ブリッジレポート
(7851:大証2部) カワセコンピュータサプライ 企業HP
川瀬 清 社長
川瀬 清 社長

【ブリッジレポート】カワセコンピュータサプライ vol.2
(取材概要)
「競争激化や価格低下により、足下、苦戦が続いていますが、情報処理事業の強化により通期では5%弱の経常増益が見込まれます。 財務面に目をやると・・・」続きは本文をご覧ください。
企業基本情報
企業名
カワセコンピュータサプライ株式会社
社長
川瀬 清
所在地
大阪市中央区今橋 3-2-20
事業内容
ビジネスフォームが主力で金融に強い。電子化対応・オンデマンド印刷柱にデータ処理事業増強。
決算期
3月 末日
業種
その他製品(製造業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2006年3月 3,928 226 224 44
2005年3月 3,852 139 126 41
2004年3月 3,946 91 86 14
2003年3月 4,265 134 127 -11
2002年3月 4,597 200 200 56
2001年3月 4,863 346 309 145
2000年3月 4,642 395 392 189
株式情報(12/12現在データ)
株価 時価総額 発行済株式数 単元株数 決算データ年月 1株配当
380円 1,961百万円 5,160,000株 1,000株 2006年3月 10.00円
配当利回り PER 1株利益 PBR 1株株主資本 ROE
2.63% 40.29倍 9.43円 0.41倍 912.72円 1.00%
カワセコンピュータサプライの2007年3月期中間決算について、会社概要と共にブリッジレポートにてご報告致します。
 
会社概要
 
ビジネスフォーム及び一般帳票類の製造・販売を行っています。また、今後の成長のけん引役とするべく、顧客データを編集・加工し、印刷・印字から封入・製本まで一貫して手掛ける情報処理事業を強化中です。
 
<沿革>
コンピュータの普及による電算処理を念頭にビジネスフォーム事業に参入、その後、連続印刷技術に顧客のデータを変換・加工する最新の情報処理技術を融合させ、情報処理からダイレクトメール等の発送代行までをカバーするトータル・アウトソーシング・サービス事業へと展開。現在、情報処理技術とオンデマンド・デジタル・プロセス技術を融合した、新しいソリューションの提供に取り組んでいます。
 
1955年5月、川瀬紙工(株)として設立され、ビジネスフォーム、巻取紙の製造・販売を開始しました。翌56年10月、東京営業所の新設、以後、営業所の全国を進めました。76年3月、カワセコンピュータサプライ(株)に社名を変更。97年7月、情報処理用ホストコンピュータを導入し、高速印刷技術とデータを変換・加工する情報修理技術を融合した情報処理サービスを開始した。
00年12月、新世代カラー出力システム“VICS(注.1)”を開発し、“VICS”を軸とした大量バッチ処理対応のカラーオンデマンド印刷サービスを開始。01年3月に株式を大証2部に上場しました。
 
(注.1)VICS【Variable Information Color - print System】
個人データやテキストだけでなく、写真やイラストのイメージ、カラーグラフやチャートにもVariableに対応し、電子ファイルへの出力も可能となる大量バッチ処理の画期的な新世代のオン・デマンド・プリント・システム。
 
<事業内容>
事業はビジネスフォーム事業、情報処理事業に分かれ、2007年3月期中間期における売上構成比は、それぞれ76.7%、23.2%でした。
 
 
ビジネスフォーム事業
帳票デザインから製版、印刷、加工に至るまでビジネスフォームを自社内で一貫生産。多様な顧客ニーズに対応するため、枚葉印刷(注.2)による商業印刷も行っています。
 
情報処理事業
データ編集・加工から、インクジェット高速プリンタ及びフルカラーオンデマンド機によるデータ印字・印刷のアウトソーシング受託を行っています。また、出力した印字・印刷物の製本加工や封入封緘及び発送を行うメーリング業務や電子帳票・電子ファイル等の電子画面管理等も手掛けています。
 
(注.2)枚葉印刷(方式)
枚葉とは紙の形態をいい、全判・半裁・4裁等の大きさに断裁した用紙をいう。枚葉印刷は1枚1枚の紙を印刷機に通して印刷する方式。枚葉印刷に対する方式として輪転印刷があり、版も用紙も円筒に巻きつけ、双方を回転させながら連続的に印刷する。(印刷用語辞典より)
 
<ビジネスコミュニケーションの新しい世界を創造>
企業情報の記録と伝達を軸としたフォーム製造技術をベースに、情報処理事業において企業が発信するコミュニケーション活動をサポートしています。顧客の価値あるデータを預かり、見やすく、美しくデザインされたフォームに適切に出力。世界に一つしか存在しない重要なメッセージツールを生み出しています。
 
 
2007年3月期中間決算
 
<非連結>
 
ほぼ前年同期並みの売上高を維持したものの、予想以上の競争激化や価格下落により、営業利益・経常利益は前年同期の水準を下回りました。
また、分散している首都圏の生産拠点を集約するための土地取得に伴う費用が発生した事も利益を圧迫しました。
尚、前年同期は減損損失86百万円を含む特別損失92百万円を計上した事で、15百万円の最終損失を計上しています。
 
<中間期の事業環境>
ビジネスフォーム業界は、帳票の合理化、簡略化の動きが続いています。加えて、競争の激化とそれによる価格下落等も加わり厳しい事業環境となりました。
 
<中間期の取り組み>
従来のビジネスフォームは、社内システムの高度化や、ペーパーレス化、インターネットの普及等により需要減退が見込まれることから、情報処理分野へのシフトを進めています。
この一環として、業務提携先で処理していた封入封緘等の加工処理を内製化するためのオンラインインサーター(注.3)等の設備を導入した他、データ出力業務及びオンデマンド印刷の受注に注力した営業活動を展開しました。
 
(注.3)オンラインインサーター
インサーター(封入封緘機)は、請求書やダイレクトメールなどの郵便物発送の際に生じる「紙を折る」、「封筒に入れる」、「糊付けする」といった一連の作業を、自動的に処理する機械装置。オンラインインサーターはオンラインでのデータ処理が可能なインサーター。
 
<セグメント別売上高>
 
厳しい事業環境の中、ビジネスフォーム事業は減収を余儀なくされましたが、強化中の情報処理事業の売上高が4億63百万円と前年同期比8.1%増加しました。
 
<貸借対照表>
 
生産拠点を集約のための土地取得に伴い、現預金が減少する一方、有形固定資産が増加しました。借入金も短期を中心に減少。この結果、06年9月末の自己資本比率は86.8%と前期末に比べて1.5ポイント上昇しました。
 
<キャッシュ・フロー>
 
営業活動によるCFは73百万円の流入となりました。前年同期に比べ減少した要因は、仕入債務の減少や税負担の増加です。
投資活動によるCFは、有形固定資産の取得(5億68百万円)等により4億54百万円の流出となりました。
財務活動によるCFは、借入金の返済や配当の支払により85百万円の流出となりました。
 
2007年3月期業績予想
 
<非連結>
 
増収・増益の予想です。
 
<事業環境>
需要縮小と顧客の値下げ要請が続いている上、原材料、副資材の高騰が懸念されます。
 
<下期以降の取り組み>
営業面においては、多様化する顧客ニーズに応えるべく、情報処理製・商品営業に注力すると共に、顧客に密着したきめ細かい提案営業と顧客との関係強化に努めます。
生産面においては、人員の効率的配置を含めた生産体制の改善、効率化、合理化により原価低減に努めます。また、首都圏生産体制の統合強化に向け工場建設と早期稼動化に取り組みます。
 
トピックス
 
<東京情報処理センターの設置・稼動>
2006年8月に、首都圏における情報処理事業の拡大と、個人情報保護に関するセキュリティ強化のための同一敷地内一貫生産(ワンストップ生産)実現に向け、東京情報処理センターを埼玉県和光市に設置し稼動させました。
併せて首都圏での生産体制統合強化のため工場用地を取得。一層の生産現場の効率化・合理化を推進していく考えです。
 
取材を終えて
競争激化や価格低下により、足下、苦戦が続いていますが、情報処理事業の強化により通期では5%弱の経常増益が見込まれます。
財務面に目をやると、規模はコンパクトながら、前期末の現預金はほぼ年商相当額を保有、自己資本比率は85%を超えており財務体質は良好です。配当も1株当たり10円を予定していますが、株価は300円台後半で推移。1株当たり純資産912円を大きく下回る水準です。同社は個人投資家向け説明会の開催等、IRを強化していく考えであり、今後の情報処理事業の展開次第では投資妙味が更に高まります。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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