:1/14〜4/21)、ONE OK ROCK (横浜アリーナ:1/21,22)、地球ゴージャスプロデュース公演vol.12 「海盗セブン」(3/8〜5月)等を予定している。ただ、今期は当初から上期集中型の事業計画であった事に加え、上期にイベントの前倒しがあった事もあり、下期は減収・減益となる見込み。配当は1株当たり期末20円を予定(上期末配当を合わせて年30円)している。
 
 
(2)今後の成長戦略
引き続き基本戦略であるヾ存コア事業の強化と⊃兄埔譴悗療験を進めていく考え。
ヾ存コア事業の強化
同社は、アナログな「ライブ」の価値を高めるため、「ライブイズム(ライブ至上主義という意味の造語)」をスローガンに掲げ、ミュージシャンのコンサート、所属俳優によるオリジナル舞台制作、更には海外舞台の招聘等を積極的に展開してきた。引き続き、こうした取り組みに注力すると共に、後述する海外展開やODS(Online Digital Source)とのシナジーを追及しながら、既存コア事業を強化していく。
 
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台湾・韓国を中心としたアジア事業も順調だ。台湾では、福山雅治主演の「家族になろうよ」をリリースした他、上野樹里主演のNHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」を放映中。また、同社所属俳優であるDEAN FUJIOKAが、台湾史上最大の制作費を投じた大作アクション映画「ブラック&ホワイト」に出演した。韓国では、ONE OK ROCKが「JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL」に出演した他、Perfumeも「2011Asia Song Festival」に出演。舞台作品では、韓国ベガメディアと共同製作した「30分の7(さんじゅうぶんのなな)」が現在上演中だ(11月4日より12月31日まで韓国の大学路 ワンダースペース セモ劇場にて上演)。尚、舞台「30分の7」は、劇団東京セレソンデラックスの主宰であり、脚本家・俳優としても活躍している宅間孝行氏の手による作品で、日本では2010年に東京セレソンデラックスにより「くちづけ」のタイトルで上演された。

この他、白Aがイギリスで開催されている世界最大の芸術祭「Edinburgh Festival Fringe」において「Spirit of the Fringe」賞を受賞した。
 
ODS(Online Digital Source)ヘの取り組み
同社は、ファミリーマート、博報堂キャスティング&エンタテインメント、WOWOWの3社と共に、音楽及び映像を映画館等に配信する合弁会社「ライブ・ビューイング・ジャパン」(LVJ)を6月に設立した(8月末現在の株主構成は、アミューズ38%、ファミリーマート34%、博報堂キャスティング&エンタテインメント4%、WOWOW 4%、エイベックス・グループ・ホールディングス 4%、ソニー・ミュージック・エンタテインメント 4%、電通 4%、東宝 4%、東映 4%)。

新会社の事業はODS(Online Digital Source)と呼ばれる事業で、映画作品以外のスポーツやコンサート中継等を衛星や光回線を介して映画館で上映するもの。アミューズでは、ODS 事業のトライアルとして、2010年12月8日に横浜アリーナで開催された宇多田ヒカル「WILD LIFE」コンサート、2010年12月30日にZepp Tokyo にて開催されたアミューズ若手俳優のファン感謝イベント「SUPER ハンサムLIVE」、2010年12月31日にパシフィコ横浜 展示ホールにて開催された福山雅治(アミューズ所属)の年越しライブ「福山☆冬の大感謝祭 其の十」の3本のライブ・ビューイング(会場から映画館等への中継)を手掛け、本格的な事業化に向けた手応えを感じていた。

合弁会社は、国内配信において既に利益を計上しており、国内アーティストの認知度向上を目的に韓国向けの配信も行っている。今後、韓国現地のライブ配信を手掛け、更に台湾、中国へと展開していく考え(中国は規制が厳しいが、台湾で制作された作品に対しては規制が緩い)。
 
 
今後の注目点
通期業績については、事業環境に大きな変化がない限り、ある程度の上振れが期待できると考えるが、それ以上に、既存コア事業の強化、アジアを中心とした海外展開、更にはODSへの取り組みといった基本戦略が進捗している事に注目したい。近年のコンサートや舞台等に対するニーズの高まりとODS市場の拡大は、「ライブイズム」をスローガンに、ミュージシャンのコンサートや所属俳優によるオリジナル舞台制作、更には海外舞台の招聘等、積極的にライブビジネスを展開した同社にとって大きなビジネスチャンスである。また、韓国や台湾での事業展開も着実に進んでいる。ライブビジネス、ODS、海外展開はシナジーも大きい事から、今後の展開が注目される。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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