ヒューマンテクノロジーズ(5621)のIPO初値予想と上場概要紹介

ヒューマンテクノロジーズアイキャッチ

今回はIPO企業の中から、12月22日に東証グロースに上場予定のヒューマンテクノロジーズ(5621)をご紹介します。(同日は「早稲田学習研究会」が上場予定です)

ヒューマンテクノロジーズは、勤怠管理を中心としたクラウドサービスを提供する企業です。

想定時価総額は85.5億円で、情報・通信業のIPOとなっています。

監修者:曽根原 大介
監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
日本株やアメリカ株、NISA、クラウドファンディングといった投資に関する記事監修や、学生・新卒向けの金融教育活動も実施。

ヒューマンテクノロジーズのIPO基本情報

ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。

上場日12月22日(金)
いろはに投資独自の初値予想C(1.0倍以上1.3倍未満)
※想定価格940円から、940円~1,222円
企業Webサイトhttps://www.h-t.co.jp/
取り扱い証券大和証券SBI証券楽天証券 など

IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!

ヒューマンテクノロジーズのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格940円
仮条件12月4日(月)発表予定
ブックビルディング期間12月6日(水)~12月12日(火)
当選発表日12月13日(水)
公開価格12月13日(水)発表予定
申込期間12月14日(木)~12月19日(火)
上場日12月22日(金)
初値12月22日(金)発表予定

まずは仮条件がどうなるか注目だよ。

ヒューマンテクノロジーズのIPO初値予想

ヒューマンテクノロジーズ業績予想

売上高は毎年二桁成長しており、好業績と言えるでしょう。

しかしオファリングレシオが高く公開株数も多めとなっています。

前後のIPO数も多く、大幅な上昇は見込めません。

これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍~1.3倍=940円~1,222円)と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

ヒューマンテクノロジーズの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
みずほ証券(主幹事)%
大和証券%
SBI証券%
楽天証券%
割当率・割当株数は、12/4付近に発表予定

\IPO取扱数No.1!/

当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

証券会社名 取扱数 主幹事数 抽選方法 事前入金
SBI証券 89 13
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
必要
楽天証券 65 0 完全平等抽選 必要
SMBC日興証券 47 24 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て 必要
松井証券 55 0 配分予定数量の70%以上を抽選 不要
岡三証券 38 0 取引実績に応じて優遇抽選 不要
マネックス証券 60 0 完全平等抽選 必要

※取扱数、主幹事数は2022年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、代表取締役会長である恵志 章夫氏の資産運用会社(ニューホライズン株式会社)が筆頭株主となっています。

株主名比率
ニューホライズン株式会社44.44%
恵志 章夫22.22%
奥畑 和行11.11%
飯泉 満 11.11%
渡邉 脩次9.11%
家﨑 晃一1.00%
伊藤忠商事株式会社1.00%

同社の勤怠管理サービスは、伊藤忠テクノソリューションズも販売しているよ!

ヒューマンテクノロジーズの業績情報

ヒューマンテクノロジーズ業績データ
ヒューマンテクノロジーズ業績データ
EPSは左軸、BPSは右軸
決算期2019年3月2020年3月2021年3月2022年3月2023年3月
売上高1,8472,4732,9143,4984,160
成長率+33.9%+17.8%+20.0%+18.9%
経常利益224570766572363
成長率+154.5%+34.4%-25.3%-36.5%
経常利益率12.1%23.0%26.3%16.4%8.7%
当期純利益155395548427275
成長率+154.8%+38.7%-22.1%-35.6%
EPS19.248.867.752.729.3
BPS47.295.9163.7216.4234.5
目論見書を元に、いろはに投資作成
※2022年3月期から連結決算へ移行。
※表の数値は単体。

売上高CAGR(年平均成長率)は22.5%となっており、高いスピードで成長していることが伺えます。

ここ2年間は利益面が低下していますが、これは新規機能開発や新製品開発への積極的な投資によるものだそうです。

また、同社が公表している2024年3月期業績予想は以下の通りです。

デジタルマーケティングやセミナー等の参加により新規顧客が順調に増加することが見込まれ、これに伴い売上や利益も成長していくと予想されます。

ヒューマンテクノロジーズ業績予想

サービスの利用者数・利用ID数はどちらも右肩上がりだから、今後の業績にも期待が持てるね!

ヒューマンテクノロジーズの事業内容

ヒューマンテクノロジーズは勤怠管理や人事管理、給与計算等のシステムを開発、販売しています。

ここでは同社の主な製品を紹介します。

主な製品一覧

  • クラウド勤怠管理システム KING OF TIME
  • PC認証強化システム DigitalPersona AD MFA
  • シングルサインオンシステム DigitalPersona AD SSO
  • 指紋認証開発キット
ヒューマンテクノロジーズ事業内容
目論見書より引用

※同社の事業内容分析は近日中にアップデートいたします。

直近IPOの初期予想と騰落結果

直近の10月、11月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名上場日初値予想初値騰落結果
DAIWA CYCLE11/8B(1.3~1.5倍)1.12倍
ドリーム・アーツ10/27B(1.3~1.5倍)1.13倍
笑美面10/26C(1.0~1.3倍)1.45倍
全保連10/25D(1.0倍未満)0.97倍
KOKUSAI ELECTRIC10/25C(1.0~1.3倍)1.15倍

日経平均が足踏みした中、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄もありました。

ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。

IPO投資におすすめのネット証券3選

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